ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「パズル」、高校で起きた猟奇殺人事件、いわゆるホラー映画

2014-08-31 16:02:51 | 日本映画
おススメ度 ☆☆  何しろ半端なく血が流れる

ホラー映画好き ☆☆☆☆

ベストセラー作家山田悠介原作、『先生を流産させる会』の内藤瑛亮演出。

主演は、夏帆。

郊外の高校、中村という女子高生が飛び降り自殺を図る。だが一命はとりとめる。

この映画、最後のある時間軸を映像に差し込むことによって、物語の前後関係が浮かび上がるというもの。

1か月後、同じ高校で奇妙なマスクをつけた集団に学校が占拠されパズルゲームが始まる。妊娠中の教師が拷問され、理事長と生徒3人が忽然と姿を消す。

残酷描写は、次々と繰り広げられ、血が満ち溢れる。ただ、執拗な描写は少なく、痛さは感じられるがドロドロ感はない。

その後、事件前後の描写も挿入され、徐々にその実態が明らかにされる。

ようは、理事長と生徒3人の暴行事件だ。

中村の同級生湯浅、その顔立ちからしてオカルトチック(それは演技か)。事件のもう一人の主役だ。打っ屈して何か反社会的、自転車に爆薬を仕掛けてみたり、ベルを収集させたり。

もうひとり、高校生を子にもつ刑事。事件解決に奮戦しているつもりが、いつの間にかサディスティックに。ラストのいたぶりようはこちらまで響く。

結末は、必ずしもハッピーではないが、夏帆の血まみれのシャツを着ての校舎でのダンスシーンは、何かを象徴するようで最高のエンドロールに。

写真は、血まみれのダンスシーン






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「凍える夜 盲目の殺し屋トポ」、モーテルを舞台に受付の母親と盲目の運び屋

2014-08-31 13:02:00 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆

劇場未公開

「ブレイキング・バッド」のブライアン・クランストンが、盲目の殺し屋を演じている。

夫を交通事故で亡くし、娘と二人で暮らすクロエ。モーテルの受付をしているが、教育上悪いからと退去勧告を受ける。貧しいものに厳しいアメリカ。

そのモーテルへたどり着いた、盲目の運び屋。だが、相棒が売春婦ともめて殺人事件に。

警察が来て捜査、車を持っていかれてしまった、そこには大金が。

クロエは、警官と愛人関係にあり、むつかしい立場に。

静かな警察映画だが、それぞれが悪を抱えており、なかなか物語に乗れない。(クロエの子供は可愛いのだが)

また、盲目の運び屋も、瞬発力はあり面白いのだが、盲目ゆえに機敏さはない。

愛人の警官はちょっとキレマクルが空回り。

悪くはないのだが、いまいちな感じ。

クロエは頑張っているのだが、ちょっと女優の魅力に欠ける。

結局、多くの人が死ぬのだが。
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「ホビット 竜に奪われた王国」、すごい龍が暴れまくります

2014-08-30 16:01:55 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆

ファンタジー映画ファン、特に「ロードオブザリング」ファン ☆☆☆☆

不朽の名作を映画化した「ロード・オブ・ザ・リング」3部作の前章となる「ホビット」3部作の第2部。監督は、いずれもJ・R・R・トールキン。

「ロードオブザリング」を引き継いでいるだけに迫力十分。

161分の長尺だが飽きさせない。

ホビット族の青年ビルボ・バギンズが、ドワーフとともに、かつてのドワーフの王国エレボールを取り戻すため冒険を続ける。

ちょっと登場人物が多いので整理が必要だが、それぞれの種族が特異な体型衣装を着けているためかなり分かりやすい。

まず、巨大なクモの群れに襲われ、クモの巣の膜で虜にされる前半。(以下ネタバレ)









































敵から逃れて激流を樽に乗って激走するシーンの中間部。

そしてラストは、とてつもない恐竜との対決。一難去ってのまた一難。まったく手に汗を握らずにはいられない。

だが、この一戦は、途中で幕引き、即ち3部作の3部へ引き継がれるのだ。

凛々しい美男美女の登場と、美男美女の淡い恋愛シーンなどラブロマンスも用意されている。

一方、イケメンと獣人ビヨルンの対決も。

ビッグなファンタジーは、ニュージーランドの自然でロケされた。DVDの特集でメイキングロケが紹介される。

その風景の美しさが、そのまま映像に撮りこまれ壮大な物語を盛り上げる。

次作が楽しみだ。
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「LUCY ルーシー」、スカーレットヨハンソン主演、人間の脳が覚醒する

