飛騨の自然と巨木に親しむブログ

飛騨をうろうろぐるぐる歩き、飛騨高山の自然と巨木をご紹介します。あと、宮笠、登山、トレランのネタなども登場します。

飯豊山(いいでさん)に登ってきましたー(その2)

2011-09-10 22:31:41 | 宮笠で登山
 今日は夏に戻ったように暑い一日でした。でも、空が高く、秋らしい雰囲気も。近くの学校からは運動会の応援の歓声が響いてきていました。

 さて、三国岳避難小屋の前で昼食をとった後、今日泊まる予定の切合小屋に向かいました。稜線を登ったり下ったりする中で、天候は回復しないまでも遠くの山が見えたりして、東北地方の山らしい景色も楽しめました。
 ここから先は、高い山に生育する植物が多く観察できました。あまり花の種類を下調べしないで行ったので、イイデリンドウなど見つけられなかったものもありましたが、以下にご紹介します。(翌日はずっと雨で、落ち着いて花の写真が撮れませんでした。もうちょっとちゃんときれいに撮ればよかった・・・と・・・)

 
 センジュガンピ 三国岳のササやぶの中に咲いていました。細い茎と切れ込みの入った花びらで、弱々しい感じで咲いていました。 

  
 エゾシオガマ 勾玉のような(?)ねじれた形をした白い花ですが、原型は後述のクチバシシオガマのような形のようです。(それをねじった感じというか) 

 
 タテヤマウツボグサ 平地の初夏の花ウツボグサの高山版。花がずっと大きく、横に突き出して咲きます。ちなみに赤い実はアカモノの実ですね。 

 
 ミヤマクルマバナ この花は、初めて見ました。よく似た感じのミヤマママコナもあちこちにたくさんありました。 

  
 モミジカラマツ 大きなもみじのような葉が目印で、花は細い糸を集めたような感じ。ところどころで群生していました。 


 ニッコウキスゲ 花の時期が終わりを迎えており、あまり花を見ることができませんでした。雪田(せつでん:雪が溜まって溶けずに遅くまで残っているところ。今回もあちこちで目にしました)の周りでは咲き始めの株を目にすることができました。 

  
 ミヤマリンドウ 地面から真上を向いて咲いていました。この仲間で飯豊連峰特産種のイイデリンドウというのがあるのですが、見つけることができませんでした(ずっとオヤマリンドウをイイデリンドウと思い込んでたくさん写真を撮りました・・・) 

  
 ナンブタカネアザミ 正直、アザミの仲間はよくわかりません(というか調べる意欲がわきません・・・似ている種類が多いので・・・)。この名前は、下山後にふもとで購入した飯豊連峰の花の図鑑で絵合わせして見つけました。 

  
 タカネマツムシソウ 時間に余裕があるので切合小屋を素通りし、本山小屋に向かうことに。このあたりの稜線は広く、砂礫地にタカネマツムシソウがたくさん咲いていました。我が家の裏にあるマツムシソウの高山版です。平地のに比べると、背丈が低くがっちりして、花の色はやや濃い目です。アップで見ると繊細な花、きれいです。

  
 クチバシシオガマ 私の好きな高山植物のヨツバシオガマに似ていますが、花の色が白っぽく、鳥の頭状になった花のクチバシあたりが濃い桃色をしています。登っているときは、きれいなヨツバシオガマだなぁ、と思っていましたが、後で調べたらクチバシシオガマとのこと。撮った写真を見返してみると、ヨツバシオガマのものがなく、見ていなかったかも? 

  
 チングルマ 高山植物ではよく知られるチングルマですが、今回は時期が遅く花を見ることはできませんでした。かわりに、花の後の冠毛がきれいな実を多く目にしました。 



 天気はともかく、足元を見ているといろいろな植物が目を楽しませてくれます。本山小屋へは岩場や急登が待ちかまえています。ここからは気を引き締めて、登ることに専念しないと、おいしいビールにありつけませんw

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