飛騨の自然と巨木に親しむブログ

飛騨をうろうろぐるぐる歩き、飛騨高山の自然と巨木をご紹介します。あと、宮笠、登山、トレランのネタなども登場します。

高ダワ山に登ってきました

2010-05-30 22:39:37 | 登山
 この週末は、予報ではあまり良い天気ではないとのことでしたが、結果としてはよく晴れました。
 今日は、高山市国府町にある県立自然公園宇津江四十八滝周辺で植樹行事と自然観察会があり、スタッフとして宮笠をかぶって働いてきました。短い時間でしたが、盛りだくさん(すぎる?)な行事で、参加者も多く集まって頂いたおかげでほどほどに盛り上がりました。スタッフの皆様、お疲れ様でした。

 さて、今回紹介するのは、昨日登ってきた「高ダワ山(1,303m)」です。
 この山は高山市久々野町にあって、地元の有志らの手によって道や道標が整備されたとのこと。控えめな整備に好感が持てました。なお、今回は、今年から加入した職場の山岳部の春山行として登ったものです。

 朝9時頃、久々野クリーンセンター前でマイクロバスを降り、林道を歩き始めました。しばらく歩くと、登山口の表示があり、イラストマップの看板がありました。水のみ場も作ってあります。


 なんとなくですが、右回りの一方通行に行くようになっているようで、左にすすみました。しばらく歩くといよいよ山道の登りになりました。沢のような道のようなところを登っていきます。夏でも涼しそうな道です。


 ぐいぐい登っていくと、ガレ場に成林した夏緑広葉樹林の中の九十九折の道になり、もうひと登りで「ゴジラの背」というところに出ました。背びれ(?)の上に出ると、眺めが良いです。


 そのすぐ上にも見晴台があり、眼下に久々野の市街地が見え、遠くには飛騨の名峰、位山三山(位山をはじめ、川上岳、船山をあわせてそう呼ばれています)が見えました。三山が一度に見えるところはなかなかないので、いい景色を見ることが出来ました。


 そこからさらにぐいぐい登っていくと、山頂っぽい広いところにつきました。「ふれあい広場」とありますが、山頂の表示はありませんでした。


 ここで10時30分。コースタイムより早く、山頂に到着です。まだ早いのですが、日程の都合上大休止と昼食をとりました。昼食は、最近マイブームの早ゆでマカロニとパスタソース、おいしかったです。
 12時になり、下山を、と思ったら、山頂はもうちょっと先のほうにありました!ほぼ同じ高さですが、あっちのほうがちょっと高いようです。


 ほんとうの(?)山頂で記念撮影後、今後こそ下山です。下山もぐいぐい下山します。せっかく登ったのに、あっという間に高度を下げていきました。


 下山路はヒノキの人工林の中ですが、他の樹種が混じっていて、ところどころで伐採されていました。ふと見るとキハダの木が倒されています。この木は文字どうり「黄色い肌」をしています。この樹皮には健胃の薬効があり、実際に漢方薬にもこの成分が用いられています。ちょっと皮をむいてみると、鮮やかな黄色が目に飛び込んできました。


 しばらく降ると沢沿いの道になり、ところどころにカツラの大木(のあと?)の株が現れました。ヒノキ林のここも、昔はこんな大木が林立していたのでしょうか。


 もう少し行くと、登山口に出たので、水を飲んで、林道をクリーンセンターまでてくてく歩きました。

 低い山ということで、宮笠を忘れていき、ちょっと日焼けしてしまいました。下山後、温泉に入ってごくろうさん会(飲み会)があったので、日焼けしたより赤くなって帰宅しました・・・。

残雪の笠ヶ岳へ!春合宿

2010-05-08 00:44:36 | 山岳会
 去る5月3~5日、好天に恵まれ、山岳会の春合宿で笠ヶ岳へ登ってきましたので報告します。
 3日は新穂高温泉から入山。林道を歩き始めたふもとのほうは、フキノトウが伸び、春の装いでした。


