ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

東京オリンピックで外国人観光客は増えるのか(改)

2017年07月27日 | 雑記
2018年7月 内容を見直し

報道やその他の論調では2020年の東京オリンピックには沢山の外国人観光客が来ることが既成事実のように語られているが、私はどうもピンとこない。
自分の感覚でいえば、40インチの液晶画面で自宅のソファにすわって見ることができるイベントをわざわざ混雑した会場まで出向いて観たいとおもわない。
本当にわんさか海外から観光客が来るのだろうか、疑問に感じて調べてみた。

国交省が3年ほど前に東京オリンピックの日当たり来場者を92万人と発表しこの数字が独り歩きしているが、これは来場者でありおそらく大半は日本人、それも首都圏の人だろう。
しかしこの数字を来日観光客数だと錯覚してる人(メディアすら)も多い。

実際のオリンピック来日観光客予想数に関しては、ある銀行系総研の予想では80万人程度だという。その根拠はチケット総数1000万枚、重複観戦があるので観戦者数を半分と見て500万人、ロンドンオリンピックでは観戦者に占める外国人比率が16%だったのでそれを引用し、80万人。

一方、2017年の来日観光客数は2700万人。これをざっくりオリンピック期間の15日で割れば、110万人。
つまり、いま来ている海外からの観光客とほぼ同じ人数の外国人が日本にやってくることになる。これはやはりスゴイことだ。

..と思ったら大間違いなのだ。

計算の前提として、ロンドンの16%をそのまま引用してもいいのか、というのがある。ヨーロッパの主要都市からロンドンまで飛行機で2~3時間程度。ヨーロッパは案外狭い。
日本の場合手軽に飛んでこれる国は韓国、中国、台湾くらいしかない。多分、16%には届かないだろう。

さらに、オリンピック期間は航空券、ホテルともに値上がりする。オリンピックのために来日する人は日程が固定されているので、完全に売り手市場になるからだ。
オリンピックを生で観戦することに興味がない観光客はどうするか?考えるまでもなくその時期ははずすことになる。
また、企業もイベントや会議を控えることは間違いない。

ということで、期間中一般来日外国人は激減すると思ったほうがいい。
そもそも空港や航空便のキャパシティの関係から、80万人の純増はありえないのだが、まあそれでも総数は増えるだろうと思ったら甘い。
ロンドンオリンピックではロンドンの海外観光客数はオリンピック期間中なんと純減している。

さらに厄介なことに、オリンピックに来場する観光客はオリンピックが目的なのでその他の観光はあまりしない、という調査結果がロンドンオリンピックででており、むしろ日本の観光全体としてはマイナスになる可能性すら有る。

出場選手とその関係者や家族等で5万人程度が来日することは間違いないし、実際に生で観戦したいというコアなファンもいるのでオリンピックで来日する外国人の総数はそれなりの数字になるだろう。リオでも40万人が海外から来ている。しかし決して外国人観光客で日本があふれかえるわけではないということをしっかりと認識したほうがいい。むしろ、一般の観光客は減る。
これを見誤るとビジネスは失敗する。

エイプリルフールってもう今年でおしまいにしたら?

2017年04月09日 | 雑記
ツイッターでエイプリルフールのWEB遊びはもううんざり、ってつぶやいたんだけど、どうやらそう思ってる人は多いようだね。伊集院光がまさに同じことを言っていた。

