ワールドミュージック町十三番地

上海、香港、マカオと流れ、明日はチェニスかモロッコか。港々の歌謡曲をたずねる旅でございます。

流れ行く日々

2012-09-11 05:21:32 | いわゆる日記

 「煙が出ましたが、いつものことなんで気にしないでください」の米軍のオスプレイだが、ちょっと前までは「事故とは言っても、皆、人為的ミスなんで大丈夫です」の方向に話を持って行こうとしていたな。
 あれって、「ああ、人為的ミスか。それならいいや」ってなものでもないと思うんだが。もしろ、もっと危険だろ、人為的ミスの方が。なんでそこに突っ込まないんだ、反対運動している人たちも。
 
 「消臭力」のCM。例のミゲル君とか言ったっけ、CMソングを歌っている外人の男の子。彼が人気となり来日などして、というところまでは普通の話だが、最近はそのCMフィルムにゲスト出演というか強引に割り込んできた「TMナントカの西川某」とかいう男がやたらに出番が増えているのが異様である。
 この頃ではミゲル君そっちのけでこの男が写っている場面の方が多いし、歌声も、西川の無神経なドラ声の方が圧倒的に大きく収録されていて、肝心のミゲルくんはもはや、CM内では背景程度の存在でしかなくなっている。
 こんな本末転倒も珍しく、しかもそれがあたり前みたいな顔して放映されているのが不思議だ。ミゲルくんファンからは苦情が出ていないのだろうか?そもそも西川は、なんであんなに優遇されているのだ?
 このCM、どうやら文句を言わないみたいなミゲル君ファンたちも込みで、いかにも妙ちきりんな物件として今日も街に流れる。

 ヘンテコな結末になりそうな尖閣諸島の問題だが、「石原さんにしか売らない」みたいなことを言っていたくせに突然手のひらを返した「地権者」が、うさんくさいなあ、いかにも。
 あと、国は20億円で買うとか言っているが、そんな金の使い方をするなんて話、俺は全く聞いてないがね。税金をさ、国民になんの相談もなしに勝手に使っていいのかね。

 先日、深夜のラジオから、昔風のシャンソンの日本語訳版、みたいな曲が流れてきた。女性歌手の、いかにも「下町の人生模様を歌っております」みたいなもっともらしい語り口で一人の女の人生が歌われるのだが、聴いていれば要するに何やらの病気で同棲相手の男が死んでしまいました、というオハナシ。「我が麗しき恋物語」とかいうタイトルで、どうやら昔のシャンソンの大家、バルバラのレパートリーの日本語化のようだ。
 でもねえ。それって今、映画やテレビドラマに溢れかえっている難病ネタじゃないか。日々、画面の向こうで、どれだけの美男美女がわけのわからない病気で命を落として行くことか。とうの昔に見飽きた風景となっているのだが。テレビ番組のプロデューサーはスタッフに、「もっとほかに死にそうな奴はいねえのか!探してこい」と激を飛ばしているって話を聞いたことがあるよ。
 そんな歌を歌手が真面目くさって歌っているのがいかにも滑稽で、なんともバカバカしい気分になってしまったのだが、古い歌のようだし、作られた時には今日のような状況ではなかったのだろうからしょうがないんだろうなあ。
 とはいえ、このような状況下でそのような素材をあえて演題に加えてしまうセンスは、やっぱり当方の立場として嘲笑の対象とさせていただくよりないだろう。まあ、難病ファンは感動して聴くのかもなあ、ああいうものを

 さらにラジオは流れ続ける。シンガー・ソングライターで尼さん、とかいう人がゲストで出てきて東北の被災地を訪れた際のエピソードなど話し始めた。
 それはいいのだが、その人の喋る言葉のアクセントが妙に気に障る。「××なんです」とかの語尾の「す」音がスッと上がるのだ。それがいかにも、その人の「素朴で無垢で善意の人」を自己演出せんがための作為、みたいにわざとらしく感じられてたまらなくなってしまったのだ。なんでこの人、こんな喋り方をするのかなあ。
 東北のナマリなのかな、と思ったがご本人、奈良の生まれで今も奈良在住というんだから、そうでもないんだよね。
 ああ、こんなこと書いていると叱られるんだろうけどさ、「東北の被災地に応援に出かけている善意の人を、お前は悪く言うのか」とか。いや、そのことに文句をつける気持ちなんかまったくありません。ただ、彼女の喋り方がわざとらしく感じて気に障ったというだけの話です。いや、あれが彼女の自然な話し方なのかも知れないしね、それはそうなんだけどね。まあ、嫌なものは嫌だ。


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