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ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「アイミタガイ」、なぜ彼女は亡くなった親友にメッセージを送り続けたのか?

2025-05-01 17:10:40 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆☆

作家・中條ていの連作短編集「アイミタガイ」を黒木華主演で映画化し、親友を失った女性を中心に思いがけない出会いが連鎖していく様子を描いた群像劇。

題名「相身互い」。同じ境遇にある者どうしが助け合うこと。

親友を亡くした女性の周囲の人々との出来事と思いがけない繋がりを綴る物語。

物語は写真家とブライダルプランナーの2人の事から始まって行く。静かな流れから段々と、2人の関係が明らかになっていくが、いきなり写真家が海外の事故で亡くなってしまう。ブライダルプランナーの梓がここで人生を立ち止まってしまう。写真家の両親も同じく娘の死から立ち直れない。ある日両親の元に娘への手紙が届く事から徐々に関止めていた物が流始めてきた。人との出会い、ほんの些細な出来事がフィナーレに向かって伏線を回収して来ている。

 

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「LONESOME VACATION」、探偵×バカンス×ロックンロール!

2025-04-27 16:24:14 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆

下社敦郎監督が、探偵とバカンスとロックンロールという異色の要素を組み合わせて描いた作品。

東京・高円寺。リーゼントの私立探偵・古谷栄一のもとに、元カノの今日子が現れ、急逝した父親の遺品から出てきた古いフィルムに映る、若かりし父親の隣でほほ笑む見知らぬ女性を捜してほしいと依頼する。フィルムの残像を手がかりに2人は神奈川県・三浦半島の城ヶ島を訪れ、短いバカンスのような時間の中で調査を進めるが……。

夜の海辺でギター弾いてるシーンの空気感エモかった。主演の藤江琢磨さん、リーゼント似合ってて格好良かった。

話はトントン拍子に糸口が見付かり、映像の中で特徴ある海と岩の景色が、城ケ崎だとすぐ解り、2人は出掛けて行き、その場所を見付け、たまたま出会った女性、美優がフィルムに映っている女性にそっくりで、その人の娘と解る(笑)。

大晦日が近づき、今日子の提案で、2人は初日の出を城ヶ島のあの場所で見る約束をし、寒さに震えながら待つ。そして、岩の向こう側から日の出が見え、2人はキスをした。

映画欲、旅欲、音楽欲、探偵欲、恋愛欲…色々な感情が沸々と湧き上がらせてくれた映画

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「あの人が消えた」、住民の誰かが犯人?

2025-04-25 16:54:23 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆★

次々と人が消えてしまう謎めいたマンションを舞台に、伏線を張り巡らせた予測不能な展開で描く。

八谷運輸の配達員の青年・丸子は「次々と人が消える」と噂のある、いわくつきのマンションの担当になる。出入りするうちに、マンションの住人の小宮が丸子の推しのWEB小説の作家・コミヤチヒロだと判明し、身近に感じた彼女に憧れを抱く。

だが、同じマンションの住人・島崎が小宮のストーカーではないかと思わせる挙動不審な行為が何度もあり、集荷を装って訪ねた島崎の部屋には盗聴器と思われる機材があった。 丸子は小宮を守りたいという思いで、会社の先輩の荒川にも打ち明けて相談しながら、真実を探ろうとするうちに2人は思いも寄らない大事件へと巻き込まれていく。

和風『シックスセンス』の感じ。

 

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「炎上」、何が彼に放火させたのか?

2025-04-20 16:40:19 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆☆

NHK BS プレミアム  鑑賞   1958年製作

この世で最も美しい建築物は驟閣寺だと幼い頃から教え込まれた青年・溝口(市川雷蔵)は、昭和19年に寺の従弟となった。しかし戦後の寺は進駐軍や観光客が押し寄せて神聖さを失い、さらに友人・戸刈(仲代達矢)から老師(中村雁治郎)が戒律を犯して女色におぼれていることを知らされた溝口は、絶望して寺に火を放つ…。

三島由紀夫の『金閣寺』を名匠・市川崑監督のメガホンで映画化した文芸大作。

~金閣寺放火事件について~
・1950年(昭和25年)7月2日未明に京都市の鹿苑寺(通称・金閣寺)で発生発生した放火事件。
・同寺の徒弟僧である林 承賢(当時21歳)が、国宝の舎利殿(金閣)に放火し、舎利殿と国宝の足利義満像など6点が焼失した。
・林は自殺を図るが未遂に終わり、懲役7年の実刑を受ける

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「キングダム 大将軍の帰還」、忘れられない戦いが始まる!

2025-04-13 16:39:18 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆☆

原泰久の同名人気漫画を実写映画化した大ヒット作「キングダム」シリーズの第4作。

王騎将軍(大沢たかお)による、王騎将軍のための映画といっても過言ではない。ラストに副題「大将軍の帰還」の意味を回収して感動はマックスに!!

「キングダム」シリーズの本筋は秦の若い兵士 信が大将軍になることを目指して仲間とともに力と知略で激しい戦いを乗り切っていく話だが、本作品はその信が憧れ、信に目をかけてくれる大将軍の話だ。

物語の構成は、やや中だるみがあるのだけど、日本映画屈指の迫力を作った映像は見事で、アクションチームは今回もいい仕事をしている。あまり綺麗な顔した奴が戦場に少ないのもいい。

「キングダム」シリーズの面白さは戦場でのバトルそのものの面白さに加えて、その裏側で陰謀や策略が張り巡らされ、さらに為政者の思惑が重なって話が二転三転し、予想がつかないところにある。
本作品もそう。確かに戦っているのは二つの軍なのだが、その裏には戦をしかけた趙の軍師の策略があり、最後はその目的が土地の奪取や戦いの勝利とは全く異なるところにあったことが明らかになる。

 

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「愛に乱暴」、女は床下に愛を隠す!