で、もううんざりだから今年で終わりにした方がいいと思うんだけど、多分終わらない。その辺の事情はおおかた以下のようなものだろう。

・もともとはシリコンバレーのアメリカIT系企業のWEB担当者のジョークから始まった話。
・大手がやるもんだから、企業のWEB担当はこぞってジョークを仕掛け、恒例行事のようになってきていた。
・しかし、最近はネット炎上問題もあり、本当に信じちゃうような話はできなくなった。また「きわどい」ジョークにも自主規制がかかっている。
・そもそもこの手のジョークは際どくなければ面白くないんだけど、そのせいで気の抜けたコーラみたいなのばかり。
・ならやめりゃいいように思うけど、多分今はWEB担当の自発的なジョークではなく、「うちの会社はエイプリルフールなんかやっちゃう面白い社風なんですよ」アピールしたい経営者の指示もあるのではないか。
・結果として、誰がどう考えたってあるわけない話なんだけど、だからどうした?というようなのや、広告代理店が絡んでいそうな異業種コラボ、XX製菓から△△電気ブランドのチョコレート発売決定、みたいな、そんなのどうでもいいよ、いったいどこがジョークなの?というようなのばかりになってしまった。
・クスリとも笑えないだけでなく、その会社の中での内輪受けみたいなのは見るに堪えない。そもそも、真面目な/大手がこんなことやるのが面白いのであって、聞いたことないような会社がやっても仕方ないだろ。

ということで、私はもうやめたら、としか言いようがないんだけど。

マスク依存のこと

2017年03月02日 | 雑記
雑文です。

中国から戻った1月、5年ぶりの職場では初対面の女子社員3人が揃ってマスクをしていた。気になって電車に乗って観察したら過半数の女性がマスクをしている。5年前もマスクをしている人は多かったが、花粉の時期がメインだったように思う。1月はまだ花粉はない。インフルエンザへの警戒なのかと思っていた。

しかし、その後「マスク依存」という言葉を何回か目にした。
本当に依存するものなのか?潔癖症のようなもので、していないと不安になるのか?

色々考えた私の想定は次の通り。

眉毛と目はメイクでなんとでもなるが、鼻や口の形、輪郭は変えられない。
マスクはそれらを隠すので、大抵の女性は可愛く見える。ざわちん(最近見ないね)もマスク着用パターンが多い。

ということなのでは?
まあ、これは男性マスク着用者の説明になっていないけどね。

宅配便再配達問題 職場受取はだめなのか

2017年02月28日 | 雑記
通信販売の増加により、ヤマト労組が受け入れ荷物量の制限を申し入れた。
配達業務の効率を著しく落としているのが不在再配達。聞くところによると半分近くの荷物が再配達になっているという。

5年暮らした中国では職場受取が普通。共稼ぎが一般的な中国では自宅配達は無理なのだ。そもそも中国の宅配員は再配達なんかしてくれない。いなければ携帯に電話がかかってきてドアの前においておくけど良いか、と聞いてくる。預かってくれる隣人がいない限り回答に選択肢はない。
聞けば韓国でも職場受取は普通らしい。
職場は平日であれば100%受取可能であり、電車で持ち帰れる品物に関してはもっとも合理的な解決策だと思う。

しかし我が国では一般的ではない。受取で同僚に負担をかける、ダンボールの始末で会社に負担をかける、そもそも公私混同である、会社に大量の宅配便がくることでの危険物管理が問題だ。などなど、異論を言う人はかなりいそうだしそれを慮ってだれも職場配達をしないというのが暗黙のルールになっているように感じる。

これは日本人のメンタリティではそうなるだろうし、確かに会社に負担をかけるのは事実だ。
しかし再配達を減らして物流効率を上げるということは公共的にも有意義なことだ。物流コストがあがると宅配料値上げにつながるし、そもそも再配達はエネルギー資源の無駄使いである。

宅配ボックスと言う解決策があるが、それには相当な費用がかかる。
職場受取を推奨するような動きを官が企業に対してする以外に今の状況は変わらないだろう。

VAPEに関すること

2017年01月03日 | 雑記
中国に赴任して喫煙者に戻ってしまっていた。中国はタバコを人にすすめる風習があり、宴席や商談で必ずタバコを勧められる。断ってもなんら問題無いのだが、最初の頃は失礼になるのかと思い頂戴していた。中国のタバコは強い。あっという間にニコチン中毒が復活してしまった。

ということで昨年秋ごろからVAPEに切り替えた。
VAPEとは、コイルを電池で発熱させ、その周りに巻きつけた綿に染み込ませた香料入りリキッド(グリセリン)を蒸気にして吸い込むもの。煙が出るので喫煙のような雰囲気がある。
日本でも売られているが、日本ではニコチン入りリキッドの販売が禁止されており、煙と香料を楽しむことしかできない。(ニコチン入りリキッドを海外通販で個人輸入すること合法)

中国ではニコチン入りリキッドが売られており、最近は電子咽の専門店や通販で買うことが出来るので私は最初からニコチン入りを吸っている。
ここがポイントとなるが、VAPEはニコチン入りリキッドでなければ禁煙は難しいのだ。
タバコ習慣がやめられない理由は二つあり、ニコチン中毒と精神的なもの(例えば食後や仕事が一段落した時に吸いたい、ということ)だ。
ニコチン入りVAPEはその両方を満足することができる。実際私ももう普通のタバコは全く吸っていない。
紙タバコのようなニコチン摂取の即効性(数秒で脳に届く)はないが、数分でニコチン中毒は収まる。またある程度喉にガツンとくるので「吸った感」がある。

でもニコチンが入っているから体に悪いだろう、と言われる。
ニコチンは毒物なのでそれは全くそのとおりだが、心臓に悪影響があるが発がん性は確認されていない。最も有害なタールがない。
少なくとも遥かに紙タバコより安全だといえる。

さて、ここからが本題。
日本でJTなどが販売している電子タバコはタバコの葉を加熱しニコチンを抽出するもの。これも燃やさないからタールは出ないのでおそらく紙タバコより安全だろう。
しかし、価格は紙タバコと変わらないか、むしろ高い。

VAPEはおそらく初期投資に1万円位かかるが、その後のニコチンリキッドの消費金額は紙タバコの1/10程度ですむ。
これはJTにとっては非常に辛い。リキッドは誰でも作れる。すでに沢山のメーカーが作っている。JTの独占はできない。

日本でニコチン入りリキッドが禁止されている背景にはこの辺もあるのではないか。
ニコチン入りリキッドが自由化されれば多くの人がそれを試し、かなりの高確率で禁煙に成功、JTは大きなダメージを受ける。
(あと、ニコチン入りリキッドを検索すると「危ない」というブログがかなり多くヒットするが、これもなんだか不自然だ)

確かにニコチンは毒物であり、子供の誤飲は危ないという大義名分がある。
でもタバコ自体毒物で子供の誤飲が危険なことには変わりないよね。



投稿再開

2016年07月13日 | 雑記
会社がWebメールを一切遮断してしまい、goo
関連にもアクセス出来なくなった事から中々投稿が滞っていたけど、スマホを華為の大画面6インチにしたので、暫くはこれでアップロードしていきます。
都知事選挙。
前回反原発だけで出馬した細川氏を批判したけど、今度は憲法改正と右傾化阻止(??)をイシューにして都政をされる、という方が出て来て、しかも東京の選挙は知名度だけが勝負だからかなりの確率で当選なさるのだろうけど、これはなんだかなぁ。

なんで正義の味方になりたがる?

2016年03月27日 | 雑記
昨日、福山雅治のガリレオ劇場版を見た。中国ではインターネットTVに規制が入り(これは法的には全く正しいのだが)、多くの駐在員が日本のテレビをリアルタムで見れなくなっているが、我が家は幸いまだ大丈夫。
冒頭、一人旅の少年が列車の中で安否を気遣う母親からの携帯電話を受けるシーンで、隣のボックスの老人が「マナー違反だ」と携帯を取り上げるシーンが有った。
勿論これは映画なのだが、実際にもありそうな話だし、日本で同じようなことを目撃したこともある。

満員電車で大声でどうしようもない話を延々とされるのなら文句をいうのもわかるが、どう考えても上記のようなケースは自らに被害はないし、内容的にも十分常識の範囲だと思う。
単に社会の決まりを守らないことに対する義憤でしかないのだが、これに限らず最近こうした風潮が加速している様に感じる。

