ひろの映画見たまま

映画にワクワク

映画・劇シネ「薔薇とサムライ」、3時間の舞台を堪能!

2011-06-30 20:34:39 | 日本映画

劇シネは、劇場公演を撮影したもの。

カメラで撮っているので、舞台を見るのとはちょっと違う。

舞台で見た場合より、役者に近くでみれるが、臨場感はない。

で、料金は、2500円。シニア割引でないのがつらい。

劇団☆新感線の舞台だが、宝塚の天海祐希が参加し、舞台がヨーロッパ、海賊の物語。

17世紀、イベリヤ半島の小国。

海賊のアンヌが王位継承者と判明。

そこで、王国でごたごたが。

で、海賊時代の用心棒が日本の石川五右衛門。

宝塚張りのヨーロッパ王国物語に、石川五右衛門という赤ふんどしの日本を配して物語は歌舞伎調に展開。

全篇ミュージカル仕立てで、ロックから和風まで

様々なリズムで場面を盛り上げる。

さらに舞台転換の見事な演出で飽きさせない。

戦闘シーンもふんだんで、立ち回りも結構みせてくれる。

天海祐希は、立ち回りもあるが、七変化で衣裳の切り替えが鮮やか。

でも、ミュージカル風なのはいなめず、この手の作品が好きか嫌いで評価は分かれる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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アメリカ映画「クロッシング」、三人の警官のシリアスストーリー!

2011-06-29 18:33:10 | アメリカ映画

同名の韓国映画「クロッシング」の影響が強くて、ちょっとかすんでしまった。

あまけに、クロッシングは、日本題名で、うまくクロッシングしたかどうか?

ニューヨーク、ブルックリン犯罪多発地帯だ。

そこに勤務する三人の警官。

一人は、退職目前で、無事定年を迎えたい警官(リチャードギア)。ただ、妻とも別れ孤独な生活。

一人は、有能な麻薬捜査官(イーサンホークス)。だが、家族のために家を買おうとし頭金で悩んでいる。

一人は、黒人で潜入捜査官(ドン・チードル)。なかなか昇進できないのを気に病んでいる。

映画の冒頭、

ヤクのがさ入れがあるが、かなり迫真のある撮影だ。

その後の各シーンも、さすが警察映画、次々と捜査が展開する。

三つの話が交差し、終盤へと向かう。

交差といっても、この時点ではシーンが切り替わるだけだ。

全体に暗い、特に麻薬捜査官は、大金を目の前にする捜査だけに、金を見るたび誘惑に駆られる。この心理的重圧が、重い。

三者三様のラストを迎えるが、決して明るいものではない。

警察も楽ではないな。

 

 

 

 

 

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山田洋次が選んだ日本映画100本、今井正の「にごりえ」

2011-06-28 20:00:23 | 日本映画

1953年の映画である。

原作は、樋口一葉、短編三作をオムニバス形式で。

当然舞台は明治時代、白黒の飾りのない映像は、その時代を浮かび上がらせる。

主人公は女性、いずれも、貧しい社会の理不尽を背負っている。

そして、相手の男性に翻弄される。

今井正は、この貧しい中で生きる女性像を描かしたら一品だ。

この映画がその真骨頂といえるかも。

出演者は、 丹阿弥谷津子、久我美子、淡路恵子。

脇は、文学座の面々が固める。

中で、一番感じたのは、

貧しい一家の娘が、残飯を店に買いに行き、帰る途中、ぬかるみに転び

ご飯を台無しにし、帰るに帰れない。そこえ母が見つけてくれる。

なにもいわずに。一緒に帰る。

このシーンがあるおかげで、娼婦屋で幅を利かせる女の心が覗け

ラストの顛末へと結びつく。

貧しさの中に清貧に生きる女たちのいきざまに共感する。

 

 

 

 

 

 

 

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映画「アンダルシア」、再び外交官黒田康作が活躍!

