ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「トスカーナの幸せレシピ」、ハートウォーミングなイタリア映画!

2020-08-24 17:42:39 | イタリア映画

おすすめ度 ☆☆☆★

腕はいいのについカッとなってトラブルを起こす三ツ星シェフと、アスペルガー症候群で料理の知識と才能のある若者が、とある事情で師弟関係となり、コンテスト参加のためにトスカーナへのふたり旅をすることになる。

二人の条件設定が効いている。

アスペルガーを題材にしてうまく料理。

トスカーナで開催される「若手料理コンテスト」にアスペルガーの患者を出席させるアイデアが秀逸。

結局、優勝も彼女もゲットできなかったが、この映画のモットー、ほどほどに落ち着くところが憎い。

三ツ星シェフも、怒りっぽさを抑えながら再出発。

こちらの方は、彼女はゲットできそう。

元一流シェフ・アルトゥーロを演じるのは、自爆テロから唯一生還した男の実話『イラクの煙』で、ヴェネチア国際映画祭や伊アカデミー賞ほか多くの主演男優賞に輝いた名優ヴィニーチョ・マルキオーニ。アスペルガー症候群の少年・グイド役を熱演したルイジ・フェデーレは、本作で「国立イタリア映画記者連盟賞」を受賞した若手注目株!

 

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「LORO 欲望のイタリア」、シルビオ・ベルルスコーニ元首相の一面!

2020-07-13 17:47:42 | イタリア映画

おすすめ度 ☆☆★

157分の長尺 R15+ 酒池肉林です

政治とカネ、女性問題や失言など数々のスキャンダルで世間を騒がせたイタリアの元首相シルヴィオ・ベルルスコーニ。政敵に敗れて失脚するも、一度はトップに登りつめた怪物的な手腕で、 政権への返り咲きを虎視眈々と狙っていた。セクシー美女を招き、贅の限りを尽くしたパーティーで生気を養い、持ち前のセールストークを武器に足場を固めていくのだが、政治家生命を揺るがす大スキャンダルが勃発するのだった…。

だが、この映画、名匠パオロ・ソレンティーノ監督作品だけあって、裸女のオンパレードです。

そのほかにも、フェリーニを思わせる、イタリアンネオリアリズムが随所に。

なにしろ、ベルルスコーニが登場するのが、40分ぐらいしてから、それまでは、酒池肉林のオンパレード。

首相が登場してからも、豪邸で繰り広げられる豪華パーティーは、金に飽かせた、女女。

まあ、政治の話もあって、ラストは地震。キリスト像が象徴的。

ベルルスコーニを演じるのは、名優トニ・セルビッロ。

能面のような笑顔で魅了する。

しかし、イタリアの政情にうといと、ちょっと置いていかれる。

イタリアでは、アカデミー賞ものだが、やはり日本ではちょっと。

 

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「帰ってきたムッソリーニ」、現代に現れたムッソリーニ!

2020-07-01 18:57:34 | イタリア映画

おすすめ度 ☆☆★

ムッソリーニ好き ☆☆☆

映画化もされたドイツのベストセラー小説「帰ってきたヒトラー」をベースに、舞台をイタリアに置き換え、現代によみがえった独裁者ムッソリーニが巻き起こすドタバタを描いたブラックコメディ。

イタリアの独裁者ムッソリーニが、亡くなった1945年から70年余後、現代によみがえった。スキンヘッドに軍服、ファシスト党の統帥と呼ばれる男。

ドキュメンタリー作家と共に、イタリア各地を旅行。イタリア観光案内でもある。

ヒットラーに比べて影が薄く、独裁者としてもマイナーなので、ヒトラーを越えられていない。

日本にすれば、天皇になるが、それは無理な話。

 

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「ドッグマン」、男が落ちた不条理!

