おススメ度 ☆☆☆
映画ファン ☆☆☆☆
時代劇ではありません。
冒頭、必死な顔をした汗だくの男が、誰かを追っているよう、手にしたビニール袋から刃物が落ちる。
5年前、男が軽々しく車を運転、突然ぶつかる音が、見ると自転車に乗った女が倒れている。血は出ていない模様、同乗者は救急車を呼ぼうとするが男は「血は出ていない」と無視。
ひき逃げされた女性の夫。鉄工所経営、でもさえない。ぷりん好き、酔って糖尿病患者。5年前、妻からの電話が記録されていた、その電話を繰り返し聞く。それだけ愛情が深かったのか。
この映画は、こうやってストーリーを追いかけても、その良さは分からない。
出てくる二人の登場人物、加害者は、刑務所から出所、でもその行動パターンは、刹那的な暴力、自己保身のための行動、だが、そんな彼に寄り添う人間がいる。これって、尼崎事件のような悪に引き寄せられる人間のことか?
一方、妻の死を執拗に追いかけ、妻の命日に「殺す」という脅迫状を送り続ける被害者。妻の兄は嫁さんを紹介しようとする。だが、「私はあなたにふさわしくありません」と逃げる被害者。彼はまた、ラブホで売春婦とひと時を。
二人の日常に接する人たちは普通の人たち。
この異常とふつうの交差する現代の中で、なぜか、孤独とさみしさがわいてくる。
この日常的な光景なのに、なぜか次の展開を求めて見入ってしまう。
見事な演出。
ラスト近くで、二人は対決する。雨の中、このシーンは、なぜか侍の決闘シーンを思わせる。雨が降り泥沼、二人は泥だらけになりながら格闘する。そして、コンビニの買い物リストの読み上げ。
訳の分からないシーンだが、実に心に突き刺さる。
剣もピストルもはては、ワイヤによるアクションでもない。ただただ、絡み合う二人。それは復讐のはずなのだが。
久しぶりに映画らしい映画を見た気がする。
映画ファン ☆☆☆☆
時代劇ではありません。
冒頭、必死な顔をした汗だくの男が、誰かを追っているよう、手にしたビニール袋から刃物が落ちる。
5年前、男が軽々しく車を運転、突然ぶつかる音が、見ると自転車に乗った女が倒れている。血は出ていない模様、同乗者は救急車を呼ぼうとするが男は「血は出ていない」と無視。
ひき逃げされた女性の夫。鉄工所経営、でもさえない。ぷりん好き、酔って糖尿病患者。5年前、妻からの電話が記録されていた、その電話を繰り返し聞く。それだけ愛情が深かったのか。
この映画は、こうやってストーリーを追いかけても、その良さは分からない。
出てくる二人の登場人物、加害者は、刑務所から出所、でもその行動パターンは、刹那的な暴力、自己保身のための行動、だが、そんな彼に寄り添う人間がいる。これって、尼崎事件のような悪に引き寄せられる人間のことか?
一方、妻の死を執拗に追いかけ、妻の命日に「殺す」という脅迫状を送り続ける被害者。妻の兄は嫁さんを紹介しようとする。だが、「私はあなたにふさわしくありません」と逃げる被害者。彼はまた、ラブホで売春婦とひと時を。
二人の日常に接する人たちは普通の人たち。
この異常とふつうの交差する現代の中で、なぜか、孤独とさみしさがわいてくる。
この日常的な光景なのに、なぜか次の展開を求めて見入ってしまう。
見事な演出。
ラスト近くで、二人は対決する。雨の中、このシーンは、なぜか侍の決闘シーンを思わせる。雨が降り泥沼、二人は泥だらけになりながら格闘する。そして、コンビニの買い物リストの読み上げ。
訳の分からないシーンだが、実に心に突き刺さる。
剣もピストルもはては、ワイヤによるアクションでもない。ただただ、絡み合う二人。それは復讐のはずなのだが。
久しぶりに映画らしい映画を見た気がする。