みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

H-Models Decalのミグ15用デカール

2012年10月22日 00時00分13秒 | 航空機(露・軍用機)
 チェコのメーカーH-ModlsからMiG-15用のデカールが出ると予告があったので、どんなものかと思っていたのですが、いよいよ入荷しました。1/72と1/48が両方出ているので、やはりエデュアルドの新製品に合わせたものでしょうか。「Russian Aces to Migs in The Korea War」のパート1と2です。それぞれ三機分。いずれも国籍マークと機番のみで、注意書きの類は全く無し。その点では値段からしてややお買い得感が薄いのですが、しかし中身を見てみるとエアロマスターデカールから出ていた「Korean War Aces」パート1と2とは全く重複がなくて、十分満足できます。特に、共産側のトップエース、ペペリヤーエフの乗機は、エアロマスターが925番機だったのに対し、こちらは325番機で、異なる塗装になっているのは大変うれしい。ちなみに、戦闘で被弾して無事帰投した時の有名な写真は、325番機の方です。
 さて、まあステンシルについては、エアロマスターデカールのMiG-15ステンシルセットを使いましょう、ということで。問題は、中国軍マーキングの場合、注意書きは漢字で「注意安全検査機心」とか書いてあることでして、これはパソコンで自作するしかありませんね。

 ちょっと気になるのが、パート2に入っている中国軍マーキングの機体(写真左上、811番機)。他の機体はみんな北朝鮮のマーク(ロシア人パイロットが北朝鮮塗装の機体で戦った)なんですが、この一機だけ方向舵を赤白に塗って、国籍マークは例の「八一」マークです。で、そのパイロットの名前が「Chizh」。ちょっと変わった綴りですね。中国人かなと思ってうちのサイトの常連の中国語の先生に聞いてみたら、Chizhという綴りは、中国語のローマ字表記としてはあり得ないとのこと。でもロシア人にこんな名前があるんでしょうか。ググってみると「Чиж」(Chizhに相当)という名前があるようですね。念のためOspreyから出ている「Soviet MiG-15 Aces of the Korean War」を見てみたら、Lt I. V. Chizhの名前が出て来ました。最初の戦闘で国連軍のムスタングを撃墜したんだそうです。この本のカラーページにはまさにこのデカールの機体が載っています。で、なぜ中国の八一マークなのかと言うと、1951年になってこの機体が中国空軍に譲渡されたかららしいのですね。ちなみにロシア人パイロットのエース(5機以上撃墜)のリスト52人の中にはこの人の名前はないようです。