飛騨の自然と巨木に親しむブログ

飛騨をうろうろぐるぐる歩き、飛騨高山の自然と巨木をご紹介します。あと、宮笠、登山、トレランのネタなども登場します。

ほらどキウイマラソンで!

2011-11-28 00:31:27 | 走る!
 48分40秒!

 ン十年ぶりに長距離(10km)を走った結果です。27日(日)、いつかマラソンに挑戦したいなーと思っていて、なかなか実現しませんでしたが、このたび関市洞戸(旧洞戸村)で開催された『ほらどキウイマラソン』で、初めてのマラソンチャレンジとなりました。

 23日に予行演習で10km走ってみたときは、57分59秒でしたが、約10分タイムを縮め、1キロ5分ペースを下回る(上回る?)タイムとなりました。

 走っているときは、今回も右わき腹が痛くなりかけたことと、呼吸が乱れてしまったことが要改善というところですが、目標タイムを少し下回ったのこともあり、自分としてはまずまずの走りだったと思います。

 今後、ハーフマラソン、フルマラソンと挑戦していくかどうかは、明日以降の筋肉痛の出方しだいで判断しようと思います・・・。


天蓋山(てんがいさん)に登ってきました。

2011-11-26 23:04:30 | 宮笠で登山
 去る11月3日、職場の山の会で「天蓋山(1,527m)」に登ってきました。この山は、名前の響きがいいのと、山の眺望がいいということで、以前から気になっていた山です。職場の山の会(夏に飯豊山に行った会)の秋山山行の候補を決めるときに、私が行きたい天蓋山を挙げていたら採用されたようです。

 天蓋山は飛騨市と高山市の境界にあり、登山口は飛騨市神岡町山之村地区にあります。山之村は、交通の便が悪いことなどから、飛騨でも昔ながらの風景が残っている地区として知られています。地域住民の方が取り組んでいる、地域おこしの活動なども時折話題になります。山奥だと冬の時期など生活するのに不便なことが多いのは確かで、おそらく過疎化が進んでいることでしょう。やはり山奥の地域に「住み続ける」ことは大変であり、尊いことだと思います。

 当日の天候は曇り。登山口であるドライブイン「夕顔の駅」に到着し、9時30分頃に、合掌家屋が入り口に建つ道向かいのキャンプ場方面に歩き始めました。




 はじめのうちは緩やかな登りの山道。季節はもうほぼ冬です。紅葉がわずかに残る冬枯れの雑木林を、落ち葉をカサカサ蹴散らしながら歩いていきました。


 沢沿いに上っていき、小さい沢を渡ると正面に急な登りが見えてきました。以前、けっこう登りが厳しいとの話を聞いていたので、「いよいよきたなー」という感じ。


 危険な岩場があるということではありませんが、急な山道。一箇所ロープがたらされているところもありました。しばらくはみんなあえぎながら登っていきました。
 やがて一段落して尾根に出ました。そこでナラ枯れにあったミズナラの大木を発見。根元に木屑が積もっていました。各地でナラ類などブナ科の樹木を枯らすナラ枯れは、高山市でもここ3年ほどで被害が拡大傾向にありますが、こんなところまで・・・。来年の春に、この木から出たカシノナガキクイムシが、体に木を枯らす菌を持ってほかのミズナラに向かうのですね・・・。


 その後も尾根道を進みますが、ところどころ急な登りが現れます。手作りの看板(ヘタウマな感じでほのぼのしていました)が、疲れた体と心をちょっとだけ癒してくれます。




 山頂かなーと思いつつ登ったピークは、ひとつ手前で、そこからひとくだりしてまた登りかえすと本当の頂上。速い人はもう山頂に到着しているようです。


 山頂到着!11:20。ほどほど広い山頂は、けっこうな人でにぎわっていました。残念なことに眺望は雲に隠れてあまり見えませんでした。なお、山頂の標柱の文字は、田部井淳子さんが書かれたものとのこと。仲間の1人は、前に天蓋山に登ったときに、田部井淳子さんとすれ違ったと言っていました。何かこの山に縁があるのでしょうか・・・?



 昼食をとった後はぼちぼちと下り、13:45に夕顔の駅へ下山。お疲れ様でしたー。

 ちなみにその後は、恒例の宴会。ケヤキの大木の傍らに建つ神岡の焼肉屋さん「けやき」で、楽しい反省会をしました。ご馳走様でしたー。

ほらどキウイマラソンに!

