飛騨の自然と巨木に親しむブログ

飛騨をうろうろぐるぐる歩き、飛騨高山の自然と巨木をご紹介します。あと、宮笠、登山、トレランのネタなども登場します。

虫二題

2007-05-27 23:07:08 | いきもの暦
 虫の写真を2枚ばかし紹介します。
 これは昨日、うちの畑に建つ(というほど立派なものじゃなく、手作りの粗末なつくりですが)物置小屋の天井近くにあったカマキリの卵のうから、赤ちゃんが孵化するところです。

 まわりにはカマキリの赤ちゃんがうろうろしていました。子供向けの写真絵本によると、孵化したときは膜に包まれた状態でお尻のあたりの糸で逆さづりで出てきて、そのうち膜を破って(このときに「孵化した」というのかな?)出てくるそうです。
 小さなカマキリの赤ちゃんたち、大きく育つことができるのは果たして何匹くらいなのかなあ・・・。がんばって、畑の害虫たちをバクバク食べてほしいものです。そんなこともあって、うちではカマキリとハチは大切にしていじめないようにしています。

 もう一枚は、今日、薪用のナラの木を伐りに山へ行ったとき、笹の葉についていたイモムシです。

 この笹の葉に注目!穴が横向きに点々と並んで開いています。よく自然観察会などで、「この笹の葉に開いた穴、だれがどうやってあけたでしょうか?」などとネタに使っている通称「弾痕(だんこん)笹」です!ということはもしや、このイモムシが(もちろんもっと小さいときに)巻き巻きしていた笹の葉に穴を開けた張本人では!?
 ホントは調べてから記事を書くべきところ、誰か知っていたら教えていただこうととりあえず掲載してみました。虫屋さん、もし見ていたらコメントお願いしまーす。

やっとジャガイモを植えました・・・。

2007-05-20 22:41:20 | うちの畑
 今日は、雲が多かったものの雨は降らず、外仕事にはうってつけの一日でした。日は射すものの気温は上がらず、じっとしていると肌寒いくらいでしたが、クワを振るう私にはちょうどいいくらいの気温でした。あちこちでは、田植機が走り回り、草刈機のエンジン音が響いていました。


 わたくしはというと、懸案となっていたジャガイモの植え付けと、ネギの定植をしました。
 ジャガイモは、去年ふるさと学校の新ジャガオーナーで収穫した物の残りを、去年そばを植えた畑に植えるというものでした。もうまわりの畑では、とっくに植えられ、芽が伸びてきているので、これ以上遅れてはいけない!ということで、我が家でも植え付けが実現しました。とはいえ、時間にあまり余裕がありません。畑や種イモのやわい(準備の飛騨言葉)も適当で、今日中に間に合うかなー、と不安な気持ちで取りかかりました。
 種イモは2つまたは3つに切り、切り口には灰をつけます。灰の心配をしなくていいのは、薪ストーブを使っている我が家の利点でした。用意した種イモを切り終えると、240個で、一輪車いっぱいになりました。


 畑は先日耕運機でうってありましたが、去年の名残で、たくさんのそばの芽生えが顔を出していました。

 かわいそうですが、そこに元肥をまき、種イモを置き、上に土をかぶせました。と、文字で書くと一行ですんでしまいますが、この作業が、最近体を使っていない私にはこたえました。ともかくなんとか夕飯前には植え終わることができました。ほっ・・・。


 ちなみに、近くのNさんの畑ではこんなになっていました。

 う、うらやましい・・・。まあでも、ちょっと収穫期が遅くなるだけでしょうから。(と、心の中で強がりを言う私でした。)
 来週の週末は、草刈と、トウモロコシ・オクラ・枝豆を植えるぞ!

うちのまわりの花たち

2007-05-13 22:16:41 | いきもの暦
 昨日、今日と春らしい暖かな日が続きました。ちょっと風が強かったけど・・・。
 土手の草たちも伸びてきて、そろそろ草刈の算段をせねば、と思う今日この頃ですが、何でもかんでも刈ってしまうには惜しい花たちがそこにはいます。うちのまわりに咲いているそんな花たちを、ちょっとご紹介します。

  まずはチゴユリ。裏山の林の下で、うつむいて白い花を咲かせています。かわいらしい感じの姿で、「稚児百合」という名前にうなづけます。ちょっと薄暗いので手ブレっぽい写真になっちゃいました。

 次はヤマツツジです。宮を含め、飛騨各地で「二番つつじ」と呼ばれていますが、これは春真っ先に咲くコバノミツバツツジ(一番つつじと呼ぶ)に次いで2番目に咲くからとのこと。「一番つつじの花は食べれんけど、二番つつじの花は昔よう食ったなあ・・」と言っていた知人の言葉が耳に残っていますが、私はまだ味見したことはありません。どんな味なんだろ・・・。ちなみに、うちのまわりには他にコバノミツバツツジ、モチツツジ、レンゲツツジが生えていますが、レンゲツツジは有毒らしいので、味見もやめておきましょう!

