ひろの映画見たまま

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「デトロイト」、黒人の暴動事件のかげで起こった、警官による黒人射殺事件!

2018-01-31 17:48:01 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆☆☆ (劇場鑑賞)

黒人たちの不満が爆発して起こった1967年のデトロイト暴動と、その暴動の最中に殺人にまで発展した白人警官による黒人たちへの不当な尋問の様子をリアリティを追求して描いた社会派実録ドラマ。

冒頭、奴隷制度から始まる黒人差別の経緯が語られる。

自動車産業の町デトロイト。だが、繁盛した産業の裏で、貧富の差別は拡大していた。

そして根底にある黒人差別。

町田氏によると、白人警官による、黒人への無法射殺は、現存し、いずれも裁判で無罪を勝ち得ていると。だから、この映画は、50年たった今をも告発している。

事件の緊迫感は、何もしていないのに、居合わせた黒人がおもちゃのピストルで威嚇したのをたてに、執拗に告白を求め、そのいけにえとして、一人また一人と射殺する理不尽さ。

監督と役者の絶妙なるタッグで、ホラー映画並みの怖さだ。

だが、そのあと、彼らの裁判が行われるが、明らかに黒人差別の判決が。日本人の感覚では唖然としか言いようがない。

ただ、アメリカでは、いまいち盛り上がっていない。やはり黒人差別がいまだに根にあるのか??

監督は、「ハート・ロッカー」「ゼロ・ダーク・サーティ」のキャスリン・ビグロー。

 

 

 

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「静かなる情熱 エミリ・ディキンスン」実在の詩人の一代記!

2018-01-30 17:27:19 | イギリス映画

おすすめ度 ☆☆★

エミリ・ディキンスン好き ☆☆☆★

1830年12月10日 - 1886年5月15日アメリカ詩人。生前は無名であったが、1700篇以上残した作品は世界中で高い評価を受けており、19世紀世界文学史上の天才詩人という名声は今や不動のものとなっている。

政治や教育の世界で勢力のあった有名な家庭に生まれ、教育にも恵まれたが、一生その家を離れることなく過ごしている。

したがって、その付き合いの範囲も狭い。

こんな女性の一代記を映画化するのは、大変な苦労だと思う。

一方、詩に興味がない人にとっては、退屈な映画かもしれない。

生きている間は、詩をほとんど発表していないが、死後妹たちが、整理をし日の目を見ている。

そこで、本作は、死後発表された詩を中心に、彼女の半生を描いている。

エミリの詩には官能的なものが含まれているが、お相手は不明だ。

映画では、既婚者の牧師が、エミリの詩を理解してくれ、エミリのあこがれのように描かれている。

しかし、晩年は家にこもりがちで、病気も進行、孤独な半生といえる。

しかし、その独特の詩は、死後世界で認められ、後世の芸術家たちに大きな影響をもたらしたとされている。。

詩に造詣の深い向きには、垂涎の映画だろう。

エミリ・ディキンスンをシンシア・ニクソンが演じ、その品を保っている。




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「愛と裏切りの銃弾」、まさに愛と裏切りのサスペンス!

2018-01-30 10:17:43 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆★

サスペンス映画好き ☆☆★

WOWOWで公開後、DVD化。

ボスの下請けで、強盗に入るもボスに債権はさらわれ、兄は刑務所へ。

兄の出所後、兄弟は債権を取り戻すべく、兄の屋敷へ。

兄の彼女、演劇の勉強中、兄の留守の間、弟といい仲に。

冒頭、ボスの屋敷に警官がやってくる。そこには、強盗に入った兄弟がいたのだが、

そこから、1年前の話に。

時系列と主となる人物が入れ替わり、話が前後するのでわかりずらい。

この解かりづらさが、この映画のポイントで、それに耐えられればなかなか面白いが、そうでないと置いて行かれる。

ラストさらなるどんでん返しがあるので、面白い人にはたまらない。

まあ、これを見抜けた人は、心歓びまくりだ。

兄の彼女を演じるのが、「ハンガーゲーム」のジェナ・マローン。

 

 

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「希望のかなた」、アキ・カウリスマキ監督の難民コメディ!

