飛騨の自然と巨木に親しむブログ

飛騨をうろうろぐるぐる歩き、飛騨高山の自然と巨木をご紹介します。あと、宮笠、登山、トレランのネタなども登場します。

OMM JAPAN 2015に参加してきましたー。おもしろかった!

2015-11-16 23:49:28 | 走る!
 日本で第2回目の開催となるOMMJAPAN2015に、去る11月14・15日に参加してきましたー。

 OMMとは(去年も書いたような気が・・・)、オリジナル・マウンテン・マラソンの頭文字で、コンパスを持って野山を駆けポイントを探すオリエンテーリングと、登山を合体させたような競技です。
 一泊二日で、装備や食料をすべて担ぎ、各日に配られる地図上のポイントを、コンパスを使ったり地形を読んで探し、時間内に回ってくるというような内容です。
 トレランでの山を走って楽しい思いはありますが、しょせん決められたコース上。その点OMMは、地図を読んで次のポイントまで同行くかは自由に決められるのです。それがまた楽しい―のです。

 今年の開催地は、群馬県嬬恋村、パルコールつまごいスキー場周辺のエリアで開催されました。
 天気は去年と同じ雨、しかも去年の伊豆高原より標高が高く、冷たい雨でした。私たちは行きませんでしたが、標高の高いところでは雪が積もっていたとか・・・よく遭難者がでませんでした・・・。

 金曜日に現地入りして受け付け、そこでもと飛騨の山仲間と再会、今はこちらのキャンプ場で働いているとのことで、このあたりの気象などについて情報をいただきました。夜は、地ビールや地酒、ソーセージなどで前夜祭。でも翌日のことを考えて、駐車場に張ったテントで早めに就寝。

 一日目、スタート地点はセンターハウスから徒歩で2㎞ゲレンデを登ったところとのこと。雨のなか黙々と大勢の変人たちが上を目指します。




 スタート地点にて。スタートはウェーブ式で、出発1分前にこの日のポイントの記載された地図が配布され、そこから7時間のうちになるべく多くのポイントをとって、今日の指定キャンプ地にたどり着かなければなりません。




 ポイントには記録機があり、選手の手首に着けたマーカーをそこに差し込み、電子音がすれば記録完了。これを繰り返します。




 スタート地点から上を見ると高得点ポイントが多かったのですが、よく見ると登山道をずーっと行ってずーっと戻らなければなりません。そんなに走力のない私たちペアは、下のほうの低得点ポイントをたくさん獲る作戦とし、ゲレンデを駆け下りました。
 途中、真剣にコンパスで位置を探したり、迷って隣の谷をだいぶうろうろしたりしましたが、おおむね予定していたポイントはつぶせ、予定より30分以上早くゴールに到着。




 おそらくOMM発祥の地の本部スタッフで、去年も私の宮笠を見て一緒に写真を撮った方がいて、Do you remember me? と、今回も写真を撮っていただきました。




 ちなみにこの写真のきれい版が、OMMのフェイスブックにも掲載されていました!

 初日はこれで終わり。明日の朝まではテント生活で英気を養います。
 かなり濡れていましたが、テント内はあったかく、濡れた服も体温でやがて乾き、寝るときには(気温も高めだったので)寒さはほとんど感じませんでした。


(写真の左あたりのテントが我々のテント。矢印は、表札代わりの宮笠が。)

 なお、一日目を終えての暫定成績は、スコアロングの部の23位と、微妙な位置にいました。明日成績を大きく落とさなければ、去年よりいい成績で終われそうです。目指せ20位以内!


 明けて2日目、も雨でした。明るくなると、おびただしい数のカラフルなテントが並んでいました。みんなどんな夜を明かしたんでしょうか。食事と酒の豪華さでは、われわれペアは10位以内に入っていたはず!?




 2日目も雨の中、7時40分に出発し、今日は6時間の制限時間です。

 


 飛騨人は、しかも山屋は地図上の道がないところでも最短距離を進みます。これがOMMのだいご味でもあるのですが、去年そんな姿を見た他のチームから「マタギみたいですね」と褒め(呆れ?)られたのですが、今回もショートカットしまくり。平地で速く走れない我々は、こんなところで他の人との差を縮めるしかないのでした。




 13:20、制限時間を少し前にしてゴール。ポイントに撤収時間があることに注意を払っていなかったため、ちょっと誤算がありましたが、今日は最後までどん欲に回れました。
 獲得ポイントは、概算ですが、初日461、2日目526で、987ポイントでした。順位はそのうちOMMのサイトで公表されると思いますが、去年よりは上に行ってるといいなー。




 去年に続き、今年もたのしかった!
 コンパスを駆使するところが多く、勉強になりました(って、ここで勉強してちゃいけませんね。勉強してから参加しなきゃ・・・)。
 2日目は昼近くになると晴れてきて、広大なキャベツ畑の先にそびえる浅間山など、見事なパノラマの景色が目を楽しませてくれました。
 また、笹薮のヤブ漕ぎ、泥だらけの道、いばらの密集地帯など、苦しくもたのしい状況を楽しんで乗り越えれました。これも、去年に続いて一緒に参加していただいたM師匠、OMMのスタッフの皆様、途中声を掛け合った出走者の方など、多くの方のおかげでした。どうもありがとうございました!

