Living with a season! ~季節のある暮らし Vol.1~

福岡県で、料理&テーブルコーディネートの教室「Coordinare」を主宰するLEAFが綴る、暮らしを楽しむコツ。

嬉しいおハガキ

2007-04-29 23:04:01 | 日々のこと
ふとポストを覗くと、懐かしい文字が書かれたハガキが・・・
大・大・大好きだった、お花の先生からのおハガキでした。
レッスン以外に、個人的にお花の注文を受け付けて配送して下さるサービスを始められるそう。
益々ご活躍されている先生のお姿に、とっても嬉しくなりました

この先生、大学1年生の時から、8年間お世話になりました
毎月コンスタントに8年間会い続けるって、何気にすごいこと。
学生時代の私も、初めて社会に出た時の私も知ってるのは、この先生ぐらいかも。
色んな私を見てくれて、温かく見守って下さいました

一回りくらいしか年も変わらなかったので、先生というよりも、すごく素敵なお姉さんという感じで、彼女の全てが、私にとって勉強になりました。
彼女の気取らないファッション、しぐさ、美的センス、暮らし方、教養・・・。
全部が、私の憧れで、少しでも先生みたいな素敵な女性になりたい!と、毎回のレッスンが、本当に楽しみで、楽しみでしょうがなかったあの頃。
お花のセンスも抜群で、色合わせ、素材合わせのバランス感覚が、本当に素晴らしい!
今の私の「美の価値観の原点」を作ってくれたのは、この先生と言っても過言ではないくらい、とっても影響を受けました
微妙な色合いの美しさ、朽ちたものの美しさ、アンバランスの美、など、不完全な中にも宿る「美しさ」に気づかせてくれたのは、この先生です
彼女のお花のすごいところは、全然気取ってないのに、華と品があるところ
とってもナチュラルな方なので、彼女の活けるお花は、優しい雰囲気と、心地よく風が通りぬける感じのモノが多く、その感覚は彼女の手先によってしか生まれない
不思議な感覚。まさに魔法の手です
個人的に、コテコテのフラワーアレンジメントは苦手なので(トライアングルとかラウンドとか)、この先生の感覚は、とっても私に合ってました。
8年間師事したわりに、全然上達せず、本当に申し訳なかったのですが・・・
でも、どんなに上手にアレンジできなくても(誰が見ても、明らかに変でも)、絶対に何かを褒めてくれるのが、先生のすごいところ。
「ここのところが、メチャメチャかわいいよ~」とか、なんだか嬉しい気分になりました。
一番最初のレッスンで衝撃だったのが、お花を人と同じように、大切に愛おしんでらっしゃるお姿
花材を説明してくださる時に、「この子はね・・・」と、まるで小さな子どもに接するかのように、大切に、大切に接している姿に、本当に感動しました

先生の益々のご活躍をお祈りすると共に、すこしでも近づけるようにがんばろう!と思った一日でした。






ザッハトルテ

2007-04-29 22:38:45 | 日々のこと 食べもの&おつかいもの
ウィーンに旅行された生徒さんが、お土産にザッハトルテを買ってきてくださいました
チョコレートのお菓子は、大好きな私
とっても、楽しみです

ザッハトルテとは、ウィーンの代表的なチョコレートケーキ。
チョコレート味のスポンジに、杏のジャムをはさみ、全体をチョコレートでコーティングしたもの。ホイップした生クリームを添えて頂きます。
このザッハトルテは、ホテル・ザッハーデメルで、商標を巡る戦いが行われたとか。

今回頂いたのは、ホテル・ザッハーのザッハトルテ。
とっても素敵な木箱に入っています。(ちなみに、デメルのも同じような木箱に入っています)
お味は、と~っても濃厚ですが、いいチョコレートだなぁ、というのがすぐに分かるくらい、おいしいチョコレートケーキ
杏ジャムとチョコのハーモニーが、絶妙
周りのコーティングされたチョコは、どことなくシャリシャリしていて、その食感はとてもいい。
一度にたくさんの量は頂けませんが、ちょこっとづつ味わいたいケーキです。
私は、結構好き

デメルのザッハトルテは、国内でも購入できますが、ホテル・ザッハーのは購入できないので、貴重なモノを頂けて、とっても幸せでした

2007年4月のレッスン 3

2007-04-29 22:21:26 | レッスン フラワーアレンジメント
今月のお花のレッスンです。

↓初級クラスのモノ。
茎が細いお花を買った時に、上手に飾るテクニックをご紹介。
ちょこっとずつ、ミニブーケを作って、それを一つの花器に入れます。
一つ一つが、かわいいブーケに仕上がっているので、もちろん集合しても可愛く仕上がります。




↓中級クラスのモノ。
先月から、ブーケ作りに励んでいます。
ブーケが作れると、ちょっと便利です。
お庭に咲いたお花も、ちょちょっと束ねてプレゼントすると、喜んで頂けますよね!
レザーファンは、今はあまり流行らないグリーンですが、ブーケ初心者さんは、このような柔らかい葉をベースにすると、とっても作りやすいです。



↓上級クラスのモノ。
上級さんもブーケレッスン。
色合いが、ちょこっと違います。
チョコレートコスモスが入ると、ぐーんと引き締まり、大人色になります。
この子は、茎が細いので、最後に入れてあげると、綺麗に仕上がります。



2007年4月のレッスン 2

2007-04-29 22:14:40 | レッスン 料理
今月は、洋食のくくりです
上級クラスのモノを、ご紹介します。


↓前菜は、アボカドのたらこクリームソース。
食パンを牛乳でふやかしたものが、このソースのとろみになっています。
アボカドは、ちょっと固めがポイント。
もちろん、アボカド以外の野菜にかけて召し上がって頂いてもOK。



