ひろの映画見たまま

映画にワクワク

バベル

2007-04-30 17:14:57 | 映画
モロッコ、東京、アメリカ、メキシコと世界をまたにかけた大作だ。

それぞれが、コミュニケーションの問題を抱えながら、事件が起きる。

三つの物語が、平行して描かれる。

接点はあるが、それぞれ独立した物語だ。

人のコミュニケーションは、言語なのか?

しかし、言語がわからなければ、コミュニケーションは難しい。

東京編では、聾者がテーマだ。

高校生の菊池凜子扮するチエコは、母を亡くし

唯一の友達以外とはうまくコミュニケーションが取れない。

そして、自らの体で表現しようとする。

最後は、父親にすがりつく。

モロッコでは、誤って観光客を射殺してしまった少年。

兄を警察に銃撃され、無抵抗に警察に自首する。

一方、銃撃された観光客の妻。

怪しくなりかけていた夫婦の絆を取り戻す夫。

メキシコでは、越境という最も重い国の間での

コミュニケーションが。

砂漠に置き去りにされた、子供たちとそのせわをする老女。

どのシーンもひりひりとする、痛さが感じられる。

特に、東京での薬とアルコールで怪しくなったチエコたちの映像は

目が舞うような感覚だ。

気分が悪くなった人が出たという話もうなずける。

スケールの大きさで圧倒される。

見終わった後も尾を引きそうだ。
コメント

クイーン

2007-04-29 10:50:46 | 映画
あのダイアナ妃の死の前後の皇室と首相との状況が、フィクションではあるが

かなりの程度忠実に描かれている。

この映画が成功したのは、やはり、クイーン(エリザベス女王)を演じたヘレン・ミレンの演技に負うところ大であろう。

現存の女王を(まあ、日本で言えば恐れ多くも)演じつくしたのだから。

ダイアナ元妃は、頻繁に映画に登場するが、彼女は、実際の映像が使われている。

それにしても、数年しかたっていない、皇室の裏側を描くなんて

ちょっと日本では考えられないことだが、

それだけ。ダイアナの世界での知名度が高いということだろう。

英王室のプライバシーも結構リアルに描かれ、この方面の興味も

ファンには、たまらないだろう。

クイーンという題名で、皇帝時代の女王像を期待すると的外れだ。
コメント   トラックバック (1)

ロッキー・ザ・ファイナル

2007-04-25 17:38:41 | 映画
シルベスタ・スタローンだからできた偉業だ。

ロッキーが生まれてから、30年。

再びリングに上がる。

それも無敗のチャンピオンとだ。

息子が成長し、社会人となって、その行き先に不安を感じながらも

将来を楽しみにしている日々。

最愛の妻を亡くし、心にぽっかりと穴が開いた。

命日には欠かさず、墓参りをする。

そんな彼に、心を寄せる女性が現れる。

今の日々の心を埋めるのは、やはりボクシングだ。

何かというと、つい手を出したくなる。

それがこうじて、彼は再び戦うことを決意する。

そして迎えたファイティング。

それは、多分定年を迎え、まだまだ働けると自負するお父さんたちには

自身の姿が重なるのでは。

結末はさておくが、若いチャンピオンに打たれながら、

這い上がるその精神の強さに感服する。

スタローンにご苦労様といいたい。



コメント

サンシャイン 2057

2007-04-22 10:45:25 | Weblog
2057年とは、今から50年後

今の10代、20代が、60,70歳代になっているとき。

太陽が消滅するというショッキングな事態がおこる。

というフィクション。

それを解決するために、核爆弾を太陽に打ち込むという

奇想天外な発想。

それを実行するために8人が宇宙船(イカロス2号)で出発する。

その前に、打ち上げられた宇宙船はなぞの失踪をしていた。

その宇宙船を発見し、最初にそのイカロス1号を回収しようと向かう。

そこでアクシデントが、それは、プログラムの間違いだ似よるものだった。

そのため修理をせねばならず、その修理中にアクシデントがあり、艦長を失う。

とまあ、前半は、新しい宇宙映画として、面白い。

だが、その後、話を面白くするために、次々とアクシデントが起こるのだが、

果ては、イカロス1号の艦長が、変身して生きており、

これとの格闘が始まるにつれ、

面白さとともに、話の脱線につきあい切れなくなる。

最後は全員死亡するが、太陽は生き返るというハッピー・エンドに救われはするが、

なんとも、変な映画である。

ただ、技術的にいろいろ手を変え品を変え、

よくまあ、宇宙の格闘を描写しているのには感心する。

楽しむだけなら、一応成功していると思う。
コメント

不都合な真実

2007-04-20 18:30:57 | Weblog
アル・ゴア(前アメリカ副大統領で大統領選で敗れたあのゴアだ)