2014-08-29 17:42:19 | フランス映画
おススメ度 ☆☆☆

リュックベンソン好き、スカーレットヨハンソン好き ☆☆☆☆

リュックベンソンがしかける、人間の脳の覚醒を描いたSFアクション。

人間の脳は、全体の10%しか機能していないといわれる。この脳の機能がアップすればどうなるか。そんな実験映画だ。

モーガンフリーマンが、大学で講義しており、権威者を演じている。更に、冒頭、細胞が分裂して進化する様が、早送りで描写されている。

そんな、前振りで、ヨハンソン扮するルーシーが、マフィアの闇取引に巻き込まれて、新種のドラッグCPH4を体内に埋め込まれ、運び屋をさせられることに。

ところが、大暴れしたおかげで、体内に漏れ出し、これが、脳を活性化し、脳の機能をパワーアップ。

超人的な行動をすることに。

これは超人化するとともに、本人を極端にいじめ続ける。飛行機機内での暴れようは、痛々しい。

で、最初の事件は台北で起こる。なのに、マフィアは韓国人(これ、ベンソンが好みの役者だったのか)。

超能力で面白いのは、言語習得力が図抜けていること。(最初、韓国マフィアと話が通じず苦労する反動)

ドラッグの運び屋が3人いて、それぞれの国へ。超能力を手にしたルーニーはマフィアを脅して、運び屋と行先を割り出し、フランスの警察の助けを得てストップをかける。

最後は、3人のドラッグも口に入れ、100%になるのか(お楽しみ)。

途中、へんてこなカーチェイスがあり、これも目玉の一つ。

ヨハンソンの魅力たっぷり。
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「イントゥザストーム」、アメリカ竜巻の恐怖映画です

2014-08-28 17:28:46 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆

自然災害映画好き、竜巻好き ☆☆☆☆

1時間半、竜巻に特化した映画です。

宣伝で、「何かにしがみついてください」といっていますが、本当に何かに縋り付きたいほど迫力があります。

日本でも、最近災害が多く、竜巻も他人事ではありません。

ただ、ここアメリカの竜巻は半端ではありません。飛行機なども飛ばすというのはやはりすごいといえましょう。

そして、映像が、人目線が多く、いかにも体験しているような感じがします。

そして、竜巻の過ぎた後の廃墟もきっちり描いています。

火災が発生、竜巻は火だるまの龍のよう、それが何本もの柱状で、それが一本になるというすごさです。

まず学校が舞台になります、大勢が非難するパニックで、驚かされます。マス効果の恐怖、常道ではありますが。

一方、環境問題を調べている女性と、それを映画にという男性のラブストーリーが絡み、その男性が教頭の息子で、ちょっとし親子関係のぎくしゃく。

この二人が工場の廃墟で竜巻にあい、水中でおぼれながら助けを待つドラマは、常道ですがワクワクします。

そして、圧巻は竜巻研究家の戦車が、竜巻によって、空に巻き上げられ、ちょうど台風の目のような状態で見上げる空は美しい。

竜巻の恐怖をじっく詰め込んだ、オンパレードになっています。
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「爆心 長崎の空」、母を亡くした娘と子を亡くした母の再生物語

2014-08-27 09:54:53 | 日本映画
おススメ度 ☆☆

長崎、原爆に関心のある方、原爆を知らない世代 ☆☆☆

長崎の町が描かれるご当地映画。

でも、俳優陣はそろっている。

北乃きい、稲森いずみ、柳楽優弥、佐野史郎、杉本哲太、宮下順子、石橋蓮司、池脇千鶴。

女子大生清水(北乃)、友達とエッチ中に母を亡くしトラウマに。

砂織(稲森)は、娘を亡くし、もうすぐ1周忌。

長崎は、原爆被爆地であり、江戸時代の隠れキリシタンでも有名。そんな、長崎を舞台に、二つのテーマをからませながら物語は進む。

長崎の被爆を遠いことのように思う世代には、ぜひ見て欲しい映画だが、ちょっと、エッチシーンが多すぎ。

折角のテーマだが、ちょっと話のつめこみ感があって、なかなか映画に溶け込めない。(ネタバレ)
































最後は、火事騒動があって、2人が出会い、再生をにおわせて終わる。

長崎のあちらこちらの風景が描写され、ご当地映画としてはよくやっている。
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「グレートビューティ/追憶のローマ」フェリーニのオマージュでもあるローマを背景にした魂の彷徨 

2014-08-26 16:49:20 | ヨーロッパ映画
イタリア・フランス合作

おススメ度 ☆☆☆

イタリア好き、人生映画好き ☆☆☆☆

今年のアカデミー賞で最優秀外国語映画賞を獲得した海外で評判の映画だ。

ただ、美しいイタリアは堪能できるが、65歳の老小説家の心の彷徨がテーマだけに、登場人物の多さと、画面転換の速さ、会話のスピードの速さゆえ、映画に溶け込めぬまま進んでいく。

