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ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

Goo ブログに一言

2018年01月03日 | モバイル・ウエアラブル
Gooブログをずっと使っている。
ブログに広告が出ないということで有料のアドバンス会員になっているけど、スマホで見ると広告が表示される。
それはないだろ。広告なしということでお金をはらってるんだから、どんなプラットフォームで見ても広告を出してもらっては約束が違う。
(メールか何かで承諾のお知らせとか来てるのかもしれないけど)

有料契約して掲載している私の文章に広告をつけるなら、そのアフィ収入は私に払ってほしい。
Goo(NTTレゾナント)の運営は考え方が甘いんじゃないか?

新型iPhone 中国で売れるか?

2017年09月13日 | モバイル・ウエアラブル
いままでiPhoneの新製品が出る度になんらかコメントしてきたので、当たるか当たらないかわからないけど今回も予想をしておきましょう。

中国ではiPhoneはある意味ドイツ車と同じでステータスの象徴として売れていた。それがiPhone5くらいからいっぱしの大人ならiPhoneくらい使ってないと、という程度になり、その後ステータス性は年々落ち込んでいるように感じる。
さらに国産スマホの品質/性能がここ数年で飛躍的に向上したことから、ハードウエアを評価してiPhoneを購入する人はあまり多くなく、むしろ、後述するが中国消費者の好みの機能が十分ではない部分もある。

まあそうは言ってもブランド力はまだあるので、ハイエンド機種であるiPhoneXに変える富裕層は多いだろう。
しかし、見た目が変わらない「マイナーチェンジ」にしか思えないiPhone8は新しいiPhone買ったぜ、という見栄の部分を全く刺激しないのであまり売れないと思う。これは中国だけではなく、他の地域でも程度の差はあれ言えるのではないか。6以降ずっとキープコンセプトとなっているが、これは疑問だ。
4から5へは長くなっただけだったし、5から6へのデザイン変更は私はむしろデザインが退屈になったと感じたが、それでも消費者は買い替えた。ここに至ってデザインを一新することが必要だったのではないか、と思う。

ハードウェアについては、iPhoneの電池容量はまだ不満があると思う。中国ではスマホ決済が進んでいるから夜まで電池が持つことが非常に重要になってくる。
また、いじっている最中は充電できない無線充電はあまり有難がれないかもしれない。
あとはデュアルSIMに対応していないのもマイナスポイントになると思う。国産スマホはほとんど対応している。
カメラ性能に関しては中国では自撮り性能が非常に重要な要素となるが、国産スマホもかなりのレベルまできており特にiPhoneを選ぶ理由はない。

華為、VIVO、OPPO、小米と言ったブランドの最近のハイエンドを使っている人たちは「いつかはiPhone」とは全く思っていない。すでにiPhoneは憧れ商品ではなくなっている。

ということで、高くて見てすぐ新商品だとわかるiPhoneXは立ち上がり品薄となるだろうが、8と8plusはさほど売れないと思う。

なぜ日本人は現金払いが好きなのかPart2

2017年09月03日 | モバイル・ウエアラブル

7月11日エントリの続き。
本当に日本人は現金払いが好きなのか?私はそうではなく、様々な理由で現金が選ばれているだけだと考えている。
今回は日本人が現金払いをする理由としてネットで挙げられている言説を箇条書きに検証し、さらにキャッシュレスが普及しないことの仮説を幾つか上げてみる。

1.ATMがどこにでもあるから困らない
これはつい最近毎日新聞系のWEB記事で見つけたものだが、まあ積極的な理由には思えない。
キャッシュレスが進む中国でも都市部ではATMは簡単に見つけることができ、これが理由ではないだろう。
2.日本には偽札がないから現金で問題ない
中国の急速なキャッシュレス化を偽札が多いからだと断定しているメディアが多いが、これは間違い。
確かに百元札は受取時に判定チェックをするなど店側の手間はあるが、これがメインの理由ではないということは中国在住邦人が皆さんそう言っている。
さらにこれでは偽札問題がないユーロ圏でキャッシュレスが進んでいることが説明できない。
3.日本のお金はきれい
中国のお金は汚くて触るのもやだからキャッシュレスが進んだ、という説。確かに「その他のメリット」くらいには入るかもしれないが、もちろんメインの理由ではない。
また、先項同様ユーロ圏を説明できない。
4.日本は治安が良いから現金を持ち歩くことに不安がない
治安とキャッシュレスの相関を全世界で取ってみないと分からないが、少なくとも中国では強盗が怖いから現金を持たないという人はいないだろう。
5.セキュリティが心配
これは多分その通りだと思う。特にワイドショーなどで定期的に架空請求詐欺等が話題にされ、必要以上に恐れられているように思う。
6.使いすぎが心配
これは別に現金でも同じことで、普通の人は銀行残高を超えて消費しないように気をつけるだろう。
7.別に困らない
これが最大の理由だと思う。しかし、これは裏を返せばキャッシュレスの便利さを知らない、ということにつながる。

