飛騨の自然と巨木に親しむブログ

飛騨をうろうろぐるぐる歩き、飛騨高山の自然と巨木をご紹介します。あと、宮笠、登山、トレランのネタなども登場します。

飛騨高山の巨木 No.37 野麦のコブシ

2007-12-12 00:01:46 | 巨木
 最近は、小雪や小雨のはっきりしない天気が続き、畑に干してあるはざのソバのシートも掛けたままです。一度晴れれば、脱穀して粉にできると思うのですが、なかなか思うような天気になってくれません。
 今回は、先々週土曜日に朝日町~高根町を回った際に記録した、全国有数の大きさを誇るコブシをご紹介します。

 飛騨高山の巨木 No.37 野麦のコブシ 

 幹 周:809cm(316cm、291cm、135cm、67cmの株立ち) 
 樹 高:約18m 
 所在地:高山市高根町野麦 

   
 高山市高根支所のH氏から、高根支所管内の巨木情報を寄せていただいた中に、幹周3mの並んだコブシの情報がありました。飛騨でふつう「コブシ」というと、よく植えられている「コブシ」と、山中に自生する「タムシバ」の両者を指しています。コブシで幹周3mを超えるようなものは見たことがありませんでした。だいたいの場所を聞いていったのですが、現場近くでうろうろと迷ってしまいました。そうこうするうち、民家で冬支度をする住民の方に尋ねたところ、そこから山のほうに向いてチラッと見えるところにコブシがあることを教えていただきました!
 近くに行くと、大きい!樹高は余りありませんが、1m級のものが並び立っています。根元がひとつなので、株立ち樹形として大小4本計測しました。傍らには墓石があり、墓印として大切にされてきたことが伺えました。
 なお、計測値を合計すると809cmとなり、わが国有数のコブシであることもわかりました。(数値だけみるなら日本一) 
 H氏から花の時期の写真も借りれそうとのことで、報告書には白い塊のようなコブシの大樹の花を見ていただける予定です。

飛騨高山の巨木 No.36 秋神温泉の栗

2007-12-01 23:32:50 | 巨木
 巨木の現地調査も今週末までとなりました。今年はこれで一度区切りとし、報告書というか冊子をまとめます。
 今日は久々野、朝日、高根方面のこれまで見落としていたものなどを調査しました。その中で印象に残った一本をご紹介します。

 飛騨高山の巨木 No.36 秋神温泉の栗 

   

 幹 周:654cm(374cmと280cmの2本立ち) 
 樹 高:約13m 
 保護指定:市指定天然記念物


 高山市朝日町(旧朝日村)の秋神温泉は、冬の「氷点下の森」で知られた山中の温泉宿です。ここのご主人である小林さんは、秋神川沿いの自然林のなかに散策路を設け、宿泊客が散策することができるようになっています。数多くの巨木が点在していますが、その中にある特に大きな栗の木が天然記念物に指定されています。
 聞くところによると、この枝振りの良い栗の木にロープを掛けて、ツリークライミングを楽しむイベントが開催されることもあるとか。
 眺めてよし、登ってよし、食べてよし(?)の栗の木です。