昨夜からの小雨で、平地の雪はかなり溶けてしまいました。何度も書いていますが、もうちょっと雪積もらないかなぁ。
夏以降、宮笠をかぶっての登山記録を書いてきましたが、そもそも『宮笠』とはなにか?それは、江戸時代から高山市一之宮町問坂(といさか)地区を中心に作られている笠で、ヒノキやイチイの木をリボン状に薄く加工した”ヒデ”を編んで作られています。ヒノキを使った『桧笠』は各地で作られています(といっても、ざっと調べた範囲では石川県白山市、長野県南木曽町、高知県くらいしか今はのこっていないようです)が、イチイを使った『一位笠』は、イチイの木の利用が古くからある飛騨一之宮だけのようです。
今では作る人も少なくなって、後継者の育成が課題になっていますが、この度、宮笠の製作技術を映像等に記録する事業に取り組むことになりました。今日、その撮影初日で、カメラマンと共に技能伝承者の問坂さんをお訪ねし、撮影を開始しました。
撮影した今日の印象として、やはり”すごい”ですねー。一見の価値あります!撮影の合間に撮った写真と、以前撮影した写真を織り交ぜながら、宮笠の製作過程をご紹介したいと思います。紹介するのは、「『紅白』と呼ばれる、イチイとヒノキを編んだ、宮笠の定番のものです。
まずはじめは、材料をそろえるところから始まります。笠ヒデの他には竹を使用します。
この写真は完成間近の宮笠ですが、ここに見える外周の円(ふち)と、中ほどにある円(おたて)、そして放射状に6本あるホネ(さしぼね)は竹でできています。竹は飛騨地方でも標高の低いところでないと成長しにくいので、少し南に行った下呂市萩原町の竹を伐ってきて使います。
竹割で4等分した後、小刀で割っていき、「ふち」×1、「おたて」×1、「さしぼね」×6(3本は少し太め、3本は少し細め)の3種類の材料を作ります。(つづく)
今回の記録とあわせて、3月13日(19時~21時)には高山市一之宮公民館で「宮笠伝承セミナー」を実施予定です。興味のある方、ぜひご参加を!
夏以降、宮笠をかぶっての登山記録を書いてきましたが、そもそも『宮笠』とはなにか?それは、江戸時代から高山市一之宮町問坂(といさか)地区を中心に作られている笠で、ヒノキやイチイの木をリボン状に薄く加工した”ヒデ”を編んで作られています。ヒノキを使った『桧笠』は各地で作られています(といっても、ざっと調べた範囲では石川県白山市、長野県南木曽町、高知県くらいしか今はのこっていないようです)が、イチイを使った『一位笠』は、イチイの木の利用が古くからある飛騨一之宮だけのようです。
今では作る人も少なくなって、後継者の育成が課題になっていますが、この度、宮笠の製作技術を映像等に記録する事業に取り組むことになりました。今日、その撮影初日で、カメラマンと共に技能伝承者の問坂さんをお訪ねし、撮影を開始しました。
撮影した今日の印象として、やはり”すごい”ですねー。一見の価値あります!撮影の合間に撮った写真と、以前撮影した写真を織り交ぜながら、宮笠の製作過程をご紹介したいと思います。紹介するのは、「『紅白』と呼ばれる、イチイとヒノキを編んだ、宮笠の定番のものです。
まずはじめは、材料をそろえるところから始まります。笠ヒデの他には竹を使用します。
この写真は完成間近の宮笠ですが、ここに見える外周の円(ふち)と、中ほどにある円(おたて)、そして放射状に6本あるホネ(さしぼね)は竹でできています。竹は飛騨地方でも標高の低いところでないと成長しにくいので、少し南に行った下呂市萩原町の竹を伐ってきて使います。
竹割で4等分した後、小刀で割っていき、「ふち」×1、「おたて」×1、「さしぼね」×6(3本は少し太め、3本は少し細め)の3種類の材料を作ります。(つづく)
今回の記録とあわせて、3月13日(19時~21時)には高山市一之宮公民館で「宮笠伝承セミナー」を実施予定です。興味のある方、ぜひご参加を!