彼がここまで、真剣な環境問題のエキスパートだとは知らなかった。

この映画は、ゴアの大学講義を聞くようなものだ。

その意味で,見ているのはしんどい。

でも、今の地球の環境の置かれている現実のひどさを次々に見せられると

自分のしていることが果たして環境をどれだけ汚染しているか考えさせられる。

しかい、これは、アメリカ映画だ。

そのアメリカは、京都議定書さえ批准していない。

ちゃんとこの映画を見てほしいものだ。

2時間の大作だ。

これでもかというぐらい資料が繰り広げられる。

実際のデータだから説得力がある。

アメリカ人よ心せよと言いたい。

さらに次は中国だ。人口が多くて、成長率が高い中国が

今後、環境問題にどう立ち向かっていくのか。

この映画を見て、考えてもらいたいものだ。
コメント

東京タワー オカンとボクと、時々、オトン

2007-04-16 19:57:49 | Weblog
前半は、何ともだるい映画だ。

映画といえば、アクションだ戦争だ、やくざだと荒々しいのが多いが、

この映画は、なんろもぐうだらな、親と子。

特にオトンは、いい人なのか、出来の悪い人なのかつかみどころがない。

ボクときたら、大学は卒業するが、風来坊でサラ金から金は借りるは、

パチンコ、マージャンで遊び呆けるは、女とできるは

なんともぬるい。

それが、オカンががんにかかり、手術はできず

抗生物質療法で、苦しむ段になって、がぜん物語は、進展する。

前半のぬるさがきいてくる。

人と人のふれあい、親子のきずな。

母もの映画だが、現代を反映している視点に心を動かされる。

オダギリジョーは、はまり役。

樹木希林も、その味は何とも言えない。

小泉今日子、宮崎あおい、柄本明ら脇役陣も異彩だ。
コメント

待合室

2007-04-13 17:17:10 | Weblog
待合室は、地味なタイトルだ。

監督は、あえて、地味にしたかったのか。

「命のノート」この題のほうがしっくりくる。

でも、待合室のノートにずっと返事を書き続ける和代には、待合室がふさわしのかも。

秋田県二戸郡一戸 小繋駅

東北の雪深い田舎町。

その駅の待合室に置かれた命のノート。

命のノートには、全国からわざわざノートに書くことを目的に来る人も。ファンがふえたのだ。

和代は、待合室で過ごした人に手を差し伸べ、でもそれを自分の過去と重ね合わせて、人生を生きることの辛さと命の大切さを書き続ける。

冨司純子が、その悲しみと辛さを体で表現する。

でも、楽しかったことも、それは、若い頃(寺島しのぶが演じる)。

人生をじっくり描いたこの作品がたくさんの人々に見られることを希望する。
コメント

ブラックブック

2007-04-10 10:57:26 | Weblog
ナチ占領下のオランダ。

そこでひっそりと隠れ家で暮らすラヘル。

しかし、その隠れ家が、爆撃されてから、彼女の悲劇が始まる。

ドイツ軍からも、オランダ人からも、差別されるユダヤ人。

美貌と特技の歌を駆使して、さまざまな苦難を乗り越えていくが、

所詮、一人の女性、過酷な運命が彼女を翻弄する。

この映画は、彼女を中心に描いているが、も一つのテーマは?

戦争下における人々の、虚々実々の駆け引きなのだ。

何が本当なのか、裏切りは裏切りを呼び。

その罠にはまって死んでいく。

最後まで、何が真実なのか、わからない。

でも、次々に明かされる謎は、裏切り者を暴いていく。

壮絶なシーンの数々。

それは、拷問であったり、銃殺であったり。

はては、彼女は半裸で汚物を浴びせられ、屈辱に泣き崩れる。

また、彼女の両親等家族を殺害し、金品を奪った宿敵にあった時の驚愕のさまは

迫真の演技で、映画を盛り上げる。

真実に基づいたストーリーだというが、

その語り口は、フィクションとして一級品だろう。

ラストも意味深だ。ユダヤ人のために作られた収容所だからだ。
コメント   トラックバック (1)

ブラッド・ダイヤモンド

2007-04-08 20:16:49 | Weblog
アフリカが舞台の社会派活劇だ。

でも活劇は、アフリカ・シエラレオネ。

政府軍と反政府軍の争いがし烈で、難民がたくさん生み出されているアフリカの縮図だ。

そのシエラレオネを舞台に、貴重なピンクダイヤをめぐってドラマが繰り広げられる。

ダイヤの商人はわけありだ。いつかは、この世界から脱出したいと思っている。でも生きるためには危ない目にも合う。

そしてこの映画のもう一つの主人公は現地の純朴な漁師だ。

ある日反政府軍に、村を焼かれ家族を連れ去られ、自分はダイヤ鉱山でこき使われる。

ひょんなことで、ピンクのダイヤを手に入れた彼は、ダイヤの商人に狙われる。

家族を難民キャンプと反政府軍にさらわれた彼は取引をして家族を助けようとする。

反乱軍の過酷さと、それを相手にする政府軍も戦争だから厳しい。

その厳しさの中で、二人にダイヤ世界の闇を暴こうとする女性記者が絡んで、

恋愛や、家族愛というテーマも含んで壮大な映画となっている。

ディカプリオの熱演が光っているが、黒人のジャイモンフンスーが渋い演技で感動を呼ぶ。

アフリカの闇を、このような娯楽映画にした力量は立派。
コメント

あかね空

2007-04-06 20:05:07 | Weblog
山本一力原作の江戸時代の下町の物語だ。

京で修業を積んだ栄吉が江戸で商いをすることになり、

彼が、引っ越してきた時から、何かと世話を焼くおふみ。

その二人の東西のそれぞれの人情味のある話が前半を占める。

江戸の豆腐に比べてやわらかい豆腐を江戸で広めていく苦労を

夫婦の絶妙のコンビで見せてくれる。

子供を幼い頃見失いそのトラウマを抱える江戸の豆腐屋の夫婦がこれに絡んで、

人情話は、花が開く。

しかし、後半この夫婦の長男がぐれて賭博に手を出す話になって、

やや雲いきがあやしくなり、ましておふみの長男に対する溺愛ぶりが異常なのが気にかかる。

丁寧に描いてはいるものの、人情話に徹したほうが映画としてふくらんだのではないか。
コメント   トラックバック (1)