実際にはそうした感情は昔からあったのだろうが、SNS等で意見を簡単に表明できるようになったから目立つし、いわゆる炎上という状態になるというのが正しいだろう。
しかし、最近頻出している他人の浮気というようなプライベートな問題になんでそんなにムキになるのだろうか?
どうにも、世の中を白か黒かに単純に切り分け、安全な正義の側に立って悪の帝王を叩くということで不満のはけ口にしているように感じる。それは確かに気持ちいい。
でも、なんであれ世の中は水戸黄門みたいに単純ではなく、それを前提としないと物事は解決しない。

ショーンK問題にしても、多少似ている。
履歴書詐称の問題であり、詐称は許されないからここを擁護する気はない。

でも、これって車海老騒動と似ている。みんな美味しいと思って食べてたんでしょう?ブラックタイガーだとわかったら急に不味くなるの?
私は報ステはあまり観ないが、時々目にしていた限りではルックスがよく、誰にも否定出来ない当たり障りないコメントを意味ありげに話すので、テレビ局的にも使いやすいだろうし、視聴者にしてもルックスでいえはすくなくもとモリタクよりは気持ちいいだろう。

彼の経歴詐称はボコボコにされているが、MXテレビが使っているゴルフ好きの某氏は業務経歴を詐称していたが未だにメディアに出ている。
多分、彼は訴訟とかが好きな「めんどくさい」人なのと、「反権力系」の人たちに擁護されてるのだろうが、コメントで嘘を言わないショーンK氏のほうが遥かに実害はないように思う。

舛添都知事の欧州大名旅行 その2

2016年03月26日 | 雑記
前のエントリーで航空料金の計算が合わないことを書いた。
別のソースで、ビジネスが120万、エコノミーが64万円だったと書いてあった。(これで計算すると1440万円を超えるが)
本当なら大馬鹿だと思う。これは割引料金ではない。
64万円だしてエコノミーにしか乗れないなんて、その人達は本当に可哀想だ。
邪推するに、正規料金のエコノミーチケットという普通はありえない切符を買った人は通常空いていればビジネスにアップグレードしてもらえる。今回はそれなんじゃないか?

勢いでもう少し書いてみる。

宿泊したホテルが高級すぎるという批判もある。どこに何泊したのかは公開資料にないので分からないが、金額をみるに確かに高級なのだろう。
私は海外で宿泊するときは次のように決めている。
社費での出張の場合は一泊一万円。アジアの場合は一万円以下。円安なので今はちょっと厳しいかもしれないが、いずれにしても80ユーロとか100ドルを目安にしている。
プライペートの場合は、観光にでかけホテル滞在時間が少ない場合は4つ星、リゾート型滞在の場合は5つ星。折角の海外旅行なのでプライベートではあまり金額は気にしない。
そもそも出張で行く場合は仕事が終わってからも何らかの懇親があり、ホテルでは寝るだけだ。高級ホテルに止まる意味は殆どない。清潔で快適なベッドとシャワーさえあれば後は何もいらない。

会社の金で贅沢をするというのは非常に卑しいことだと私は思っている。
都知事の場合は会社の金ですらない。我々が払った税金だ。その辺を認識しているのだろうか?

