ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「スターリンの葬送狂騒曲」、スターリンの死直後のドタバタ劇!

2018-08-08 17:21:27 | イギリス映画

おすすめ度 ☆☆★

ロシア好き、実話好き ☆☆☆★

ヨシフ・スターリンの死にまつわる一連の出来事が、ファビアン・ニュリ(作)とティエリ・ロバン(画)にインスピレーションを与え、グラフィックノベル「スターリンの葬送狂騒曲(原題:La Mort de Staline)」が生まれた。

本映画は、これを原作としている。

スターリンの死という衝撃の事実をややコミカルに描いた本作品。イギリスで作られたところに意義があるが、ロシアでは公開禁止となっている。

1924年、レーニンの死に伴うトロツキーとの後継争いを制して以来、約30年間ソビエト連邦を支配してきたヨシフ・スターリンは粛清という名の処刑を繰り返し、100万人を越える人々をクラーグ(収容所)に収監し、数百万人を酷寒のシベリアに追放した。

それゆえ、その死は混乱をもたらし、一応、政治を動かしていたメンバーが集まり、葬儀やら、後継者やらを決めようとする。

室内劇の様相を呈し、演技合戦となる。

それぞれが疑心暗鬼。そこから生まれる可笑しさ。それがこの映画の真骨頂。

だが、(実は全編英語が使われている)翻訳のもどかしさもあって、そのコメディが日本人にはちょっとすっと理解できない。

数々のエピソードの積み重ねで、そういう話もあったな程度。

まあ、所詮ロシアの話。

シリアスな理解ができないまま終わってしまった。

スターリンの死後どうやって、体勢を維持したのか。その答えが知りたい人には、結構な参考書だ。

 

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「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス」、キューバ音楽の神髄!

2018-07-30 17:08:20 | イギリス映画

おすすめ度 ☆☆☆ (劇場鑑賞)

キューバ音楽好き(私も) ☆☆☆☆☆

1999年製作の音楽ドキュメンタリー『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』はヨーロッパ映画賞ロサンゼルス映画批評家協会賞のドキュメンタリー映画賞を受賞するなど高く評価された。監督は、ヴィム・ヴェンダース。

それから,約20年、その続編である。

今回は、ヴェンダースは製作総指揮にまわり、ルーシー・ウォーカーが監督。

その後の「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ(BVSC)」。

発足当時、すでに高齢者が数多くいたが、途中他界したりして、今は、新旧メンバー混入。

前作と違うのは、キューバの歴史を紐解いたり、メンバーの若かりし頃を描いたりと多彩。

でも根底に流れるのは、常にBVSCの音楽だ。

映画が成功して各地でのコンサート。

ラストは、オバマ大統領のキューバ訪問だ。

ラテン音楽は、華やかで、リズミカル。だが、キューバ音楽には、アフリカ黒人音楽の影響もあり、心にしみる。

そして歌声のすばらしさ。これは、他人にはまねできない。

キューバ音楽が嫌いな人は、この映画の良さは分からない。

逆に好きな人は、ぞっこん好きだ。

今回でアディオスなので、さみしい限りだ。

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「マイ ビューティフル ガーデン」、植物嫌いの女の子が、美しい庭を蘇らせる。

2018-07-27 17:17:01 | イギリス映画

おすすめ度 ☆☆☆

いかにもイギリスらしい、庭をめぐる、エピソードの数々。

ちょっと偏屈な、でも聡明な女の子。

図書館勤め。

本を調べにやってくる若者。いつしか恋心が。でも、それは脇の話。

メインは、借り家の庭を一か月以内に整備しないと退去させるとの大家のきついお達し。

だが、幸いなことにそれまで疎遠だった隣家のおやじが、指南してくれることに。なんと隣家のおやじはガーデニングの専門家。

イングリッシュガーデンがあちこちにあるように、イギリスはガーデニングの国。

ちょっと風変わりな女の子と、その道の達人との微妙な組み合わせ。

さらには、料理の達人まで登場して、楽しい物語になっている。

 

 

 

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「霧の夜の戦慄(1947)」、ジェイムスメイソン主演のパラノイアミステリー!