2018-01-29 17:05:09 | ヨーロッパ映画

おすすめ度 ☆☆☆★ (劇場鑑賞)

社会問題映画好き ☆☆☆☆

フィンランド映画

あまり知らない国、フィンランド。

そこに逃れてきたシリア難民のカーリド。

難民申請すれど、軽くあしらわれ、ネオナチに襲われる。

一方、初老のアパレルのセールスマン・ヴィクストロム、シャツの在庫を処分した金で賭けをして一発逆転大儲け。

レストラン経営を目指す。当初すし屋を開くアイデアマン。

カーリドは、レストランの裏で勝手に寝泊まりしていたところを見つかり、そこで働くことに。

カーリドの願いは妹を探し出し、救い出すこと。

無表情で、無口な人々、でも実は人情味あふれる人々は、カウリスマキの独壇場。

で、そこここに巡らされるコミカルな演出の数々。

それは、母国の難民に対する態度への怒りだ。(日本はどう考えるべきなのか)

不寛容の時代を、寛容にするすべは。

カウリスマキは問うている。

ラストの結末が暗示。

所々で挟まる音楽が救い。決して暗い映画ではない。それは、温かみがあるからだ。

 

 

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「エブリシング」、重度の免疫不全の黒人の女の子が、隣家に引っ越してきた青年と恋に!

2018-01-28 17:56:42 | フランス映画

おすすめ度 ☆☆☆

純愛映画好き ☆☆☆★

原作は、NYタイムズベストセラーNO.1の大ヒット恋愛小説。

重度の免疫不全(SCID)により、完全に滅菌された家の中でしか過ごせない少女・マデリン。

その向かいに引っ越してきた18歳の青年。

二人は、メール、ガラス越しの会話で、親しくなる。

黒人と白人、そんな組み合わせが自然に見える、今日のアメリカなのか。

近づかなければ、身体を触れなければ、と徐々に接触範囲を広げていく二人。

難病ものかと思いきや案外明るい。

美人と美男子の恋。

ついには、思い切って、遠出をと、ハワイへ行って、ハイジャンプをしたり、海に潜ったりとめちゃくちゃ。

病気は、悪くなるに決まっている。

だがこの映画、以外な結末が。

おかげで、むしろホラー的に見えてくる。

でも、なさぬ恋から、トロピカルにはじける恋へ。

恋愛の王道ではあるのだが。

マデリンをアマンドラ・ステンバーグ。青年をニック・ロビンソンが好演。

 

 

 

 

 

 

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「トリガール!」、鳥人間コンテストに挑む若者たちの青春ドラマ!

2018-01-28 15:22:23 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆

スポ根青春映画好き ☆☆☆★

鳥人間コンテストとは、読売テレビ主催の自作人力飛行機による飛行距離および飛行時間を競う大会である。場所は、琵琶湖畔。

中村航の小説の映画化。母校芝浦工業大学をモデルにしている。

1浪して雄飛工業大学に通うことになった鳥山ゆきな、一目ぼれの先輩圭に誘われ人力飛行サークルに入部する。

ガッツを買われ、パイロット部に所属するが、圧倒的な力量の坂場が、圭と組むことが決まり、がっかりする。

が、試験飛行で、事故り圭先輩は大けが。

そこで、坂場と二人で乗ることに。(大学の人力飛行機は、二人でペタルをこぐタイプ)

上から目線の板場先輩をゆきなは嫌うが、板場は、ゆきなを、徹底的にしごく。

この二人の掛け合いが絶妙で、嫌いも好きのうちみたいな感じ。

練習試合は、喧嘩のせいで中止に。

さて本番、実際の競技場を競技後に借り受け撮影しただけあって、なかなか臨場感が。CGをフルに活用しているというが。

飛行中、二人の口喧嘩は最高潮に達し、恋の告白まで産むが、万々歳でないところが妙。

冒頭の理系女子の小ネタ部分は、いささか鼻につくが、後半のコンテスト部分は、スポ根映画としてよくできている。

鳥居ゆきなをえんじる土屋大鳳がはまり役で、オーラさえ感じる。

板場の間宮祥太郎も頑張っている。

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「ザ・ダンサー」、パリオペラ座を目指したダンスパフォーマンシストの格闘!

