飛騨の自然と巨木に親しむブログ

飛騨をうろうろぐるぐる歩き、飛騨高山の自然と巨木をご紹介します。あと、宮笠、登山、トレランのネタなども登場します。

位山三山トレイルランニング、第一回試走会が開催されましたー20151024

2015-10-25 23:59:18 | 走る!
 位山三山トレイルランニングの開催に向けて着実に動きが進んでいるところですが、このたび、第一回目の試走会が開催されました。

 今回は、飛騨のメンバーだけでなく、フェイスブックなどの呼びかけに応じ中京圏から17名の方が集まり、ショート(約14㎞)とミドル(約27㎞)に分かれて試走を行っていただきました。試走後の感想などのご意見をいただき、来年の実施に向けた参考とさせていただこうということで開催したものです。
 私は地元ということで先週コースの下見をしたところですが、今回は無線機のテストや動画撮影などの役目を受けつつ、スイーパー(コースの最後尾を確認しながら行く役目)もしながら、ショートコースに参加しました。

 先週下見をした時はへとへとになりましたが、今回はあちこちでバリバリ走っているトレイルランナーの方が集まったこともあり、スイーパーでなくても最後尾(だいぶ離れちゃいましたが…)をついていくのがやっとでした。まじめに走り込みをしないといけない状況に追い詰められつつありますね・・・。

 


 コンディションは先週と同じくらい良く(ちょっと遠くの山はかすんで見えませんでしたが)、秋のすがすがしい青空のもと、終わりかけの紅葉を楽しんでいただきながら、程よい(?)アップダウンのコースを皆さんに楽しんでいただけたようです。




 ミドルコースは、モンデウススキー場のゲレンデを登り位山を経て川上岳に行き、山之口からの登山道との分岐を経て大イチイをぐるっと回り、稜線に登り返して位山に戻り、そこからダナ平林道終点に降りるコースでした。余力のある方には、ダナ平林道を走ってモンデウススキー場まで戻っていただこうということも考慮しつつ。(最終的には、ミドルに挑戦した方のうち、2名もの方が林道も走って戻ってこられました!また1名は、登りと同じ稜線のコースを走ってスキー場に戻られました!)

 ショートは、ミドルコースの半分で、大イチイまで(今回は林道に出たところでバスが待機していただいてたので、残念ながら(?)バスに収容されてしまいました・・・)行き、バスで帰るというコースでした。
 本番のコース、どうしましょうかねー。

(ショートのコース図とデータ)




 
 ショート参加者は、体力に余裕があるのと時間にも余裕があったので、バスで戻る途中にバスを降り、大規模林道から位山古道の石畳の道も試走していただきました。
 走ろうと思ったのですが、石畳の道は結構急で、多くの方も歩いていました。空気がひんやりして、動いて体温が高まったのを程よく冷やしてくれました。




 皆様、お疲れ様でしたー。
 ランナーの皆様は、来年の秋の本番のトレランに、それとまたたぶんまた開催する試走にもぜひ足をお運びください!
 地元ボランティアスタッフ候補?の皆様、飛騨一之宮の、そして位山の魅力を多くの方に楽しんでいただけるよう、準備、頑張りましょう!(私は本番もスイーパーで・・・) 

位山三山トレイルランニング、試走の下見に行ってきましたー 20151018

2015-10-18 22:33:00 | 宮笠で登山
 いよいよ動き出した、位山三山トレイルランニング。2016年の実施に向けて、来週24日に試走を行うことになりました。
 位山から川上岳への稜線を軸に、どのようなコース取りがいいかを検討しつつ、ロング・ショートに分かれて試走を行う予定です。
 それに先だって、地元住民として事前情報を得ておこうと、試走の下見に行ってきました。
 コースロンはロングの試走コースとなりそうなところ(モンデウス~位山~川上岳~大イチイ~位山~モンデウス)で、ざっと30キロ近くになりそうな感じです。さて、下見でバテバテにならないかどうか…