2018-06-24 17:16:00 | イギリス映画

おすすめ度 ☆☆☆

ツタヤ発掘良品 1947年作品

当然白黒、初期のヒチコック映画を彷彿とさせる。

映画は二重構造になっていて、犯罪心理学の講師が大学である事件を講義している。

ところが、その主人公が、講師その人。(ジェイムスメイスンが一人二役なので)

不倫愛の末の義妹殺人事件なのだが、

講義者は、犯罪心理学者、犯罪を起こす医師は、優秀な脳外科医。

結局、犯罪はパラノイアによるものだが、

二階から突き落とす、自ら飛び降りる、これが交差して、

緊迫した映像と、ラストの霧のかかった断崖絶壁。

ジェイムスメイソンの渋さが光っています。

今から70年前の作品なのに、緊迫感は良好。

古いミステリー好きにはたまらん映画。

 

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「人生はシネマティック!」第二次世界大戦中のロンドン、映画製作の裏側!

2018-06-17 09:35:38 | イギリス映画

おすすめ度 ☆☆☆

PG12

女性を主人公にして、映画製作の裏側を描いた女性監督(ロネ・シェルフィグ)の作品。

1940年のロンドン、あのダンケルクの戦いでの姉妹を題材にした映画の裏側。男社会の映画界で、奮闘する女性シナリオライターの物語。

訳あってシナリオライターになったカトリン(ジェマ・アータートン)様々なトラブルを乗り越えて一本の映画が作られる。戦時下のため、当局からの検閲や、アメリカ向けにということで急きょアメリカ人起用とか。

一方で、人生の方は、男社会の夫とぎくしゃく、シナリオ仲間と恋に落ちる。

だが、そこは、シネマチック。突然の┄

1940年代の映画ということで、クラシカルな映画がふんだん。

映画好きにはいいかも。

 

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「ガン シャイ」、アントニオ・バンデラスが人気のロックスターに扮するアクションjコメディ。

2018-05-05 17:14:54 | イギリス映画

おすすめ度 ☆☆

劇場未公開

アントニオ・バンデラスとオルガ・キュレリンコの名前につられて借りてしまった失敗レンタル。

アントニオ扮するロックスター、有名で人気はあるのだが、酒におぼれて引退中。

オルガに惚れているが、気重で、オルガにせかされチリへバカンスに。だが、チリは冬、ついていないバカンス。

ところが、一人で出かけたオルガが、誘拐され、大金を要求される。

そして、アメリカ大使館を巻き込んでの大騒動。

大金を引き下ろして、指定の場所へ駆けつけるが、三つ巴、四つ巴のアクションコメディ。

切れのいいアクションを期待すると的外れ、まあ気軽に、コメディを見れば。

最後は、オルガへの愛の賛歌で、めでたし。

ところが、エンドロールで、長々とその後が。


 

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「アンロック 陰謀のコード」、ノオミラパス主演のスパイ映画!

2018-05-01 17:39:25 | イギリス映画

おすすめ度 ☆☆☆ (劇場鑑賞)

PG12

裏切りのスパイ映画です。

イスラム教の首謀者が、イギリスでテロを起こそうとしているという情報を掴み。未然に防ごうとするが、

仲間の裏切りにより、逆に追われる立場に。

ノオミラパスが、ムエタイ、カンフー、柔道を身に着け、スタントなしで、アクションに挑む。

物語自体は、テロ阻止に動くCIA情報官という構図だが、裏切りという要素と逆に助けてくれるメンバーが現れるという、要は、相手変われど、次々にやっつけるノオミの演技に、喝采を送りたくなる。

生物兵器という特殊爆弾に、タイマーというお決まりの仕掛けで、ハラハラさせられる。

テンポよく進むので、あらが見えないうちに終わってしまう。

ただ、まあ、所詮女007.

お色気もないし、ふくらみにかける。

 

 

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「ベロニカとの記憶」、昔の恋人の母からの遺品が40年前の恋を思い起こさせる。

2018-02-24 17:13:05 | イギリス映画

おすすめ度 ☆☆☆ (劇場公開)