2011-11-23 13:29:11 | 走る!
 57分59秒。

 今度の日曜日に『ほらどキウイマラソン』40代10kmコースに出走するため、事前に一度くらいは10kmを体験しておこうと、今朝走ってみました。その結果が冒頭のタイム。

 10km走るなんて、高校の競歩大会24km以来、実に30年近い間が開いています。当時は、生物部と掛け持ちで一時陸上部に所属し、長距離をやっていたこともあり、そこそこいい順位でしたが、最近は(山は登っても)長距離走ることはありませんでした。

 今回は、うちの近くの農道で、事前に2.5kmの位置を計測しておき、2往復する予定でした。地図で見るとほどほどの標高差(80mくらい)があります。
 走り出しは登り方向の2.5km。2往復で10kmの計算です。目標は1kmを5分(10kmを50分)ですが、ペース配分がわからないので、適当に走り始めました。

 折りしも向かい風で、しかもゆるい登り、1kmくらいで早くも疲れが・・・!しかし何とか、ゆっくりでも止まらないように走って、2km地点を10分前後で通過。その後折り返して、ゆるい下りをスタート地点に向かいます。

 その頃から右わき腹に痛みが走り始めました。走りながら「そういえば昔、長距離走ると脇腹が痛くなったなぁ・・・」と思い出しつつ・・・。スタート地点の2往復目折り返しに頃には、けっこう痛くなり、これ以上痛みが増すのが心配で、折り返し時に約200m(3分くらい)歩きました。すると何とか痛みも収まりかけたで、再度走り始めました。

 折り返すと再びゆるい登り・・・。「今日は練習だし・・・」「日曜の本番に疲れが残っちゃいけないし・・・」 心の中で、弱い自分が休む言い訳を考えて連呼します。一方の自分は「ゆっくり止まらず」と唱えながら、何とか走り続けました。

 最後の300mは、一応ラストスパートの余力を残し、終わってみれば冒頭のタイム。

 当初の目標だった、1kmを5分のペースは超え、6分余になってしまいました。考えてみると、わき腹痛で歩いたこと、アップダウンがあることから、本番のコースによってはもうちょっと速くなれる?かもしれません。逆に遅くなることもあるかも・・・。

 前から、自分の体力を見極めたくて参加してみたかったマラソン。動機としては、山登りも通じるところがあります。今回は10kmということで、マラソンというには短いですが、今回まあまあのタイムなら、ハーフマラソン、次にはフルマラソンにも挑戦してみたいと思います。職場にも山岳会にもマラソンをやっている方がいるので、お話も聞きながら、また、トレイルランニングも面白そうだなぁと思っていますが、無理せず挑戦したいと思います。


小秀山に登ってきました

2011-11-15 00:33:08 | 宮笠で登山
 少し前になりますが、10月29日に岐阜県(中津川市)と長野県(王滝村)の県境にある『小秀山(こひでやま・1,981.7m)』に登ってきました。この山は、日本200名山に選定されている山ですが、飛騨地方からちょっと外れていることもあり、登山対象として見ていなかったのですが、知人のススメもあり登ってみることに(進めていただいた当人は、当日は体調不良のため登れませんでしたが・・・)。

 メンバー4名は、まだ薄暗い朝6時に高山市一之宮町に集合し、登山口である乙女渓谷を目指しました。乙女渓谷は、かわいらしい名前ですが、一説によると乙女の語源は「お留め」で、山林資源の保護のために木の伐採が禁じられているエリアだったとのこと。
 登山予定ルートは、乙女渓谷・二の谷から夫婦滝、カモシカ渡りを経て兜岩、そして山頂。帰りは三の谷に下るルートです。
 7時40分、登山開始。たくさんのバンガローが並ぶ登山口からは、紅葉の渓谷(二の谷)につけられた木の回廊・階段を登って行きます。このあたりはまだ観光地モードで、気楽に歩けます。
 途中、木の間越しに、らせん状に流れているように見える「ねじれ滝」が見えました。この渓谷は沢登りも面白そうです。


 木造の避難小屋を過ぎて、やがて夫婦滝に到着。水量はそれほど多くありませんが、かなりの迫力です。


 ここから渓谷を離れ、岩が積み重なった急登が始まりました。稜線につながる細い岩場の尾根をぐいぐい登っていきます。ちょっとした名所のようになっている「カモシカ渡り」は、距離は短いですが、岩登りの雰囲気が味わえました。高所恐怖症の人には、ちょっとキビシイかも。その後はやや傾斜がゆるくなり、右手には兜岩が見え始めました。遠目にも、快晴の青空をバックにとんがった岩がかっこよく見えました。


 しばらく行くと帰路で使う三の谷ルートとの分岐がありました。左手には、尾根越しに御岳が見え始めました。いつもは北~西から見ているのですが、今日は南側から見る事になるためかなり表情が変わって見えます。