カトリック国イタリア、一方で女に手を出すのが速いイタリア、そのどちらもイタリアなので、65歳の豪華な生活は、我々と遠いところにある。

若くして小説を書きヒットして大金持ちに、だがその後は小説は書かず、インタビューなどで活躍。

そんな男に、昔つきあっていた女性が死んだとの話が、そして彼女は男を愛し続けていたと。

毎夜開かれるセレブたちのパーティ。意味があるようで、ぶつ切れの会話。ただ、ダンスシーンなど新鮮。

突然、女の裸が。(これで眠気さましに)

老いた男の話は、若者には退屈なだけ。

ただ、映像と、会話やシーンの意味ありげな様子が、映画を高めている。

初恋の二人のシーンも美しいようで中途半端。

老いた男は、再び小説を書くのか。

もう終わるのかと思うとまだ続く141分の大作。

フェリーニとはちょっと違った。 
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「プロミストランド」、シェールガス開発を巡る環境と町の復興との駆け引き

2014-08-25 17:56:37 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆

環境問題に関心のある方 ☆☆☆☆

マットデイモンが、脚本と主演を担当した社会派ヒューマンドラマ。

この手の作品は、やはり敬遠されるのか。大手映画館では上映されない。

映画は、アメリカのシェールガス(今後期待されるエネルギー源)の掘削権を巡る、環境派とのせめぎあいを描くが、どちらを取るかの結論はない。

ただ、掘削権交渉の最前線にたつシェルガス開発会社の幹部候補生が主人公で。

なにもない農地に大金が転がり込む魅力を売りまくる。

だが、環境問題の専門家に反対され、住民投票が行われることになる。

更に、追い打ちをかけるように環境運動家を名乗る青年が反対のビラを貼ったり妨害活動を続ける。

なかで、マックデイモン扮する主役が、高校教師と知り合いになり、強引な恋愛関係に発展。

また、相棒のパートナーを、フランシス・マクドーマンドが演じ、掛け合い漫才的な面白さがうかがえる。

マッキンリーという田舎町は、牧歌的で、空撮による風景はなごませる。(ネタバレ)




































最期、環境活動家の青年は、実はシェルガスの会社員だったことがわかり、企業のえげつなさの側面が見てとれる。

それにつれて、主人公は立場を変えるのだが、ちょっと唐突すぎる。

原発や産廃で、同様な悩みを抱える日本にも通じる問題だが、映画はそこにこだわってはいない。
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「美人妻白書 隣の芝は」、古川いおり主演。引っ越してきた隣の美人妻

2014-08-24 17:42:01 | 日本映画
成人映画

おススメ度 ☆☆☆

SODのAV女優古川しおり主演。当然セックスシーンが出てくるが、おとなし目。

小説家のぐうだら夫、妻に命令されてゴミ出しを頼まれるも、ゴミ車に間に合わず。

そんな男の隣に美人妻が引っ越してきた。

男は昼間ごろごろしているから、宅配便の誤配を利用して急接近。

隣の妻は、夫の浮気が許せず、酒浸りの日々。

二人は、当然仲良しに。(ネタバレ)


































それぞれの相手が出張で留守の間に思いっきり楽しんだが、実は、それぞれの相方同士が不倫関係だったという落ち。

夫婦交換でめでたしめでたし。

成人映画としてはテンポもよく上出来。

城定秀夫監督作品。



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「幸せを運ぶ友」、韓国ソウルにある汝矣島で起こった殺人事件

2014-08-24 16:39:06 | 韓国映画
劇場未公開

韓国公開 2010年

おススメ度 ☆☆

韓国映画・ミステリー映画好き ☆☆☆

ワタシ的には ☆☆

韓国題名「汝矣島(ヨイド)」、ソウル特別市。ここは政界、言論界、金融界など韓国の肝が存在する地域。だけに、そこではしのぎをを削る裏社会の暗躍。

映画は、証券会社課長というエリート社員が、部長のいじめにあって解雇の危機に。一方で、多額の借金を抱え、父親は寝たきりの状態。

そんなおり、部下がよい契約を成就、一緒にお祝いの飲み会に出席するが、部下と部長のたくらみを見聞きしてしまう。

そしてはめられたと知って腐っていると、突然幼友達が出現、そして、部下が憎いと告白。

翌日部下の死体が。

部下の契約が自分のものとなり、社長に認められることに。

いっぽうでは、借金の取り立ては厳しく、ついには妻が働かせられることに。

そんな、どうしようもない窮状を次々と旧友は助けてくれる。

しかし実は  旧友は

という話。

韓国の競争社会の暗さの一面がうかがえて面白いが、映画自体は凡庸。
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