飛騨の自然と巨木に親しむブログ

飛騨をうろうろぐるぐる歩き、飛騨高山の自然と巨木をご紹介します。あと、宮笠、登山、トレランのネタなども登場します。

第4回飛騨高山ウルトラマラソン ヨレヨレ完走記<その2>

2015-06-21 00:43:52 | 走る!
<その1>からのつづき はこちら (←クリック)

 なんとか、第2関門の飛騨高山スキー場に到着。ここではコーラと冷やし甘酒、バナナなどをいただきました。
 ここからは、10㎞ほどの長い下り勾配です。ひざになるべく負担をかけないよう、歩幅を小さめにして下ります。とは言え下りの激坂続きでも知られる区間、どうしてもスピードがでそうになってしまいます。

 あと、このあたりからなんとなく眠気というかめまいのような感じで、ふわふわとして意識が薄れそうに。以前トレランで100㎞走ったあたりで出た感覚に似ていて、道を踏み外しそうになってヒヤッとします。昨日は残業で十分睡眠がとれなかったこともあり、こんなに早く疲労がからだにでてしまったのかな、と思いつつ、県道空地エイド(44.8㎞)で休ませていただきました。
 このままではこれ以上走れません。でも、宮笠愛好会をPRする手前、またランスマの取材を受けている関係上、あと、昨年のリベンジを果たすはずがこんなところでリタイヤなんて・・・そんなこんなを考えながら、毛布で保温し、椅子で休息をとりました。

 どうやら少しうとうとしていたようです。あとでGPSウォッチのデータを見ると、20分くらい滞在していました。また、後日公表された通過順位を見ると、このあたり(40~50㎞区間)で100名以上のランナーに抜かれていました。
 目が覚めると、頭がちょっとすっきりし、復活した感じがありました。これなら何とか続けられる、と、エイドの方に謝意を伝え、次の岩滝公民館エイドを目指しました。

 走り始めると、下り基調ということもあり足は順調に動いてくれました。よかった・・・

 山のなかの道を過ぎ、人家が現れると、宮笠愛好会の仲間家族のかたが応援に出ていただいてました。笠をかぶった方の応援は、心に響きます。これで完全復活、って感じで進むことができました。感謝!




 岩井町公民館エイドを出ると、岩滝荘という民宿(?)の出店?私設エイドがあり、「小生ビール200円」の横に「プチ生ビール サービス」の文字が!迷わず引き寄せられ、炭酸の泡を体内に注入。これまでにアルコール摂取はしたことがなく、どんな効果があるかわかりませんでしたが、その時は「ごちそうさまでしたー」という感じでした。

 トンネルを抜けると、また一山越さなければなりません。でも、先刻承知なので、100歩歩いて100歩走るを繰り返します。さっき寝たのがよかったのか、足はまだまだ動きます。ってまだ半分しか来ていませんが…。ここでは、登りで歩いている人が多かったこともあり、さっき抜かされた100名分を抜き返すことができました。

 農道脇のエイドでは、知人がボランティアとして働いてました。出迎えを受け、感謝!




 第4関門の丹生川支所では、ヨメさんや山仲間の家族の方の応援で、またパワーをいただきました。

 さっき寝たのは、体にはいい効果でしたが、ふと気づくと関門時間があまり残っていません!ということで、復活した焼きそばを食べぬまま、あたふたと千光寺に向かいました。

 ちょっと登った先には、去年までの運命の分かれ道、丹生川周回コースの分岐がありました。今回100㎞コースでも左にいけることが、とてもうれしかった・・・




 そしていよいよ千光寺の登り。今回71㎞コースのランナーは、左に曲がってゴールのアリーナに向かいます。私は右に曲がり、当然のごとく歩いて激坂に立ち向かいました。




 去年たどり着けなかった千光寺の階段、今回は登れると思うと胸が熱くなりました。ぐいぐい早歩きで進みました。




 真新しくなった山門をくぐり、階段を一歩一歩のぼります。今回はここまで来たぞー。




 千光寺の階段は、やはり厳しかった・・・その先の激下りもあり、フルマラソンの距離を残し、徐々に体に疲労がたまってきました。

 第一回のゴールだった、国府のB&G海洋センターでは、豚汁のようなものがありいただきました。塩分のある汁物はありがたい。ちょっとのんびりしていたら、15時のコール。朝4時45分にスタートした方は、15時が関門時間です。私もうかうかしていられません。残り25㎞で4時間。何か(足の故障とか)さえなければ、何とか完走が見えてきたような気がしました。

 そこからJR高山本線沿いに南下し、宮川を渡り清見の周回コース方向に向かいます。

 途中、コンビニでレッドブルを購入、最後のひと踏ん張りに向けパワーを注入しました。JAひだアグリのエイドは、道からちょっと離れていたのでパスしちゃいました。

 この先、田園地帯を進みましたが、風が強くなり、宮笠が飛ばされそうになりました。あごひもをかけて対応。後日、モニターランナーさんから「風で飛ばされた」という声も寄せられましたが、使いこなすにはやはり事前に注意点をお伝えしておかないといけないかもしれません。