 そしてついに兜岩に到着。けっこうスリルがありますが、高いところを見ると登りたくなってしまう悪い癖が出て、つい登ってしまいました。


 この先、なだらかな尾根歩きで第一高原、第二高原、第三高原とたどり、山頂手前にあるあたらしい山小屋「秀峰舎」にたどりつきました。バイオトイレ完備の立派な小屋で、山頂近くにこんな山小屋があるのは不思議な感じがしました。一度泊まりに来てみたいかも・・・。


 11時40分。そこからちょっといくと、小秀山の山頂でした。山頂から北を見ると、ドォーンと御岳が!火山らしい荒々しい表情が新鮮でした。


 1984年(昭和59年)に発生した長野県西部地震では御岳が大崩壊し、大量の土石流が尾根に乗り上げながら流れ下った様子を空撮した画像が、今でも記憶に残っていますが、その大崩壊地かな・・・と思われるがけも見えました。山頂はそれほど広くなく、中高年の団体(最近よく考えたら自分もその範疇に入ってきたのかな、と思うとフクザツな感じに・・・)でいっぱいだったので、北側にある踏み跡をぬけ岩棚の上に移動。ちょっと狭いけど、またメニューはインスタントラーメンでしたが、御岳の眺望を目の前にして最高の昼食となりました。



 山頂でのんびりした後、下山。登ってきた登山道を戻り、三の谷の分岐を右に。そこからは延々とジグザグの下り道。


 左手に国有林の境界刈払い道があり、そっちのほうが近いし歩きやすいかな、とも思いましたが、初めての山ということで登山道を忠実にたどりました。先を見るとずっとジグザグに道が続いているので、普段の山仕事のときなら一直線に下るのですが、じれったい思いをしながら4人は黙々と下りました。
 やがて山の神の祠と造林小屋があり、登山道からひろい林道に。林道歩きもほどほど長く、下り疲れたーと思ったら、朝のバンガロー村が見えてきました。15時35分、下山。お疲れ様でした。


 飛騨からそれほど遠くないところで、渓谷や滝、岩場、御岳の眺望など、いろいろ楽しめたいい山でした。もし次ぎ来るなら、残雪の頃、雪を頂いた御岳を見に来てみたい、と思いました。

紅葉の位山に

2011-11-06 00:52:52 | 登山
 11月に入って、我が家の近くでも木々がきれいに紅葉しています。ここのところ紅葉の山にいくつか行く機会がありました。位山(くらいやま、1529m、10/16)、小秀山(こひでやま、1982m、10/29)、天蓋山(てんがいさん、1527m、11/3)の3つです。ちょっと日が経ったのもありますが、ひとつずつご紹介します。

 位山は、標高はそれほどでもないものの、飛騨の名山として知られ、いろいろな伝説や巨石、イチイの笏木(しゃくぎ:昔の一万円札で聖徳太子が手に持っている板)を天皇家に献上する話など、いろいろな面白い話のある山です。日本200名山に選定されていることもあり、休日を中心にけっこう多くの登山者が訪れます。

 今回は、山の経験があまり無い同行者もいたため、私の慣れ親しんだ位山をご案内することに。よく知る山ということもあり、ふつうの登山道ではなく、地元民ならではの蔵柱谷を登る道を使い、くだりはスキー場に降りるルートで行きました。
 蔵柱谷は、一之宮町の水源となっている谷で、多くの天然林が残り、あちこちにイチイの大きな木が残っています。谷沿いの道をさかのぼっていくと、ブナ林があります。今年は、位山ではブナの実はけっこう豊作で、足元の落ち葉の下に転がっていました。また、種を包む殻が、木の枝や葉っぱを挟み込んで落ちていました。


 稜線に出ると、しばらく山頂方面に向かい、やがて通常の登山道に合流します。歩く中で、もう葉が落ちてしまったものもありましたが、きれいに紅葉している木もあり、疲れた体を癒してくれました。ヤマウルシだと思いますが、葉がハート型に変形しているきれいな葉が落ちていました。」


 山頂で昼食でしたが、天気がいいためかほかに多くの登山者がいて、とてもにぎわっていました。


 山頂近くには、天然の湧水である「天の泉」や、合併記念公園整備の際に作ったバイオトイレがあり、その近くにツルリンドウの花が終わってできた赤い実がたくさんついていました。


 山頂からは、稜線のゆるい尾根を下る長い道のりです。のんびりと紅葉の尾根道を下ると、やがてスキー場のリフト山頂駅に到着。ここからは飛騨の山並みと、我が家がある一之宮町が見渡せます。


 今日一番の難所はこのスキー場の下り(?)という感じで、ちょっと急で滑りやすいくだりが続きました。まあ、そこも何とか通過し、無事下山できました。スキー場に生えているススキが、下ってきたあたりに夕日を受けて輝いていました。