レフティやすおの新しい生活を始めよう!

50歳からが人生の第二段階、中年の始まりです。より良き老後のために良き習慣を身に付けて新しい生活を始めましょう。

中国の古典編―漢詩を読んでみよう(5)『楚辞』(3)「離騒」後編-楽しい読書281号

2020-11-06 | 本・読書
 ―第281号「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記

★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2020(令和2)年10月31日号(No.281)
「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(3)
『楚辞』(3)「離騒」後編」




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☆彡 読書週間だそうです。

10月27日は「読書の日」であり、
10月27日~11月9日の2週間は「読書週間」ということです。


私は今年は、コロナ禍のせいか、あまり本を読めていません。
精神的な問題でしょう。
コロナ不安症とでもいうのでしょうか。

もう一つの理由としては、図書館が休館になった
ということもあります。

私のまちの図書館は、老朽化で暫定施設に入っていました。
この正月休み明けから新図書館への移転でお休みでした。
3月初めに開館の予定だったのですが、コロナ禍の第一波の影響で
学校が休校に也、公共図書館も一斉に休館となりました。

そのため、5月の後半まで4ヶ月少々の休館。
20代半ばから利用するようになって
これだけのお休みは初めてでした。

自前の本の積ん読本や再読でつないでいました。


50(歳)の手習いで、古典を読むようになって以来、
朝読で、読書量を倍にして、その朝の読書で固めのもの
――古典の名作や名著の類いを読むようにしました。

それで、年間100冊読むようになりました。

それが今年は現在74冊。
あと2ヶ月では、90冊が限度でしょう。

ついに100冊を切るときが来てしまいました!

まあ、それでどうなの? というお話ですが……。

 ・・・

とにかく読書週間です。

「読まないよりは読む方がいい」――これだけは言えます。

なぜか、といえば、
それは、人は言葉で表現しなければ、
人に物事を伝えることができないから、
言葉を学ぶ必要がある、ということです。

映像や音楽等の手段もありますが、
思想や概念を伝えるのはやはり言葉でしょう。


言葉を学ぶには、言葉を使うしかないのです。

自分の知っている言葉だけでは、
世界中にある色々な事柄を充分に説明することはできません。

言葉を学ぶには、本を読むのが一番効率的で、早道で、
かつ間違いないのです。

ということで、読書週間を機に読書に親しみましょう。

では、きょうも「楽しい読書」を!


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◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
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2020(令和2)年10月31日号(No.281)
「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(3)
『楚辞』(3)「離騒」後編」
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 今回は、「中国の古典編―漢詩を読んでみよう」の5回目。

『楚辞』の3回目、いよいよ「離騒」後編です。

2020.5.31
中国の古典編―漢詩を読んでみよう(2)『詩経』から
-「楽しい読書」第271号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/05/post-55a373.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/8784e67564bc9f86246c8785c366a2f2

2020(令和2)年6月30日号(No.273)
「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(3)『楚辞』(1)」

2020.6.30
中国の古典編―漢詩を読んでみよう(3)『楚辞』(1)-「楽しい読書」第273号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/06/post-da2d6a.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/4674b3200df69fc61b39c71e135b0eea

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◆ 中国最古の詩集 ◆
 中国の古典編―漢詩を読んでみよう(5)
  『楚辞』(3)
  ~ 屈原「離騒」後編 ~
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今回の参考文献――


『漢詩を読む 1 『詩経』、屈原から陶淵明へ』
江原正士、宇野直人/著 平凡社
『新書漢文大系・23・楚辞』星川清孝/著 鈴木かおり/編
明治書院
『中国の古代文学(一)神話から楚辞へ』白川静/著 中公文庫

 ●第四段から第九段まで
 ●「離騒」(第十段)――いよいよ天に向かう
 ●第十二段から十五段

 ・・・

『漢詩を読む 1 『詩経』、屈原から陶淵明へ』の
宇野直人さんによりますと――

『楚辞』の特色として、

 《非常に人間的な苦悩や心配を述べながら
  自由奔放で奇想天外な内容をも盛り込む――
  「憂悶」と「綺想」は『楚辞』の二面性と言っていいでしょう。
  非常に人間的な感情を歌う新しさと、
  神様や神話的な空想世界が出てくる
  シャーマニズム的な古さが混在しています。》