以下は私が考える日本でキャッシュレスが進まない理由。

1,クレカを小額決済に使わない
日本人は他人に迷惑をかける事(実際には他人から迷惑なやつだと思われること)を極端に嫌う。
今はクレカも小額はサインレスになったりしているが、以前はサインが必要で現金より時間がかかった。これは日本人的にはこんな小額なのに手間をかけさせ、後ろの人を待たせるという事になり、あまり好まれなかった。その習性から、クレカを日常的な買い物の決済に使うという習慣がない。
2.セキュリティリスクの過大評価
これは前出のもの。日常的にクレカ決済をしている人にとっては不正請求なんて極めて低い確率であることがわかっているが、あまり使わない日本人にとってはそのリスクが過大に評価されていると思われる。特に目に見えないリスクは気持ち悪いので過大に評価されるものだ。また、クレカの不正利用は補償されるということがあまり知られていない。
3.FeliCaの使い勝手が良くない
コンビニのキャッシュレス決済の中心はスイカ等交通カードだろう。しかし、プリペイドの場合買い物して残高が足りなくなり改札が通れないというのは最悪のことなので、積極的に買い物に使う人は少ないと思う。私もオートチャージにするまでは絶対に使わなかった。
オートチャージも特定クレカしか紐付けできないとか、かなり制約があり面倒。
中国のスマホ支払いは銀行デビットカードとの紐付けが簡単で、かつ銀行カードからの引き落としは瞬時に行われ、銀行は口座の出入金があるとリアルタイムで確認のショートメールを送ってくるため不正利用があるとすぐわかる仕組みになっている。この辺の使い勝手は雲泥の差。
4.おサイフケータイのスマホ未対応
これはあまり詳しくないのだが、DOCOMOのおサイフケータイのスマホ対応は2013年頃からなのではないか。最も痛かったのはiPhoneが対応していなかったこと。
5.対応店舗の少なさ
FeliCa支払い対応店舗は限られる。またクレカを使えない飲食店も多い。FeliCa対応レジが高額、かつ手数料掛かる割にそれに見合う集客効果がないことが原因だろう。
中国のスマホ支払いは、バーコードリーダーなのでさして高くないし個人商店ならQRコードの掲示だけで良いので費用なし、かつ手数料もほとんど無視できる額なので、店舗側の導入が急速に進んだという面もある。
これは鶏と卵の問題だが、キャッシュレスで生活が完結しない以上現金は必要で、現金を常に一定額持っているなら特にキャッシュレス支払いにこだわる必要もない。

私は日本人が特に他国の人に比べて現金が好きなわけではなく、キャッシュレス支払いの使い勝手の問題だと思う。

タイポ、変換ミス修正(2017.09.13)

i-dioについて

2017年08月15日 | モバイル・ウエアラブル
2016年に地上アナログテレビ放送のVHF-Low帯を利用して始まった新放送サービスi-dio。本ブログ記事
一年以上経過した現在、どうもパッとした話をきかない。

ネットでの評判は、専用チューナーは室内では受信しない、またスマホとはWiFi接続なので自宅等のWiFiインターネット接続ができない、しかし屋外で使うとスマホの電池がすぐなくなる、というような致命的な欠点があるようだ。また音楽コンテンツも当たり障りない内容なので、どうしてもこれを聞きたいというニーズは顕在化していない。
そのせいか、専用チューナー(ポータブル、車載)ともにその品番で検索しても販売情報がさっぱり出てこない。市場に出回っていない、ということだ。

昨年の6月にはそうした障害を排除するためにネット配信(サイマル)も始まったが、これは前提がアナログ停波利用だったのでは?この事業のそもそものところを否定しているように感じる。ラジコのように位置情報を判定し、その地域への限定でネット配信されるようだが、まあそれなら普通にネットラジオを聞いたほうがコンテンツの選択肢は広い。
i-dioのサイトには、地域限定で情報提供ができるのでお得情報も配信されます、と書かれていたが、このお得情報と言う名の広告にみんなうんざりしていることに気が付かないのだろうか?