2011-06-27 20:08:28 | 日本映画

主人公は、外交官黒田康作(織田裕二)。

前作「アマルフィ」に続いて、ヨーロッパでの活躍。

日本映画も国際的に活躍するようになった。

ストーリーもかなり大がかりで、二転三転。

隠された謎が徐々に明らかにされる。

物語の伏線が、前半に出てくるが、

その伏線がいくつもあって、ちょっと目が離せない。

そのおかげと、途中仕掛けがあって銃撃されたり、

逃げ回ったり、車の事故があったりと、

次々と事件が発展するので、目が釘付けだ。

ただ、後半近く、ラブロマンス的になって

話は柔らかくなるが、またもやどんでん返し。

話にかなり無理もあるが、その場は納得。

銀行の融資やマネーロンダリングの話も出ておおがかり。

主に、絡むのは、殺害された日本人投資家に第一発見者(黒木メイサ)と、この事件の直接操作にあたる

インターポールの刑事(伊東英明。

 

 

 

 

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映画「キラーインサイドミー」、同名のミステリーの映画化!アメリカ西部が舞台!

2011-06-26 18:10:08 | アメリカ映画

キラーインサイドミー、原作の邦訳名は「俺の中の殺し屋」。

主人公は、アメリカ西部田舎町の保安官補。

上司に頼まれ、町に住む娼婦を追い出そうと出かける。

だが、帰り際、いきなり娼婦に顔をぶたれ、逆に娼婦の尻をベルトで叩きのめす。

でもそのあと、二人はセックスする。

まあ、この冒頭もショッキングだが、

そのあと、女性を殴りつけて殺すシーンが二つ出てくるが

それは、殴って殴って、殴り倒すのだ。

気の弱い人はそれだけで、気をうしないそう。

おどろおどろしい男ではないそこらにいる男が、突然それほどの理由もなしに殴って女を殺す。

いっぽう、気に食わない男性は、今度はあっさりピストルで殺す。

保安官補という隠れ蓑。

でもこの男、完全に精神異常者。

ただ、世の中の殺人事件で不可解な事件があるが、

それを言いえて妙なのか?

保安官補は、主人公なので、相手との会話とか、独り言で、みずからの立ち位置を述べる。

単純なミステリーで終わらない面白さがあるが、

えげつないだけに勧めていいものやら?

 

 

 

 

 

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映画「東京公園」、三人の女性を巡る男の物語!東京公園がきれい!

2011-06-25 18:16:05 | 日本映画

見終わってエンドロールで、監督青山真治ときてあれっと思った。

でもやはり青山作品だった。

写真が好きで、公園で人物写真を撮り続ける大学生。

彼に、乳母車で公園を散歩している、母子連れの写真を撮ってくれと依頼する男性。

大学生は、夜バーでバイトをしている。

そこには、義理の姉と、彼の同居者の元カノがいる。

そんな人物構成で、徐々に彼らの立ち位置が明らかにされていく。

東京のあちこちの公園を撮影して歩くので、一種東京散歩のような感じだが、

そこは、青山映画、男女に不思議な関係がある。

たとえば、大学生は、母を亡くし、後妻の連れ子の姉がいる。

姉は、二人が一緒になる前に彼を見て好きになる。

大学生には、同居人がいるが、彼の元カノとは、幼馴染で、結構いい雰囲気。

公園巡りをする女性は美人で、話しかけはしないが、大学生は、ひそかに惹かれているようにも見える。

まあ、立居振舞や、セリフの端々に意味深な表現があって、あとからでてくる場面で

そうだったのと、思えるシーンも。

で、淡々とした映画なんだけど、なんとなく、考えさせられる、いわゆる青山ワールドなんだ。

永倉奈々、小西真奈美、井川遥の美女三人に囲まれ、三浦春馬が好演。

 

 

 

 

 

 

 

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映画「遠距離恋愛 彼女の決断」、アメリカも同じ遠距離恋愛の悩み!

2011-06-23 16:36:31 | アメリカ映画

遠距離恋愛。

サンフランシスコからニューヨークへ研修に来ていた女性と

最近離婚したばかりの男性が、火遊びのつもりで付き合ううちに

相思相愛に。

だが、用事が終われば帰らねばならない。

ニューヨークでの就職は難しいのだ。

アメリカは広い。

遠距離といっても、ニューヨークとサンフランシスコじゃ、簡単には会えない。

しかたなく、電話で慰めあったりするが、

一方で誘惑もある。

まあ、こんな話で2時間近くつきあわされる。

喜劇なんだろうが、解決できないのがもどかしい。

で、さすが、女性は強い、ジャーナリスト志望の彼女は、初志貫徹か?

