ひろの映画見たまま

映画にワクワク

ベンダ・ビリリ!~もう一つのキンシャサの奇跡

2010-11-30 19:02:11 | 映画
変な題名に思えるが、これはルンバ演奏集団の名前だ。

アフリカ、コンゴ共和国の首都キンシャサ。

この首都には、まだ貧しい人が大勢いる。

路上で、演奏して金をもらう集団がいた。

彼らは身体障碍者。

その彼らが、集まってストリートミュージックを完成させ

一躍有名に。

アルバムを完成、ヨーロッパ演奏に出かける。

そのドキュメント映画だ。

ソウルフルな演奏が全編にあふれ、

障害を乗り越えた人たちに勢いをもらう。

アフリカが主役の珍しい映画だ。
コメント (3)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

レオニー

2010-11-27 16:29:15 | 日本映画
日本映画なのに、アメリカまでロケをしたかなり大がかりな映画。

彫刻で有名なイサム・野口の母親・レオニーの半生を描いた映画。

まだ人種差別のあった時代に、日本人と結婚。

息子を出産後、日本へ。

夫には、すでに日本人妻がいた。

だが、息子のため、日本で頑張り、娘を出産。

息子は、13歳で自分のルーツを求めて単身アメリカへ。

日米のはざまで、差別に会いながら、自らの立ち位置を固執し、

息子の芸術センスを信じ、生きる。

日本では、英語を教え、傍らで日本文化を享受する。

女性の自立が一つのテーマになっているように思う。

夫には裏切られるが、息子と娘を信じ

再びアメリカで、再出発する。

偉大な母のもと、イサム野口は才能を磨き、世界の野口へと成長。

数々の作品を残した。



コメント (3)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

レクイエム

2010-11-26 19:27:26 | イギリス映画
レクイエムという名の映画は多い。

ましてこの映画は、劇場未公開。

北アイルランド紛争のさなか、義勇軍に入隊した青年が、

上司の命令もあり、殺人を犯す。

そのとき、家の外にいた被害者の弟は、犯人の姿を見る。

そして、母に「なぜ兄を助けられなかったの」と責められる。

一方、犯人も人を殺した罪にさいなまれる。

30年後、そんな二人がテレビの企画で会うことに。

被害者の弟は、相手を殺そうと準備していた。

だが、途中で降板する。緊張のあまり、辞退したのだ。

その後、殺人者は、相手を呼び出す。

そして二人は?

戦争中の若気の至りとはいえ、殺人の罪は重い、

一方、殺された兄のために何もできなかった弟の苦悩も。

話としてはわからなくはないが、

今の日本では、遠い話だ。

、ちょっと、苦い話だ。


コメント (3)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

行きずりの街

2010-11-25 19:42:18 | 日本映画
坂本順治の作品なので期待してみたが、ちょっと外れ。

ミステリー大賞を得た志水辰夫の同名のミステリーで、

内容は、ほぼ同じらしい。

現在は、丹波で塾講師、以前は女学校の教師。

どちらも女がらみ。

塾生が行方不明に。

それを追って東京に出てきたが、元の女学校と関係があった。

また、その女学校で先生と生徒の関係で、恋愛関係に、

その相手は、今は、バーのマダム。

東京へ行って、バーを訪れ、よりを戻す。

恋愛話と失踪事件とが絡まって学園スキャンダルに。

暴力組織が絡まって、殴り合いのアクションシーン。

だが、何とも話の収まりがよすぎて奥がないというか?

仲村トオルと小西真奈美のからみが、主で、それなりに見れるのだが。
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ふたたび

2010-11-23 19:20:01 | 日本映画
20代でハンセン病を患い、世間の目を避けてきた老人が

死期を前にして、昔の仲間を探し当て、ジャズ喫茶で、思いを遂げるという話。

家を出て、人を捜し歩く老人にその孫が付き合い、昔の恋物語(むしろ悲劇)が語られていく。

人を探すからむしろロードムービーで、結構楽しい。

老人が昔の友人と会い、喜ぶさまは快い、出った時の相手の反応が

出演者の演技とあいまって胸に来る。

まして、ハンセン病という、当時の差別下の出来事だけに物語になる。

妻との悲しい物語も興を添える。

ただ、トランぺッターという設定が

どうしてもジャズの演奏となり、中で、犬塚以外は素人なので

そのぶん、盛り上がらない。
コメント (3)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

愛の予感

2010-11-20 17:07:30 | 日本映画
実はこの映画、見たいと思いつつ、

ツタヤなどのレンタルビデオ店で見つからず、あきらめかけていた。

ところが、たまたま、レンタルしている店が見つかった。

実は、「愛の予感」の名前と小林政広監督の名前に惹かれていたのだ。

とくにこの「愛の予感」が曲者で、絶対恋愛映画と思った。

それは、ふつうに言えば、キスとか抱擁とか、はてはセックスとかがテーマかと思った。それは見事に肩すかしを食った。

たしかに恋愛映画ではあるのだが、

なんと延々、孤独な二人の生活を、別々に描いている。

そんな映画だ、ナレーションでやっと主人公の気持ちが伝わる。

しかし、映画の手法が、ほとんどセリフのない全く実験的な方法だ。

さらに、出演しているのは、50近い監督自身なのだ。

まあ、相手役は渡辺真紀子さんが演じているが、

後姿とか、うつむいてとか、ちゃんとアップの顔がない。

二人の関係は、14歳の少女が同級生の少女を殺した事件の

被害者の父と加害者の母。

そして二人は東京を捨て北海道に。

別々にたどり着いたのが、偶然宿泊地の客と賄のおばさん。

そして互いに携帯電話を交換しようとするが失敗。

その関係がどうなるのか、不明だが?