NOTTVが事業停止した後という絶妙のタイミングで出てきて、どうも主たる事業主であるFM東京も最初から勝算なんてなかった様に感じる。
そもそもアナログ空き地はデジタル化の大義名分なので国としては有効利用しなくてはならず、NOTTVはドコモが、i-dioはFM東京が国策に協力したというようにしか見えない。

この期に及んで電波資源を放送に使うという考え方が間違っている。
まあ、これもNOTTVのようにある程度時期がたったらしめやかになくなるのだろう。

なぜ日本人は現金払いが好きなのか

2017年07月11日 | モバイル・ウエアラブル
中国の都市部で生活していると、スマホによるキャッシュレス決済(ALIPAY、WeChatPAY)が普通になってしまい現金を使うことがほとんどない。この話題は最近になって中国のシェア自転車とセットで日本のニュースでも目にすることが多くなってきた。
さらに最近見たニュースでは、日本のキャッシュレス決済比率は対中国だけでなく、欧米等世界的に見てもかなり低いようだ。

その理由として、日本では偽札がない、お札がきれいだから現金に嫌悪感がない、店員が優秀だからすぐお釣りが帰ってくる、などと言う人もいるが、これは全く当たらない。なぜなら私が中国で現金を使わない理由としては一つも該当しないからだ。また、お札の綺麗さや偽札ということであればユーロ圏より低いことの説明がつかない。

私の考える理由は以下の通り。
まず、日本のクレジットカードの利用率が先進国の中では飛び抜けて低いということ。
各種調査によると、クレカを使わない最大の理由は金銭管理、次にセキュリティへの心配だそうだ。
クレカは与信されているので貯金額以上の支出が可能だから、金銭管理で不安というのはわかる。それはクレカのせいではなく金銭管理の問題だろうが、たしかにそれはある。ならば、デビットカードにすればいいと思うのだが、日本では普及はおろか、一般にデビットカードとはなにかすら知られていないのではないか。デビットカードは銀行口座から直接引き落としで残高不足だと使えない。以前は銀行口座と店舗レジが直結していなかったので出現したのは最近のことだが、海外では普通に使われている。(ちなみに私は本当はクレカなんかいらない。預金残高以上の買い物をしたことがない。たいていの人はそうなんじゃないかと思う)
次にセキュリティでいえば、これは得体の知れないリスクへの過剰反応としか言いようがない。全世界的にクレカ取引の総数は膨大なもので、よく報道されるようなクレカ詐欺に遭遇する確率は極めて低いし、しかもその損害は通常はカード会社が補填してくれる。

日本ではすでにFeliCaによるキャッシュレスが随分前から立ち上がっているというのも一因かもしれない。しかしこれの利用率も特に高くない。プリペイドなんて面倒でやってられないから通常の利便を考えたらオートチャージかクレカ引き落としでないと意味がない。
しかしその為には専用クレカを作れだの、オートチャージは改札通らなきゃできないだの制約が多い。スマホで支払うにしても結構手続きは煩雑だ。
またFeliCaは現金と同じで落としたらおしまい。

中国でスマホ決済がある時期を境にあっという間に広がったのは、手続きの簡単さとバーコード読み取り機だけですむ店舗側の投資の低さに有る。スマホに専用アプリを入れて、銀行デビットカードを紐付けするのに大した手間はなくすぐ使える。使用時は暗証か指紋を入れる必要があるので落としても使われる心配はない。(併せてALIPAYとWeChatPayのインセンティブ合戦、及び多様なアプリケーション(タクシー配車、レストラン割引等)への拡大の影響も大きい)