彼女役のドリュー・バリモアの好演で何とか引っ張っていく。

恋愛もので楽しいが、かなりきわどいシーンもあってちょっとドギマギ。

 

 

 

 

 

 

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映画「127時間」、究極の孤独との戦い。腕を岩に挟まれたクライマー!

2011-06-22 18:39:41 | アメリカ映画

2009年アカデミー賞に輝いた、ダニー・ボイド監督の作品だ。

じつはこの、岩に手を挟まれて身動きできなくなり、127時間生との戦いを勝ち抜いた男がいた。

これはその男の奇跡をドラマ化した映画だ。

アメリカユタ州のブルージョン渓谷。広大な赤茶けた岩山の続くロックマウンテン。

27歳の男は、ここで育ち、週末マウンテンバイクで、新しいルートを探す探検者だ。

途中、道に迷った女性二人連れと滝壺で遊んだりする。

ところが、能天気な彼にアクシデントが。

狭い岩場で、岩が転げ落ち、丁度彼の右腕にかぶさってしまう。

力を入れても、滑車を利用してロープでひっぱってもびくともしない。

彼は、カメラを持っていたので、その様をカメラに撮る。

そして、時間がたち、妄想が襲いかかる。

ついに、水がなくなる。

そこえ、嵐、あわや溺れそうになる。

でも、水が手に入り息をつく、がそれも一時。

このように、克明にその間を描写するとともに、

回想シーンも挟まって、

彼の立ち位置がだんだん明らかになる。

そして最後の手段で脱出を図るが、そこからも大変。

実際にこれを生き抜いたのだからその精神力には頭が下がる。

途中、痛い映像が流れるが、これは、仕方ない。

緊迫感が持続するので、127時間はあっという間に過ぎる。

でも本当は、そんな生易しいものではない。

 

 

 

 

 

 

 

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山田洋次が選んだ日本映画100本、市川昆の「おとうと」

2011-06-21 09:28:43 | ドイツ映画

1960年の作品。NHKでリマスターされ放送された。

昨年、山田洋次は、この映画のオマージュとして、「おとうと」を撮った。

それほどこの映画に感動していたのだ。

私自身、姉がいなかったので、実際の姉と弟の心理的つながりは理解できないが、

まわりにいる、姉弟の、特に姉をみていると、ちょっとうらやましい気がする。

ただ、映画の舞台は、父が作家で家庭内不干渉。

母は後妻で、子供たちとそりがあわない。さらにクリスチャンだ。またリュウマチを患い足が悪い。

こんな家庭で、姉は家庭を切り盛りし、弟は高校生で、ちょっとぐれている。

で、もう一つ乗れない理由がある。

姉弟の早打ちのような関東弁だ。

その粋の良さというか、きっぷというか、あっさりしている。

例の小津映画での原節子みたい。

弟のぐれぶりは、半端でなく、よく金が続くなと思ってしまう。

ただこれは、後半の病を得てからの弟の変化に重要な役割をしてくれる。

気の強い継母と弟の和解が、その反動として感動を呼ぶ。

銀残しという特殊効果を使った市川昆さんの新し物好きは功を奏している。

 

 

 

 

 

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「ペルシャ猫を誰も知らない」、イランの今を、音楽を通して描くライブリな映画!

2011-06-20 19:09:31 | ドイツ映画

インディロックを愛する二人。

イランでは、ロックが禁じられているため、コンサートが開けない。

CDも難しい、そこで、イギリスへ行ってコンサートを開こうと考えるが、

パスポートやビザがない。

そこは、お金で解決するらしい。

そしてバンドのメンバー探しを始める。

イランでは、バンドの練習もままならないらしい。

牛小屋を借りて、演奏したり、要は、音が外へ洩れてはいけないのだ。

それぞれのところで、音楽が披露され、

イランでありながら、さながら西のロックバンドを聞いているみたい。結構いい音楽だ。

そしてテヘランの街を、バイクで駆け抜ける。

ビビッドなテヘランの街の風景が挿入され、みずからがテヘランの街を駆け抜けてるみたい。

それにこの映画、実話をもとにし、主人公も実在のロックミュージシャン。

このような映画が、大ぴらに撮れない不自由さをゲリラ撮影で、映画にしたという。

映画自身も面白いが、そんな、背景を知ると余計興味がわく。

 

 

 

 

 

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