もう一週間たったんですねー。第5回飛騨高山ウルトラマラソン。
筋肉痛もおさまり、両足中指の爪が水ぶくれで逝ってしまったと思ったけどそれもおさまってきました。
今年で3年目となった宮笠モニターランナーの試みも、徐々に知られるようになってきたのはうれしいところです。自分が撮った写真と、宮笠愛好会の仲間が撮った写真を整理して、宮笠モニターになっていただいた方に返送する作業がこれから徐々に始まります。(モニターランナーさん、今しばらくお待ちを・・・)
ということで5回目の参加となった先日の様子を、宮笠ランナーの写真を交えて振り返ってみようと思います。(たぶんちょっと長くなるので、すいません。)
3:15起床。身支度を整え、嫁さんの車で出発。と、ここで大切な宮笠(自分の車の中においていたので…)を忘れたことに気づき、Uターン。会場近くは4:45のスタートに備え交通規制が始まっていたので、遠回りしてビッグアリーナ近くまで行き下車。荷物を預けていたらトイレに行く時間もなく、まあ途中でいいか、と思い、スタートエリアへ向かいました。
5:00スタート。市長に見送られて、約1000名の第2グループが徐々に長い旅に向けて動き出しました。
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国道41号線をストップして(これって結構すごいことですよね)横切り、国分寺商店街、古い町並みに進んでいきます。朝のさわやかな空気の中、徐々に体があったまってきます。ここでも宮笠は町並みの雰囲気にあってますね。
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古い町並みを抜けて左に曲がるところ。ここは知る人ぞ知る撮影スポット。最近の飛騨高山ウルトラマラソンのチラシなどの画像は、ここからとったものが使われていますね。また、早朝にもかかわらず知人がいつもここで応援してくれているので、心湧きたつスポットでもあります。
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ここから細い坂道を登り、図書館を過ぎ、右折、左折をした後また坂道に。ここでは毎年家の屋根から応援していただいている方がおられ、これもチョットした楽しみになってます。
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しばらくは市街地を走りますが、やがて田園風景の中に。水を張った田んぼに朝日が光ってきれいです。
第2エイドを過ぎると、最初の試練「美女峠」への登りがじわじわ始まります。急な坂、緩い坂、また途中で平坦なところもありますが、抑え気味に走っていてもやがて息が上がってきます。これまでの経験上、ここでは歩かないようにちょっとだけ頑張りました。
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美女峠のエイドでは、名物リンゴジュースをいただきました。とまじゅうとのミックスをいただきそびれてしまいましたが・・・。
そこからは下り坂。スピードは抑えながら行きましたが、靴に当たってつま先などが痛くなってきました。途中座り込んで靴紐調整。(さらにその後何回か緩めることになりました…)
第一関門の朝日の道の駅では、名物のヨモギうどんをいただきました。まだまだ先は長いので、応援の方々に見送られながら早々に出発。
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そこからは、最大の難関である飛騨高山スキー場への登りの前哨戦として、まずは青屋公民館、カクレハ高原の各エイドに向かいます。ここまでが結構程よい登りがあって消耗させられます。
とはいえ、カクレハ高原からの駄吉林道の登りが、飛騨高山ウルトラマラソンにおいて難関なのは間違いないでしょう。登りは割り切って歩く、という作戦もありますが、最近は『50歩は歩いて50歩走る』という風に自分で決めて実践しています。塵も積もれば山となるの言葉のとおり、頑張っただけのことはあります。
あと、スキー場までは登りだけではなく、何か所か下りのところもあり、ここはちょっとタイムを稼ぐところでもあります。
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何とか飛騨高山スキー場に到着。かなりへとへとで、座り込んで休んでいましたが、あまり座っていると走りを再開したときつらくなるので、えいや、と掛け声をかけて立ち上がります。
コース最高地点を過ぎると、今度は長い下りがはじまります。このくだりで、足を痛めない程度にタイムをいかに稼ぐかが重要です。去年は途中でフラフラになってしまって途中のエイドで10分くらい眠らせてもらいましたが、今年はなんとか気力が持続しました。途中、ランスマで見たよーと声掛けをしていただいた方に行き会い、元気をいただきましたー。
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坂を下りきると、岩滝の集落に出ます。ここでは、去年に続いて宮笠愛好会の仲間が家族のみなさんとともに宮笠をかぶって応援してくれていました!ありがたいことです!
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この辺りにくると標高が下がって、また昼近くなって気温も上がるのでバテ始めるところ。我慢のしどころです。
その先の岩滝公民館エイドでは、うちの近くの方々がシャワーという秘密兵器(?)をセットして出迎えてくれました。ごくろうさまです!