しかし、日本でバーコード読み取り式のスマホキャッシュレス決済を広めることは難しいだろう。すでにFeliCa対応レジを導入しているし、ユーザーもオートチャージならFelicaから乗り換えるインセンティブはあまりない。
しかしそのFeliCaにしても、NFC規格が日本独自で海外の非接触ICカードと互換性がないという。これは将来スマホNFC決済がもっと一般的になったとして、海外に行っても使えない、海外観光客も使えないという、2G携帯規格のようなよくあるパターンに陥ることになる。

ということで、私は日本のキャッシュレス決済比率が低いのは国民性として現金が好きなわけではなく、仕組み・環境の悪さにあるとしか思えない。

余談だが、クレカは使わないという人は通販の支払いをどうしているのだろうか?銀行振込とかコンビニ払い、着払にしている?

ディアルSIMスマホ 全網通(全网通)3.0について

2017年02月05日 | モバイル・ウエアラブル
前にも同様のエントリーをしていますが、簡単に再度まとめておきます。
海外スマホにはSIMを二枚入れることが出来る物が多い、というか最近の新商品はそれが常識となっています。

しかし、多くの機種は「主カードを4Gにするとサブカードは2Gしか使えない」のです。
2Gでも海外では困りません。電話もSMSも使えます。しかし海外の2G(GSM)は日本では使われていない規格であるため、日本で使うと片方のSIMは「圏外」になってしいます。

一台のスマホに日本と海外のSIMをいれ、日本と海外を行き来する際にSIM入れ替えをしないで使えればとても便利ですが、それができない。

しかし、最近は「主カード4Gでサブカード3G」というモデルが出てきています。これらの機種は、中国では全网通3.0と称されています。
これなら海外、日本どちらでも同じようにディアルSIMで使えます。
日本では日本のSIMを主カードにし海外では海外SIMを主カードにする。主カード、サブカードは実際の入れ替えは不要でソフト上から切り替えることができます。
(AUの3Gは使えないという話があります。筆者はMVNOのドコモ系でしか確認していません)

華為MATE9,小米MIX,5S、OPPOR9sなどが全网通3.0の代表的機種です。中国のメーカーサイトではこの全網通についての詳細な記載がないので見極めが難しいのですが、おそらく今後でてくる上位機種は3.0搭載が普通になるでしょう。

ということで、海外SIMを持っていて日本、海外を頻繁に往復される方はぜひお試しください。

注)これらの機種は日本の技適が取れていない物が多いです。海外メインで時々日本に戻る方を対象に話しています(といっておきます)


中国でiPhoneが不調な理由 上海での実感

2016年08月31日 | モバイル・ウエアラブル
iPhoneの売上げが不調、特に中国での失速が大きいという記事を最近よく目にする。
中国経済の失速が原因だとするような記事も目にするが、それは全くの的外れだとおもう。

中国は広い。沿岸部と内陸部は違う国だと思ったほうが良い。そしてiPhoneが売れているのは沿岸部。
全体のシェアではアンドロイドにはかなわないが、沿岸部だけのシェアをとればAppleのシェアはかなり高い。

沿岸部の中国人がiPhoneを買う理由は見栄。iPhoneはすでに大いに普及しているので、持っていても見栄が張れるということではない。逆に、いっぱしの人間なら安っぽいアンドロイド携帯なんか恥ずかしいだろ、という感じ。

最近売上げが落ちている理由はただ一つ。見た目が違う新製品がでないから。
上海の地下鉄で観察するとわかるが、4を使っている人はいない。5ですら少ない。周りを見渡せばみな6系。
旧モデルは中古となり内陸部へ流れていく。

このような状況でSEなんかが売れるわけもなく、見た目がおなじだから6から6sに買い替える人も少ない。
もし7の見た目が6と変わらないのであれば、今後もかなり苦戦するだろう。
見た目が変わらないならバックパネルに大きく「7」と刻印するべきだ(笑

もう一つの理由はローカルメーカーの進歩。
私が赴任した2012年当時、華為のスマホを買おうとは全く思わなかった。しかし今は違う。華為は性能も品質もiPhoneに全くひけをとらない。
6plusと同じような画面サイズで性能・品質もよく価格が半額ならこれは考える。華為以外にもOPPO、酷派、楽視といったメーカーがかなりいいものを出している。小米は低価格品に振って「学生用」のイメージがついてしまい、よく壊れるという風評もたって失速しているが、これらのメーカーの進化の速さには驚かさせる。

