ひろの映画見たまま

映画にワクワク

憑き神

2007-06-25 19:31:35 | 映画
何で選挙前にこんな厄病神の話なのか。

立身出世を夢見た侍崩れの男が、逆に厄病神に取りつかれ、大騒動の話だ。

でも、榎本だとか、勝だとか、幕末に活躍した人が友達だったり、

将軍様の身代わりを務めたりと主人公はそれなりの活躍をする。

さらに、一度付いた神を、宿替えさせて、悪人に憑き神をふったり、

厄病神とはいえ、それとはなしに切り抜けてしまうところが面白い。

西田敏行と赤井英和が貧乏神と厄病神に扮し、不幸な映画を喜劇にしてくれる。

さらに、主人公に妻夫木が扮し、その明るさに味がある。

最後の死神にはかわいい女の子が扮し、主人公に惚れてしまうところも面白い。

あまり深刻に考えずに、笑ってしまえばよいのかも。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アポカリプト

2007-06-24 10:04:57 | 映画
強い意志を貫いて、生き抜き、妻と子供も必死に生き抜き、

弟まで出産する。

悲惨な物語でありながら、主人公が神がかりで生き抜くさまが

最後を、気分良く送り出してくれる。

でなければ、たまらない。

奴隷市や、神へのいけにえの処刑。

過酷な山道の引き回し。

目の前で親や子が惨殺される悲劇。

累々とする、人の首、首のない死体

逃げ延びる途中では、アマゾンの大滝がある。

蛇やオオカミなどの獰猛な動物に追いかけられる。

そして、人間狩り。

次々と現れる死への行進に辟易とする。

肉体から内臓をえぐりだす。

水中での出産。斬首と坂の上からのころがし。

ありとあらゆる残虐なことが起こる。

監督の神経が知りたい
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゾディアック

2007-06-22 14:24:55 | 映画
アメリカで有名なゾディアック事件を描いた映画だ。

すでに、「ダーティハリー」などで、この事件は映画化されているが

今回は、この事件を追う警察や報道陣を中心に描いている。

新聞社に送られてきた、暗号だらけの謎の声明文。

犯人は、愉快犯だ。

事件そのものも何の関係もない人々を残酷に殺している。

犯人捜しに膨大なエネルギーが費やされる。

この映画は、この膨大な資料を精査し、映画にしている。

そのため、リアリティがある。

しかし、膨大な事件の資料や証人がいて、とてもついて行きがたい。

後半は、さらにこの事件にのめりこんでいく風刺漫画家がメインとなり

犯人に近づいて行く。

結局、犯人はいまだに捕まらず迷宮入りだ。

犯人に近い所まで行ったところで、恐怖に襲われる。

事件の追及はさほど大変なことだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

君にしか聞こえない

2007-06-20 20:26:23 | 映画
自閉症気味の女の子が、ある日携帯電話を拾ったことから、

頭の中に直接かかってくる電話に興味を持ち、

その相手と直接会うことに。

そんな突拍子もない男と女の物語。

映画は、女と男の両方を同時的に描くので、

二人のその後の展開が興味の対象となり、

最後まで引き込まれる。

しかし、横浜と長野という空間軸のほかに、時間軸のずれというさらに複雑な仕掛けが、ひっかかって、

なかなか素直に映画に溶け込めない。

でも、二人の出会いに何か不吉な予感がして

そのまま、悲劇に。

そこまで来ると、コミュニケーションの大切さがひしひしと伝わり

感動を呼ぶ。

成瀬璃子がいいのは、もちろん、男性の小出君が実にかわいい

彼なくしてこの映画はなかったかも。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

舞妓Haaaan !

2007-06-17 20:38:10 | 映画
日本映画の快作だ。

今まで、宮藤官九郎の映画はあまり好かなかったが、

この映画では脱帽だ。

たしかに、ほかの映画同様、いろんな要素がたくさんふんだんに盛り込まれている。

でもこの映画は、その盛り込まれようが、まとまっているのだ。演出の技か。

もうひとつは、阿部サダオの演技というかキャラというかが抜群に発揮されているからだ。

舞妓はんという、現代では、クラシックな世界を

ネットの管理人を運営する舞妓ファンの男があこがれ、

インスタントラーメン屋(これは映画「うどん」のパロディ)