2018-01-27 18:20:20 | ヨーロッパ映画

おすすめ度 ☆☆★

ダンス映画好き ☆☆☆★

フランス・ベルギー合作 PG12

19世紀末のヨーロッパで一世を風靡したロイ・フラーの半生記。

田舎町からブルックリンへ、さらにパリへ、活躍の場を移し、才能を開花させていく。

フランスの劇場(フォリー・ベルジェール?)で活躍の場を得、喝采を浴びていく。

パリオペラ座で踊ることがあこがれだったが、公演のさなか、身体に異変が。

演出家でもある彼女が、自らに肉体を苛め抜き、踊るさまが圧巻。

若く美しく才能に恵まれたイサドラ・ダンカン(リリー=ローズ・デップ)を共演者に抜擢するが、次第に彼女への嫉妬と愛に苦しむようになる。

サポートしてくれるマネージャーとの恋、イサドラとのレズビアンなど官能面でも。

ちょっと話が複雑、語り切れていないのが残念。

色や角度を設計した光の照明の中で、シルクの衣装が様々な形を織りなす、独特の演出がダンスを盛り上げている。

ロイをソーコが、イサドラをリリー=ローズ・デップが演じている。

 

 

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「アウェイクン 監禁島」、美女大活躍のアクションだけど!

2018-01-27 11:27:18 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆★

WOWOW公開後DVD化

姉を探していたのに、気が付いたら島に流れ着いていた。

同じ境遇の人もいる。

だが、一人、また一人と謎の兵士に連れ去られていく。

ウクライナ出身の美女ナタリー・バーン主演のアクション映画だ。

父に猛特訓を受け、サバイバル術は心得ている。

島を脱出しようと試みるも、破たん、一人はサメに喰われる。

この島は、臓器提供者を監禁するのが目的の島。

仲間と、相手の根城に乗り込み、姉に出会う。

まあ、しょぼいアクションシーン。

有名俳優も出ているらしいが、それらしき活躍はない。

リーお姉さんのタンクトップ姿が目を引くくらい。

まあ、時間の無駄の映画。

 

 

 

 

 

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「パディントン2」、ぬいぐるみの熊さんパディントンの素敵な冒険物語!

2018-01-26 17:29:18 | ヨーロッパ映画

おすすめ度 ☆☆☆☆ (劇場鑑賞)

ファンタジー映画好き ☆☆☆★

イギリス・フランス合作

イギリスの児童文学「パディントン」シリーズの実写映画化第2弾。

ペルーのジャングルからロンドンにやってきたパディントン、親切なブラウンさん一家と幸せに暮らしていた。

ペルーにいるおばあさんの100歳記念に、骨董品屋で見つけたロンドンの街並みを再現した飛び出す絵本をと、窓ふきなどをこなしていた。

ある日、その絵本が盗まれ、盗人を追っていたパディントンが濡れ衣をかけられ刑務所に。

という映画だが、このロンドンの異端児を町の人々が快く受け入れている様がうれしい。

小ネタの笑い満載だが、冒頭の、絵本に入り込むパディントンのファンタジーのすばらしさ。刑務所での食堂係の大ボスにマーマレードサンドウィッチで取り付くパディントン。

ラスト近くは、大列車作戦とその後の展開。

アクションも忘れず取り入れた傑作。

不寛容な時代にちゃっかり寛容を説く、テーマ性も見事。

何しろ、パディントンの可愛さは、心を癒してくれる。

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「ソウル・ステーション パンデミック」、ゾンビが活躍する韓国劇画!

2018-01-25 19:12:10 | 韓国映画

おすすめ度 ☆☆☆

ゾンビ映画好き ☆☆☆☆

日本でも話題になった、韓国のゾンビ映画「新感線」。

その同じ監督が、「新感線 ファイナルエキスプレス」の前に撮った、ゾンビ劇画映画。

監督はもともと劇画映画作家。これがむしろ本職。

作風が、日本の劇画と異なるので、ちょっと違和感を持つかも。

全体的に暗い。表情もどこか吹っ切れない。

そもそもこの映画は、駅にたむろするその日暮らしの浮浪者から、ゾンビが始まる。

で、中心となるのが、都会に出てきて、男につかまり、売春をする娘。

その相手は、ひもというか娘の収入をあてにしている。

でもそこは、男女の仲、別々に行動すると、心配になる。

そこへ、娘の父なる男が現れて、父娘物語に。

主としてソウル駅周辺でうろうろ。

ゾンビに追いかけられて必死の逃走劇。

なかなか展開が読めないので、興味津々。

警察の無能さと権力行使に反抗を覚えるが、それがこの映画のみそ。

要は、貧富差の激しい韓国の現状を描いている。

ラストはもうひとひねりあって、うならせる。

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