ひろの映画見たまま

映画にワクワク

Dear Friends

2008-02-27 16:43:37 | 映画
今を生き抜く高校生。

美貌とその魅力によって、アイドルのトップに立ち、

友達は「利用するものだ」という功利的な女の子リナ。

そんなリナは、がん。

病気をはかなんで、自殺をしようとしたとき、

ほとんど意識してなかった、同級生マキに諭され、

彼女はリナのために、自らを傷つける。

再び生きようとするが、がんが進行し

みじめな姿に、再度自殺しようとしたとき、

今度は、車いすに乗ってきたマキ、彼女は重度の病気だった。

親をも、無視し、先生もけちらかし、

ディスコで踊りまくり、男をあしらってきたリナ。

そんな一見現代風女性の挫折物語だが、

結局、病気のため、徐々に折れずにおれないジレンマ。

北川景子が、この現代女性を見事に演じ、

若い人には、受ける映画かも。

でも、病気がテーマでは、逃げているとしか思えず残念。


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きみのためなら千回でも

2008-02-26 20:20:10 | 映画
君のためなら千回でも、

題名から、恋愛ものか、友情ものかと思ったが

さにあらず、アフガニスタンを舞台に

民族の差別の悲しみを、さまざまなシーンで描きぬく。

差別と抱擁、それは、あまねき宗教の教えか、

中では、武器を向けられ、乳飲み子を抱える女性が、わいろの代償に

それを、頑として、命を張って阻止する男性。

不倫のとがで、周りの人に石もて打たれ、殺される。

カブールの町が描かれ並の映画でないことを如実に語る。

そして、友は自らの義兄弟。

いや増す友への思慕。

凧揚げが、美しい自然に映えて、一服の清涼剤となる。

じっくりと描いているので、最初はしんどい。

でもじわっと来る感動が、心を躍らせる。

超大作に飽きた人にはどうぞ



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エリザベス ゴールデンエイジ

2008-02-25 20:13:30 | 映画
ゴールデンエイジなんて、カタカナで書くからうっとおしい。

黄金時代のことだ。

かの大英帝国の礎を築いたエリザベス女王。

その黄金時代を描いた映画。

黄金時代というだけあって、絢爛豪華。

その衣装や、背景の建物の数々。

その美的センスを堪能するだけでも十分なのに、

恋物語と、権謀術数の駆け引きの数々。

主演のケイト・ブランシェットは

エリザベス、に続いて女王を演じ貫録を見せる。

さすが、本場イギリスの絢爛さは、同じ歴史ドラマ「茶々」は比べぶべきもない。

スペインとの一大海戦もこの映画のもう一つの見せ場だが、

無敵艦隊をせん滅させたイギリス軍の活躍ぶりと嵐の襲来は

スペインをコテンパンにやっつける。

歴史ドラマとして、その重さは大きい。




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チームバチスタの栄光

2008-02-20 20:09:23 | 映画
チームバチスタの栄光は、ミステリーナンバーワンの小説の映画化だ。

原作を読んでいないのでよくわからないが、

事件を解決する人物の人物像が違うらしい。

この映画は、心臓肥大の患者の心臓の一部を切り取って、小さくする手術で

世界的に有名な医者のチームが続いて失敗する事件の犯人捜しだ。

まず、捜査に当たるのは同じ病院の心療科の女医。

彼女は、一通りチームの医者の聞き取りをするが、あまり冴えが見られず、問題は見つからなかった。

続いて、厚生省の役人が出てきて、

乱暴なやり方で、事件を解決する。

この二人に、今脂の乗っている竹内結子と阿部寛が扮し、

そのキャラクターで映画を面白くしている。

ただちょっと、遊びすぎの感があり、

ミステリーの面白さは半減か。

推理に切れがないからだ。

竹内のソフトボールが見れたり、俳優たちの演技の競演があったり

映画としては、結構面白いのだが。

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結婚しようよ!

2008-02-19 10:29:45 | 映画
吉田拓郎が、完全復活のニュース。

この映画は、吉田拓郎讃歌だ。

1970年はじめと、200年はじめ、

団塊世代のお父さんの青春とその娘たちの青春が

拓郎の歌に乗せて語られる。

夕食は家族一同がそろってするという父親の家訓が崩れようとする。

娘の結婚に一度は反対した父も、周りに説得されハッピーエンドに。

そして、父の結婚式も同時に。

めでたしめでたしの映画だ。

悪人が出てこない、団塊世代にはたまらない映画だろう。
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L change the World

2008-02-18 20:04:07 | 映画
評判に惹かれて観たが、

原作の漫画も、前作も見ていなかったので、

最初はまったく戸惑った。

突然、タイの一つの村が、伝染病により全滅するという話と、

なにか仰々しい部屋で繰り広げられる意味不明のやりとり、

そして主人公のLと来たら、特殊メイクで目のくまどりが大きく、

猫背で、丸くまっていたりする。

だんだん慣れてくると、

ウィルスが問題で、人が死ぬ話だとわかってくる。

そのウィルスで人を殺そうとするグループと、

23日しか命のないLと、二人の子供。

ワクチンを開発すれば、ウィルスの蔓延は防げると

どこかで聞いたような話だ。

最後は、飛行機の乗っ取り合戦で大がかりなアクションとなる。

まあ、子供だましとみてしまえば面白いのだが、

でもパソコンは離せない武器だ。

大人の鑑賞に堪えるのかな?

