ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「グリーン・デスティニー」、世紀を超えて、世界中の映画祭で話題沸騰!

2024-03-15 18:30:28 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆☆★

NHK BS プレミアム 鑑賞  2000年製作  アメリカ・中国合作

全4巻の武侠小説を名匠アン・リー監督が映画化。「武侠」とは、中国に語り継がれる不思議な能力をもつ英雄伝説のこと。名剣グリーン・デスティニーの使い手、リーに扮するチョウ・ユンファを中心に、許されない恋のため、はたまた幻の秘伝書をめぐって、美しき男女が武術を競う。

屋根の上をぴょんぴょんと飛び回り、壁を駆け上がり、宙を舞い、水の上を滑るように渡っていく。しかも、その凄い技を見せてくれるのが可憐な女性たちなのだ。愛のために戦う女性は強く美しい。
アクション監督は『マトリックス』のユエン・ウーピン。彼の操るワイヤーワークは、観る者の心をワクワクと高鳴らせてくれる。特に竹林の中で戦うシーンは、一幅の絵巻物でも見ているかのようだ。ファンタジー、アクション、ラブストーリのすべてを楽しませてくれる秀作。第73回アカデミー賞で4部門受賞。

ミシェル・ヨーとチャン・ツィイーの一騎打ちは美しさすら感じる。

 

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「ちょっと思い出しただけ」、ある一日だけで遡る、二人の六年間!

2024-03-15 16:33:12 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆★

怪我でダンサーの道を諦めた照生とタクシードライバーの葉を軸に、様々な登場人物たちとの会話を通じて都会の夜に無数に輝く人生の機微を、繊細かつユーモラスに描く。

コロナ禍の東京から映画が始まる。マスクで人の表情が見えず、人とあまり接触しない毎日を求められる私たちは人の温かみを忘れ始めているかもしれない。この映画の主人公の男女2人は、かつて恋人同士だった。その幸せだった恋人時代を時を巻き戻すように、出会いの時までを逆回転で描いていく。

過去へ遡っていく展開も、あれはそういうことだったのかと楽しめる要素が多い。映画の解釈は人それぞれの部分も多く、またどんな風にその映画を楽しむかは自由だ。
主演の池松壮亮、伊藤沙莉の演技が凄く良い。会話のトーンや間、流れ、どれをとっても心地よい。

ちょっとだけど「ちょっと」じゃない。 二人が愛し合ったキラキラと輝いていたあの日々、そして別れ。それは後悔にも似たノスタルジーであり、これからもちょっと思い出すであろう、心から消えない大切な宝物なんだと。
 
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