 さて、こちらはヒメハギです。日が当たって間もないため、花びらが閉じ気味ですが、もう少しすると、きれいで不思議な形の花が見えるはず。小さいためかあまり知られていませんが、宮では日当たりのいい乾燥気味の土手でしばしば見かけます。ぜひ虫眼鏡で花をじっくり見てみてください。

 この鮮やかな青紫色の花はフデリンドウ。私もあまり見かけませんが、ヒメハギの近くに生えていました。ちなみに、栄養のせいか、うちの近くのフデリンドウは色が薄くてひょろひょろしていますが、この写真の株は、ちょっとはなれたところの道路沿いに生えていた立派な株です。うちのにも肥料をちょっとやってみようかな・・・。

 これは花ではありませんが、オキナグサの実です。昔はこの実を「きゃきゃぼぼ」といって遊びに使ったそうで、身近な植物だったようですが、最近はオキナグサが生えるような生育環境が無くなったり、栽培(販売?)目的で採取されたりと、飛騨だけでなく全国的に絶滅のおそれがあるといわれています。実際、私も野生状態で生えているところは一箇所しか知りません。去年よりは株が増えていたので、またどんどん広がって、昔みたいに摘んで遊べるくらいになるといいですねぇ。

 これから季節が進んで、いろんな花が咲いてきます。コンパクトカメラなので、あまりレベルの高い写真は撮れそうもありませんが、飛騨の、宮の自然をこれからもぼちぼち紹介していきたいと思います。これをご覧になった方も、近所のちょっといい花の情報があればお寄せくださいませ。

春の位山ちょっと登山&高山市の巨木No.7 蔵柱のサワラ

2007-05-11 02:47:29 | 巨木
 もう昨日のこととなってしまいましたが、飛騨の名峰:位山に登ってきました。今度地元の小学生を案内する下見のためで、道の険しいところだけの確認ということで山頂まではいきませんでしたが・・・。
 案内するルートは、普通の登山道ではなく、山仕事用の歩道で、途中ではイチイの大木や巨石を目にすることができます。それと、一之宮町の大部分の水源となっている蔵柱(くらばしら)谷の川の始まりを目に&耳にすることができます。


 それほど高い山ではありませんが、標高1000m以上では、ようやく芽吹きを始めたブナや満開のタムシバが観察できました。
 そのほか、足元には春に花を咲かせる植物たちを観察することができました。

 それから、なかなか本数が増えませんでしたが、久々の巨木情報です。

 高山市の巨木 No.7 蔵柱のサワラ

   幹周:340cm
   樹高:約25m

 この木はちょっと地味というかあまり知られていないのですが、位山登山で使われるダナ平林道沿い(右手)にあり、木の葉が落ちた秋から春にかけて、その姿を目にすることができます。そういえば、宮村時代に発行された『宮村の巨木』にも掲載されていませんね・・・。
 そのくらい影が薄い(?)のですが、環境省の調査では報告があがっており、インターネットのデータベースにもちゃんと掲載されています。
 高さ5mくらいのところから二本に分かれ、よく伸び上がっています。
 表示も何もありませんが、登山の際にちょっと探してみてください。なんか得した気分になるかもしれません?

カエルの季節

2007-05-06 00:29:26 | 自然
 連休もあとわずかとなりました。
 温かい晴れの日が続いたけど、明日はどうも雨模様のようですね。

 この季節は、うちの横にある畑(借り物ですが)と、近所にある畑(こちらも借り物)の世話で忙しい時期です。ちょっと欲張って色々やろうかなーと借りたのですが、使うあてがちょっとはずれ、もてあまし気味になっちゃいました。去年、試しに蕎麦の栽培をしてみたところ、けっこううまく作れ、お世話になった方に手打ち蕎麦として御礼をすることができました。今年はちょっと面積を拡大して、たくさん作ろうかなーと思っています。ただし、専用の機械はないので、基本的には人力のみ。刈り取り、天日干し、唐箕にかけてゴミを飛ばし、石臼で粉に。自分で作ったそば粉で、年越し蕎麦を打つなんてけっこう面白そうだと思いませんか?
 ということで、とーとつですが『(仮称)山下上蕎麦栽培組合』組合員を募集します!作業に出た日数に応じ、収穫した蕎麦がもらえる。とってもわかりやすいシステムです。皆さん、どうですかー?

 蕎麦用を含め畑の手入れをしていたときに見たカエルの写真を撮りました。
 最近、田んぼにも水が入り、アマガエルシュレーゲルアオガエルはよく声を聞きますが、トノサマガエルはまだ聞いていませんでした。それもそのはず、つい最近まで冬眠をしていたようです。耕した畑の土のなかから、土にまみれたトノサマガエルが何匹も姿を見せました。


 耕したショックからか、ほっぺたの袋(鳴くときに膨らむところ。鳴嚢とかいうんでしたっけ)が膨らんでいます。体を大きくして威嚇のポーズなのかもしれません。この大きさは雌でしょうかね。小さめの体の雄の写真も撮ったのですが、うまく変換できず、掲載できませんでした。ザンネン。
 ということで、先ほど(5日の夜)トノサマガエルらしきカエルの声を近くの田んぼで初認しました。
 ホオジロやオオルリが裏の山手できれいな声で鳴いている今日この頃ですが、これからどんどん、カエルの大合唱もにぎやかになりますね。