それとも、大人は見るなか?





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ラブレター

2008-02-17 18:02:01 | 映画
これはテレビで見た。

中井貴一が扮する下っ端が、偽装結婚をして、

中国人女性を働かせるが、

その女性の心優しさに惚れてしまうのだ。

ラブレターはその子から来たものだ。

彼女から呼び出しがあり、その彼女に会いに向かううちに

警察に捕まり、一方彼女は死んでしまう。

死ぬ前に書いた彼女のラブレターを見て心動かされる。

彼女の位牌を抱え、遠く北の地へ向かう。

今は昔だが、一時、偽装結婚がはやり、そのなかで生まれた恋の物語だ。

しかし、やくざと風俗嬢という危うい関係が映画を面白くもし

つまらなくもしている。

中井貴一が、半端な役を一生懸命演じ、演技の幅を広げている。

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人のセックスを見て笑うな

2008-02-11 17:36:45 | 映画
すてきな恋愛映画だ。

美大生3人組、そこに現れたリトグラフの女講師。

今最も人気上昇中の松山けんいち扮するみるめは、彼女に惹かれ

教室でリトグラフを手伝う。

そして、誘われて、郊外のアトリエへ

そこで、モデルになるように言われて、全裸に。

そのやり取りの雰囲気が実に丁寧に、おちゃめっぽく

講師ゆりを演じる永作博美の演技か素か、絶妙の誘い。

ストーブをはさんだ細やかな演出。

一転して、挟まれる風景は広角で雑音混じり

19歳の男性と、39歳の夫持ちの女性。

ちょっといやらしい関係だが、でもさらっと純愛風だ。

でも、セックスは大人。

恋に落ちた男の切なさと悲しみを松山は、しっかりと演じる。

そのみるめを愛するえんちゃんを蒼井優が、こちらはきゃびきゃびにキュートだ。

そえんちゃんを恋する堂本

若き時代の三角関係。

恋はすべて成就するとは限らない。だから切ない。

間延びしたシーンが挿入され、じらされるが、そのテンポがはまると怖い。



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叫び

2008-02-10 16:37:12 | 映画
これは、DVDで見た。

でも夜には見られない。怖いのだ。

あの黒沢清監督だから

すっと出てくる幽霊が女の人そのままだが

下からライトが当たって、

綺麗な女の人なのに、突然大きな叫び声で

また、前触れに地震がある。

ゆらゆら揺れるのだ。

主人公は、刑事(役所公司)。

殺人事件を捜査するが、自らの指紋が殺された女の指に、

覚えのない殺人。

幽霊は突如現れる。赤い服を着て(葉月里緒奈)。きれいな女がなぜ。

続いてまた事件が、彼も塩水を飲んでいた。

二つの事件に関係は?

ホラーというか、サスペンスというか、

黒沢ワールドにはまってしまう。

小道具の使い方がうまい。たとえば鏡。

そして主人公の女(小西真奈美)になにが。

人間の心が覗かれる。

恐がりは見ないほうがよい。

でも怖いもの見たさは、ぜひ見るべきだ。





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ラストコーション

2008-02-08 18:01:31 | 映画
すごい映画だ。

そのセックスシーンの過激さ。

中国では、女性の尊厳を傷つける恥辱映画のベストに選ばれている。

でも、一方、この映画はベニス映画祭のグランプリを得ている。

日本が中国に進出していた時代。1942年の上海。

中国の傀儡政権下の出来事。

実際に当時、傀儡政権の近くにいた張愛玲の短編小説を映画化した。

監督は、あの「ブロークバックマウンテン」のアン・リーだ。

今回は中国へ帰っての演出。

傀儡政権の要人を、抗日グループの女性がスパイとして

色仕掛けで取り込み、殺そうと企てる話だが、

むしろ、その二人の関係が濃密に描かれている。

背景の描写が、丁寧なので、スパイという立場が

スリルを呼び、二人の関係もサディスティックで

単なる恋愛映画ではない。

最後は、壮絶なラストで、愛を歌いあげている。

背景がシビアなだけにより愛が深まるということなのか。

コメント (1)
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