実験的な手法が評価されて、ロカルノ映画祭でグランプリをとるも

日本では、レンタルにもない有様。

たしかに、一般の映画とは趣を異にするのだが。


追記:DVDには、ロカルノ映画祭の受賞の前後のドキュメンタリーがついている。白井佳夫氏の解説もある。
写真は、ロカルノグランプリを受賞した小林監督と渡辺真紀子さん。
コメント (3)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

武士道 シックスティーン

2010-11-19 19:59:52 | 日本映画
書道と武士道、

高校生で古風な、この二つの映画で、成海璃子。

しっかりした演技で、役をこなしている。

この映画では、対する北乃きいも好演で、この二人のおかげで

ずいぶんとしまっている。

武士道、ここでは剣道だ。

中学の大会で、決勝戦で対峙した二人が同じ高校に。

成海のほうは、父が剣道家で、幼いころからのがちがちの純粋派。

一方、北乃きいのほうは、おちゃらけて今時の女の子という感じ。

この二人が、心を通わせたり、反発したりして、青春を謳歌する物語だ。

大会で、正選手として出場した成海が、けがで北乃と交代し

ちゃらんぽらんだった北乃が勝ったことにショックを受け悩む。

その悩みがひどく、結局二人は、小高い山の上で巌流島並みの

決戦をする。

そして仲直り。

16歳の苦い思い出だ。

しかし二人のキャラが、ちょっとオーバーすぎて(コミカルにするならもっとオーバーに)

折角面白い映画なのに、質を薄くしている。

コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

時をかける少女

2010-11-17 20:01:18 | 日本映画
最近、DVDの鑑賞が増えたのは、近くにゲオ店ができ、

なんと新作でも、80円で見られるようになった。(ただし1泊2日)

まあ、期間限定だが、この安さについつい手が出てしまう。

ために、見逃した映画も見る機会が増えた。

で、「時をかける少女」。

私は、青春映画も好きだが、実をいうとこの手の作品は、ちょっとという感じだ。

まして、時空を超えて存在するというSFには抵抗がある。

が、見て、大変面白かった。

原作の良さもあろうが、やはり、演出と出演者のせいだろう。

突然死んだ母親の昔の恋を訪ねて、タイムスリップするが

間違って、2年後の世界に飛んでしまうことから

そこで出会った、青年と母の恋人探しをするのだが

その青年い恋をしてしまう。

二つの話が入り混じって、かつ時代を異にしての恋物語だから

本当は違和感を覚えるのだが、意外とすんなりと受け入れられたのには

感心した。

ほろ苦い青春映画としても結構楽しめる。

主役の仲里依紗が、現代っ子の味がプンプンするので、新しさが感じられる。
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マザーウォーター

2010-11-16 16:01:43 | 日本映画
「かもめ食堂」「プール」などと一連の作品。

日常を描くことで、大切な人生を何となく感じさせる映画。

今回は、京都が舞台。

ただ、監督は女性で、これがデビュー。

喫茶店や、バー、風呂屋、さらには豆腐屋も店先で豆腐を食べさせる。

食べて、飲んで、しゃべって、

赤ちゃんが出てきて、和ませるとともに、

この映画のつながりみたいなもの。

しっかり、演技している。

古くは小津安二郎が、淡々とした映画を撮っていたが、

それとはちょっと違う。

情景と会話が進む中で、みんなが考えてほしいという映画。

まあ、かったるいといえばかったるい。

今回は、小泉今日子が加わって、色を添えている。

コメント (3)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

月に囚われた男

2010-11-15 19:37:29 | アメリカ映画
未来、地球の燃料を月から供給するため

月に3年契約で滞在した男の物語。

SFだから、何があっても驚かないが、

3年間も、一人暮らし、世話をしてくれるのはロボット。

たまに、妻からのメッセージのビデオが送られてくる。

まあ、こんな極限の生活があること自体、変だ。

さらに、彼には、クローンがいて、

彼が仕事中に、大怪我をすると、クローンが助け出す。

そして、本人とクローンの二人のそっくりさんが一緒に生活する。

何が起こるかわからない興味で、終わりまで付き合わされる。

聞くところによると、SFものを低予算で作るのは至難の業らしい。

その制約で、役者を一人にしたり、ほとんどを一つのセットで澄ませたらしい。

そういう実験的な意味では、一応の成功だとは思うが

映画として、普通に見る者にとっては、変わり種の映画としか映らない。
コメント (3)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする