この連休には、1・2日の飛騨一之宮水無神社の例祭、続く3・4・5日には、地元山岳会の春合宿で笠ヶ岳登山がありました。
3日からの合宿は、笠ヶ岳のふもとを走る穴毛谷にベースキャンプを張り、周辺のルートをそれぞれ辿ろうというもので、私は、所用で3日の夜入り、4・5日登山という計画で参加しました。
結果としては、4日は悪天候によりほとんどテントに入りびたり(登山の世界では、沈殿という…)、飲んでばかりいました。5日は晴れるという天気予報を信じて・・・。
そして5日、晴れ!快適な気象条件の中(日焼けするというちょっとした難点はありましたが・・・)、4名のメンバーで笠ヶ岳の4尾根を登り登頂、その後穴毛本谷を下るというルートで楽しい合宿とすることができました。
朝4時半起床、ベースキャンプは5時半過ぎ出発。谷の中は、例年より少ないながら雪がたまり、左右の谷からは雪崩のデブリ(雪くず)が押し寄せているところもありました。今日はテント場から、約1,500m登らなければなりません。
笠ヶ岳4尾根は、笠ヶ岳の東側に並ぶ尾根の一つで、比較的登りやすい(といっても、一般登山者は無理なところですが…)残雪期のルートです。アイゼン、ピッケル、ロープなどの道具と、それを使いこなせる技術が必要です。
今日はこの5の沢を登り、途中で左の4尾根に取り付こう、という作戦です。雪がしっかり続いているコースを探しながら、ルートを検討します。
黙々と高度を稼ぎ、尾根に取り付くと、以前雪がべったりあって歩きやすかったところも、地面がところどころ現れ、ハイマツなどの藪が行く手を遮ります。また、雪の斜面もかたい氷のところからザクザクの雪、またところどころ雪面に亀裂があったりして、場面場面で状況判断をしながら行かなければなりません。
他の方に後れを取りながらも何とかついて登り、山頂手前の笠ヶ岳山荘に到着。営業はしておらず、まだ一部雪に埋もれておりました。
山頂!11時半到着でした。360度大パノラマで、写真には写りきらない山岳風景が広がっていました。サングラスでパっと見分かりませんが、かなり疲労困憊していました。
登頂後は、北東に進み、穴毛本谷を下ることに。広大な雪の平原や急斜面、一度はロープで懸垂下降をするなど、壮大な山岳景観を楽しみながら下山しました。
穴毛谷を下る途中、穴毛大滝がありました。名前は聞いたことありましたが、まじかで見るのは初めて。雪どけ水を集めて、水量豊富に流れ落ちていました。
下ってきて、テント場に近くなったころ、焼岳が正面にどーんと。人の小ささと比べて見みてください。
今日は、天気予報通り一日中晴れており、登山日和でした。なかなか来れない残雪期の笠ヶ岳。他のメンバーのおかげもあり、無事登って帰ってこれました。ありがとうございました&お疲れ様でしたー