おすすめ度 ☆☆
イギリス・フランス合作
劇場未公開
元イギリス海兵隊の兵士ハードエイト（モー・ダンフォート）は、非合法ファイトクラブ【ナックルダスト】の人気ファイターだったが、
家族をもってはいけない、という組織のルールを破った事により、愛する妻が殺害されてしまう。
全てを失ったハードエイトは復讐のために、組織に乗り込み、個性的な強敵たちとバトルを繰り広げる事になる！？
階を上がるごとに、強敵を倒さなければならない、バトルゲイム風。
地下闘技場とか犯罪組織とか時間軸入れ替えとか今まで散々あったネタがてんこ盛りだが新しさは無し。地下闘技場もあんま出て来なかった。
どんでん返しがありますが？？
主役のモーダンフォードに、カリスマ性なし。まあ、ゲームを思えば？？
おすすめ度 ☆☆☆
PG１２
友情と恋心の狭間で揺れる青年2人の葛藤を描いた青春ラブストーリー。
幼なじみである30歳のマティアスとマキシムは、友人の短編映画で男性同士のキスシーンを演じたことをきっかけに、心の底に眠っていた互いへの気持ちに気づき始める。
集団の言葉遊びが続くので、退屈感。
クサビエドランらしい、映像と音楽。
男同士の恋に疎い私めには、あまり入ってこない映画。
恋人がいるマティアスと、オーストラリアへ移住するマキシム。
お互いの気持ちが高ぶりながら、別れを迎える。
感情描写に秀でたドラン、自らマティアスを演じている。
なぜか、顔の赤い痣。
照れ隠しなのか？
おすすめ度 ☆★
劇場未公開
各動画配信でみられるから、一応見てほしいみたい。
ただ、スパイと名乗りながら、ほとんどアクションはないし、ドキドキ感もない。
一応、美男美女の夫婦物語。
夫婦で普通に仕事しながら、スパイするからややこしい。
浮気やパーティーや人の動きは激しい。
コメディとみても、面白くない。
まあ、どっちつかずの駄作。
Gを付けたのはどんな意味。
同じ題名の映画と区別するためか？
おすすめ度 ☆☆☆★
PG１２
「愛妻物語」といえば、新藤兼人を思い出すが、こちらは、タイトル通り喜劇。
セックスをねだる夫と罵倒する妻の話なので、うんざりする人も多かろう。
だが、このだめ夫婦、はまりだすと癖になる。
濱田岳のダメ夫、水川あさみの罵倒妻。
水川は、キネ旬のベスト女優に選ばれているが、濱田もそれに匹敵する出来。
おまけに、二人の間を持つ娘を演じる新津ちせも好演。
脚本家・足立紳の自伝的作品で、自ら監督も。
売れない脚本家が、妻と子を連れて四国をめぐるロードムービー。
情けない夫の哀愁がなんとも。
おすすめ度 ☆☆☆★
1940年代の日本統治下の朝鮮半島で言語が朝鮮語から日本語に変わり、名前も日本式となっていく中、母国語を遺したい思いで全国の言葉・方言を集めた「マルモイ（ことばあつめ）作戦」の史実をベースに描いたドラマ。
親日派の父親を持つ裕福な家で育ったジョンファンは、失われていく朝鮮語を守るために朝鮮語の辞書を作ろうと各地の方言などあらゆる言葉を集めていた。
盗みなどで生計をたてていたパンスは、ジョンファンのバッグを盗んだことをきっかけに、ジョンファンとかかわるようになる。学校に通ったことがなく、朝鮮語の読み書きすら知らなかったバンスはジョンファンの辞書作りを通して、自分の話す母国の言葉の大切さに気づいていく。
日本統治下の朝鮮では、日本語教育がなされ、日本化の真っただ中にあった。
言葉は、その国の文化の象徴だ。
当時の朝鮮では、韓国語の辞書がなく、地方によって方言があり、それを統一する必要がある。
日本の統治下でそれをしようとした集団があった。