ローカルスマホは安いから売れている、というのは全くの誤解で、良いから売れている。
そもそもローカルブランドの携帯は中国消費者の間で「安物」「貧乏人用」イメージがあったのだが、最近はそれも変わってきている。華為等上位メーカーの上位機種であれば持っていて恥ずかしいということもない。

一般に消費者は成熟してくるにつれて見栄商品から実利商品にシフトする。まだまだiPhoneブランド信仰が強い中国だが、今後変わっていくだろう。

華為 (ファーウェイ) mate8 購入

2016年05月11日 | モバイル・ウエアラブル
iPhone5sがなくなった(多分盗まれた)。
今の6sを10万円近く出して買う気がしなかったし、SEはハードが強化されているとはいえ形が同じなのでときめかなかったということもあり、最近評判のいい為華(HUAWEI) を買ってみた。機種は最新最強の6インチモデルであるmate8
通販で約5万円。現時点では日本未発売。中国聯通と中国移動のSIMを持っているので、全網通版というすべての3G規格に対応するモデルにした。

もともと大画面のスマホは使い勝手が良くないと考えていたが、これも実際に使ってみないと評価できないので、まあ試してみるかという気持ちもあったのだが、この辺は後で書く。

実機を起動すると、言語設定で日本語が選択できる。今まで大陸で購入したアンドロイドスマホはmore localeをいれても完全に日本語化はできなかったことを考えると、これは非常にありがたい。

但し、日本語フォントは微妙によくない。「化」とか「直」が変な字になるいわゆる中華フォントではないのだが、なぜか標準とボールドが混在するような感じ。まあ許容範囲だろう。ROOT化でフォント入れ替えはできるようだが、そこまでリスクをとって直すレベルではない。

両側の端まで液晶画面となっていて、これはiPhoneよりも先進感がある。また、これにより6インチながらiPhone6+並みの筐体サイズに収まっている。

プロセッサーは8コアで画面のスクロールやアプリの起動にストレスはない。アンドロイドを使っている人は「ヌルサク」といって大いに評価しているが、iPhoneから乗り換えた私は「違和感なく使える」という感想。まあ、いずれにしても全く問題ない。

4000mAhの大容量バッテリーのおかげで、一日中いじっていても夜まで電池切れにはならない。通常の使い方であれば二日は持つだろう。
また大陸版に標準でついてくる9V充電器をつかうと30分で一日分程度は充電可能。

背面の人差し指による指紋認識は複数登録ができるのでどちらの手で持っていても起動できるし、標準アプリでアプリの起動を指紋認証でロックできる。中国はお財布ケータイ的に支払ができるソフトが多いのでこれは便利。

デュアルSIMだが、2G,3G,4Gコンパチと2Gであり、2GはGSMなので日本では使えない。但しスロットはソフト側で入れ替えできるのでSIMカードの入れ替えは不要。
日本のMVNOのSIMと聯通の4G SIMを入れて、中国では聯通側を4G,日本に戻った際にはデータ通信をするときにMVNO側を4Gに切替えることができる。
なお、MVNOのAPNは大手10社がプリセットされていた。
小米で4G,3GのデュアルSIM機が出たようだが、今後はどこもそうなっていくのではないか。そうなれば日本と海外の行き来が多い人は助かる。
注)この大陸版には日本の技適マーク表示はない。

大陸アンドロイドの常として、Google関連ソフトは全くプリインストールされていないが、標準のアプリストアHiAPPでもGoogle関連ソフトはダウンロード可能。
その後設定→アカウントでGoogleアカウント登録をすれば、通常のアンドロイド同様に使うことができる。

とはいえ、中国ではGoogle関連は遮断されているのでVPN必須。中国でツイッター、FBをやっている人は頻繁にVPN切替をする必要があり面倒だがVPNスイッチで検索するとVPN切替が一発でできるソフトがいくつか出てくる。

基本的に画面、カメラ等のハードウェアについては何ら不満ない。
華為はアンドロイドベースのEMUIというインターフェースが使われているが、そこそこ使いやすいと思う。通信状況やバッテリ使用状況の表示、管理ソフトも充実している。
細かいことを言うと、標準ソフト以外アイコンにバッジ表示できないのが難点。

