飛騨の自然と巨木に親しむブログ

飛騨をうろうろぐるぐる歩き、飛騨高山の自然と巨木をご紹介します。あと、宮笠、登山、トレランのネタなども登場します。

飛騨高山の巨木 No.29 高山神明神社のスギ

2007-08-30 23:38:48 | 巨木
 9月近くなって、朝晩はめっきり涼しくなってきました。以前は夜はカエルの合唱でしたが、今ではコオロギたち虫の合唱です。

 今回は、先日記事を書いてアップしようとしてうまくできなかった巨木の再掲載チャレンジです。

 飛騨高山の巨木 No.29 高山神明神社のスギ 

   

 幹 周:600cm 
 樹 高:36m 
 所在地:高山市神明町1-97 
 保護指定:天然記念物(県指定) 
 高山市の市街に程近い神明町。急な石段を登っていくと、本殿の横に大きなスギが伸び上がっているのが見えてきます。急な階段を上りきると目前に太い幹が立っていました。
  
 このあたりは、杉箇ヶ谷(こんな字だったかな・・・)というそうで、本殿の裏山にもたくさんの杉が生えています。2本くらい調査対象となりそうなくらいの巨木を見つけましたが、足ごしらえなどが不十分だったので、次回に譲ることに。
 大スギの幹は多少痛んでいるようでしたが、まだまだ樹勢は十分ですね。この杉も、「あ、こんなとこに巨木があったのかー」と言う意外な穴場でした。

 11月10・11日の巨木フォーラム&巨木ツアーに向けて、準備は遅いながらも着々と進んでいます。後援名義等申請書、講演や事例発表者への依頼文送付など、ひとつずつ作業を積み上げています。がんばらねば!

飛騨高山の巨木 No.28 滝町のアカマツ

2007-08-18 00:05:15 | 巨木
 高山でも暑い日が続いています。最高温度の記録を更新した多治見市ほどではありませんが、高山でも38℃位にはなっているようです。雨が降らないかなぁ・・・。

 昨日、ハンターのOさんに、アカマツの大木を教えていただいたので紹介します。
飛騨高山の巨木 No.28 滝町のアカマツ 
 
 幹 周 : 430cm(実測462cm) 
 樹 高 : 約20m 
 保護指定 : 保存樹
 滝町と丹生川町を結ぶ農免農道を来たに進むと、滝町の神社の山手で橋を渡るところがあります。そこからさらに山手を見ると、植林されたスギの樹冠から突き抜けるように生えるアカマツが見えます。それがこのアカマツの大木。橋のたもとから斜面の草をつかみ森に分け入ること15分くらいで、この木の根元に到着します。

 見上げると、途中から幹が3本に分かれ伸び上がっています。「この木は窓木(まどぎ)やなあ。」 Oさんが言いました。「窓木」とは枝が隣の枝にくっつき、窓枠のようになっている様子を指します。昔の人は、窓木は神様が休むところ(降りてくるところ?)ということで、木を切らなかったそうです。根元に保存樹の看板があり、指定を受けていることがわかりました。幹周は430センチとのことですが、実施に巻尺をあてるとコブの位置によって462cmになりました。

タカチホヘビって知っていますか?

2007-08-14 01:10:17 | いきもの暦
 最近暑い日が続いています。
 春先さぼって、冬のストーブ用の薪の準備を今頃になってやっています。今回はそんな作業中に見かけたヘビを紹介します。

 その名もタカチホヘビ



なんとなくかっこいい名前ですねー。
 図鑑によれば、なかなか目にしないが珍しいヘビではないとのこと。主食のミミズを探して、落ち葉の下なんかをウロウロしているようです。長さは15センチくらいでしょうか。大人になると背中に一筋の線が目立つそうですが、この個体は幼蛇で黒っぽい色をしています。
 普通ヘビのうろこはとなり同士重なり合っていて、乾燥に耐えるようになっているそうですが、タカチホヘビはうろこがビーズ状に並んでいて、隙間から地肌(と言うか皮膚)が露出しているので乾燥にとても弱いとのこと。今回は、前に切り倒して置いていたナラの木を持ち上げたとき、湿った落ち葉の中で昼寝していました。よほど眠いのか、ちょっと動いて頭を落ち葉の下に隠したきり動きませんでした。落ち葉をどけて写したのがこの写真です。目がちっちゃくてかわいい感じです。
 薪用に倒したナラの木でしたが、その木だけはタカチホヘビの寝床としてそのまま元に戻しておきました。こんなちっちゃなヘビも、森の一員として生活しているんですねぇ・・・。

月下美人の花を見学しました。

2007-08-11 00:04:23 | いきもの暦
 飛騨にも短い夏が訪れ、暑い日が続いています。我が家の畑ではオクラがようやくとれ、まもなくトウモロコシも収穫期を迎えます。

 昨日、日ごろお世話になっているO氏より、月下美人の花が今夜咲きそう、との情報を頂き、夜9時半ごろ見学にお邪魔しました。
 

 玄関先の鉢植えの月下美人が、満開を迎えようとしていました。地元新聞社2社も取材に訪れていて、これだけの株は珍しいと話していました。
 夜咲く花は、送粉昆虫にアピールするように、暗闇で目立つ色と強い匂いを放つと聞いたことがありましたが、月下美人もその例に漏れず、鮮やかな白色と甘い香りを放っていました。残念ながら観察中に昆虫が訪花するところは見られませでしたが・・・。
 写真や映像では見たことがありましたが、実物をじっくり見たのは初めてで、折り重なったたくさんの花弁(がく?)と花の中心部のめしべとおしべ(かな?)のつくりがとても見事でした。これが野生で生えている様子をみてみたい!と強く思いました。どこに生えているのでしょう?

 なお、花は夜中にはしぼんでしまうとのことで、昨夜咲いた花の残骸が2つついていました。


飛騨高山の巨木 No.27 高山市下水道センターのイチイ

2007-08-08 00:09:51 | 巨木
 昨日一昨日と、手作りの車庫の屋根張替えをしました。といっても、これまではコンパネの屋根下地の上に仮にブルーシートを張っただけでしたので、築2年目にしてようやくちゃんと屋根ができたということになりますが・・・。宮笠をかぶって作業をしていましたが、照りつける太陽のせいで、今日は顔の皮がむけてきてしまいました。さしずめ車庫焼け、いやトタン焼けでしょうか?

 今回は、ちょっと意外な路線で、新しい(?)巨木です。
飛騨高山の巨木 No.27 高山市下水道センターのイチイ 
       
 幹 周:490cm 
 樹 高:9m 
 所在地:高山市冬頭町(ふいとうちょう)333高山市下水道センター敷地内 
 保護指定:保存樹 

     

 下水道センターの芝生の庭の一角に鎮座するイチイ、幹は3本に別れ中心部は枯れて空洞になっています。木自体は大変風格のあるすがた形ですが、明るい庭に盛り土されそこに生えている様子をみると、「巨樹」と聞いてイメージする姿とはちょっと違うように感じるのは私だけでしょうか?ただ、これだけの木を移植するのは並大抵の庭師ではできないでしょう。年月を経た木の様子と、庭師の腕には感動を覚えましたが、それ以上に、山に自生していたときのこのイチイの姿をみてみたいなあ・・・と強く思いました。(今回は携帯電話のカメラの低下質モードで撮影したものなので、写真が小さくなってしまいました・・・。)
 それにしても、こんな普通のところに植えられたものとはいえ大きなイチイがあるのは、さすが飛騨高山!ということなのでしょうか?