から、野球選手、俳優、市長と

ライバルとの競い合いを中心に話が進み。

舞妓に恋をし、

その舞妓の裏事情が絡んで、さらに昔の恋人が舞妓になり

まあ、話は複雑だが、

ミュージカルシーンをはさみながら、豪華に展開される。

これは喜劇なのだが、シリアス。

植木等の遺作なのが余計泣かせる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

そのときは彼によろしく、

2007-06-14 18:56:27 | 映画
「そのときは彼によろしく」は、「いま、会いにいきます」「恋愛写真」の市川拓司の小説の映画化だ。

幼い頃の仲良しが13年後に、ふたたび出会う。

それは、意識しての出会いだった。

水草の店を開業する智史のもとへ、店員にしてほしいと美人が訪れ、

そのまま、泊ってしまう。

実は彼女は13年前、森の中の古びた廃車されたバスの中で遊んだ仲の花梨だった。

やがて、それに智史も気づくが、彼には彼女がいた。

さらに、当時三人で仲の良かったもう一人の佑司が交通事故にあったと連絡があった。

こうして、ふたたび3人は巡り合うが、実は花梨は不死の病にかかっていた。

昔、家庭事情から離れ離れになるとき、とっさのことで、花梨は智史にキスをしてしまった。

それは、淡い初恋であり、ふたたび会ってぎこちないが二人の愛は蘇る。

しかし、彼女はついに病に倒れてしまう。

そのあと、ドラマはまだ続くが、それは映画のお楽しみ。

やや設定が荒っぽく、現実味がないが、

ドラマ作りは、しっかりしていて、涙を誘う。

うぶな初恋が忘れられない人にはもってこいの映画だ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

プレステージ

2007-06-11 20:26:18 | 映画
映画「プレステージ」は、二人の奇術師が、相手を意識しながら、世紀の部隊を繰り広げる物語だ。

1890年代のロンドン。時代背景はなにかおどろしい。

「この映画の結末は誰にも言わないでください」とくぎを刺されると

ラストにどんでん返しがあると、わくわくさせられる。

しかし、えてして、そのような結末は疑わせるのだが。

この映画は終末に思いもかけないトリックが次々と仕掛けられ、

まんまと騙される。

たしかに、作者たちの罠にはまるのだ。

作劇術の勝利か?

でもトリックは、ありふれたものなのだが。

最初に恋人を舞台で水死させるというアクシデントを持ってきて

奇術は死を招くという大前提があるから、余計面白い。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

300

2007-06-09 15:54:16 | 映画
予告編が面白かったので見に行った。

しかし、予告編はアクションのいいところだけを連続して見せてくれるのですごいが、

本編は、ストーリーが展開するので、ややがっかりだ。

戦うために生まれ育てられた、スパルタ(これは実在・スパルタ教育の語源だ)


その言葉通り、命をかけて戦う集団の力はすごい。

しかし、やはり、命を賭してまで戦うほどのことかと

ちょっと疑問に思ってしまう。

というのは、彼らは国を挙げての戦いでなく。

王の意地のための戦いに見えてしまうからだ。

妻は、罠にはめられ、不貞を働き、

議会で辱められるというエピソードは何とも辛い

戦闘場面は、なにかゲームを観ているようで

リアリティに欠ける。

さらに、首が飛んだり、執拗に剣で突き刺したり、

死体を無造作に放り投げたりと、残酷なシーンが多く、やりきれない。

主人公はキリスト気取りだが、私たちの感覚とはちょっとずれる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

監督・ばんざい!

2007-06-07 17:46:32 | 映画
江守徹が素晴らしい。

武の持ち芸を、実に鮮やかに演じている。

最高の演技だ。


これを観るだけで、この映画の価値がある。

武の実験映画とでもいうか、色んなジャンルの映画にチャレンジするが

結局自分のお笑い芸に戻るという、常識的な話。

自分にそっくりな等身大の人形を登場させ、

本人と人形のコミカルな風刺が鮮やかだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シューター・極太射程

2007-06-03 19:33:25 | 映画
シューター・射撃の名手を映画化したものは多い。が、

この映画の面白いのは、原作に負う。ミステリーとしての質が高いのだ。

軍隊で、活躍し引退した射撃手にある日、大統領射殺の計画があるので

それを防止して欲しいとの依頼を受ける。

ところが、それは、罠だった。

突然、味方と思っていた警官に撃たれ、瀕死の重傷を負う。

そこからこの男の物語は始まる。

政府やFBIの中にこのからくりを見抜いて、対処しようとする動きがなぜなかったのか、不思議だ。

まあ、ヒーローものとしては面白いが、後半は紋切型になってしまった。

前半のスリリングな動きがあっただけに惜しまれる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする