ひろの映画見たまま

映画にワクワク

ここに幸あり

2008-01-31 19:56:50 | 映画
やっぱりフランス映画はしゃれっ気たっぷりだ。

今の大統領サルコジ氏の女性問題を見ていると、むべなるかなと思わせる。

結構お年の主人公は大臣だ。

大臣の用務以外に、外国人とのレセプションなど結構忙しい。

黒人が出てくるところもフランスらしい。

さて、ストライキが起こり大臣を罷免される。

それからが、本番、大臣を辞め自由になったら

妻も離れて行ったので、

母親のもとに帰り、昔のよしみで、仲間たちと再会。

おまけに、なぜか女性にもてて

そのくせ新しく恋をする

恋といっても、老年だから映画的には面白くないが、

何せ、酔っ払って帰っても、

下手なローラースケートで転んでも、みんな大目に見てくれる。

どころか、介抱してくれる

こんないいところなら、みんなフランスに住みたいよ!

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ヒトラーの贋札

2008-01-29 11:58:50 | 映画
第二次世界大戦末期、ナチスドイツに「ベルンハイト作戦」という、

贋札を作って、イギリスを混乱させようという一大プロジェクトがあった。

このプロジェクトに参加したユダヤ人贋札作者が、これを題材に小説を書いた。

この映画はその映画化である。

実話に基づいているだけに迫真力がある。

ユダヤ人が主人公なところに、ナチスとの確執があって面白い。

そして、ユダヤ人の虐待、虐殺が日常茶飯事に行われていた。

収容所に中にその贋札工場があり。

死の墓場と隣り合わせで、恐怖にさいなまれながらの贋札作りだ。

贋札は、成功しても、失敗しても殺される運命。

だが、一方で戦争の終了が近づいている。

また、贋札の成功がナチスを利し、人々を苦しめる。

そのせめぎあいの中、

仲間内で、いろいろのトラブルが起こる。

絶妙のサスペンス映画となっている。

一方、ナチスの残虐性は随所で描かれ、死との隣り合わせが恐怖をいや増す。

ラスト、戦後のモナコのモンテカルロで海岸にくつろぐ贋札師。

めくりめく過去の過激さに思いをよせ、ほっとする。


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北辰斜めにさすところ

2008-01-28 19:52:30 | 映画
時間を間違えて早く行ったために観る羽目になったこの映画。

題名にしてからが、意味が分からない。

なんと、旧制高等学校の校歌の一節だ。

旧制五高(鹿児島)と旧制七高(熊本)の

廃校になって50年目の記念野球大会をテーマにした映画だ。

そう、昭和25年に、新制中学、高校になり、なくなってしまった

高校を懐かしもうという映画だ。

したがって、登場するのは、70代後半の爺ばかりだ。

役者も芸達者を揃えた。そうそうたるメンバーだが。

若い人にはなじみがない。

彼らの若いころと、現代の孫たちを演じるのは、無名の新人。

学校が、熊本と鹿児島だけに、九州が舞台で。

方言もひどい。(映画ではよくわかるが)

そして、なつかしむ昭和10年代のばんから達の騒動は

当時の青年たちをくすぐるだろう。

丁寧にとられてはいるが、結局じい様達の懐古趣味満載の映画だ。

若者には辛い映画だ。

ただ、当時のばんから達の行動をどう見るのかな?

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母べえ

2008-01-27 12:53:11 | 映画
昭和15,6年、第二次世界大戦に日本が突入した

その時期に、平和を願うという思想のもとに

頑として、自説を曲げず獄死した野上滋の物語だが、

題名が示す通り、本人よりも、その妻であり、

子供達の母である母べえの物語である。

夫の逮捕から、獄中死まで、夫を支え、家族を守り通した

けなげな女性の物語である。

ただ、後日談として、臨終画面が語られる。

当時は、国民全員がお国のためということであって、

すこしでも、おかみに逆らうことは許されない。

しかし、何でも。統制される世の中に反抗するのは許されないのか。

次女のわがままで、その一端を描写する心憎さ。

当時の閉塞した状況の中で、家族、友人、隣人と

心温まる人いたという物語の芯が通っているので、

中には、寅さん的なおかしさを織り交ぜながら、

巧に劇を構成している。

主演の吉永小百合はさすがだ。

表情だけで、演技ができるうまさはうならずにはいられない。



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サラエボの花

2008-01-22 20:23:35 | 映画
サラエボは、内乱に明け暮れた旧ユーゴの分裂の地、ヘルツェゴビナの町である。

その町に住む、未亡人の女性とその娘(中学生か)の話だ。

女性は、セラピストに通っており、その場面で映画は始まる。

なにか隠し事をしているのがわかるので、その興味が

ずっと後まで惹きつける。いやむしろうっとおしい。

どうなんだという思いが。

夜のクラブに勤めるが、男女間のシーンになると頭を痛める。

でも、クラブだから、そういう雰囲気なのになぜ彼女はそこに勤めるのか。

娘の修学旅行のお金がいるからだが。

一方娘は、父がムジャヒディンで殉死したと思いこみ皆にそう言っている。

一方で、貧しい母子家庭の子ゆえに勝ち気だ。

そして、おなじ内戦で父を亡くした男性と親しくなる。

そんな、日常的な話が淡々と丁寧に語られる。

主人公はクラブの用心棒と、彼も戦争の犠牲者の家族と知って親しくなる。

そんな話だけではこの映画の本当の良さは分からない。

ネタばれしたくないが、結局内戦当時、

この民族の戦いで、レイプによる民族の辱めがあったことだった。

その真実が明かされ、そして娘と和解する最後の温かみが

この映画の平和への希求を告げている。

ラストのエンドロールで、字幕しか映っていないのに

バックミュージックでじわっと効いてくる。

涙があふれ出す。

素晴らしい演出だ。

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アース

2008-01-19 17:16:40 | 映画
北極から南極まで、地球を縦断。

動物の生態を描いて大自然の今を、空中俯瞰をふんだんに使って

綺麗な自然と、険しい自然、動物たちの輪廻を描いている。

まず白熊、氷の国北極から、春となり餌を求めて旅立つ。

しかし、地球温暖化の影響で、環境の変化は著しく、熊の前に立ちはだかる。

この白熊ストーリーは、この映画のテーマでもあるのか、

最後に、もう一度出てくる。

四季のある広葉樹林帯の美しい世界を経て、熱帯へ

そこには、珍しい動物が沢山生息している。美しい鳥の求愛ダンス。

砂漠へ、そこは環境の変化が厳しく、

水を求めてさまよう象の群れが、

彼らを襲おうとする豹、そのクローズアップしーんは珍しい。

子供向けを意識して、残虐なシーンは、さらりとえがかれている。

自然では、水の流れにそってすすみ、やがて滝のシーンに

その空撮は、すばらしい迫力だ。

子供を含め万人に見てほしい映画だ。

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中国の植物学者の娘たち

2008-01-16 19:41:59 | 映画
すごくエロティックな映画だ。

レスビアン・これは中国では禁じられているので

撮影は、ヴェトナムで行われたという。

ハロン湾などを舞台に繰り広げられる世界は

アジアの美の真骨頂といえる。

この風景をバックに

ストイックに見える植物学者の父

そして、毒のある植物。この何とも官能を漂わせる演出は見事だ。

二人の女がまた、美しい、亜熱帯の部屋では、自然と汗が流れる

それは、肉体を生き物として、うごめかす。

植物、離れ島、怪しげな部屋

男女の関係でなくても、よりそう女と女

ただ、この雰囲気に入っていけない人には辛い映画だろう。
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茶々 天涯の貴妃

2008-01-14 19:34:16 | 映画
あの戦国時代を生き抜いた、武将の娘たち。

それぞれ、政略的な結婚をし、一面華やかに見えるがその実

男たちの、欲望の餌食に。

男の子を孕むことのによってのみ自らの天生を全うできる。

あの天下人豊臣秀吉の子を産み、女人として天下をとった茶々姫の物語である。

絢爛豪華な衣装の数々。きれいな美女たちに着こなされた衣装は

豊太閤の権力の象徴であるが、

戦国時代ゆえ、今日の友は明日の敵。

秀吉の部下であった徳川に攻め込まれることになる。

波乱万丈の一生は、きらびやかさとドラマを見せてくれる。

だが、この映画は、魂がない。上面だけの話で終わっている。

映画初主演の和央ようかが、茶々に扮し、そのきれいどころを見せている。

宝塚の男役だけにりりしい姿を見せる。

いっそ、合戦シーンも見たいものだった。

まあ、大奥の一部を垣間見られるのが特典か。



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ひめゆり

2008-01-12 17:38:38 | 映画
映画「ひめゆり」は、沖縄の「ひめゆりの塔」で有名なひめゆりたちの証言集だ。

1994年から、十余年かけて、生存したひめゆりたちにインタビューをしそれを構成した映画だ。

証言、それも実際に当時彼女らがいた戦場の跡へ行き、そこで語る彼女たち

そして、沖縄戦の実写フィルム(主として米軍撮影)

現在の沖縄

これらをつなぎ合わせ、

ひめゆりが、参集させられた経緯から、最後の死の逃亡まで

三章に分けられて、綴られている。

生き残ったひめゆりたちは、その戦いの間、軍隊の支えになる看護婦の補助として、出発するが、

最後は、米兵に追い込まれ死の道に入る。

生き延びたのは奇跡だ。

そこで、彼女らは語り部として、戦争の愚かしさを訴えている。

この映画は、その訴え以上のものを含んでいる。

字幕のみで、ナレーションのない構成はかえって、心を打つ。

2007年度のキネマ旬報文化映画ベストワンになったのもうなずける。

たくさんの人に見てほしい映画だ。


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情痴 アバンチュール

2008-01-09 16:01:44 | 映画
情痴とタイトルにあるが、そんな生易しい映画ではない。

夢遊病者の物語だ。

フランスの若手女優として、活躍するリュディヴィーヌ・サニエが

夢遊病者を演じている。

小悪魔的な彼女に惹かれていくかっこいい男性(ニコラ・デュヴォシェルが演じている)。

夢遊病の彼女は、付き合っている家庭持ちの男性がいる。

またかっこいい男性も付き合っている彼女がいる。

そんな二人は、向かい合ったアパートに住むことに。

そして事件が。

アンニュイなフランス映画独特のノアール調

暗い、でもフランスの香りが。

物語は複雑で、夢遊病者と若い男の彼女の見分けのつかぬまま見てしまうと

話がわからなくなる。

DVDで見てよかった。

サニエのインタビューを見、

予告を見て、もう一度見るとよくわかる。

二度見ても飽きない。

そんな映画だ。




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