飛騨の自然と巨木に親しむブログ

飛騨をうろうろぐるぐる歩き、飛騨高山の自然と巨木をご紹介します。あと、宮笠、登山、トレランのネタなども登場します。

御岳山麓で沢登りをしてきました!その2

2010-08-17 23:55:10 | 山岳会
(前回から続く)

 「回廊の滝」の高巻きはシャクナゲ茂る岩場でしたが、次の3段の滝の高巻きでは伐採跡地のササとかん木の密生したヤブ漕ぎでへとへとになりました。
 その後、右にツガ谷(入ってすぐのところに20mの立派な滝がありました)を分けたサワラ谷はいくつかの滝を見せてくれ、やがて孫八谷とシン谷となります。サワラ谷としてはさいごの滝が分岐の手前にありました。


 7mと3mの2段になった滝の下は、ちょっとした淵になっていてイワナの姿もちらちら見えていました。そこで、ちょっとかなしい、というか信じられないものを発見!しました。


 コンビニのおにぎりや惣菜パンの袋、空のペットボトル、タバコの吸殻が岸辺に捨ててあったのです。また、釣り針の台紙・袋や、イワナを捌いたのか、内臓や卵、頭なども散乱していました。ここが禁漁区だったかどうか知りませんが、わざわざここまで来て自然に返らないゴミを捨てていくとは・・・。

 さて、気を取り直して今夜の宿、というかテントを張る場所を決めなければなりません。結局少し戻って砂が堆積した川原にテントを張り、一夜を過ごしました。

 夜から断続的に雨が降り、一時は雨音で目を覚ましたくらいでした。明るくなった頃には一旦小止みになりましたが、沢の中を歩くので、増水には細心の注意が必要です。
 昨日の2段の滝(ゴミのあった)を越えた後、シン谷を遡行する予定でしたが、距離が短い孫八谷に変更し、ちょっと早めに沢から上がることになりました。

 孫八谷にも、かっこいい滝がいくつかありました。


 それと印象的だったのは、ナメ滝というかナメ床というか、川全体が白っぽい岩盤で出来ていて、そこを水が流れ降っているところがありました。


 今回はちょっと天候がすぐれませんでしたが、天気のいいときならとっても気持ちよく駆け回れそうな沢でした。

 その後林道にあがってから、濁河温泉方面に歩いていきました。
 やがて、本来のルートだったシン谷と林道が交差するところからは、上流にある千畳滝(岐阜県知事が命名したとか・・・)などを見学するため、シン谷に入り、遡行しました。
 シン谷にも、魅力的な滝がいくつもありました。標高が高いところでもあるので、植生がちょっと変化していたのも興味深かった理由の一つでしょう。


 30分ほど登ったところで何段にもつながる滝がありました。これが、本日のメインイベント(?)でもある「千畳滝」の下部だとの事。


 本当はもう少し上までがんばって登り、小坂滝めぐりポスターにあるような千畳滝の姿を見たかったのですが、時間のこともあり下だけでガマンしました。まあ、場所もわかったので、いつかまた見に来ることができるでしょう!

 結局2日目は、その後雨が上がらなかったこともあり、予定を変更して濁河温泉周辺で幕営。半分ヤケ酒(?)の宴会となりました。二日目から合流されたメンバーが持参した豪華食材は見事にみんなのおなかに消えていきました。

 翌朝、雨がぱらつく変な天気。沢は増水気味ということもあり、夏合宿を切り上げて帰還しました。

 いわゆる「沢登り」ははじめての経験でしたが、諸先輩方に温かく見守られながら、得がたい経験をし、無事帰ってくることが出来ました。行く前の印象としては、楽しそうだけどちょっと怖かった「沢登り」ですが、靴も買ったし、もう何回かは行ってみたいと思っています。大自然の造形美と、楽しいメンバー、おいしい料理など、沢登りの楽しみをもっと知りたいものです!

御岳山麓で沢登りをしてきました!その1

2010-08-16 23:21:21 | 山岳会
 暑い日が続きますが、お盆休みに山岳会の夏合宿で、御嶽山の西側、下呂市小坂町サワラ(漢字がなぜか出ない!?)谷に沢登りに行ってきました。

 位山周辺では主な沢をさかのぼって源流探検をしているので、岩場や急斜面もたいていのところは行けると思うのですが、本格的な「沢登り」は初めて!苔むした岩は滑るんじゃ?荷物が濡れないようにザックを防水するには?濡れた体で寝袋に入るの? など、いろいろ不安がありましたが、先輩方のアドバイスでなんとか準備完了。15,000円の沢用シューズも手に入れ、当日の朝を迎えました。

 御岳の西に位置する小坂町は、御岳の発達した溶岩地形などの影響で滝が多く、滝を紹介する立派な本も刊行されています。また、滝の良さを来訪者に伝えるため、NPOによるガイドツアーも行なわれています。誰でも行ける「初級コース」から、山登りの経験安全装備の適切な使用が求められる「中級コース」「上級コース」まで、いくつものコースが設定されています。今回の合宿では、そんなコースの一部も含まれているとか。不安と期待で胸いっぱいでした。

 8月13日(金)、7時半頃、小坂町の名所「厳立(がんだて)」に到着。ここは御岳からの溶岩流の末端部分といわれ、溶岩が冷えてかたまるときに出来た亀裂(節理といいます)に沿って柱状になった岩肌がむき出しになっています。


 林道を車で移動し、ゲートから歩いて進み、沢に入ります。しばらく歩くと、巨岩が折り重なり、簡単に進めないところもありました。おニューの沢グツ(滑りにくいアクアステルスというゴムを使用しているとか)の効果は大きく、ふだん使っている長靴よりグリップが効いて安心して歩けました。


 川をふさぐような巨岩が折り重なりいくつもの滝を形成しているところもたくさんありました。


 しばらく進むと、左の岩壁から流れ落ちてくる滝がありました。コケなどをまとった岩は、なかなか風格がありかっこいい感じです。


  しばしば足元に現れたのがナガレヒキガエル。考え事をしているような面持ちで、じっとしています。まだ岩に化けたつもりなのか、撮影のために近寄ってもあまり動きません。


 また進むと、今度は狭い川岸の壁にのっかった丸い岩(チョックストーンといいます)がありました。あんなのが落ちてきたら、ひとたまりも無いでしょう。


 昼頃、本日のメインディッシュ(?)の「回廊の滝」がありました。岩壁にはさまれた細長いプール上の淵に、3段くらいの滝が注いでいます。


 この先は左の山の斜面を登り(けっこうハードでした・・・)、滝を迂回(高巻き)して、滝の落ち口にでました。(つづく・・・)

(滝の写真がたくさんなので、次回また掲載します!)

富士山、登ってきました!

2010-08-01 21:21:35 | 宮笠で登山
 富士山から無事帰還。程よい好天に恵まれ、良い山行でした。

 今回は、一昨年と同じ富士宮口から登りましたが、下りは御殿場口方面に進み、宝永山を回って火口を見てきました。これが良かった!!霧がかかって全貌はしっかり見えませんでしたが、頂上の火口に負けず劣らずの迫力ある火山地形が見えました。もう一度天気のいいときにじっくり見学したいです。

 とりあえず、写真をいくつか・・・。


●宝永火口の火口壁。迫力ありました!


●山頂にて。今年は雪が多いように感じました。都合により剣が峰は今回はパス。


●宝永山。荒涼とした風景は、日本じゃないみたい(正しく言うと、私がこれまで日本で見た景色の中に、こんな風景のところは無かった・・・ということですね)