さて、6インチの評価。
やはり片手での操作はきつい。標準のバックボタンですら親指が届かない。ナビゲーションボタン全体をスワイプすると縮小表示され指が届くようにはなっているが、ちょっと面倒。
日本語入力はATOK、シメジならフリックパネルのサイズを小さくして片側に寄せ、なんとか片手入力ができる。
しかしATOKやシメジから一発で中国語入力に切替できない。中国で生活しているとこれは非常にマーファン(麻煩)なので、日本語、英語、中国語入力切替がワンタッチでできるGoogle入力を使っている。結局は両手で操作する端末だと思う。

画面の見やすさについては、それは勿論大画面が良いに決まっている。
液晶パネル機器は例外なく大画面化している。ナビも10インチ時代だ。
しかしスマホは携帯性という問題がある。
私は携帯端末には無理ない片手操作が必須だと思う。もう一つの問題は、どのポケットにいれても頭がはみ出すということ。これは治安の悪い場所ではとても不安だ。
6インチが今後のスタンダードになることはないのではないか。

とはいえ、さすがにこれに慣れると4インチiPhoneの画面は小さい。
最終的には4インチiPhoneを一回り大きいサイズにフレームレスで目一杯液晶画面を搭載し4.7インチを実現する、というあたりに落ち着くのでないかと思う。

iPhone SE は新商品ではない

2016年03月23日 | モバイル・ウエアラブル
まず初めに言っておくと、わたしはAppleアンチではない。むしろ信者に近い。
それでも、というかそれだからこそ言いたいが、この商品は賢いマーケティングからもたらされたコンサバなつまらない結論、というようにしか見えない。

なぜメディアがあたかも新製品のような報道をするのか不思議でならない。画面が小さくなったとか、4インチを採用とか、外見は5sに似ているとか。

私が言うまでもなく、これは5sのマイナーチェンジであり新商品ではない。ハード的には6s同等、いくつかのフューチャーが追加されているがそれでもマイナーチェンジの域を出ていない。そもそも5sから5seへのマイナーチェンジだったのだろうが、新しさを出すために5をとって単にSEとしたのだと推測する。

2015年にAppleは4インチのiPhoneを3000万台売った。その販売を継続するために5sの商品強化をする。その際の商品企画として、6sをプレミアム商品と位置付けブランドを毀損しないようにデザインは変更せずにハードを強化し価格を概ね据え置くという変更を施した、ということだろう。だから当のAppleも「ヒット」するとは思っていない、いままでくらい売れればいいと思っているのではないか?
4インチはローエンド商品という位置づけにして外観を変えずハイエンドからの下方シフトを防ぐ、守りの商品企画だ。

4/5からの買い替えはないだろう。安いとはいえ5万円の出費。ときめきのない見た目が変わらない商品に買い替える人がそう多いとも思わない。4インチの使い勝手を重視するユーザーは多いが、その人たちの選択肢は「しばらく今のを使い続ける」になる。
中身は6s、という部分にどれだけのアピールがあるか。いま5sを使っている人になにかハード的な不満があるのか?iPhoneユーザーでプロセッサーの処理速度に興味を持つ人がどれだけいるか?ごく一握りだろう。

4インチの使い勝手を優先するユーザーが実際多いのであれば、筐体をかえた新商品を出すべきだったのではないかと思う。

新しいことをしないAppleなんて面白くない。

Apple Watch、すぐに引き出し行でした

2015年12月13日 | モバイル・ウエアラブル
以前からApple Watchはカッコ悪いから全然ほしくないといっていたが、某取引先のパーティーの景品でいただいた。
実際、中国での需要はこうした贈答用がメインなのではないかと思う。

せっかくなので数日使ってみた。
まず、時計としてはやっぱりカッコ悪いし、私の好きなクロノグラフ的な盤面も用意されているがクロノグラフが好きな人はこんなおもちゃのような表示には耐えられないだろう。

使いがってだが、たしかにメールやSMS等が受信のたびに通知されるのは便利だ。だけど男の場合は大抵はすぐ出せるポケットに入れているのでどうしても必要なものではない。
それ以外の連携アプリも日本のもの、中国のものといろいろ使ってみたけどほとんど実用性はなかった。