多分、あの金額を支払っているということは都知事の部屋はスイートだと思う。幹部がスイートに宿泊する理由は、来客を招き入れる、スタッフとの打ち合わせをプライベートな空間でできるからということで、それなりに意味があり否定はしない。しかし、最高級ホテルのスイートはバカバカしく高い。そういう使い方をされたのだろうか?
現地の相手先に対するメンツもあるので安いホテルには泊まれないということはあるだろうが、今回の訪問目的(ラグビー関係)からはその必要は余りなさそうだ。
確かにロンドン・パリのホテルは高い。だからこそ少し格を落とすべきだろう。

昔、なかなか海外に行けない時代には民間企業でも海外出張は一種のご褒美のような側面があり、それなりに贅沢をしたいというのがあったと思うが、今はそんなことはみじんもない。官の感覚は民間と相当乖離しているように思う。

この出張での公務はラグビーワールドカップ東京大会に関する講演。20人で行く理由も全くわからない。

遊びに行きたければ自費でいけ。

舛添都知事の欧州大名旅行 航空運賃を検証してみた

2016年03月26日 | 雑記
昨年10月に舛添都知事一行20人がパリ、ロンドンに出張し5000万円を使った件で、都はその費用内訳を公開した。
まず最初に言うべきは、石原都知事時代の経費と大して変わらず舛添氏が特に問題だということではない。おそらく都は今までこうした金銭感覚でずっとやってきたということだろう。

運賃総額が1440万円。

この内266万円が都知事のファーストクラス。
私も今まで2回ファーストに乗っている。一度は自腹、もう一度は以前会社がビジネスを許容していたことのアップグレード。それで感じたが、ビジネスとファーストには絶対にその価格に見合う差はない。俺は偉いんだからファースト、という自己顕示需要を満たすために設定されているようなもので、私が知事なら同行者とビジネスに乗る。

まあ、それはそれで良い。都知事がファーストに乗るくらいは良いだろう。
しかし、それ以外の計算が合わない。

公開資料では「割引」ビジネス 7名 「割引」エコノミー 12名となっている。

基本的に航空会社が設定するビジネスやエコノミーの正規料金は、実際にそれで搭乗する乗客なんていないことを前提としている。まあ、割引表示のベースと思えばいい。
したがって、「割引」で乗るのは当たり前なんだが、その割引チケットにも色々ある。一番高いのが当日でも買えるもの。事前予約のほうが安くなる。

まさかこの旅行のチケット予約が一週間前に出来なかったとはおもえないので、JALの7日以上前に予約するタイプの料金を調べてみた。
出発日によって差があるので、一番高いレベルでいうと
ビジネス 60万円 エコノミー 28万円。 なおエコノミーはシートの広い「プレミアムエコノミー」のもの。

これで計算すると、266万円+420万円+336万円=1,022万円。

これは一週間前以前に予約する割引チケットの中で一番高いタイプなのだが、それでも全然計算が合わない。一体都はどんなチケットを手配したのだろうか?
出入りの旅行代理店はいい商売をしているようだ。
なお、これは偶然かもしれないが、知事以外の19人全員が60万円のビジネスであれば計算が合う。

ここからは一般論。
エコノミーにはもっと安いチケットも存在する。
それのデメリットは日程変更ができない、その便がキャンセルされた場合の振替優先順位が下、というような制約だ。
企業の出張では通常、日程変更に柔軟に対応するために高い割引チケットを使うことが多いが、これはよく考えたほうがいい。

超忙しい方ならまだしも、海外出張日程を変更するような事件はそれほど起こらない。
携帯だって海外で繋がるわけだし。
(この出張、海外携帯借上げ等で220万円計上されてるが、これもどうかしてる。一人10万円!新品のiPhone買って、使い終わったら捨ててきたのか?普通に公務の携帯で海外ローミングすれば済むはなしだろう)

払い戻し不可の格安チケットの場合、どうしても日程変更が必要になったらチケットを捨てて買い直せばいい。出発を変更したケース、日程が現地で変更になったケースがどれだけ合ったからを調べれば簡単にシミュレーションできる。発生リスクの被害額と発生頻度で割り出す簡単なリスク評価だが、おそらく超格安チケットに分があると思う。

