ひろの映画見たまま

映画にワクワク

真女立喰師列伝

2008-08-23 20:24:46 | 映画
これは、関西では劇場公開されていない。

押井守が監修して自らも2作品を監督した6つの小品からなる。

押井は、現在宮崎と並び称せられる劇画映画作家で、

近作「スカイクロラ」は、「崖の上のポニョ」とともに、ベニスに出品している。

だが、この映画は、劇画ではない。

しかし、作りは、劇画的だ。

六つのエピソードのいずれも女立ち食い師が登場する。

妖艶な和服美女だったり、ウェスタン調だったり、さまざまだが

いずれも実験映画的で、難解と言えば難解だ。

でも、押井ワールドははまると効く。

はまれなければ、うっとおしい。

まあ深く詮索せずに表面的に楽しむのも手だ。
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ハムナムプトラ3

2008-08-22 22:27:37 | 映画
インディージョーンズの亜流で、ミイラの話が主体だ。

今回は、オリンピックイヤーで、舞台は中国。

西安の兵馬俑が生き返ってミイラと戦う。

まあ、そんな遊び心満載の映画。

舞台は第二次世界大戦後の上海。

でも、さらにヒマラヤまで広がり、例によって宮殿での大格闘となる。

ジェットリーがみらに扮し大活躍。

CF満載のアドベンチャーだ。

夫婦と息子がそろって敵と戦うホームドラマでもある。

そういう意味では安心して見られる。

ただ、ドラマとしては弱い。
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休暇

2008-08-21 20:58:44 | 映画
小品である。

しかし、刑務官という特殊な職業人の死と向かう鮮烈な体験と

淡々と死刑を受け入れる、でも死を前にして動揺する死刑囚。

この二つを軸に大きなテーマを抱えて淡々と描いた傑作だ。

特に、泣かせるでもなし、笑わせるでもなし、

怖がらせるでもなし、そんな映画なのに何かが残る。

刑務官が子連れ女性と結婚をすることに

でもその連れ子の男の子となかなか打ち解けられない。

一方職場では、定年を前に淡々と生きる実直な男性がいる。

ここに描かれる人々はある意味優等生だ。

なのに、何か人生の縮図のようなエピソードが重なる。
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ダークナイト

2008-08-15 20:01:52 | 映画
この映画は、アメリカのヒーロー・バットマンの話だが、

それよりも、口裂けた血濡れのグロテスクな顔のジョーカーに

注目してしまう。

ジョーカーは、しょっぱな銀行強盗をするが、

手伝った、すべての強盗を殺してしまい、自分で金を独り占めにする

が、彼の目的は、金を奪うことではない。

すなわち犯罪を犯すことが事件の動機なのだ。

最後は、自ら警察につかまりながら、大衆を事件に引きずり込む卑劣さ、

翻弄されるのは、警察であり、検事であり、バットマンなのだ。

それらすべてを相手にしながら、見えぬ犯罪。

さらには、肉親まで魔の手が及び恐怖はいや増す。

病院にまで、看護婦に扮して侵入。

正義のヒーロー・バットマンも形無しだ。

爆発、カーチェイスなど、犯罪映画の常道は次から次から繰り出される。

単なる劇画に終わらない。

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幻影師アイゼンハイム

2008-08-10 19:43:28 | 映画
アメリカでは大ヒットしたが、日本では地味な扱いだ。

時代は、19世紀末、ウィーン。

皇帝が出てくるから、いかにもヨーロッパの物語だ。

で、マジッシャンの物語だが、話はラブロマンスへ広がり、殺人事件へ。

その解決がいかにも、幻影師らしく、殺された女性が幻影として出てくる。

彼女こそ、幻影師の初恋の人。

かなわぬ相手であったが、愛の力は強く、最後はどんでん返しの

ハッピーエンドだ。

でも、魔術師映画としても面白く、鉢の植木が加速して成長したり、

幻影の子供が、客席のまわりを歩き回ったり、最後は本人が消えてしまうマジックもあって面白い。



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愛の漂流者

2008-08-08 18:51:03 | 映画
スペイン映画だ。劇場公開してないみたい。

タイトル名とカバーの写真から結構いい恋愛映画かと思ってみたが、

そうはそうだが、人間関係がよくわからなくて、

というのも、昔と今が混在し、顔が違うので同じ人かどうか見分けるのに

時間がかかり、話に追い付けない。

自分の恋人を兄に取られ、でもふたたび恋愛関係に、

そして、彼女と兄が死んで、

その町を逃れるため海へ行くのだが

そこで、家政婦といい仲になる。

まあそんな、恋愛模様と

殺人事件としてのサスペンスと

まあ、よくわからない点がマイナスで

全体としては良いのかも。

ちょっと説明しずらい映画だ。






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カンフーパンダ

2008-08-07 20:09:38 | 映画
これは子供たちと見に行った。

大変楽しみにしていた。

劇場はほぼ満員。案外女の子も多い。

話は単純なはずだが、最初はちょっと講釈が長い。

基本的には、ぐうだらなパンダを持て余していた師匠が

気持で教えなければと諭され、本気で教えだし、

そのぐうだらなパンダが、

誰も相手にできなかった悪の権化タイランと対決して

やっつけるというストーリーだ。

最近のSFGの技術は思いのまま映像を駆使でき、

お互いやられやり返されの大乱闘。

最後はめでたしで終わるので、子供たちは大満足。

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インランドエンパイア

2008-08-02 15:34:18 | 映画
3時間の長作だ。

しかし、話があちこち飛んで、脈絡がないから何の話か?

中では、馬の形をした頭をかぶった部屋も出てきて、一層わからない。

劇中劇か?映画の製作現場が出てくるが、現実とこんぐらがる。

デビッド・リンチ、奇才か?

各種映画の賞を得ている。

そだろう。わからない映画はそれだけで価値がある。

でも、なぜか全編スリリングだ、何がおころか分からない恐怖。

それが延々と続くのだ。

監督の術にはまったというべきか?

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百万円と苦虫女

2008-08-01 20:12:25 | 映画
赤い文化住宅の初子と同じタナダユキの作品だ。

苦虫女とは、苦虫をつぶしたような顔をする女の子だ。

でも、蒼井優がその役をやっているから、なんともかわいい。

特に、桃畑の家で風呂に入っている彼女はなんともかわいい。

だから、苦虫だが、この映画は明るい。

こんな話ってありという冒頭のエピソード。

これは、優柔不断の苦虫女ゆえの悲劇だ。

だって、猫を捨てられたからって、男の荷物を全部捨てるなんて。

で、この刑務所行きがこの映画のすべての前提だ。

おかげでいじめられる弟。でも彼はいじめられてもいじめられても

がんばる。この苦境で頑張る少年がこの映画のもう一つのテーマだが。

で、当の彼女、居づらくなり、百万円を持って放浪の旅へ。

かわいすぎるため、すぐ惚れられる。

田舎では、桃娘に仕立て上げられ、逃げ出す。

その前の海では、しつこく誘われる男から逃げる。

そして、とある町のホームセンターで

やっと恋ができる。

でも、行き違いが。

微妙なところで、彼と別れるラスト

これが人生なのだ。

切なくて、悲しくて、でも自分を見失わずに生きる彼女に好感。

蒼井優の存在感は大したものだ。
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