 畜産研究所の周回コースは、長い登りが続きます。まだ何とか登りの筋肉は生きていたので、50歩歩いて50歩走るを繰り返しました。

 足は生きていても内臓がかなり弱っており、周回コース最高点を越えて下りに入ったところのソーラーパークエイドでは、水もほとんど飲めないような感じでした。

 そして、今回のエイドの目玉!飛騨牛のある公文書館に到着。エイドのスタッフから「飛騨牛食べてってー」と声掛けをいただきましたが、泣く泣くあきらめました・・・次回の課題ですね。




 あと7km。ほぼ平地のコースを進みますが、走り続けることが難しく(完走できそうなことが分かってきたので、そんなに急がなくていいや、と体が甘えてしまっていたかも・・・)、ここでも100歩ずつ走る&歩くを交互に入れて進みました。

 そして、ゴールのアリーナへの最後の登り。薄暗くなってきたアリーナからは、会場アナウンスと歓声が聞こえてきました。最後位は、と、ちょっと走り続け、ヨレヨレとゴール。

 制限時間7分前のゴール。疲れました・・・でも充実感が体を包んでいました。ゴールできてよかったーーー

 少し前にゴールしていた、ランスマの優さんと記念写真を撮らせていただきました。さいごまで収録でのトークや、ファンの方との受け答えなど、100㎞完走したのにまだ余力が残っているようで、さすがだなーと感動していました。それにしても、宮笠をかぶって走ってくれてうれしかったなぁ・・・感無量。

 



 第4回飛騨高山ウルトラマラソンから、もう2週間がたちました。現在、モニターランナーさんからいただいた感想メールのとりまとめと、記念写真の発送準備をしているところです。
 仕事も忙しく、もうかなり前のことのような気がしていますが、写真を見返したり、完走証を眺めては振り返ったりしています。



 今考えると、やはりウルトラマラソンは登山の体の使い方に近く(イコールではありませんが)、長時間、一定の負荷をかけ続けるのだなぁ、と思えます。朝5時から夜7時まで、登山道をとぼとぼ歩き続けられる体力があれば、基本的にはウルトラマラソンは完走できると思います。ひざなど故障を避けることや、丈夫な胃腸、省力ランニング走法などは身に着ける必要はあるのでしょうが。


 さーて、また来年も、宮笠かぶって走ろうっと。

第4回飛騨高山ウルトラマラソン ヨレヨレ完走記<その1>

2015-06-19 00:59:19 | 走る!
2015飛騨高山ウルトラマラソンが終わり、もう10日余りがたちました。

制限時間いっぱいのゴールということで、去年のリベンジは果たしたものの、いろいろ反省点もありました。まあでも、よかったーーーというのが正直な感想です。


仕事が忙しかったりしてなかなか振り返る暇がなかったのですが、記憶がまだ残っているうちに書き留めておきたいと思います。

今回の飛騨高山ウルトラマラソンを振り返ると、「宮笠モニターランナーの募集」「ランスマの取材」の二点が特に記憶に残っています。

前者は、去年始めた宮笠モニターランナーの募集が、2年目になってより充実できたこと。50名の方に、宮笠をかぶって走るor歩く体験をしていただき、多くの方から感想メールを寄せていただきました。
宮笠の評価としては、利点・欠点それぞれありますが、おおむね良い評価が寄せられています。当然「道具」ですので、万能ではなく、装着方法や使用方法について注意する点があるので、それを踏まえて使っていただけたかどうかということにもなります。(我々の事前レクチャーが十分だったかどうか、ということにもなりますが…)

後者は、事前に市の観光課課から、NHKのBS番組ランスマの取材が入るにあたり、宮笠愛好会の取り組み(モニターランナー募集や、宮笠ランナーとしての私のチャレンジなど)を紹介したとのことで、ちょっとした地元の特色ある取り組みとして取り上げていただけたことです。
とはいえ、宮笠の良さのPRと、宮笠をかぶって走る地元ランナーという程度のとりあげ方と思っていたのが、レポーターというかスマイルランナーの中村優さんが宮笠をかぶって走るという展開になり、私が先導役としてかかわるようになったことはちょっと予想外でした。地元ランナーでもっとちゃんとしたしたランナーさんはたくさんいるのに、私のような不真面目なランナーもどき(?)が地元を代表するかのようなふうになるのは、飛騨高山にとってどんなもんだろうか、と自問自答しつづけておりまして・・・7月の放映も、楽しみのような、ちょっと怖いような…

