ひろの映画見たまま

映画にワクワク

凍える牙

2010-01-31 10:38:52 | テレビ
乃南アサの直木賞受賞作の映画化だ。(音道貴子シリーズ)

警察犬による殺人という発想と、ベルトに仕組まれた時限発火装置。

そんななぞ解きもおもしろいが、

これを捜査する二人組の刑事のコンビがこのドラマの魅力を作っている。

ベテラン刑事を橋爪功が、そして女刑事を木村佳乃が演じている。

特に、木村佳乃が好演。

皮ジャンバイクの機動捜査隊員で、かっこいい。

音道貴子という、独特のキャラクター。

ベテラン刑事を相手にし、かつ厳しい警察の上下関係を体現する。

人間としては、ちょっと厳しすぎるストイックさはあるが、

刑事としては独特の勘を持ち、捜査への熱意はただものでない。

そんなキャラを、素っぴんで演じたという木村。

最初はぎくしゃくする、二人の関係も、

両者の人生の背景もうまく表現され、

絶妙なドラマにしあがっている。



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レインフォール 雨の牙

2010-01-29 20:09:46 | 映画
アメリカ人が東京を舞台に書いたスパイ小説を

オーストラリア人スタッフで日本の役者を使って作った国際的な作品だ。

だけに、よく見ていないと、背景とかがよくわからないところがあるが。

ともかく、役所の機密が詰まったUSBメモリーをめぐって争いがおこる。

自然死に見せかけて、次々と役人が殺される。

そこにはいつもレインと呼ばれる日系アメリカ人の影が。

レイン、黒幕、CIA、日本の警察と四つどもえだ。

動きの速い追っかけ劇と、巧みな肉体格闘がくりひろげられる。

殺された官僚のピアニストの娘とレインとの色恋沙汰が混じって、

良質なサスペンスアクションに仕上がっている。

椎名拮平と長谷川京子のコンビが、国際派として活躍。

特に椎名の鋭い眼が光っている。





アメリカCIA,黒幕組織、日本の警察が、
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Drパルサナスの鏡

2010-01-27 16:58:16 | アメリカ映画
ちょっとこの映画苦手。

Drパルサナスは、旅芸人で、観客に鏡の中をのぞかせ

望みをかなえてくれるおとぎの世界へといざなうのだが、

Drパルサナスに娘がいて、彼女が16歳になった時、悪魔に渡すと約束した。

今は亡きヒースジャレットの遺作で、未完だったが

ジョニーデップ、ジュードロウ、コリンファレルの三人の協力を得て

出来上がった。

三人は、鏡の中の役割で、それぞれ婦人たちをもてなす役だ。

だけに、三つの物語が加わったことになり

楽しいのだが、ちょっと物語に入り込めなくて。
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サヨナライツカ

2010-01-25 20:09:49 | 映画
これは、韓国映画と言ってよいのか。

原作と主演俳優は日本人だが、スタッフは韓国人だ。

で、ちょっと趣が違う。

求めあった男女のひとときの恋。

中山美穂が、テレビなどででまくっているので、

中山美穂的な映画かと思うが。

12年ぶりというだけあっえて、すっかり大人の恋だ。

裸の男性の部屋へやってきた女性。

タイという背景もあって、熱気むんむん。

タイの観光旅行的雰囲気もある。

でも男は、航空機会社のサラリーマン。

結婚が決まっての恋愛だ。それも部下の彼女とだ。

不倫のよさみたいなものか?