↓サルティンポッカ。
イタリアの家庭料理で、日本の「しょうが焼き」と同じくらい定番の料理。
豚肉にセージをのせ、生ハムをおき、焼いたもの。
これは、日本人向けにアレンジされたもので、中には青じそをサンドし、少しカレー粉をまぶしています。
フレッシュトマトをソースにして頂きます。
ご飯にも、とっても合う一品です。


↓スモークサーモンの生クリームのスパゲティ。
クリーム系のスパゲティです。
クリームとスモークサーモン、チーズの相性はバッチリ。
たっぷりと胡椒をひいて、頂きます。
クリーム系なので、量はそんなに頂けないかもしれませんが、結構うちではお気に入りの一品です。
パスタは大人数分だと、どうしても麺が延びてしまう可能性が多いので、レッスンでお出しするのには、毎回緊張ですが、今回は「麺の固さがちょうどいい」とのお声を頂き、ほっと一安心しました。




↓クロワッサンのカスタードクリームかけ。
超簡単デザートです。
市販のクロワッサンに粉糖をかけて、オーブンで焼くと、パリパリのパイ生地を焼き上げたような食感に。
それに、カスタードクリームと、季節のフルーツをトッピングしたもの。
「中途半端なミルフィーユより、おいしい!」とのお声が。
急いでるけど、手作りのデザートを出したい、という時に、とっても便利です。

ちなみに、このピンクのお皿、最近コンランショップで買い求めた新入りです。
アフリカの作家のモノのよう。
素朴なお菓子に合いそうで、Rさんと一目ぼれ。
お値段もプリティ・プライスだったので、即購入しました。


以上、4品をご紹介しました。

2007年4月のレッスン 1

2007-04-29 16:52:40 | レッスン テーブルトップ
今月は、「カジュアル・モダンなブランチ」のセッティングです
今回使いたかったお皿は、黄色&水色のディナー皿。
これは、画家モネがデザインした食器です。この淵の水色は、モネが愛した色なんだそう。この水色の色合いといい、幅といい、究極の美しさだと思いますちょうど黄色は、春の色。
なので、この食器を活かすべく、セッティングを組み立てていきます

カトラリーは、ステムが白のモノを選んで、カジュアルな感じに。
真ん中のオリーブディッシュには、フランスパンを並べてみます。
エッグスタンドにしているのは、実は酒器。
シンプルなガラスで、このようにエッグスタンドとしても楽しめますし、小さな小花を活けてもOK。
ちょっと工夫すれば、アイデア次第で、食器は色々と使いまわせます
ティーセットなどは、一つのトレイにまとめると、全体もぐっと引き締まり、まとまった印象に。
お花は、野の花のような優しいものを、ブリキにざっくり活けます。
今回、注目して頂きたいのは、クロスの選び方
テーマは「カジュアル・モダン」です。
なので、このような白×ストライプのクロスを選んで、モダンな雰囲気を出しています。
比べて頂きたいのが下の写真。








「カジュアル」なイメージの時、このような優しいクロスを選ぶと、一気にモダンさがなくなり、普通に「カジュアル」に変身。
布の力は偉大です。同じ食器を使っても、布一枚で、イメージは大きく変わります。(ということは、布一枚で、セッティングの幅は大きく広がるということ)
もし、このような場合は、ティーセットの下のトレイも、シルバーから籠にかえると、より「カジュアル」度が増します。
お花も、テラコッタや、白の厚手の陶器などに投げ入れるといいでしょう。



この2枚を比較して、どう感じられましたか?!
「カジュアルなブランチのテーブルを作る」というテーマが出たとき、一般的に思いつくのが、下のようなセッティングだと思います。もちろん、全然悪くはない。
だけど、ちょっと「おもしろみ」にかけます。
きっと、30年前もこのような食卓はあったでしょうし、30年後もこのような食卓はあるでしょう。要は、「今」のエッセンスに欠けている。
そういう点では、上のような「モダンさ」を取り入れたテーブルというのも、ちょっとおもしろいかな、と思います。

実は、「カジュアル」というテーマが、もっとも難しいとされるテーマの一つです。なぜなら、本来「カジュアル」というのは、一番お金がかかるモノだから。
王侯貴族たちが、贅沢を尽くして楽しんだのが「カジュアル」とされています。
例えて言うならば、お金をかけて、わざと村人の生活を真似る。村人が錆びたバケツに花を投げ入れていたのを真似て、わざと新品のバケツを錆さて、新しく花器を作らせる。それとか、王妃が水兵を真似て、ディオールなどの有名デザイナーにセーラー服を作らせる。そのような事が、本来の「カジュアル」なのです。
「カジュアル」と言うと、一番気軽なもののように考えられがちですが、実はとっても奥が深いもの

私自身も、K師匠の元で勉強させてもらっていた頃、「カジュアル」のテーマで大失敗をした経験が
師匠の所では、ワンセットの決められた食器で、毎回異なるイメージの一人分のセッティングをする、というのが課題でした。
「カジュアル」のテーマの時に、私が作ったテーブルは、プロバンス柄のクロスを使ったランチのセッティング。
一目見るなり、「コンセプトが、曖昧だし、まったく『今』を感じません」との厳しい言葉が・・・しばらくショックで立ち直れなかった、苦い思い出ですが、それがあったから、今は私なりに、少し深く考えて、テーブルトップを組み立てるようにしています。

ご家庭でのセッティングには、もちろん、そんなに深く考えなくても十分だと思います。皆さんで、楽しい気持ちでお食事ができる食卓であれば、それが一番大切!
皆さんなりの「カジュアル」なセッティングに、挑戦してみて下さいね!