まあ、深く考えても今更しょうがないので、ゆるゆると振り返りながら、覚えていることをつづってみたいと思います。


スタートは朝5時、今回は飛騨高山ビッグアリーナがスタート&ゴールとなっています。トイレがあちこちにあり、空き状況がつかめず、トイレを済ませてスタート地点に行ったけど、時間ギリギリになってしまいました(というか1分くらい遅れちゃいました・・・)
のっけからちょっとした登り、下りののち、国道41号線を交通規制して横切り進みます。そしてJR高山本線はアンダーパスでくぐります。




 国分寺通りではありがたい応援団が横断幕を掲げてくださっていました。早朝からありがとうございました-感謝感謝。




名物となった、古い町並みを行きます。ランスマの中村優さんが前を走っていました。宮笠ランナー優さん!わーい!(ミーハーな反応ですいません…)それにしても、走るだけで大変なのに、常にまわりのファンの方の声掛けに明るく応えていた姿には感銘を受けました。仕事とはいえ、きついだろうなー。私にはきっとできません…。また周りにはハンディカメラを持った取材クルーがずっと伴走し、優さんの表情や周りの様子を撮影していました。スタッフさんもすごいですねー




宮笠愛好会のKさんが、モニターランナーの撮影で脚立の上から応援してくれていました。早朝からお疲れ様でしたー!来年は一緒に走りましょう!撮影していただいた画像は、整理して、これからモニターの方々に送らねば!




一つ目のエイドを超えると、田園風景の中を進むようになります。名物のお寺さんの応援看板「緩走怪我無(かんそうきがん)」がありました。ひざの状態がひどくならないように注意しながら行かなければ!




10.5㎞塩屋町公民館のエイドを過ぎると、美女峠への登りが徐々に始まります。先週試走したこともあり、この辺りは何とかほとんど歩かず行けました。
さいごの登りは、杉林の中をヘアピンカーブ2回で下りになります。




16.7㎞峠のエイドでは、トマトジュースとリンゴジュースをいただき、カメラマンKさんと再会。急な下りののちに農村集落を抜けると、朝日の道の駅(21.8km)です。
ここでは名物のヨモギうどんをいただきました。幸か不幸か、おにぎりには手を延ばしませんでした。




道の駅を出ると左に曲がり、カクレハ高原に向かいます。ここからずっと登り勾配、ところどころある急な登りでは、時々歩きも入れちゃいました。
カクレハ高原では、名物火畑そばと、ほうれんそうのお浸しをいただきました。




これも名物(?)高山スキー場までの駄吉林道の登り。特に最初の1km位が厳しい登りで、歩きと走りを交互に(100歩ずつ)入れました。
途中のエイドからいったん下り、また徐々に登ります。このあたりでもスマイルランナー中村優さんの近くを走って(歩いて?)いましたが、優さんはさすがに金さんのアドバイスを受け練習を重ねただけあり、力強く登りも走っていました。練習不足の私とは大違い…。





<その2につづく>

飛騨高山ウルトラマラソン、100㎞完走できましたー!応援感謝!!!

2015-06-08 02:18:59 | 走る!
去年のリベンジに燃え?参加した、飛騨高山ウルトラマラソン。

何とか時間内に(制限時間7分前でしたが・・・)ゴールをすることができました。

「完走」って書くとちょっと違っていて、結構歩いているので「時間内ゴール」といっておきます。

今日はよれよれなので、明日以降、写真などをアップしたいと思います。

では、おやすみなさい・・・

飛騨高山ウルトラマラソン、いよいよ明日!ランスマや、宮笠モニターや・・・

2015-06-06 21:11:28 | 走る!
いよいよ明日に迫った飛騨高山ウルトラマラソン。

最近は仕事が忙しくなるなか、なんとか月間100㎞を突破。その前がほぼゼロだったことを思うと、無理しすぎかなと思ったり、何とかなるもんだな、と思ったり。

今日は、前日の受付会場で、昨年に続き「宮笠モニターランナー』募集の出展をしてきました。



これまでもたびたび書いている通り、宮笠は、飛騨高山の伝統工芸品であるとともに実用的な道具として、登山や農作業、雪かきなどに使ってきましたが、トレランやマラソン(速く走らないウルトラ系)にも適しているという思いで普及活動をしています。

飛騨高山ウルトラマラソンの地元ということで、宮笠をモニター価格で提供し、感想を寄せていただくという活動です。今回は去年に加え、平らな形の笠も加え50名の募集をしました。



でも、50用意した笠はすぐに完売で、追加要望があるくらいでした。宮笠の良さを知る方が増えてくれることがとてもうれしかったです。

明日はたくさんの方が宮笠をかぶって飛騨路を駆けます。

あと、会場でこんなチラシを見かけましたが、ランスマで飛騨高山ウルトラマラソンを取り上げるとのこと。



実は、宮笠愛好会もちょっとご協力していて、スマイルランナー中村優さんが宮笠をかぶって走ってくれることになるようです。そして、私も…。詳しくは放映を乞うご期待!

では、明日に備えそろそろ寝まーす。ほどほどに頑張ってきまーす。