ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「ライカ」、ロシアで撮影された同性愛映画!

2018-12-31 16:04:03 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆★

恋愛(同性愛)映画好き ☆☆☆

R15+

ロシアでは「『非伝統的な性的関係』を未成年者に知らしめる行為を禁止する」とする同性愛宣伝禁止法が成立し、社会的にも同性愛を含むLGBTに対する風当たりが強い。

従って、ロシア人が主役で、ロシアで撮影された映画にもかかわらず、当映画はロシアでは上映できない。

ただ、ライカ役の宮島は本作で第12回ロサンゼルス日本映画祭最優秀新人賞を受賞している。

天真爛漫な日本人女性ライカ。1957年に宇宙船スプートニク2号に乗せられたライカ犬を自身の境遇を重ね合わせる彼女は、モスクワの外れの小さな墓地で女優志望のロシア人女性ユーリャと出会う。アパートで奇妙な共同生活がスタートさせた。

二人の同棲生活、いわゆるLBTだ。

女性をナチュラルに撮ってきた今関監督だけに、まさに自然体。

嫉妬、独占欲、愛情。

男性との関係が二人を傷つけていく。

全編ロシアで撮影、だが、撮影隊は一部俳優を除いては、日本人スタッフによる。ロシアの街並みが美しい。

宮島は、体当たりで役に臨んでいるが、お人形のようなキュートな雰囲気だ


 

 

 

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「無常」、近親相姦、師匠の妻と師匠の3P、無常とは?

2018-12-31 11:32:06 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆

エロス映画、哲学映画好き ☆☆☆☆

1970年作品 ATG作品  

日本的風土の中での近親相姦を通じて、人間の精神の原鉱を探ろうとした意欲作。脚本は「水で書かれた物語」の石堂淑朗のオリジナル。

監督は、実相寺昭雄

その研ぎ澄まされた映像は鮮烈。ロングショットとアップ。カメラアングルは見事。

白黒映像は、光と影を強調。ハイキータッチと不協和音が映像をたたき込む。

 滋賀県が舞台で、寺が主舞台。当時の風俗も垣間見れる。

主人公の正夫、父の営む商家を嫌い、仏像師にあこがれる。

姉と近親相姦、やがて妊娠、書生と結婚させるが、この事実を知った書生は自殺。

一方、仏像師に弟子入り、師匠の後妻といい仲に、そして師匠と三人で。

この事実をとがめる寺の若い僧侶と哲学論争。

その倫理観とエロスの映像は、当時評判となった。

まさに「無常」の映画だ。

主演田村亮、司美智子、田中三津子。


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