 また来年も、ぜひぜひ出たいです! 今度は雪山ですか?

位山三山トレイルランニング、ショートコース魅力アップのための下見に行ってきました。

2015-11-03 22:47:21 | 走る!
 来年の開催に向けて準備が進みつつある『位山三山トレイルランニング』ですが、先日の下見でミドルコース(30㎞)はだいたいコースが固まってきましたが、ショートコースはまだぼんやりとしまままでした。
 そこで、魅力アップのために、いいコースがないかなーと、下見に行ってきました。
 候補は、位山三山の一つ『舟山(ふなやま1,476m)』です。位山三山というからには、ミドルコースの位山・川上岳(かおれだけ)に対抗し、ショートコースでは舟山と位山の山頂を踏んでいただければ、ということで、地図をじっくりみながら行ってみました。

 舟山にはスキー場があり、位山に負けないくらいの展望スポットもあります。山頂付近まで車道が通り、アンテナ群が林立しているので、登山の対象となかなか考えにくいのですが、実際は、整備された登山道があり、巨石もあるなど、様々な魅力のある山でもあります。
 スキー場を全部登るのはきついし長すぎるので、旧キャンプ場から作業道を通り、スキー場のてっぺんに出る登山道を利用するのがよさそうです。そこから登山道で登ると展望台があり、そのすぐ先に舟山山頂へと続いています。今回はこれで行ってみようっと。




 なお、行った結果のマップとデータ、標高グラフを掲載します。以下の記録文章を読む参考となればと思います。









 スキー場から舟山山頂に伸びる車道を進むと、右側に広い駐車スペースがあるキャンプ場跡地があります。そこに車をとめて、いよいよスタート。(8:32)




 あまり車は通らないのか、落ち葉に埋もれた作業道を進みます。傾斜が緩いところではちょっと走りも入れつつ、基本歩きで登っていきます。




 (マップのポイント①)スキー場頂上駅に到着。スキー場を眼下に、飛騨の山並みのパノラマが広がっています。(8:44)




 鉄の階段を登ると、いよいよ登山道に入ります。結構な傾斜で、喘ぎながら登っていきます。




 (マップのポイント②)登りきると、展望台と東屋があります。息を整えながら飛騨の大パノラマを楽しみます。(天気が良ければですが・・・)






 そこからは、オフロード車なら走れそうな広い未舗装路のアップダウンです。その先にあっけない舟山山頂(マップのナンバー③)が待っていました。




 山頂を過ぎると、アララギ湖への下りが始まります。九十九折れの道で、一気に高度を下げます。樹林帯の中の道ですが、苔むした岩場あり、滑りやすい木の橋ありで、なかなか気が抜けません。








 途中、林業でつけられた作業道と交差し、分かりにくい所がありました。注意してれば大丈夫でしょうが。




 アララギ湖到着。(マップの④) ここは道路もありトイレ、自販機もあるので、エイドの適地となりそうです。




 アララギ湖は人造湖で、ダムの堤体を渡ると位山への登りが始まります。正面に見える位山を見て、闘志がちょっとだけ湧きます。




 位山への登りは、高圧電線の巡視路と同じです。急な階段に、あえぎあえぎしながら登ります。途中巡視路と別れて、高度を稼いでいきます。
 



 左にアララギ湖展望台への道を分け、進んでいきます。途中、木の橋を渡り、またしても林業用の作業道との交差が何か所かあります。このあたりできっと、田中陽紀さんは迷ってしまったのでは?




 しばらく進むと、巨木が見えてきます。政板のミズナラです。あちこち痛みはありますが、古木の風格が漂っていて、癒されるというか、パワーをいただけるような気がします。




 マーキングに沿って尾根に登り、標高を挙げていくと突然林道に出ます。これは、モンデウススキー場から伸びる苅安林道。左に曲がって林道の終点まで進みます。ここは走るところですよねー。



 
 林道の終点からは、階段です。急なところもありますが、順調に進みます。






 はじめのうちは人工林の中を登りますが、登り飽きたころには天然のヒノキや広葉樹の森になってきます。少し進むと、位山山頂直下にある水場『天の泉』です。先日の試走会でも、ここで水を飲んだ方はおられたようでしたね。おいしい水を飲んで、もうひと踏ん張りです。




 位山山頂に到着。8.5㎞で約2時間、早い方ならもっと早いでしょうねー。累積標高差は、登り約1,000m、下り約500m。これに位山からモンデウスの下りを加えると、約14㎞の程よいショートコースとなりそうです。




 展望スポット複数あり。走れるところも急な登りもあり。エイド適地あり。位山3山のうち2山の山頂を踏める。最後はモンデウススキー場のダウンヒルで締め、と、なかなかの好コースとなりそうです。

 課題は、スタート地点への移動ですが、打ち合わせでは、ショートコースは宮の大イチイへ移動してのスタートも検討されていたくらいなので、マイクロバスは調達できるだろうという想定です。

 もう冬になっちゃいますが、先日試走会に参加していただいたどなたかに、このコースを走っていただいて、感想を伺えたらなー・・・