 結果としては、来週の予定とほぼ同じ時間帯で動き、8:15出発、15:30帰着、距離は約27㎞、累積標高差は2,071mでした。予想通り…バテバテでした・・・。試走では、ロングコースに行くとタイムリミットになっちゃいそうです・・・





 以下、時系列でコースの様子の写真を紹介します。

 朝8時、天気予報は晴れですが、飛騨では冷え込んだ朝は霧が出ます。そして、それが徐々に晴れていき、快晴の青空が現れます。ひんやりした朝の空気の中、モンデウススキー場から登り始めます。早く霧の上に出なければ。  



 スキー場の上の展望台から見ると、高山の町が霧の下に沈んでいました。この雲海、来週も見えるかなー。霧の上には、飛騨山脈(劔、薬師、黒部五郎、笠、槍、穂高、焼、乗鞍~御嶽も)がバーッと見えていました。あっちも久ぶりに行きたいなー



 スキー場の登りは結構ハードですが、その先は快適な登山道のシングルトラック。ササがちょっと茂っていますが、ルートは明瞭です。
 1時間15分で、位山山頂(1,529m)に到着。
 位山は日本200名山で、先日、人力で200名山を踏破中の田中陽希さんが登っていかれました。



 位山山頂からから川上岳までは、アップダウンの繰り返し。ブナやミズナラの森の中を快適に(?)登り降りします。





 スタートから3時間で川上岳山頂(1,625m)到着。結構な人でにぎわっています。白山方面がよく見えました。(写真の右奥に見えるのはさっきまでいた位山)



 久しぶりに山で走ったので、疲労がたまっていましたが、せっかくなので来週のロングコースの核心部である大イチイ周回コースも行くことに。
 登山道を下り方面に進み、林道に出てからはひたすら下ります。やがて大イチイの看板のある所から再び上り方面に。ここには谷川が流れ、水を補給することができます。
 ちょっと上ると大イチイがそびえています。巨木の森を見守ってきた風格を感じます。(中心奥の古木が大イチイです)



 そこからが、今日一番の難所、というか激坂登り。標高グラフの真ん中あたりの急坂がここです。
 この辺から足がつる兆候が出てきて、なんとかだましだまし進みます。今日は特に登りの調子がでませんでした。



 坂を登り終えると、先ほど来た位山からの稜線に出ます。今度は左に進み、位山を目指します。
 途中、朝は光線の具合でよく見えなかった紅葉が、鮮やかに見えていました。



 アップダウンを繰り返し、位山を目指します。下山のはずなのに登りが結構出てきて、肉体&精神を弱らせます。この辺は、我慢のしどころです。(けっこう休憩を入れました・・・)
 その後位山を経て、朝来た稜線をスキー場に向かいます。来週は、天岩戸からダナ平林道終点に降りるようにする案もあり、要検討です。
 スキー場の上にくると、朝はあった雲海が消えうせ、下界の景色が見えていました。



 スキー場の急な下りを終え、朝の登山口に。霧は晴れて、ススキが日の光を浴びて見事に輝いていました。
 疲れたー。

 来週もいい天気だといいですねー。

遭難者の捜索のお手伝いに行ってきました。

2015-10-15 23:35:13 | 登山
本日はお休みをとり、遭難した釣り人の救助のお手伝いをしてきました。

御嶽のふもとの谷で、もうだいぶたっていますが、ご家族の要望で実施されてものです。

結果は・・・見つからず。ご家族のかたの心労を思うと、いたたまれません。

帰りに、御嶽、乗鞍が見え、心が洗われるようでした。





今後も少しでも、遭難救助・対策のお手伝いができたら、と思います。

別山に行ってきましたー~石徹白から日帰り~2015.9.26

2015-10-04 00:20:25 | 宮笠で登山
 秋雨前線が雨を降らせる合間の9月26日、別山に登ってきました。
 別山は、前から行ってみたいと思っていた山の一つで、一つはトレランで気持ちよく駆けれそうなこと、もう一つは高山市がちょっとだけ白山国立公園に含まれているのですが、その一番高いところが別山だったこと、さいごの一つは斐太後風土記(ひだごふどき)に書かれている内容からです。
 斐太後風土記には、別山について「四海波岳」とあり別山は石川県側の呼び名だとありました。四海波岳という名は、山頂の東西にある岩に波紋がたくさんついている事が由来と書いてありました。山頂の岩に波紋?ってどんなかなー、と気になっていた謎が解けるかも?と期待しての山行でした。