2020-03-15 17:19:39 | イタリア映画

おすすめ度 ☆☆☆

不条理映画好き ☆☆☆★

イタリア・フランス合作 PG12

鬼才マッテオ・ガローネ監督が、1980年代にイタリアで起こった実在の殺人事件をモチーフに描いた不条理ドラマ。

イタリアのさびれた海辺の町。娘と犬を愛する温厚で小心者の男マルチェロは、「ドッグマン」という犬のトリミングサロンを経営している。

暴力的な友人シモーネに利用され、従属的な関係から抜け出せずにいた。

シモーネから持ちかけられた儲け話を断りきれず片棒を担ぐ羽目になったマルチェロは、その代償として仲間たちの信用とサロンの顧客を失ってしまう。

威圧的なシモーネに押し切られ、結局身の破滅に。

マルチェロの哀れさが痛切に描かれ、身が引き締まる。

そして最後に取ったマルチェロの行動。

だが、残念ながら、だれも見向きもしない。

主演のマルチェロ・フォンテが第71回カンヌ国際映画祭で主演男優賞を獲得した。

 

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「溺れる女」、日本人女との官能の日々!

2020-03-11 10:05:12 | イタリア映画

おすすめ度 ☆☆

劇場未公開 PG12

怪我でオリンピックを断念した、飛び込み選手のマルタ。傷心の彼女は、亡き父の屋敷があるイタリア南部の街マテーラに帰郷。そこで彼女は、ミステリアスな美しさを持つ日本人モデルのハルと出逢い、強く魅かれてゆく。女同士で、愛と快楽をむさぼり合う日々。だがある日突然、ハルはマルタの前から姿を消してしまう。喪失感から、次第に正気を失ってゆくマルタ。妹を心配した姉のミリュエルは、消えたハルの行方を探す。だが、明らかになったのは、ハルはマルタと出逢う以前に自殺していたという、驚くべき事実だった……

ミステリアスな展開だが、いまいち乗れず。

官能面でも、はじけた感じはない。

イタリア映画独特の感じはあるが。

死者とのセックスとは?

 

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「幸福なラザロ」、イタリアの新鋭監督作品!

2019-11-20 15:52:58 | イタリア映画

おすすめ度 ☆☆☆

イタリア映画好き(特に宗教・SF) ☆☆☆☆

第71回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門脚本賞。

かなり宗教色、寓話色が強く、一般向きではない。

だが、アントニオーニやロッセリーニの描いたリアリズモの復活を思わせる。

実際に、20世紀後半に、隔絶された町で、搾取され続けた村が存在し、それを知った監督が着想を得て、この映画を作ったという。

その話に、ラザロというキリスト教の聖人をからませ、搾取された社会と、今日の金もうけ主義を絡ませ、寓話的に描いた作品だ。

ラスト、銀行で、強盗と間違われて殺されるラザロ。そして狼。

途中、ラザロは、山から落下、一度死ぬ。

その広大な、山間風景と、現代の都会の風景が対比的映像として心に残る。

幸福なラザロに癒される。

イタリアの女性監督アリーチェ・ロルバケル作品

 

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「追跡者の掟」、ドルフ・ラングレン主演のサスペンス・アクション

2019-08-01 09:04:53 | イタリア映画

☆★

アイデン・ハカンソン(ドルフ・ラングレン)は10年前のイタリア休暇中に妻と娘を誘拐の末に殺害された未解決事件により深い心の傷を抱えていた。
ある日、イタリアから事件の情報を知っているという謎の電話を受ける。
妻と娘の無念を晴らすため、復讐を胸に誓いながらアイデンは躊躇なくイタリアへ向かう。しかし見つけ出した電話の主は数日前に自殺していた…。
そして新たな誘拐事件が発生。やがてアイデンは事件の裏に犯罪と汚職にまみれた警察の実態を知ることになる―。

警察のごたごたがメインテーマの映画。

少年のころ、父に連れられ、ハンティングに出かける。そのトラウマを、今もひきずっている。その時は動物が相手だったが。

後半、新任警察官が、疑惑を晴らすため、ハカソンと共同で敵に当たる。

誘拐事件が、その背景にある。

銃撃戦が主なので、ラングレンの活躍は少ない。グダグダ感が強い。

 

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「最初で最後のキス」、煌めくイタリアの高校生!