FBのプロフ写真をトリコロールにすること

2015年11月17日 | 雑記
パリのテロ直後から、FBのプロフ写真にフランス三色旗を重ねる人がたくさん現れておどろいた。FBの設定で簡単にできるようになっていた、ということは後で知ったが、私はしようとは思わない。
私のFBのプロフ写真をそうしたからと言って世の中は何も変わらない。犠牲者への哀悼とか反テロなんてほとんど共通認識だからわざわざ表明して世論を喚起するという意味もない。まあ、これは自己満足の世界であって、そもそもFB自体がそういうものだから仕方がない。
もちろんそれをされる方を批判するつもりは全くない。個人の自由だし、自分の気持ちをそうやって表明したいということは決して悪いことではない。単なる好みの問題だと思う。

しかし、直後にはそれを批判する人が出てきた。
批判のポイントは、「テロでの犠牲者はパリだけではない」ということのようだ。
まあそれももっともなのだが、さらに、フランス側へ「安全と平和を願う」という論理が欧米側に立った主張だ、と言っているところにちょっと引っかかる。多分、三色旗を掲げた人は西欧側に立っている意識はないだろう。しかし、多分その筆者の言いたいことなのかもしれないが、イスラム世界でテロの脅威にさらさせている人々からはそう見えるかもしれない。

そもそもこれは西欧対イスラムではない。全人類対テロリストの戦いなのだ。

確かに、イスラム世界内でのテロ行為、(この被害者のほうが圧倒的に多い)に対して西欧社会でこうした大がかりな哀悼行為がされたことはない。しかしそれは個人のせいではなく、メディアの扱いが違うからだろう。
おそらくロシアの航空機墜落についてテロ認定が近々なされる。パリ以上の数の市民がなくなっている。これについても改めてメディアはパリ並みの報道をし、FBはロシア国旗を掲げるだろうか?
もっと極論をすれば、中国における新疆ウイグル過激派によるテロに対する報道からは、犠牲者に対する哀悼は感じられない。むしろそうした報道では中国の同地区への圧政がセットで話題に上る。

しかし、テロの犠牲になる市民の立場でいえば大義なんて全く関係ない。

テロは憎むべき犯罪だ。多分、みなそれには同意するだろう。でもその陰に大義がある(とその人が感じる)テロに関しては明らかに態度が違う人々がいるということには残念だ。
日本の左派には、アメリカによる中東戦争がすべての元凶と主張し、はっきりと言わないまでもISに対してシンパシーのあるような言い方をする者もいる。

テロに大義はない。目的は手段を浄化しないということを本気で考えたい。

医療保険はよく考えたほうが良い

2015年11月02日 | 雑記
ITSとは関係ない雑談。

生命保険の見直し時期になり、言われるままの提案書に最初はサインしようとしたのだが、ちょっと調べてみて驚いた。生命保険、医療保険、積立のミックスになっているタイプなのだが、医療保険+成人病保険+がん保険で月額保険料が15000円近い。今後10年で払い込み総額180万円。普通の医療保険だけでいいと思い、成人病とがんを外してもらった。
結果医療保険で月額5700円余り。これもこの先10年で約70万円を掛け捨てで払うことになる。

ここで冷静になって補償内容をみたら、入院一日あたり5000円、手術1回あたり10万円となっている。
これって、手術2回+入院100日相当で、それだけの大病を10年の間にしなければ元が取れない勘定になる。
手術を2回するような病気にかかる可能性はないとは言えない。しかし今どき大抵の手術は30日程度で退院できる。
ということは、手術2回に加え手術をしない大病も1回して、やっと元手が返ってくるということになる。
結局医療保険も加入をやめて、同じ額を貯金代わりに積立保険に入れることにした。
医療保険を全く止めると言ったら「そんな人いままで一人もいませんでした」と強く再考を求められたが、数字からみて明らかに損をする・

ということで、医療保険に入る前に一度電卓叩いてみることをお勧めします。

秋刀魚の話

2015年09月05日 | 雑記
いきなり秋刀魚の話。
中国でもサンマは秋刀魚。チゥダオユウ(このままカタカナ発音しても全然通じませんが)という。
食べ方は日本と同じ焼き魚。
結構人気があり、日本料理屋に来る中国人が注文する定番の一つになっている。
台湾でも人気らしく、中華圏での消費量はこの先も増えていく可能がある。