 前日夜更かししたので起きるのが遅くなり、登山口に着いたのは9時半。先客はジムニーが一台とまっているだけでした。天気予報では、雨は降らなさそうですが、晴れることもなさそうです。展望がひらけるとうれしいなぁ・・・
 登山口(960m)の水場で1リットルほどボトルに詰め、急な階段を登っていきます。




 急な石段を登りきると、石徹白の大杉がそびえていました。たしか日本一大きな杉だったような。昔は柵もなく近くに寄れたようですが、木の皮をはいで持ち帰る人が増え樹勢が衰えたため柵をしたとか。すごい大木ですが、確かに元気なちょっと無いようにも・・・




 その先は、ブナやミズナラなどの広葉樹が中心の気持ちの良いトレイル。登りなので走れませんでしたが、いいペースで登っていきました。キノコ、出てないかなー




 登山地図にもある「おたけり坂」。名前の漢字からすると、ハードな急坂ですが、その通り急でした。




 あえぎながら坂を登ると、時折ガスが薄まり、先の稜線が見えました。道はなだらかになってやがて神鳩の宮避難小屋に到着。きれいな小屋で、いつか泊まってのんびり登りたいと思いました。




 避難小屋の先で、大日岳から伸びる稜線に突き当たり、左に曲がり加減に登っていくと、母御石が見えました。女人禁制の白山信仰にちなんだ伝説があるとのことでした。




 そこからぐいぐいと登りきると、本日最初のピーク「銚子ヶ峰(1,810m)」に到着。景色は・・・見えません。方位盤を見て、この先の一ノ峰、二ノ峰、三ノ峰、別山方面を確かめます。




 稜線をアップダウンしながら先を進みます。結構なアップダウンがあり、足に響きます。時々別山方面の山肌が見えますが、全体はなかなか姿を見せてくれません。
 やがて三ノ峰手前の三ノ峰避難小屋が見えました。この近くで夫婦の登山者とすれ違いましたが、それがこの日出会った唯一の登山者でした。




 三ノ峰を過ぎると、やがて平坦なところに出ました。別山平と呼ばれるあたりでしょうか。平原の先に、別山やさらに北の室堂方面が見えました。




 13:43、別山(2,399m)にようやく到着。これ以上遅くなりそうなら途中から引き返そうかと思っていましたが、何とか到着しました。祠にてお参り。




 祠の裏手に山頂の標柱がありました。でも、岩や波紋らしきものが全然見えません。他のサイトで、別山の南側にある岩壁の大平壁に青海波紋が見えると紹介されていましたが、ガスで大平壁らしきところも見えませんでした。もっと早く出て、周辺を踏査できるようにこなきゃダメですね・・・。




 室堂方面も、ちょっと見えましたが、やがてまたガスの中に…。今回は急きょ決めた山行でしたが、今度はもっと天気のいい時に来たいものです。




 帰り道では、だいたい2,000m以下はガスが薄れ紅葉が始まったきれいな山肌が見えました。
 今年は、紅葉もまあまあ良い色づき加減のようです。
 



 登りの時にアップダウンがあったということは、帰りにも登りがあるということ・・・。足が動かなくなりましたが、根性で登山口まで急ぎました。
 何とか5時前には下山。へとへとになっていました。

 四海波岳の謎を解くためには、またこなきゃいけません。今度は早起きするぞ!