でも25年後に再会するという設定で、

もう少しプラトニック的であってほしいのに

ぎらぎらのセックスフレンドだから

ちょっと手に負えない。


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美しい夜、残酷な朝

2010-01-22 20:14:07 | 映画
これは、3部作からなるオムニバスだ。

韓国、日本、中国。

それぞれに残酷な映画だ。

日本が、三池崇史が監督しているように、それぞれ一筋縄ではいかない作品だ。

まず韓国、絶大人気のイ・ビョンホンが主演、汚れ役だ。

吸血鬼の映画を撮る監督が、エキストラをしていたという男に

突然侵入され、ピアノを弾く妻の指を1本づつ切るという悲劇に見舞われる。

ぎりぎりのサスペンスに振り回される。

日本は、まだ幼い姉妹。

トランクに入れられ、花に変わるというサーカスの手品。

妹は、父に可愛がられる妹を嫉妬しトランクに閉じ込める。

そこに火がついて悲劇が。

そのトラウマを引きずる妹。

そこにはいつも姉の影が。

雪の草原のサーカステント。

ホラー映画だ。

最後は、餃子。

美容に効く餃子の具は、実は胎児。

その異様さが全編を貫く。

見たあと食事ができなくなる。

これほどえげつない映画は見たことがない。

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牛の鈴音

2010-01-20 19:30:24 | 映画
韓国映画。

牛を飼う老夫婦の物語。ドキュメントだ。

老夫婦が飼う牛は老牛だ。

ちょうど、夫婦の生きざまが、老牛と重なる。

若い牛を飼うが老夫婦にはもう手に負えない。

一方、老牛は年老いて、働けない。

一時は、売りに行くが、値がつかないのと老牛の愛着のために

再び飼うことに。

でも農作業は続けられない。

もう農作業は、機械化の時代。

手伝ってもらう。

全篇を通して流れる、老婆の愚痴が面白い。

真を突いている。

だが、夫の言うとおりして生きている。

絶妙な夫婦だ。

夫は、老人の上にもともと足が悪い。

頑固だ。しかし理屈は通っている。

もうこんな貧しく清楚な生活は日本では、みられるだろうか?

美しい田園風景、牛の鈴音がいつも鳴っている。
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今度は愛妻家

2010-01-18 20:24:10 | 映画
愛妻家の映画なのに、

おかまが出てきて、これがまたしつこい。

石橋蓮司に食われてしまった。

前半は、なぜかだましの場面。

でもここで、薬師丸ひろ子の抜群の演技力(それとも素か)

浮気相手がやってきて、そのどぎまぎのやり取りが絶妙。

後半は、本当は愛妻家だった、写真家。

改めて、今度は愛妻家なのか?

夫婦の機微を描いて絶妙なのだが、

おかまが出てきて壊してしまう。

おかまにもそれなりのわけがあるのだが、

ちょっとやりすぎ。





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カチンの森

2010-01-15 18:28:32 | 映画
ポーランド映画「カチンの森」は、

ソ連の捕虜になったポーランドの将校たちが

カチンの森で、大量に銃殺された事件で、実際にあった話だ。

その悲劇にあった男性の家族を中心に描いたドラマが本編で、

ポーランド映画の鬼才、ポランスキーが監督している。

淡々とした、日常描写の中、

後半、その虐殺現場が、ぞくぞくするようなリアリズムで描かれる。

一発の銃弾で処理されるだけに、のたうつ苦しみは少ないが

その緊迫した雰囲気が、鮮烈に醸し出される。

この事件に振り回される人々の苦痛も淡々と描かれ、心に重い。

ドイツとソ連その中間に位置するだけで

さまざまな悲劇を受けたポーランド。、

振り回されながらしっかりと生きる人々の姿が胸を打つ。

覚悟してみるべき重い映画だ。

ただ、物語は非常に平易で、引き込まれていく。



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キャピタリズム マネーは踊る

2010-01-12 19:45:01 | 映画
またまた、マイケルムーアがやってくれた。

アメリカ告発ビデオだ。

アメリカの金融危機を痛烈に批判。

政府が資金供給で銀行は助かったが、

その従業員らは失業に追い込まれている。

貧富格差の著しいアメリカを身を呈して描いている。

ただ、中で面白いのは、ドイツとともに日本はキャピタリズムに

犯されていないとしている。

でも実際日本でも、この前までキャピタリズム万能だった。

あのホリエモン騒動がそうだ。

だが、日本では今はまだ、それをテーマにしていない。

ムーアのいいところは、自らの父親まで出演させ、

崩壊したGMを皮肉っていることだ。

さらに、根の深いところが、国の政策を担うトップにあると

説くことだ。

レーガン、ブッシュなど大統領もコテンパン。

でも、この映画が撮れるアメリカはまだ病んでいない。
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鴨川ホルモー

2010-01-11 19:29:26 | 映画
漫画の映画化だ。

名前からしてけったいだが、

中身も相当変だ。

大学の映画サークルが協力しているので、

若者の映画なのか?

舞台は、京都。鴨川は京都の鴨川だ。

そこで繰り広げられる摩訶不思議な争い。

それは、鬼を使ったバトルだ。

だが、鬼といっても20センチほどの小鬼だ。

それをたくさんひきつれて、雄たけびを上げけしかける。

その勢いに押されると、鬼は成仏して負けとなる。

この争いは、実は大学のサークル活動で、年々受け継がれているという。

大学入学して、サークルに誘われ、いつの間にか加盟して

この騒動に巻き込まれる男の物語だ。

だから、一方では、青春物語だ。

当然、恋のさや当てがある。

ちょっと変わった映画で、ついていけないかもしれない。

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