2025-04-11 19:27:22 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆★

吉田修一の同名小説を江口のりこ主演で映画化し、愛のいびつな衝動と暴走を緊迫感あふれるタッチで描いたヒューマンサスペンス。

「私ね、わざとおかしいフリしてあげてるんだよ。」
愛が孕(はら)むいびつな衝動と暴走を描く。

夫の実家の敷地内に建つ“はなれ”で暮らす桃子は、義母から受ける微量のストレスや夫の無関心を振り払うように、センスのある装い、手の込んだ献立などいわゆる「丁寧な暮らし」に勤しみ毎日を充実させていた。そんな桃子の周囲で不穏な出来事が起こり始める。近隣のゴミ捨て場で相次ぐ不審火、失踪した愛猫、度々表示される不気味な不倫アカウント…。桃子の平穏な日常は、少しずつ乱れ始める。

何も悪くないけど圧倒的不利で悲しくなるね、慰謝料は絶対に貰おう。

実家のクローゼットのシーン、あのワンピースはきっと思い出の1着だったんだろうな、

 

 

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「片思い世界」、この声届け!

2025-04-04 16:35:58 | 日本映画

おすすめ度 ?  劇場鑑賞

「花束みたいな恋をした」の脚本・坂元裕二と監督・土井裕泰が再タッグを組み、広瀬すず、杉咲花、清原果耶の3人を主演に迎え、強い絆で結ばれた3人の女性が織りなす日常と究極の“片思い”を、オリジナル脚本で描きだす。

現代の東京の片隅。美咲(広瀬すず)、優花(杉咲花)、さくら(清原果耶)は、仕事に行ったり、学校に行ったり、アルバイトに行ったりしながら、古い一軒家で一緒に暮らしている。家族でも同級生でもないが、お互いを思い合いながら他愛のないおしゃべりをして、楽しく気ままな3人だけの日々を過ごしていた。もう12年、強い絆で結ばれているそんな彼女たちの、誰にも言えない片思いとは……。

3人の女優、横浜流星豪華キャストにひかれてしまう。

しかし、この映画には謎が、見ているうちに徐々に不思議がわかってくる。

 

だが、意識的に作られたぼそぼその声。

おかげで、まったくセリフが耳に入らず、劇場で見たのにもかかわらず、意味不明で終わりました。

改めて、DVD 字幕付きで鑑賞したいと思います。

 

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「山の音」、溢れ来る愁いに一人聞く山の音、愛情のなだれか女の嗚咽か!

2025-03-29 19:25:58 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆☆

NHK BS プレミアム  鑑賞  1954年製作

第28回キネマ旬報ベスト・テン第6位。  川端康成の原作を、「にごりえ」の水木洋子が脚色、「あにいもうと(1953)」の成瀬巳喜男が監督した。

鎌倉を舞台にして夫の浮気に寂しさを覚える美しい嫁と義父との恋情にも似た.ほのかな交流、美しい嫁を演じるのが原節子。義父が山村聡で息子が上原謙という布陣。

鎌倉の閑静な住宅地。嫁ぎ先の家になじめない嫁自立していく姿を描く。なじめない原因をつくっているのは夫が浮気をしているからで、同居する義理の両親も傍観するだけでらちが明かない。

映画の冒頭でまぶしいほどに明るい表情で嫁(原節子)が帰宅する舅(山村聰)に声をかかる。二人の間には屈託がなく、家族の中ではいちばん気心が知れている。ラストでは、舅が家を出ていく嫁を静かに見送っている。陽と陰のコントラストが際立つ最初と最後のシーンだが、二人の気持ちには迷いがなく決然としているところがある。

 

 

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「侍タイムスリッパー」、それがし、斬られ役にござる!

2025-03-28 17:31:24 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆☆

今年度、日本アカデミー賞作品賞受賞。

インディーズ作品。

会津藩士、高坂新左衛門(山口馬木也)が、京都の時代劇撮影所にタイムスリップしてしまい、斬られ役として生きていくが、そこで思わぬ対決に、という話。

SFものではない、とにかく会津藩士が現代に降臨。生きんがために、時代劇の斬られ役を黙々と続け、ラストでは、真剣を使ってチャンバラをするという物語。

チャンバラシーンは、なかなか味のある味付けで、ラストを飾る。

時代劇が、衰退していく中、私財をなげうっての映画つくりに拍手。

斬られ役など、チャンバラ映画の俳優が、たくさん出、時代劇を応援している

 

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「悪い奴ほどよく眠る」、麻痺した魂を震え上がらせる数奇なそして恐ろしい物語!

2025-03-27 16:55:37 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆☆

NHK BS  プレミアム  鑑賞   1960年製作

黒澤プロ設立第1作として監督が選んだテーマは、当時社会問題となっていた政治汚職。

5人の脚本家による練りこまれたプロットは、度肝を抜く展開。

三船敏郎扮する土地開発公団副総裁秘書西幸一は、副総裁の娘と結婚式を挙げた。公団には汚職疑惑があり結婚式に記者が押しかけていた。

収賄事件に個人の復讐劇を織り混ぜたエンタテインメント仕立てで描きながら、タイトルどおりに「悪い奴ほどよく眠る」現代社会はまさに人間の欲望がうごめくジャングルであると、世の不正を痛烈に糾弾。佐藤勝の音楽もそれを受けてブードゥ教の音楽をベースにバーバリズム感を巧みに醸し出している。

森雅之ほか豪華キャストの熱演で盛り上がる。

 

 

 

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