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岩滝公民館を出ると、広域農道のトンネルを越え、50kmに到達。距離は半分ですが、気持ち的にはまだ3分の1の気分でいないといけません。とりあえずは、広域農道の登りにかかります。これがずっと下ってきた足に確実に効いてきます。この登りの最後近くには、名物私設エイド(今年はナース、人体模型?)があって、とってもありがたい!毎年メニューがバージョンアップしてますね。
今年思ったのは、私設エイドが増えたこと。それもコスプレなどでやっている方も楽しみながらやっているのが多いようでした。ランナーとしてはありがたいところです。
え
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やがて第3関門の丹生川支所(57.2㎞)、ここでだいたい12時。気持ち的には、ここで半分かなあ、といったところ。関門時間の1時にはまだまだ余裕があります(去年はここで結構ぎりぎりだった)。で、大の字に寝そべって休憩。休みすぎたかな・・・。![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/5f/f59a3ec0297d9fc83018308c29c4d45b.jpg)
20分くらい休んで食べて飲んで、いよいよ千光寺に向け出発です。
千光寺の登り口で71㎞の方々とわかれます。この登りを体験できないなんて、71㎞のランナーはもったいないですねー。で、最初から歩き・・・(でも早歩きで数人は抜いたかな)。
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坂を登りきると、このコースの名所108段の階段。階段口の山門には、今年は三味線の演奏隊がおられ、演奏中でした。(曲はわかりませんでしたが…)
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千光寺を出ると、もうちょっと林道を登っていきます。そしてその先が急な下りがしばらく続きます。今年は(つま先は痛いけど・・・)下りで足がちゃんと前に出ます。いい感じです。
下りきって人里に出るとあるエイドでは、アイシング用の氷を配布してくれました。食べてもよし、火照った体に当てるもよし。ありがたい氷でした。
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ここからは緩いアップダウンの後に平坦地が続き、単調なコースで気分的にじわじわ責められます。幸い宮笠のおかげで熱さを避けられたので、あまり消耗しないで進むことができました。
第4関門の国府B&Gセンター(74.1㎞)には14:20頃(だったかな)到着。ここまで来れば、あとトラブルさえなければ完走が見えてきます。でもへとへとで空腹で座り込んで休みました。去年もいただいた梨うち汁がありがたく体にしみこみます。ここでは親類が応援に来ていただいており、元気をいただきました。(へとへとなので気を使っていただき、最初のうちは遠巻きに見守っていただきました…ありがとうございました。)
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そこを出ると、住宅地や農地を通る、ずっと単調な平たんな道です。ところどころ応援の方も立っていましたが、後半戦で疲労も蓄積されてきており、時々歩きを入れて進みました。
久々の途中のコンビニでは、去年同様エナジードリンクを購入。最後の活を入れました。
八日町売店のエイドからは、最後の登りが始まります。ここでも50歩×50歩を極力実践。みんなベタ歩きのところ、ちょっとずつですが抜きながら進めました。90㎞地点を過ぎて頂上からは下りになります。そしてその先にあるのは『飛騨牛』エイド。去年も前を通りながらも、胃の調子が悪く、苦渋の決断で食べずに進みました。今年は何としてもいただきたい!
ということで、今年も胃は弱っていましたが無理をしていただきました!
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味は美味しいのですが、正直味わうほどの余裕がなく食べた達成感を味わうにとどまりました・・・。
隣には清見サイダーとイノシシ汁もありました。清見サイダーは甘みと炭酸が心地よくお替りしてしまいました。シシ汁も塩気のある汁がおいしくいただきました。
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ここからはあと7キロほど。完走はもう間違いなさそうです。あとはタイムですが、それほどタイムにこだわらないので、頑張れるだけ頑張ろうかな、と。
この先は、自分でも意外なほど走る足が残っていました。当然そんなに早くはないですが、去年みたいに歩きを入れたりせず、ほどほどのペースで走りきれました。
そして、いよいよ。ゴール。走ってゴールできました。「間に合いました!」と市長と握手を交わし、完走メダルと記録証を受け取りました。
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その後、途中で声を交わした宮笠ランナーさんも完走した、と話が盛り上がり、一緒に写真を撮っていただきました。それにしても今年は、たくさんの宮笠ランナーさんと会話を交わしました。うれしかったー。
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という感じで、14時間近い苦闘の一日が過ぎていきました。荷物受け取り場では着替えながら疲れて倒れこんだりするほど疲れていましたが、やがて疲労が回復してくると、苦しかったことが薄れ、達成感が増してきました。これだから、苦しいはずの飛騨高山ウルトラマラソンの辞め時が分からないですよね。
まあ、きっとまた来年も宮笠ランナーとして参加してるでしょうね・・・。来年はもっとたくさんの宮笠ランナーとともに、飛騨路を駆けまわりたいものですねー