ひろの映画見たまま

映画にワクワク

重力ピエロ

2009-05-27 17:27:21 | 映画
伊坂幸太郎の推理小説の映画化。

春が突然空から降りてきたで始まるトップシーン。

題名を連想させる出来事だ。

でも、だんだん話が進むにつれ

春は、レイプ犯の子ども。

実の父の子ども泉との兄弟愛を描いた作品でもある。

母は、交通事故死、父はがんで倒れる。

そんな悲惨家族だが、

アートな落書きと放火事件の連鎖が

泉の専門である遺伝子と関係があるなんて。

一方、レイプ犯は出所していて、

兄弟は、いまもトラウマに。

そんなミステリアスな物語の展開が、映画を面白くしている。

さらには、ストーカーの女がいつも写真に写りこんでいるなんて

おまけまでついて、家族愛の物語らしいが、

加瀬亮の演じる兄のふんわりした存在感が映画を光らせている。
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この自由な世界で

2009-05-23 17:53:08 | 映画
イギリス映画だ。

イギリスも移民の国。

ヨーロッパは、EUとなり労働者も自由に行き来する。

貧しい国から富める国へ。

上司のセクハラにあって会社を辞めたアンジーは、自分で独立する。

夫とは別れ、息子は両親に預けるが学校でいじめにあい問題を起こす。

借金をしているので、稼がねばならない。

かなりにやり手で、テキパキと男たちを職場にあっせんする。

だが、頼みにしていた会社が不渡りを出し

人々に給料が払えず、脅迫や暴力に会う。

しかし、新しい仕事に精を出す。

自由な世界だが、貧富の差、人種問題、教育でのいじめ

いろいろな社会問題をテーマにしながら

果敢に生きる女性を、その周りの人々とのかかわりの中で

リアリティを持って描かれる。

ちょっと重たい映画なので、その気で見ないとつらいが、

物語に変化があり、最後まで、飽きさせない。
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子どもの情景

2009-05-21 20:02:38 | 映画
アフガニスタン、バーミヤンの聖地

そこに住む8歳の女の子は、隣の男の子に刺激され

学校に行きたいと思う。

まず、ノートを買おうとするが、お金がない。

卵を売ろうとするが、なかなか売れない。

そして学校へ、でも男の学校には入れない。

数々の挫折の末、女の学校にはいるが、仲間に入れてもらえない。

帰り道、タリバンごっこをする男の子に捕まり、

疑似で、穴に埋められたり、監禁されたりする。

ノートもいろんなところでずたずたに。

そして、戦争ごっこは嫌だと叫ぶ。

その時、仏像の洞窟が爆破される。

ずっと、女の子を追い続け、

大人や、男の子たちの冷たい仕打ちに

社会のひずみが映し出される。

バーミヤンの現地で撮影され、リアリティがある。

子どもの物語だが、社会性を想像させる。

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「天使と悪魔」

2009-05-19 18:39:12 | 映画
前半は、講釈が多くてついていけない。

それほど、のことなのか。

でも、なにか爆発の予感が。

そう、タイマーが仕掛けられる。

謎を解決しなければ。

ヴァチカンの教王の死と関係があるのか。

新王の選出が始まる。

謎は、イルミナティという復讐集団。

今回も、ラングトン教授に謎ときが任される。

五つの僧院で次々と僧が殺される。

謎の刻印(火箸による刻印)。

タイムリミットがあるので、走り続ける。

そして、ヴァチカンの街を、ローマの町を駆け抜ける。

ヴァチカンという謎めいた媒体をとおして、

スリルを生んでいる。

かなり荒っぽいが、どんでん返しが二度三度。

それなりの面白さはある。

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ビューティフル

2009-05-15 19:53:42 | 映画
韓国は整形大国だといわれる。

それほど、美にこだわるのか。

この映画は、美人であるがゆえに、もてるのはいいが、

ストーカーされ、それがトラウマになって、

過食症、拒食症と、心の病になる。

最初こそ、美ゆえの自慢が、崩れていく。

そして、彼女を追っているうちに見る方も引きずり込まれ

こちらまで怖くなる。

美人の映画でありながら、これはホラーなのだ。

というのも、ストーカーは捕まるが、

その捕まえる警官が今度はストーカーになるからだ。

精神的にずたずたになる彼女に付き合わされ、

最後は、全裸の男に添い寝され、事件が。

そして、次なるストーカーは?

ビューティフルという題名とは似つかないシリアスな映画だ。

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新宿インシデント

2009-05-14 19:56:44 | 映画
新宿事件。なんで中国映画なのにカタカナ英語なのか?