 ●最終段(第十六段)――『離騒』結語
 ●滅びゆくものの美しさ

最後に、白川静さんの『中国の古代文学(一)神話から楚辞へ』
「第八章 楚辞文学」によりますと、
「離騒」の世界は、巫祝者の世界だといいます。

 《楚巫の伝統が、
  合従連衡のはげしく揺れ動く国際政治の流れと
  正面から激突し、敗北し、衰落してゆく過程の中で、
  この作品は生まれた。
  この長編を支えるものは、一人の運命への歎きではない。
  崩壊してゆく社会的勢力としての古代的宗教者の、
  敗北の記録であり、悲歌である。》pp.359-360

 《しかしその中で、宗教者としての情熱ははげしく燃焼し、
  幻想が生まれ、神話的世界がその想念の場となる。
  「離騒」とは「牢騒に離ふ(らうそうにあふ)」、
  無限の寂寥にとらえられることである。
  その寂寥は、旧約の予言者のように、
  終末論的否定から生まれるものではない。
  現実をあくまでも可能態としてとらえながら、
  そこから乖離するものの歎きであり、
  そこに悲歌が生まれる。したがってそれは、
  英雄的、創造的とよぶべき性格のものではない。/
  そこにあるものは、滅びゆくものの美しさである。》p.360


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 ● 漢詩の入門書等を読む

★『漢詩入門』一海知義/著 岩波ジュニア新書 1998.6.22

▲★『漢詩を読む 1 『詩経』、屈原から陶淵明へ』
江原正士、宇野直人/著 平凡社 2010/4/20
―漢詩の歴史をたどるシリーズ全4巻。第1巻は『詩経』から屈原の
 『楚辞』、漢や三国時代を経て東晋の陶淵明まで。
 俳優・声優の江原正士が専門家の宇野直人を相手に、代表的な詩
 を対話形式でわかりやすく読み解く。

▲★『漢詩入門』入谷仙介/著 日中出版 1979/01
―漢詩の有名作をたどりながら、その歴史と構造を解く漢詩入門。

★『中国の古代文学(一)神話から楚辞へ』白川静/著 中公文庫
BIBLIO 1980.9.10
―中国文学の原点『詩経』と『楚辞』の古代歌謡を『記紀万葉』と
 対比して考察する。文学の原点である神話が、中国では『書経』
 に人間の歴史として書き変えられ定着していると解説する。


 ●『楚辞』を読む

★『詩経・楚辞』目加田誠/訳 平凡社〈中国古典文学大系・15〉
昭和44 (1969)
―『詩経』の翻訳と解説。(後半は『楚辞』)

★『新書漢文大系・23・楚辞』星川清孝/著 鈴木かおり/編
 明治書院 2004.6.20
―原文に書下し文と解説・背景を伏したコンパクトな入門書。

▲★『楚辞「離騒」を読む 悲劇の忠臣・屈原の人物像をめぐって』
矢田 尚子 東北大学出版会 2018/12/3
―その形成過程の歴史的背景を考慮しつつ、屈原伝説にとらわれず、
 作品本位に屈原と『楚辞』との関係をとらえ直そうとする。

 ▲マークは、本文で取り上げた本
 ★マークは、筆者のおすすめ本です。本選びの参考にどうぞ。
 (基本的に、筆者が“偶然”手にしたものを取り上げています。)

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本誌では、「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(3)『楚辞』(3)「離騒」後編」をお届けしています。

「後編」は、「離騒」の第三段から以降、最終段の結語までの要約による紹介です。

末尾に、少し自分の感想を書いています。
人間として生きてゆくということについて、です。

ぜひ、本誌でご覧ください。


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『レフティやすおのお茶でっせ』より転載
中国の古典編―漢詩を読んでみよう(5)『楚辞』(3)「離騒」後編-楽しい読書281号
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