最近、台湾が大型漁船団を組んで公海上の秋刀魚を捕っている。先日のニュースでは今年あまり秋刀魚がとれないという話から、国際的に漁獲量を制限するべきだと、あたかも台湾が乱獲するから取れなくなっているかのようなことを言っていた。
確かに今年の台湾の秋刀魚漁獲高は日本を上回っている。

でもね。このグラフ(産経新聞より)でわかるとおり日本は5年前に今の台湾の漁獲高の倍以上の秋刀魚を捕っていた。これじゃ台湾に乱獲するなとはいえないよね。

オリンピックロゴ騒動で思うこと 最後

2015年09月01日 | 雑記
今日エンブレムの使用中止発表があった。私はあのエンブレムとベルギーの劇場のエンブレムは単なる偶然の一致だと今でも思っている。
しかしそれよりも重大なことが今日の中止発表の中にあった。「使用例の写真を他のウエブサイトから無断で流用したことを認めた」ということだ。
前回も書いたとおり、羽田空港の写真はSLEEPWALKING IN TOKYOというサイトのものだが、このサイトは写真サイトでしかも明確に「著作権があり無断使用を禁ずる」と書かれている。

エンブレム作成は佐野氏個人の仕事だと言っておられるので、この無断採用は間違いなく承知してやっていたということになる。仮にスタッフが探してきた素材だとしても、どこから持ってきたかを聞くはずだ。

ここから透けて見えるのは、こうしたネット素材に対しての知的財産権認識のなさだ。これだけ重要なプレゼンテーションの素材ですら無許可借用をするということは常習と言われても仕方がない。またサントリーの件にしても私はスタッフの教育ができていないと書いたが、そうではなくおそらくトップ以下、事務所全体でそうした体質になっていたのではないか。

重ねていうが、ベルギーの劇場のデザインを盗用したということはないと思う。また原案がヤン・チヒョルト展からのパクリというのも、大いにインスパイヤされたとは思うけど、かろうじてインスパイヤの範囲内だと思う。これについては現在ネットで騒がれている内容は行き過ぎだと思う。あの程度の類似がダメなら創作なんてできない。

でも、この明確な著作権違反は致命的だ。エンブレムそのものの辞退も当然だと思う。

オリンピックロゴ騒動について思うこと その2

2015年08月29日 | 雑記
佐野研二郎氏のロゴデザイン騒動に関して、今頃になって「原案」なんてのを出してきて、どうなってるのかね。
なぜ今まで出さなかったのかな。まあ、きちんとした組織委員会なのだからあとから捏造したということはないだろうと確信してますが。
ということでその前提で。

前のエントリーで、「東京のTと日の丸の◯を組み合わせるとこの造形はいずれ出てくる」といったけど、実はそこまで考えたもんじゃなかったわけね。でも単に東京のTを元にしたデザインということで、日本で行うオリンピックのロゴデザインとしてはそのコンセプトに説得力が乏しいよな。
そうはいってもこのほうが力強く佐野氏本来のデザインらしさがあり、なんだか説明臭が漂う決定案よりはいいんじゃないかな。決定案は非常に「わかりにくい」
でも、だからといってこの原案がベストだと言ってるわけじゃなくて、あくまで比較論。どっちにしても躍動感がないし、色使いが地味。ワクワクしないよね。

アマチュアがデザインした花や扇子のデザインのほうがいいとか、パクリだとかいう世論に対してデザイン業界(多摩美系?博報堂系?)の人から「いやいやあの佐野さんのデザインは素晴らしい」的な擁護発言がSNS方面で相次いだようだがそれは組織委員会の修正案だったので、この人達が今度はなんというのかが今一番興味深いところ。