これは、中国から不法入国した男のやくざ映画だ。

新宿が舞台だけに、日本の役者もたくさん出ている。

日本のやくざと、中国人の暴力団同士の縄張り争いの話だ。

でも、ジャッキーチェーンは、いつもの

カンフー張りの大暴れはあまりしない。

むしろ、抗争を抑える側だ。

一方で、恋人が出てくる。

中国で、結婚を約束した女が、日本で暴力団の妻に。

結局、それが忘れられず、ために単身彼女を助けようとするが??

また日本の刑事との友情話もある。

話は、いろいろ面白いが、日本人の目から見ると

どうしても、ふるくさいやくざ映画としかうつらない。

ジャッキーチェンの別の顔が見れるのがもうけものか。





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チェチェンへ アレキサンドラの旅

2009-05-13 19:29:55 | 映画
チェチェン、それは悲劇の街という記憶。

そう、そのチェチェンに駐留するソ連軍の兵士の祖母が

キャンプへ訪ねて来る。ちょっと変わった風景だ。

軍隊の中を戸惑いながら移動する老婆。

そのうちキャンプにつき、孫に会ってほっとする。

そして、暑くて寝苦しいキャンプでの生活。

みな優しくしてくれるが、なにかものたりない。

あるとき、キャンプを出て、チェチェンの街中へ

そこで、売り子をしている老婆と出会い、

意気投合、彼女の家へ招かれる。

そこで見る、チェチェンの現状。

しぶとく生きる人たち。

帰り道、若者が送ってくれる。

戦場映画でありながら、戦闘シーンは出ない。

老婆は、一人寂しさをこらえる。

孤独と軍隊の喧噪。

軍隊は若者たちであふれている。

若者と老人、そのふれあいの中で

生きる意義を見出す。

見知らぬ人とふれあい、そして別れ。孫ともひと時の逢瀬。

じっくりとして映画だ。

動きを期待したら、それはない。


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その木戸を通って

2009-05-09 18:08:43 | 映画
15年前の作品が、今公開されるなんて、

それも市川昆監督が亡くなってから。

ハイビジョンの最初の作品で、かなり実験的な意味があったという。

そういえば、光の使い方が尋常ではない。

昼間の光をすべてカットして撮ったという。

奥行きのある日本の昔の家屋。

そして、登場人物が謎。

国へ帰って、勘定方に抜擢され、縁談も進んでいるさなか

自分を訪ねてきたが、名前も知らぬ謎の女。

その女にほだされ、結婚、一女を設けるが

ある日突然行方不明に。

その前に見せる、怪しげな行動。

全編、この摩訶不思議な状況に振り回される。

女に扮する、浅野ゆう子。照明のせいか、そのあやしさは

スリリングだ。

結末は、意外でもないが、

折角の縁談を振り、やってきた人生

娘の結婚を前に揺れ動く心が、

すべてを理解して、納得する。

山本周五郎の作品だけに、庶民的だ。
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アキレスと亀

2009-05-08 18:25:51 | 映画
北野武が、おのれの絵の才能を映画にした。

売れない絵描きの一代記。

少年時代から、才能を褒められ、

父が首つり自殺をし、叔父の家に預けられるが

絵が手から離れず、苦労する。

青年になって、美大に入るが

そこでは、車にペンキの入った車を、作った壁にぶつけ

モダンアートをこころざす。

でも、絵は売れない。

理解者に巡り合い結婚、女の子をさずかる。

老年、相変わらず、売れない絵を描く。妻も手伝う。

商店街のシャッターに絵をかいて、怒られる。

画商に、死ぬ気でやれといわれ

風呂でおぼれ死にかかる。妻は出ていく。

しかし、結局理解者は、妻しかいない。

売れなくても、命をかける絵があって幸せなのかも。

自虐ネタらしいが、お笑いのテレビの影響があちこちに。

北野らしい映画だが、ついていけるかどうか?

同じ時期に作られた松本の「大日本人」といい勝負だ。

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GOEMON

2009-05-07 19:43:27 | 映画
五右衛門としないところがみそか。

でも出てくる登場人物は、歴史上の人物で、

秀吉が光秀に信長を殺させたなど、新解釈がたくさんあるが

そこそこの史実に基づいている。

ただ、風景と言い、衣装と言い、西洋かぶれしているので

垢ぬけているというか、フィクションを強調している。

外国での上映を頭に置いての構成だ。

ただ、レッドクリフに比べればその点では引けを取るのでは。

それにしても、五右衛門は、忍者であるので

縦横無尽、まるで、バットマンのように

スーパーマンのように、当時の大阪を駆け抜ける。

そういう意味では、割り切って娯楽作ととらえればいいが

なにか、争いを否定する講釈が付いて回り

いささか興を殺ぐ。

さらに、茶々と五右衛門の恋愛物語でもあるのだが、

リアリティに乏しく姫と下僕という感じ。

三成と家康の合戦も見どころ十分。

楽しめないわけだはないが、ちょっとうしろめたい。
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