みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

5M HOBBYのSd.Kfz.251/17 その2

2011年07月09日 16時57分16秒 | AFV(独)
 パーツを仮組しようと袋から出し、欠品がないかどうかチェックしながら離型剤落としにつけ込み、さてパーツを眺めてみると、おかしなことに気づきました。トップ写真をご覧下さい。車体前部のボンネット部分のパーツ、その裏側に、押し出しピン跡としか思えない丸い窪みがあるんですよ。ありゃ?レジンパーツになぜ押し出しピンが?
 答えは一つ。他社のインジェクションパーツをコピーして使った、ってことです。うわー、中国製は所詮中国製だったか…。おまけにボンネット部分のエンジンハッチの裏側、ハッチパーツを接着する際にパーツを止めるための突起がそのままありますね。これもいかにもインジェクションプラスチックのパーツですよね。だってこのレジンパーツはハッチは最初から一体で開かないんですよ。だったら最初から一枚板にしておけばよい。ハッチをはめ込んだ上で一体パーツにする必要はないはずです。
 こうなると、元のキットが何だったか、突き止めたくなりますよね。意外と簡単に見つかりました。Sd.Kfz.251の1/72キットで、中国人が簡単に手に入るもの。そう、もちろんドラゴンです。で、トップ写真、ドラゴンの車体パーツと一緒に並べてみたんです。もう明らかですね。押し出しピンの大きさと位置、無線手席前方のパーツ取り付け用の四角い突起、ハッチ周辺の形状、すべてぴったりです。つまりこのキットは、ドラゴンのパーツを切り貼りして原型を作った、ってことですね。
 レジンパーツでは操縦手席と無線手席の天井部分が既に取り付けてありますね。ドラゴンのパーツではこの天井は別部品です。その天井パーツはと言うと、これ。

操縦手と無線手の頭部を保護するための緩衝材でしょうか、四角いパッドみたいなものがついていますが、レジンパーツの方もこれにそっくりですね。天井を接着してから型取りしたものと思われます。うーん、新しいメーカーだから、ちょっと期待したのになあ。