みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

H-Models Decalのミグ15用デカール その2

2012年10月24日 00時00分17秒 | 航空機(露・軍用機)
 このデカール、パート1と2にそれぞれ三機ずつ、計六機分の国籍マークと機番が入っています。共通する国籍マークもちゃんと機数分入っていますから、間違いなく六機作れます。で、面白いのが、パート1の方はトップ画像のように、同じデカールシートが三枚入っていることです。実機の国籍マークは胴体左右と主翼左右下面に描かれます(主翼上面には無し)。だから四つが一機分。デカールは一枚に四つ。それが三枚入っていますので三機分。その一方機番はと言うと、一枚に三機分。それが三枚ありますから、機番は3×3で九機分入っていることになります。同じ機番が三つずつで、二つはダブるわけです。まあ余る数字は他に流用できるからいいんですけど。こういう編集にしたのはコスト軽減のためでしょうか。
 もう一つ気づくのが、北朝鮮の国籍マーク。ええと、これは何と言えばよいのでしょうか。ステンシルテンプレートを機体に当てて、上からスプレーしてマークや字を描くのですが、そのテンプレートの内側の部分が外れてばらばらにならないように、テンプレート全体が一枚の板状に保たれるように、必ずどこかでつながっていますよね。このつながった部分を「ブリッジ」、外枠から独立してブリッジだけでつながっている内側の部分を「アイランド」と言うんだそうです。だから、スプレーで描かれた機体側の文字やマークの方は、ブリッジの部分で必ず途切れているわけです。
 で、その途切れたブリッジ部分の話です。北朝鮮の国籍マークの外縁の同心円部分、このブリッジ部分は、エアロマスターデカールやその他の図面を見ると五ヶ所あって、結果的に円が五つの弧に別れているのですが、このデカールではブリッジが四ヶ所、円全体が四つの弧に別れているんです。はて、どっちが正しいのでしょうか。実機写真ではブリッジが五ヶ所、全体が五つに分かれているものが確認できます。四つというのはなかったように思います。もっともブリッジが五つと言っても、その側の青の円と内側の赤の円で、その位置がずれているものもありますし、またブリッジが全くなくちゃんとつながった円になっているものもあります。北京の革命軍事博物館にある王海の機体は途切れのない円で、外から青・白・赤の三重円になっていました。この辺は、作りたい機体によってはデカールをアレンジしなければなりません。もっとも博物館の展示機なんて後から塗り直しているんでしょうけど。

 それから中国空軍の「八一」マーク。西欧製のデカールは、漢字という物に不慣れなので、八と一がくっついて全体が単なる台形になっていたりと、字形が不正確なものが多いのです。ドラゴンのMiG-15の唯一の価値は、デカールの八一の字形がよいということでしたもんね。さてこのH-モデルズのデカール、ご覧の通り字形はしっかりしています。明朝体特有の、トメの部分の三角形も見えますし、ハライの形もよい。ちゃんとしたフォントや画像を元にしたんでしょうか。