弾圧する側の日本はかなり悪者に描かれているので、良い感じはしないが、韓国流の映画術で、結構ドラマチックに盛り上げている。
韓国人にとっては大切なことなんだろう。
おすすめ度 ☆☆☆
老年者を元気づける映画 ☆☆☆★
夫や子どもに人生を捧げてきた83歳の主婦が、長年の自分の夢をかなえるべくスコットランドの山を目指す姿を描いたヒューマンドラマ。
夫に身を捧げ、自由に生きられなかった半生を、あざ笑うような決断。
映画を見ていると、ほんと強引一徹。
助けを出す、ガイドの若者の申し出を断っての決死行。
最初は簡単に思っていたのか、強風で立ち往生。
ただ、ラッキーなことに山小屋があったりして。
シーラハンコックは、まさに体力勝負の熱演。
しわだらけだが、凛として若い。
老年の鏡のような映画だが、まあ、無理はなさらぬように。
スコットランドの山の景色は美しい。
今年のアカデミー賞は
「ノマドランド」が。作品賞、監督賞、主演女優賞を獲得
主演男優賞は、「ファザー」のアンソニーホプキンス
助演女優賞は、「ミナリ」のユン・ヨジョン
助演男優賞は、ダニエルカルーヤ
アンソニー以外は、非白人。
アジア系が圧倒・
ただし、日本は圏外。
おすすめ度 ☆☆
劇場未公開
１５人もの人間を殺害した連続殺人犯の過去を描いたサスペンス。投獄された連続殺人犯・ノリスの下を訪れた脳科学者のＪ・ケンティル。彼女はノリスの脳を研究し、過去の殺人を振り返りながらノリスの暴力衝動の背後に潜む恐怖に迫っていく。
というわりには、脳科学に深入りするでなく、淡々と１５人の殺人とその死体処理について描かれる。
犯人は特にサイコといった風でなく、首を絞めて殺すという淡々としたもの。
ただ、死体処理に困って、近隣から苦情が出るという顛末。
サイコの割には、普通のおじさん。
家に若い男を連れ込んでは殺す。
快楽とも思えない淡々。
ほいほいとついていく男たちも男たちだ。
おすすめ度 ☆☆☆
PG１２
アメリカ・インディ映画界期待の新鋭ジム・カミングスが監督・脚本・編集・音楽・主演の一人5役を務め、人生の曲がり角で負のスパイラルから抜け出せなくなった中年警官を主人公に、真面目に取り組むほどに空回りしていくままならない日々を、ほろ苦くも心温まるタッチで描いたオフビート・コメディ。
まあ、切れまくると、とどまるところを知らない警官。まあ、こんな男が警官になるというそもそも論だが。
母親の葬儀で、カセットテープが壊れ、ブルース・スプリングスティーンの「涙のサンダーロード」に合わせて踊ろうとするが、無音でダンス。
その画像が後で、離婚騒動の証拠に持ち出され最悪に。
まあ、こういう、話が止まらなくなり、失敗を繰り返す男って、あまり知らないので、映画にはまり込めない。
サンダンス映画祭で短編のグランプリを受賞したので、それを膨らまして長編に。
まあ、ワンマンショーなので、ちょっとチャップリンを思い起こさせる。
ほろ苦いコメディ。
おすすめ度 ☆☆☆☆
劇場未公開 ２０１７年作品
Netflix鑑賞
「ノマランド」の監督クロエ・ジャオ作品。
アメリカ中西部のサウスダコタ州。
カウボーイのブレイディはロデオで落馬をして頭部に大怪我を負い、右手に後遺症を抱えます。医者から乗馬をすることを禁じられていましたが、馬を愛していたブレイディはそれを無視して、乗馬を続けながら自分の人生と向き合います。
カウボーイを目指してきたブレディには、夢を絶たれて悩みます。
体の不自由な家族の問題、同僚の事故、愛馬の骨折と銃殺。
淡々とドキュメンタリー風に話は進みます。
演じる役者は、みな当地のライダーたち。
ライダーだから理解できる信条。
大西部の景色が美しい。
「ノマランド」は連なる監督の意欲作。
