おすすめ度 ☆☆★
恋愛(同性愛)映画好き ☆☆☆
R15+
ロシアでは「『非伝統的な性的関係』を未成年者に知らしめる行為を禁止する」とする同性愛宣伝禁止法が成立し、社会的にも同性愛を含むLGBTに対する風当たりが強い。
従って、ロシア人が主役で、ロシアで撮影された映画にもかかわらず、当映画はロシアでは上映できない。
ただ、ライカ役の宮島は本作で第12回ロサンゼルス日本映画祭最優秀新人賞を受賞している。
天真爛漫な日本人女性ライカ。1957年に宇宙船スプートニク2号に乗せられたライカ犬を自身の境遇を重ね合わせる彼女は、モスクワの外れの小さな墓地で女優志望のロシア人女性ユーリャと出会う。アパートで奇妙な共同生活がスタートさせた。
二人の同棲生活、いわゆるLBTだ。
女性をナチュラルに撮ってきた今関監督だけに、まさに自然体。
嫉妬、独占欲、愛情。
男性との関係が二人を傷つけていく。
全編ロシアで撮影、だが、撮影隊は一部俳優を除いては、日本人スタッフによる。ロシアの街並みが美しい。
宮島は、体当たりで役に臨んでいるが、お人形のようなキュートな雰囲気だ。