一方で、ロゴ活用例で羽田空港の写真をまたまたPHOTOSHPPING している。これは現時点で著作権者の許可をとっているかいないかまではわかっていないが、もし無許可であったらこれもとんでもないことだよ。元ネタの「SLEEPWALKING IN TOKYO」には写真の無断使用禁止が明確に書かれている。
うちの会社でもプレゼン資料に使う写真素材は結構厳しい。社内限定の資料の場合でも必ず元ネタがなんであるかの表示、社外に出る可能性のある場合は著作権フリー素材以外は使わないということを徹底している。今回の場合はより厳しく素材の著作権を問われるものだろう。広告クリエイティブ業界ってそんなにヌルいもんなの?
まあ普通は著作権者の許諾を得ているとおもうのだけど、サントリーTシャツの例があるからなぁ。なんかどうにもズルズルになってきちゃってるよね。ベルギー劇場のロゴは模倣とは無関係だと思うけど、もうここまでグダグダになっちゃったんだからゼロクリアしたほうがすっきりするよね。


オリンピックロゴ騒動について思うこと

2015年08月20日 | 雑記
佐野研二郎氏のオリンピックのロゴはわたしはオリジナルだと思う。
その理由は、まずあのベルギーの劇場のロゴをみたからといって真似しようと思わないでしょ。ほとんど何のインパクトもない。(ここが論点なんだけど)
次に、日の丸の○と東京のTを組み合わせて造形を考えると、あのデザインはそのうち出てくる。縦の棒を線にすれば円の接線を形成するTの横棒部分が気持ちよく丸くなるがそれでは縦の線に力がない。縦の線に太さをつけるとどうしてもあの造形になる。で、右上は赤い日の丸にし、大きな日の丸が後ろに隠れていることを強調するために左上のエレメントを右下にも持ってきた。美術の宿題を一生懸命やってきた優等生が作りそうなデザイン、という感じ。

それとあのデザインが良いかというのは別の話だ。学生の宿題ならよくできましたレベルだけど、オリンピックのロゴとしては私は躍動感がなくあまりに退屈だと思う。デザインの評価は好みの問題だが、私が選定者なら選ばない。色使いも甚だ疑問。縦の棒が黒いのは「すべての色が交わるとあらわれる黒を使うことで融和を」、みたいなことがコンセプトで語られてたけど、黒という色にそんなイメージ持つ人は一人もいない。

一方でサントリーのトートバックはどうしようもない。メディアはトレースと言っているけど、あれはフォトショップでコピーペーストしただけで、トレースほどの手間もかかっていない。
彼はアートディレクターであり素材さがしや実際のデザインはスタッフがやっているということは理解するが、彼が社長をしている会社が受け、かつ「佐野研二郎デザイン」と銘打って出したのだから、100%責任がある。それは謝罪してるわけだが、あまりにスタッフの教育ができていないということだろう。

コスタリカの博物館の件は偶然だと思う。ああしたメシベのような六角のデザインはよくあるし、だれが作ってもバランス的にもあの辺に落ち着く。太田市の図書館だかの直線と丸の造形について米国のデザイナーが訴えるとか言ってるらしいが、これは便乗だろう。細い直線と丸のデザインなんていくらでもある。

ということで、いったん問題が発覚すると徹底的にあら捜しされちゃうし、便乗で騒ぐ人も出てくる。探せば多かれ少なかれパクリやコピペなんて誰でもやってると思うんだよね。
妙な義憤にかられて大騒ぎする連中は昔からいるわけだが、それがインターネットのおかげで最前線に出てきてしまっている、という感じ。
正直、オリンピックのロゴは全くいいとは思わないが、ちょっとかわいそうな気もする。

あと、あのボランティアの制服。あれは絶対に許せない。スタジアムとロゴとあの制服デザインを見ると、すべてまったく違う方向を向いていて、しかもどれもよくない。どういう方法で選定しているのか知らないけど、総合ディレクターが必要なのではないか。