中国では支付宝というソフトが表示するバーコードでいろいろな場所で簡単に支払い決済ができ、腕時計で支払えるというのは便利なようにも感じるfが、致命的なのはアプリを立ち上げてから時間がかかること。その時間があればポケットからiPhoneが取り出せる。
しかもWatch上に表示されるのは限定された内容で、正直あまり使いようがない。致命的なのは、いじっていて全然楽しくないということ。

ゴルフアプリだけは使えるかと期待したが、結局はグリーンまでの距離しか表示せず、詳細内容はiPhoneを取り出して確認する必要があるのでほとんど使わずに終わった。

また、これは慣れの問題かもしれないが、WatchのHMIはまだ直感的に操作できるものではないと感じた。

カエルの卵のようなアイコン表示と選択方法はあの画面の中での操作操作方法としてはよく考えたとは思うが、それでも使いやすいとは言えない。

フィットネスに活用する人にはいいのかもしれないが、私にはほとんど使う意味のないガジェットだった。

NOTTV撤退、デスマーチの終了

2015年11月30日 | モバイル・ウエアラブル
このブログでも何回も取り上げてきたNOTTV、やっと撤退を決断したようだ。始まる前から散々無理だと言われ、実際に大きな赤字を計上してきた事業としてはむしろ遅すぎる決定かもしれない。
似たような失敗例にモバHOがある。これらの普通に考えれば成立せず、おそらく中の人もそう思っていたであろうプロジェクトは何故止められないのか?

モバHOは企画時点では地デジの登場を予想できず、専用衛星を打ち上げてしまった時点で後戻りができなくなった。

しかしNOTTVはその失敗を知っていた筈なのになぜ同じような失敗をしたのか?
その裏には地デジ化に伴うアナログ電波空き地利用が絡んでいる。
地デジ化によるアナログ波停止にはかなりな世論の反対があり、総務省としては国民が納得し、かつ海外メディアや海外通信関連にその空き地を渡さずに済む方法として、携帯端末への放送や高度交通システム、災害対策と言った誰からも反対されない分野への割当を決めた。

携帯端末放送はその電波割当をドコモとアメリカのクアルコムと組んだKDDIが争ったが、結果ドコモが勝利した。国内企業への意図的な割当という批判もあったようだが、実際には2010年秋の決定時点でクアルコムは少なくとも北米でのMediaFLO事業撤退を決めていた。
最後の望みを日本市場にかけたという見方もできるが、私はむしろKDDIは勝ちに行かなかったのではないかと思う。
地デジというコンペティターがいない米国でもMediaFLOはうまく行かなかった訳で、事業が成立しない事はこの時点で明白だった。

一方で民放各社はこの帯域を海外メディア関係にはどうしても渡したくないという思いがあったと思う。実際NOTTVには民放各社が出資している。これは攻めではなく、守りの投資だろう。

いずれにしても国策絡みで始まり、また多くの関連企業からの出資を受けていることもあり誰もその新事業立上げに対して責任を取るリーダーがいなかった。また事情は明確なのでこの事業に失敗しても評価は下がらない。
成功の見込がない事はわかっていても「見込みがないからやめよう」とは言えないし、ドコモの収益を考えれば言う必要もない。

ドコモにとってはわかって引き受けた捨て金だったとも言えるが、その赤字は携帯料金で補填されている事をお忘れなく。

Apple WatchのTVCMで驚いた

2015年08月22日 | モバイル・ウエアラブル
上海に生活しているがTVはほぼリアルタイムで日本のチャンネルを観ることができる。で、最近びっくりしたのはApple WatchのTVCM。
中国人の若い女性二人組みがヨーロッパ、ベルリンらしいが、に旅行に行くというストーリーでなにかとApple Watchがお役に立つみたいな内容。最初は日本人なのかとおもったら、Apple Watchの盤面表示が簡体中国語。
これ、中国のTVでも流しているのだろうか?中国のTVはほとんど観ないので今時点では確認できていないが、流すのだろう。主要先進国の消費者は中国の若い女性が出るCMに共感しないだろうから、これは中国を主要ターゲットにしていると見るのが正しいと思う。

