飛騨の自然と巨木に親しむブログ

飛騨をうろうろぐるぐる歩き、飛騨高山の自然と巨木をご紹介します。あと、宮笠、登山、トレランのネタなども登場します。

飛騨 位山のオオヤマザクラ

2008-05-12 22:58:18 | いきもの暦
 今日は、ふるさとの名峰:位山に登りました。昨日までの雨もあがり、さわやかな青空(雲もありましたが・・・)のもと、久しぶりの山頂に立ちました。
 途中で、足元に桃色のサクラの花びらが落ちていました。上を見上げると・・・オオヤマザクラの花でした。


位山でも標高の高いあたりに生えるこのサクラ、里のサクラが終った後でも目を楽しませてくれます。


 花びらはやや大振りで色は桃色、きれいな花です。もうしばらく楽しめそうですので、お近くの方はぜひ位山、ダナ平林道沿いで探してみてください。今月末には、山頂付近のドウダンツツジ(サラサドウダン)が咲き始めますねー。



 山頂付近から見た乗鞍岳です。昨日の冷たい雨は、上のほうでは40cmほどの積雪になったとのこと。日本最高所の山岳道路:乗鞍スカイラインの開通は15日の予定。上はまだまだ冬ですねー。

巨木調査、ぼちぼち再開です。

2008-05-12 01:17:17 | いきもの暦
 いい天気の連休が過ぎ、ちょっと気温が低い日が続いています。畑の作物たちが心配です・・・。また今年もナスを失敗しそうな・・・。

 さて、本の発行で一段落した巨木調査ですが、ぼちぼち日本一を目指して再指導です。ただ、調査メンバーが前のように確保できないので、ちょっとずつの前進となります。
 今回は、10日に国府町、丹生川町方面に行ったときに撮った花たちの写真を掲載してみます。最近、ほんとにいろんな花が咲いてきましたよね・・・。

 

 まずはラショウモンカズラ(羅生門蔓)。横に伸びた大振りの花が、京都の羅生門で渡辺綱が切り落とした鬼の腕に似ていることから名付けられたとのこと。ツル状の枝が伸びることからカズラとついています。鮮やかな青紫色の花を見ると、ちょっとうれしくなります。
 それと、ジュウニヒトエ(十二単)。奇しくも歴史的名を冠した2種類となりました。こちらは花が幾重にも咲く様子を十二単に見立てて名付けられたようです。野外で見るのは初めてでしたが、うっかり踏んづけてしまって、ちょっと曲がった花になっています・・・。
 今回ご紹介した花は、巨木の近くで撮影下もの、近いうちに巨木の写真もご紹介したいと思います。

連休中の自然のことなど

2008-05-07 00:33:05 | いきもの暦
 連休中の自然のことなど、ちょっとメモ代わりに・・・。

 まずは、春爛漫の我が家周辺の風景です。


 畑はまだぼちぼち準備中ですが、ネクタリン(桃の一種で、小さな桃形の実がなります。もっとも我が家では薬をかけないので虫にやられてみんな落ちてしまいますが・・・)の花とスミレの花が咲き、新緑の色と相まって、春らしい感じになっています。サクラ(エドヒガン)はおわっちゃいましたが、ヤマザクラががんばって咲いています。畑を縁取るトウカイタンポポも華やかです。
 その近くの土手で、ちょっと前に見つけたスミレの仲間。

 はじめはスミレサイシンかな、と思ったのですが、図鑑でしらべてみると、アケボノスミレとのこと。以前見た花は、赤紫色のきれいな花でしたが、今回は赤みが薄く薄紫色だったのでわかりませんでした。花の中心に白い毛が無いことと、葉が丸まって花より遅れて出てくることがスミレサイシンとの区別点のようです。写真はちょっとトんでいるのでよけい色がわかりにくいかも・・・。

 さて、もうひとつはちょっと不思議な(?)お話。

 この写真の真ん中左側に写っている鳥、モズです。今日は実家の田んぼ仕事の手伝いに行っていたのですが、トラクターで田んぼを打っていると、巣作り用の泥を採取するツバメが周りを飛び回っていたほかに、このモズが何度も飛来してきました。
 トラクターで追い出された虫を取って食べていたようでしたが、兄が言うには「死んだじいちゃんがモズになって、田んぼ仕事の様子を見に来とるんや」とのこと。聞いてみると祖父が亡くなった15年ほど前から、毎年田んぼ仕事をしているとどこからとも無くモズがきて、周りを飛び回るというのです。
 よく、サギ類が餌を求めてトラクター(本来は水牛とか?)の後ろをついてまわるということなので、モズも同じようなことだろうと思うのですが、確かに餌だけでなく、近くのあぜの上にいて、こっちをみているようなそぶりも見せます。
 その現象を科学的に説明しようということではなく、穏やかだった祖父のことを思い出した、ちょっと心に残る今日のエピソードでした。