 笠ヶ岳直下の穴毛谷に入り、ベースキャンプを設置。ここで2パーティに分かれ、私を含め2名は、T氏の指導の下、翌日の笠ヶ岳登頂に備えて雪上訓練。アイゼン歩行やロープの扱いなどをおさらいしました。


 夜は、食事当番の私が準備した夕食(マカロニスパゲティ&ミニウィンナーと混ぜるだけのパスタソース、海草サラダ&錦糸玉子)と、少しのお酒で楽しく過ごしました。


 翌朝は3時30分起床。味噌ラーメンとりんごの朝食の後、5時に出発しました。


 穴毛谷を奥へと進み、四ノ沢に入り(5:50)、しばらく登って第四尾根に伸びる枝沢に入りました(6:15)。沢を詰めて第四尾根に取り付くと、高度も上がり周囲の眺めもよくなってきました。


 隣の抜戸岳南尾根を見やると、昨日分かれた1パーティの姿が小さく見え、谷をはさんでコールを交わしました。
 第四尾根を登っていき、途中急な雪面ではロープを使い、私がリードして登りました。両手のピッケルとアイスバイルを使ったダガーポジションという方法で登ると、急な雪面でも安全に登ることが出来ます(もちろん油断は禁物ですが)。急な登りにあえぎながら、何度も「体力をつけなきゃ!!」と心に誓いながら、少しずつ高度をかせいでいきました。
 そのうち、黒々とした岩場に出ました(10:50)。ここは、夏は緑に覆われ、「緑の笠」を呼ばれるところです。岩場をまいて登ると、広大な雪原が現れました(11:20)。ここは、笠ヶ岳を開山した播隆上人(ばんりゅうしょうにん)にちなんで「播隆平」と呼ばれるところです。雪原の先には、目指す笠ヶ岳の山頂が見えていました。


 夏の登山道の通る主稜線に出ると(12:15)、笠ヶ岳山荘が屋根をちょっとだけのぞかせて雪に埋もれていました。そこからひと登り(といっても、へろへろになってあえぎながら・・・)で、笠ヶ岳(2897.5m)の山頂に到着(12:40)。ここの祠も雪にほとんど埋もれていました。


 しばらく景色を堪能した後、下山。夏の登山道のルートをたどり、クリヤの頭からは第一尾根を下り、何とかベースキャンプにたどり着きました(16:30頃)。ここで抜戸岳南尾根のパーティと合流し、夜は宴会!私は疲労のため夕食もお酒もほどほどでしたが、夜中まで宴会は続きました・・・。
 翌朝は下山だけということで遅めに起床。8時にテントを撤収して、9時に新穂高の駐車場に下りました。その後、新しくなった中崎山荘で温泉に浸かりながら、露天風呂から見える笠ヶ岳(第四尾根)を眺めていました。

(赤い線が、登ったおよそのルートです。真ん中の黒い岩場の緑の笠の裏側を通り、左上の笠ヶ岳山頂に立ったのです。)

 笠ヶ岳はもう20年ほど前、夏に上ったきりでしたので、久しぶりで、しかも雪に覆われた山頂に立てたのは、春合宿のリーダーN氏、指導いただいたT氏をはじめ、ロープを結んだM氏や遅くまで酒を飲んだ山岳会の仲間のおかげだといえます。皆様、どうもありがとうございました&お疲れ様でした。私も山岳会(の仲間)のために、何か貢献できるよう技術を習得したいと思いました。あ、まず、体力をつけて仲間の足を引っ張らないようにすることが先でした・・・。

明日から笠ヶ岳へ!春合宿

2010-05-02 23:27:22 | 山岳会
 良い天気の連休です。

 畑のことや田んぼのこと、ナメコの菌打ち、水無神社の祭等、記事にしたいことがたまってきていますが、なかなかアップできません。

 明日から、山岳会の春合宿で、笠ヶ岳へ行ってきます。春合宿とはいうものの雪の稜線登りです。5日に帰ったら記事をアップしたいと思います。
 ルートは四尾根というところで、比較的登りやすいところとのこと。とはいえ、油断は禁物。先輩から技術や知識を学んで、無事5日に記事がアップできるよう、気をつけていってきます。


 (点線がおよそのルート)