飛騨の自然と巨木に親しむブログ

飛騨をうろうろぐるぐる歩き、飛騨高山の自然と巨木をご紹介します。あと、宮笠、登山、トレランのネタなども登場します。

八ヶ岳スーパートレイルまであと1週間!

2012-10-28 23:02:48 | 走る!
 11月3・4日は、八ヶ岳の中腹を一周する『八ヶ岳スーパートレイルレース』が開催されます。そして、無謀にも100マイル(=160km)のコースにエントリーしています・・・。3日の午前5時スタートで、翌4日の午前11時がリミット。30時間に160kmのロード、林道、トレイルを駆け抜けます。これまで走った最高距離は、飛騨高山ウルトラの72kmコース。それがいきなり160kmとは。本当は練習でもいいので100kmコースを走りたかったところですが・・・

 走るほうは、6月の第1回飛騨高山ウルトラマラソンに出走後はちょっと燃え尽き感があり、走る意欲がちょっと下火でした。それでも、今の日本で最高峰のトレイルレースのUTMF100マイルを最終目標にした手前、八ヶ岳スーパートレイルレースを完走しなければなりません。(ただ、八ヶ岳スーパートレイルレースを完走できたとしても、参加条件が厳しくなった来年のUTMF参加資格が得られるかは・・・微妙そうです・・・)

 最近は練習不足で、特に長距離ランができませんでしたが、今日何とか20km走りました。本当は40kmくらいいきたかったところですが・・・今日は、昼間は職場の日直で、それが終わって夕方5時半から2時間ほどかけて走りました。

 今日は、気温10度前後と程よく冷え、折りしも雨ということで、カッパを着て走る練習をしました。来週は、八ヶ岳のあたり(最高点は標高2千mを超える大河原峠)では、夜は氷点下になるとのこと。冷たい雨が降ったり、ミゾレ、雪の心配もしなければならないかも・・・。そんなこともあり、雨の夜、カッパを着て走ってみたということです。

 それと、夜のトレイル(山道)をヘッドランプの明かりを頼りに走ったことは無かった(歩いたことはあったけど)ので、コースの一部に位山官道の石畳の道を取り入れ、のぼりと下りをちょっとだけ経験。夜の森は、ヘッドライトの明かりに照らされたところ以外は真っ暗闇(当たり前ですが)で、独特の雰囲気がありました。熊鈴を持っていかなかったので、もしかして遭遇したら、とドキドキし、時々わざと咳払いをしながら無事走り&歩きました。

 実際走ってみて、気づいたこととして、雨の夜にヘッドライトをつけて走るとき、キャップのひさしの影で足元に明かりが届かないこと、それと霧が出るとヘッドライトの明かりは霧に反射して白くなり先が見にくくなることがわかりました。
 前者は、別のライトを胸あたりにつけるか持って走れば解決できそうです(雨が降らなければキャップをかぶらないので問題はありませんが)。後者は、ヘッドライトでは霧に反射してしまう状況でも、地面近くは霧が薄いので、やはり別のライトをなるべく下につけるか持って使えば何とかなりそうです。これも、一回だけですがやってみてわかったこと。今日はいい経験となりました。

 あと一週間となったため、体を休めるため明日以降はあまりヘビーな練習はしないようにします。今からあせっても、急に体力はつきませんので・・・。

 残された日は、氷点下になるかもしれない八ヶ岳で、30時間行動し続けるための装備を検討し、必要最小限に絞る作業をします。今日使ったカッパの洗濯&撥水処理もする予定。

 一緒に出走する師匠の見立てでは、かなり完走率が低くなるのでは・・・、とのこと。ちょうど一年程となる私のレース出走経験で初の途中棄権か!と、ちょっと心配ですが、山登りで培った体力(自慢できるほどではありませんが・・・)と、山道の歩行技術(下りははちょっと自信あり!)で、なんとかなるでしょー。


