飛騨の自然と巨木に親しむブログ

飛騨をうろうろぐるぐる歩き、飛騨高山の自然と巨木をご紹介します。あと、宮笠、登山、トレランのネタなども登場します。

春の便り  その1

2007-03-30 02:05:08 | 自然
 もう岐阜市では桜が咲いたようですね。
 いろんな「生き物前線」が、どんどん北上してきます、というかもう飛騨にも着てますよね。今日は、写真は無いけど、最近気づいた春を、備忘録代りに、ブログに残しておきます。

<その1> 春の鳥といえば、多くの方が『ウグイス!』と答えられるのではないでしょうか。最近ぼちぼち暖かい日が続いてますが、昨日(というか正しくはおとといですね)28日の朝、洗面所で顔を洗っているとき、裏の山から、「ほーきょ、ほーけきょ」と、間延びしたウグイスの声が!今年初認でしたが、いつもながら今の季節は一瞬『この声は何じゃ!?」と思ってしまいます。これから徐々にうまくなっていくのでしょうが・・・。朝の楽しみがひとつ増えました。
<その2> 今朝、(じゃない、昨日の朝でした・・・)、宮川源流の集落である奥地区で、元気な声でさえずるキセキレイを発見!あの声を聞くと、はるだなあ・・と感じますね。
<その3> 昨日の朝、車に乗ろうとしたら、窓ガラスがえらく汚れていました。そう、春の風物詩『黄砂』のようです。おとといの夜雨が降っていたので、砂が雨滴に取り込まれて降ったんでしょうか?黄砂も、ウグイスやキセキレイと同じ、長い旅を経て飛騨にたどり着いたんですねえ。そう思うと、汚れた車も、いとおしく思えてしまうのでした 

春の雨

2007-03-25 23:22:02 | 自然
 昨日昼ごろから降りはじめた雨は、強い風を伴って降り続き、今朝ようやく止みました。気温はちょっと低めでしたが、雨は雨、集落の周りの里山にあった雪が、ほとんどとけてしまいました。いよいよ春が!って感じですね。

 我が家から見える位山のスキー場のゲレンデも、スノーマシンで作って雪上車で固めたあたり以外は、すっかり雪が無くなり、枯草色を見せています。多分、近くに行くと、枯草の根元からは、緑色の新芽が顔を出しているのでしょうね。

宮川の源流に近い奥(おく)とよばれる地区の川を見ると、雪解けで増水したらしくいつもより多い水が、ごうごうと流れていました。


 川岸には猫柳があったかそうな冬芽をゆらせていました。もう咲いてるのかもしれません。
 年度末でふるさと学校の書類作成であわただしいこのごろですが、仕事の部署が変わることもあって、2倍の忙しさです。あと、懸案の車庫の屋根ふきや、薪小屋の改修もしなくちゃ!
 来年度は、仕事も、ふるさと学校も、家のことも、じっくり取り組みたいものです。

高山市の巨木No.6 臥龍桜(がりゅうざくら)

2007-03-23 01:40:04 | 巨木
 いよいよ東京では桜が開花したとのこと。開花予想でバタバタしましたが、咲いて何よりですね。
 飛騨に桜の開花前線が到達するのは、例年で4月中・下旬。場所によっては5月上旬です。私の住んでいるあたりでは、ソメイヨシノとコヒガン、エドヒガンがまず咲き、次いでヤマザクラとカスミザクラ、そしてヤエザクラ、最後に「里山の試験管洗い」こと(?)ウワミズザクラが咲きます。

 岐阜県を代表する巨桜といえば、根尾の『薄墨桜』が挙げられますが、その次は、高山市一之宮町の『臥龍桜』が挙げられるでしょう。

   高山市の巨木 No.6『臥龍桜』

   幹   周 :730cm
   樹   高 : 約17m
   推定樹齢 :1100年
   保護指定 : 国指定天然記念物

 この木の特徴は、伏上更新しているところ。そして花の色。開花直後は赤みが強いのですが、(この写真) やがて色が抜け、満開のころには純白の色に変わります。(最初の写真)

 あと2・3週間すれば飛騨にも桜の季節がやってくるでしょう。このブログで、地元住民しか知らない、隠れた名所の桜の様子を日々刻々とお知らせしようと思っていますので、よろしくお願いします!


春を待つ早春の川べりで・・・

2007-03-20 00:11:14 | 自然
 おととい(17日、日曜日)のことですが、高山市を流れる宮川の上流で、日が差して川面が輝いているのを見かけ、つい車を止めて川べりに降りてみました。
 ここは、昔上流で伐りだした木材を運ぶために、川をせき止めて水をためた遺構の残っているところで、地元では赤滝(あかだき)と呼んでいます。滝ではないのですが、大きな岩で川の流れが狭まり、渦を巻いて流れています。透き通った雪解け水を通して、2メートル以上ある川底の岩もよく見えました。
 

 流れのゆるい浅瀬では、揺れる川面がプリズムのように日の光を透過させ、美しい光のアートが現れていました。たまたま通りかかった私が目にしただけで、いつもは誰も見ていない川で、こんなに美しい光景が繰り広げられているんですね・・・。身近な自然のなかにも、ちょっと周りを見渡せば、きっとこのような美しいもの、面白いもの、スゴイものが見つかるかもしれません。

 日光は照っているけれどビシッと冷え込んだ空気の中、あったかそうなものが近くの川べりで見つかりました。ネコヤナギの花芽です。ホントにあったかいかどうかわかりませんが、見た目はとーってもあったかそうですよね。


高山市の巨木No.5 大古井の千本カツラ

2007-03-14 01:15:07 | 巨木
 一時は春を思わせるような日が続いて、薪ストーブ用の薪を来年に持ち越せるかな!?と淡い期待を抱きましたが、やはり自然は帳尻が合うようにできているらしく、土曜の夜から降った雪で、また冬らしい白い世界に戻っています。個人的には、これくらいは雪がないと冬らしくない!と思うのですが、人それぞれ思いがあるのでしょうね。


 さて、先日、高山市高根町方面に巨木探訪に訪れた折に見た大きなカツラの木をご紹介します。

 高山市の巨木 No.5 『大古井の千本カツラ』
   幹周:1,620cm (主幹:500cm)
   樹高:35m
   保護指定:県指定天然記念物

 朝日町から高根町に向かい、ダム湖に沿って走る国道361号(通称:サムイ国道?)沿いに道後神社があり、その傍らに千本カツラの案内表示があります。山道を行くと、ところどころに高根中学の生徒さんが作った距離表示板もあり、登る元気を分けてもらうような気が。
 300mほど登ると、目指すカツラは、スギやヒノキの人工林に囲まれて、緩やかな谷地形の中心にどっしりと根を下ろしていました。

 「でかっ!!」というのが第一印象でした。何本もの幹がうねりながら天に向かっています。

 周りには、雪が原因と思われる折れた枝が散らばっていました。太いものは20cmほどもあります。ちょっと位の折損や枯れは、千本カツラにとっては、ふつーの新陳代謝なのかもしれません。年月を経ているとはいえ、そのくらいの生命力を感じました。
 根元には石組みがあり小さな祠が祀られていました。その下からは湧き水が流れ出ていました。
 ちょっと手ですくって口に含むと、おいしい水でした。谷沿いに生えることの多いカツラですが、これだけの大カツラを見ると、「水の守り神」のように感じられました。傍らにある看板によると、この木(土地)は個人所有とのことで、保護管理に気を遣われるのでは、と思うと頭が下がる思いです。
 いつまでも迫力ある姿を保ってほしいと思いつつ、千本カツラに別れを告げました。