2019-04-08 17:41:42 | イタリア映画

おすすめ度 ☆☆☆★

Pg12

不器用な僕らが誰より輝いていた日々
イタリアでスマッシュヒット、各国映画祭で観客賞受賞! 
16歳の女子♀1×男子♂2。3人の恋と友情をビタースイートに描く青春ストーリー! 

イタリアの高校生ってこんなに進んでいるのか。

ゲイの男性をめぐる、友情と恋。

セックス談義も大っぴら。

いじめにあってもたくましく生きる。

題名に反して、この映画はシリアス。

ポップな語り口だが、その裏にどんよりした重みが。

養子に来たロレンツオ、ゲイであることを隠さず、派手な衣装で軽やか。

裏の主人公(ナレーション)ブルー。恋人と4Pをしたとか自慢か?

バスケ部のアントニオ、バスケ部でも外れた存在。兄の亡霊がまとわりつく。

この映画は、実際に起きたゲイ殺人事件がモチーフの映画。

どこか怪しげな、それでいて、はじけている、青春のほろ苦さあふれている。

レディガガの音楽が素敵。

 

 

 

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「Re:デッド」、イタリア製ループホラーです!

2019-01-27 10:38:06 | イタリア映画

おすすめ度 ☆☆

ホラー・スプラッター映画好き ☆☆☆

劇場未公開

「世界中のファンタ系映画祭で34冠! 全く新しいSFスリラーの傑作が誕生!」の売り文句はすごい!

大学の女教授エマはツアーガイドのジュリアが運転する車で中世期の遺跡を目指していた。
ところが途中で車が故障し、そこへ突如現れた仮面とマント姿の何者かにエマは殺害される。
しかし、死んだはずのエマが意識を取り戻すと、周囲の時間は殺される前に戻っていた。
再び何者かに殺害されるとまた同じ時間に巻き戻り、不可解なタイムループから抜け出せなくなったエマ。
無限に繰り返される同じ恐怖の一日。
果たして彼女は、このループする空間から無事に脱出できるのか!?

ループ物だが、次々に新しい展開なのが、興味を引く。

ただ、後半は、説明が多くて、

主人公を演じるマーセラ・ブラーガ、塾女系で、全裸シーンが多い。

途中挟まれるシーンなど、スプラッター(血が多い)シーンが多いので、嫌いな人はNG.

ホラー映画好きで、暇のある方にはいいかも。

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「ロング,ロングバケーション」、夫婦でフロリダへ、ロードムービー!

2018-09-02 17:13:02 | イタリア映画

おすすめ度 ☆☆☆★

イタリアの名匠パオロ・ビルツィが監督。

ヴェネチア国際映画祭、トロント映画祭でも熱い称賛を浴びた、笑いと涙に溢れる最高のロードムービー! 

舞台はアメリカ。認知症の夫と末期がん患者の夫婦が、おんぼろキャンピングカーで、アメリカ最南端のキーウェストを目指す。

夫を演じるのが、ドナルド・サザーランド。妻を演じるのがヘレン・ミレン。

絶妙コンビで、ロードムービーを演じ切る。

認知症の夫は、妻すら認知できない状態。だが、やり取りのうちに思い出す。

夜は、8ミリの映像を鑑賞、若かりし頃をしのぶ。

基本、認知症男の運転は許される訳もなく、途中警察に追われたり、妻を置き去りにしたり、ハラハラの連続。

妻は、ガン末期で、痛み止めの薬が欠かせない。そんな体での長旅は無理、当然途中で倒れることに。

夫が元国語教師で、愛するヘミングウェイの暮らした、キーウェストを目指す。

まあ、映画だから許される話ではあるが、ちょっと無謀。

でも、主演二人の微妙な駆け引きが映画を面白くしている。

お互い昔の浮気話を蒸し返して、男女の機微は難しい。

しみじみと人生を考えさせる良作だ。


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