錫杖岳・左方カンテ、ようやく完登できました。

2012-10-20 22:16:10 | 山岳会
 クライミングをやる人の中では、最近(?)、飛騨の錫杖岳(しゃくじょうだけ)が見直されていると聞いたことがあります。そのせいか、今日の錫杖岳も数多くのクライマーでにぎわっていました(その一部に私もいたわけですが・・・)。

 今年は、ふるさと飛騨の『岩の殿堂』ともいえる錫杖岳に何回か上る機会がありました。それも、左方カンテという(一番クライミングでは簡単らしい・・・ウソだー!)ルートを集中的に登りました。というか、左方カンテ位しか登れるルートが無いといったほうが正しいかも・・・。

 今日で5回目の左方カンテ。目標は、まだ登っていない最後の6・7ピッチ(50mのロープを使ってシャクトリムシの要領で登る時、登る人がロープを一とおり伸ばす長さを1ピッチといいます。足場や立ち木の状況などに応じて、1ピッチの長さは変わります。)を登ること&紅葉を楽しむこと&前回パートナーが怪我をした事故の状況確認。また時期的に、今日は今年のクライミング納めという感じで、紅葉の錫杖岳を楽しんできました。

 一つ目の目標『6・7ピッチを登ること』は、達成できましたー!写真を撮る心の余裕が無かったので、今回同行いただいたT師匠の画像を・・・

 

 初めて登る6ピッチ目は、始めの所と、途中の岩壁乗り越えが厳しく、ちょっとズル(道具を使いました・・・)して乗り越え、また近くのクライマーにアドバイスを得るという奥の手も・・・まあ、乗り越えられて何よりです!

 7ピッチ目も、一見「えー、どこ登るの?」って感じのカベでしたが、小さな岩の突起を探りながら早めに低木の生えているところに逃げ込みました。やっぱり岩より土と木があるところはいいですねー。

 これまでに登った分とあわせると、左方カンテの全7ピッチをリードで登ったことになります。ちょっとズルはあるもののある程度の自信につながるかな・・・。

二つ目の目標『紅葉』は、サイコーでした。クリヤ谷に広がるブナ林の黄葉、カエデ類ヤウルシ類の赤などなど・・・他にも針葉樹の緑色と岩の白色など、日光の条件によって鮮やかさがめまぐるしく変化していました。以下掲載しますので、見て下さいませ。





(上の写真の下に写ってるのは、今年初めて買ったクライミングシューズです)


 今日は天気がよく、向かいの穂高連峰もよく見えていました。(とんがったジャンダルム、見えるかなー) ただし、季節柄気温は上がらず、確保中にじっとしていると足が震えることも(岩の怖さからか?)。



 帰宅して、心地よい疲労と指の筋肉痛に見舞われております。T師匠、ご指導ありがとうございました。


北岳へ行ってきました

2012-10-10 00:53:29 | 山岳会
 10月8日、赤石山脈(南アルプス)北部に位置する、日本第2位の高峰『北岳(3,192m)』に行ってきました。

 今回は山頂に行くのが目的ではなく、3年前に亡くした山の仲間の慰霊登山。彼は、北岳バットレス下部でビバーク中に、100年(?)に一度の大崩落の落石により亡くなりました。

 今回は3回忌ということもあり、妹さんをバットレス基部の事故現場直下までお連れして、慰霊をしてきました。

 2009年10月10日、事故があったときは、雨が上がって晴れ間がのぞき、ナナカマドなどの紅葉が鮮やかでした。

 満天の星空の星たちが、時間とともに動いていくのをずっと見ていました。

 今回も、ちょっとガスが出たりしたけど、秋晴れの空の下、鮮やかな紅葉が盛りを迎えようとしていて、とてもきれいでした。

 一方、例年より多い残雪が、大樺沢に居座っていました。

 事情により来れなかった山岳会の方もいましたが、現場近くで慰霊をする我々と気持ちはつながっていたと思います。

 石で作った祭壇と、形見のナイフ、お供え物、遺影の質素なしつらえでしたが、妹さんにも事故現場の間近で手を合わせていただくことができ、また私や同行者の方たち弔うことができました。

 (自己満足でしかないことは承知の上ですが、)意義ある慰霊登山となったと思います。

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