ミステリアスな恋愛映画好き ☆☆☆☆

恋愛して別れた経験のある男性なら、誰しも彼女のその後が知りたいもの。

ましてや、謎を残したまま別れた女には、未練が残る。

この映画は、そんな男心をくすぐる魔法が秘められている。

60を過ぎ悠々自適の男、妻とは別れ、娘の妊娠出産を控えている。

そんなある日、弁護士から一通の手紙が。

昔の恋人の母親から日記を預かっているという。

高校、大学時代の恋をそぞろ思い出しながら、昔の恋人の元を訪れる。

それはもう、ストーカーまがいの執拗さだ。

そしてまた、その顛末を、別れた妻に語るのだから、質が悪い。

昔、その恋人といい関係になったが、同級生に取られてしまう。

その同級生が死んだのだ。

まさにチャンスではないか。

だが、会ってみると、実にそっけない、そこにははとんでもない事実があった。

同級生に書き送った手紙に、呪いまがいの文を送り付けていた。

この身勝手男は、やっと自分のしてきたことを反省。

家族にも優しくなる。

男をジム・ブロードベントが演じているが、昔の恋人を演じるシャーロット・ランプリングの存在感には参りました。

ラストの秘密が男を打ちのめします。

 

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「ボブという名の猫 幸せのハイタッチ」、ストリートミュージシャンが猫に救われるお話!

2018-02-23 13:57:38 | イギリス映画

おすすめ度 ☆☆☆★

猫好き ☆☆☆☆

京都では最近上映されたが、満員御礼だった。

世界的ベストセラー『ボブという名のストリート・キャット』の映画化。

映画に出演するボブ(猫)は実在の猫らしい。

親に捨てられ、路上ミュージシャンとして、生計を立てている青年ジェームス。

その日の食い扶持にも困る貧困。

ある日猫・ボブに遭遇する。

近所に住む女性に助けられ、猫に命名してもらい、一緒にライブに出かける。

その貧困生活や、親とのやり取りなど、日々の風景が。

ロンドンの有名どころが背景として描かれ、一方、貧民生活も描写される。

薬中毒で、管理されているが、戻るのが怖い。

そんな中、猫の評判がよく、肩に乗せた猫との路上ライブが評判に。

おかげで新聞のニュースになる。

一方、猫をテーマの本の出版が持ち上がり、

本人も、薬から脱出する。

エンドロールでジェームス本人も紹介される。

今は、印税が入るので生活には困らない。

それにしても、猫ブームだが。

このボブは、本当にかわいい。それを見るだけでも価値がある。

 

 


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「スリー・ビルボード」、ミズリー州に建てられた三枚の立て看板!

2018-02-10 18:06:03 | イギリス映画

おすすめ度 ☆☆☆☆ (劇場鑑賞)

映画好き ☆☆☆☆★

第74回ベネチア国際映画祭で脚本賞、トロント国際映画祭でも最高賞にあたる観客賞を受賞。

この映画の舞台は、アメリカを代表するミズリー州田舎町。一応、神を信じる町だ。

まず、主人公ミルドレッド(フランシス・マクドーマンド)の肝っ玉母さんに驚かされる。

娘が強姦・殺害されたのに、犯人が捕まらないのは、警察のせいだと3枚の看板にでかでかと書き込んだのだ。

だが、そこで名指しされた警察署長(ウッディ・ハレルソン)は、ちゃんと真面目に捜査したが犯人は見つかっていない。人格的にいい人で、ミルドレッドにも同情的。ただ、末期のがんを患っていた。

一方、署長の部下の巡査ディクソン(サム・ロックウェル)。粗野な品行。職務怠慢、傲岸不遜、黒人を差別し、すぐにキレて暴力をふるう。典型的ヤンキー。

この映画の良いところは、まったく先が読めないところだ。

次々に、事件が起きる。

そりゃあ、荒っぽいおばさんに、すぐ暴力のポリさん。

まあ、やることがでかい。看板屋をぼこぼこにし、2階から階下に放り投げる。

警察に、火炎瓶を投げて放火、警察は火事に。

だけど、実は、それぞれに弱みがあった。

おばさんは、娘が出かけるとき、「レイプされて死んじまえ」と放言していたのだ。そのれを悔いての行動なのだ。

いちばん優しいのは、警察署長。

がんで死ぬのがわかったので、家族と盛大なパーティを開いた後自殺。

おばさんへの手紙は、看板をけなすのではなく、自ら看板代を同封。

一方、ディクソンには、「お前はいい警官だが、すぐきれるのはよくない」と。

荒々しかった人たちが、本当は、やさしいという二面性。

一方で、教会や警察などの権力側は?

ラストの結末は微妙だが、観客にゆだねる手法はありだ。

監督は、「スリービルボード」のマーティン・マクドナー。

 

 

 


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