TVCMをするということは、黙っていても売れる商品ではない、ということ。販売実績を頑なに発表しないことからも好調ではないことはわかっていたが、やはり厳しいのだろう。

このCMが「中国人の若い女性」を主人公にしているところがとても興味深い。
多分、今はAppleギークに行き渡って販売が一段落しているような状況なのだろう。これから伸ばそうと思ったら、期待していた割に意外に伸び悩んでいる中国、あとは新しい市場ということで女性を狙っていくしかない。
なので中国人の女性を使う、というのはあまりに安直なアイデアだけど、実際そんなところだと思う。

中国のスマホ普及率が高い理由

2015年07月12日 | モバイル・ウエアラブル

中国のスマホ普及率は74%。都市部に限定すればほぼ100%に近い。これは上海の地下鉄等で観察しても事実だとわかる。
一方で日本は50%程度。日本との比較をするなら中国の都市部との比較が妥当なので、ほぼ2倍の差がある。

一つには廉価なアンドロイド端末があり、最近は売り場にもスマホしかないという事情はあるものの、それ以上にいま中国の都市部ではスマホがないと便利な生活がおくれない状況になっている、ということがある。

中国にはネットの3大勢力、アリババ、テンセント、百度があり、各社決済機能をもつソフトで顧客の囲い込みを進めている。

たとえばレストラン。 中国では食べログ的ソフトとして「大衆点評」が圧倒的シェアをもっているが、ここに「微信」(中国版LINE)のテンセントが出資し、大衆点評の画面から微信のお財布機能でクーポンを決済できる。たいていのレストランは「100元券を88元」というようなクーポンを発行している。実際は事前にクーポンを購入するということはせず、会計時に金額を聞いてからスマホ画面でクーポンを購入して支払うことになる。つまり、スマホがないと損をするのだ。

アリババはネットワレットでは中国最大手の「支付宝」を運営していて、大抵の支払いはこれでできる。二次元バーコードを読み取り、iPhoneの指紋認証で支払い完了するパターンなら数秒で完了する。最近流行している弁当配達の「餓了マ」を使えば、近隣数十軒の食堂から300円程度の弁当をスマホで注文し配達してくれるが、これもネット決済可能。ネット決済だと割引がある。

同様の仕組みがタクシーや飛行機等各種チケット購入、旅行、公共料金支払い、ネット販売など生活のほとんどの場面に入り込んでいて、スマホのあるなしで利便性は大きく変わる。

当然、スマホが普及しているからこうしたビジネスが出来るのだというニワトリタマゴの問題でもあるが、いずれにしても中国都市部では日本人の想像をはるかに超えたスマホによるエコシステムが構築されている。

特に驚かされるのはそのスピードだ。タクシー呼び出しや弁当配達等はあっという間に広まった。このスピード感はアメリカに似ている。正直、これらのソフトは往々にして完成度が低いのだが、頻繁にアップデートされまさに走りながら考えるという感じ。

ゼロリスクにこだわって何も決められない日本は、気がついたら相当取り残されているということになりかねない。


夏野剛氏のApple Watch評

2015年06月10日 | モバイル・ウエアラブル

東洋経済オンライン「夏野剛のググっても絶対出ないハナシ」 Apple Watch、使い倒して分かった強みと弱点

読んでいただくとわかるが、強味は「時計機能」、「デザイン」と「UI」。弱みは「別に必要ない」「腕がつかれるので長く使えない」。氏もかなり厳しい見方をしてるということになる。いうまでもなく、時計機能なら時計のほうがいいし、デザインは好みの問題。四角い時計という制約の中ではかなり頑張ってきれいに作ったとは思うが、私はこのデザインの時計はいらない。また、UIがいくら良くても使うアプリがなければ意味がない。

とりあえずの結論として、UIはいいんだからこの先キラーアプリが出れば、というようなことになっているのだが果たしてあるのだろうか。ポケットからiPhoneを取り出す以前に即座に確認しなければならない情報を表示する、というニーズがそれほどあるとは思えない。

氏は「iPadとの連携」に可能性があるといっている。これは当然の話で、取り出すのに手間がかかる大型画面の母艦に対する腕時計型の表示器ならば意味がある。

私も2014年1月のエントリーで同じことを書いているのでご一読ください。 ウェアラブルについて思うこと