飛騨の自然と巨木に親しむブログ

飛騨をうろうろぐるぐる歩き、飛騨高山の自然と巨木をご紹介します。あと、宮笠、登山、トレランのネタなども登場します。

OMM Japan レースに参加しましたー(2日目、地図読みは奥が深い・・・)

2014-12-13 23:00:50 | 走る!
 (一日目からの続き)

 一夜明けた朝、昨日とうって変わっていい天気になりました。

 明るくなってくると、昨日の夕方より増えた(?)テントやツェルトが見本市さながら様子となっていました。軽量化と山歩き&テント泊に対する考え方が人それぞれなんだなぁ、と感慨しきり。
 ストレートの出走者は、早い時間からウェーブスタートのため、まだ暗いうちから動き出す人もいました。

 我々スコア組は、8時半出発なのでのんびり朝ごはん。アルコールストーブ(チタンの軽量コンパクトなやつで、優れモノでした。あとで買おうと思ったら廃盤で、ヤフオクでも高値がついていました・・・)でお湯を沸かし、インスタントうどんなどを手短に取り、身支度を整えるとスタート地点に移動しました。



 スタート地点は日が当たっており、昨日の湿った装備(特に靴&靴下!)を着干しで乾かそうと太陽エネルギーを充填しつつスタート時間を待ちます。

 いよいよスタート、今日は4時間で、昨日のスタート地点までの間にどれだけチェックポイントを回れるかを競います。



 元気に走り出す組、ぼちぼち歩く組、それぞれでしたが、チームマタギ?は小走りに、一番近いポイントを目指します。その後、スタート地点の脇を通り丘の上のポイント、昨日通った風力発電の風車の根元のポイントをゲット。いい調子です。




 その後、ゴルフ場の近くのポイントをとったあと目指した60ポイントの地点、これが我々にとっては落とし穴でした。
 他の参加者も大勢うろうろしている山中で、地図を読んだつもりになって進みましたが、私が標高を読み間違えていることに途中で気づき戻る羽目に。その後進んだ支尾根は、戻りすぎていてやはりポイントが見つかりませんでした。
 「もうここは捨てて次のポイントを目指そうか、それとも60点にこだわるか」迷いながら山をさまよい、1時間以上経過したところであきらめました・・・この時点で、もういい成績は望めないことが確定し、師匠も悔しげにしていました・・・

 その後、2つのポイントをゲットし、12時過ぎにフィニッシュ。2日間の楽しい山歩きが終わりました。



 ゴール後は、地元の名産キンメダイの味噌汁や、ミカンが振舞われており、たくさんいただきました。ごちそうさまでした。

 60点のポイントは心残りでしたが、第1回のOMMJapanraceに参加でき、とてもよかったと思っています。
 荷物を極限まで絞りこみ、野山を駆け回り、一泊し、体力の限界を(今回は限界のだいぶ手前であきらめていたかもしれませんが…)試すOMMという競技に、今後のめり込みそうです。
 
 また、今回、オリエンテーリングやロゲイニングという競技の認識を新たにしました。レクリエーションではなく、トレランや登山の要素を持った大会があるようなので、今後はそっちにも注目したいと思います。とりあえず3月末に松本市であるロゲイニングに参加してみようかなと思っています(先日のロゲイニング初体験では、全然走れず師匠に迷惑をかけたので迷っていますが…)。

 2日目の軌跡です。真ん中へんが60点のポイント、あーくやしい!


OMM Japan レースに参加してきましたー 楽しかったー(一日目)

2014-12-08 00:09:15 | 走る!
 2014年11月29・30日と、伊豆半島の野山を駆け回る(這い回る?)レースに参加してきました。

 名付けて「OMM Japan Race」。コンセプトは前回投稿したように、地図上に設定されたポイントを探して、野山を自由に回り、ポイントを競う、というもの。これは、もともとイギリスで発祥したスポーツで、オリジナル・マウンテン・マラソンの頭文字をとってOMMといいます。
 レースは、ストレートとスコアという2つの形式があり、私が師匠とともにエントリーしたのはスコアのほうです。(ストレートは地図上に設定されたポイントを番号順に回るもので、スコアより厳しそうでした)

 このレースの楽しいところは、ポイントは地図上に書かれていますが、どれをどの順番で回るかを自分たちで決めれること。そして、決められた歩道などはなく(道はあるところもあるのでそれを使ってもいいのですが)、立ち入り禁止エリア以外は自由に歩けること。つまり、道がないところをショートカットして、時間を短縮することがし放題ということです。もともと走力が弱い私にとって、野山で鍛えた(最近は衰えも目立ちますが…)足腰で、ランナーを抜き去ることもできる、ということ。

 もう一つの楽しいところは、2日間の装備や食料を全部背負って移動すること。つまり、2日間の食糧、テント、シュラフ、衣類その他を、軽量化を図り、背負って走り回るのです。(水だけは宿泊地で補給可)今回は初冬の伊豆ということで、寒さは大したことないと踏んで、シュラフやテント、マット類を軽量化しました。そのおかげで20リットルのザックとポーチに荷物をおさめることができ、軽快に動けました。


 28日、仕事を終え、師匠宅に集合して出発。伊豆はさすがに遠く7時間はかかりそう。途中、食料やお酒を買い、運転を交代しながら伊豆を目指しました。
 予報どうり雨が降ってきて、明日のことを考えちょっとうんざり・・・
 カーナビの誘導で、集合場所となっている夜のキャンプ場に到着。車はほぼいっぱいで、車中泊の人や芝生の上にテントを張っている人も。我々もテントを張り、ちょっと飲んでから就寝。

 翌朝、暗いうちからがやがやとしだして、参加者やスタッフが動き始めていました。エントリーを済ませましたが、スコアのスタートは9時なので2度寝、その後起きだして朝食をとり、身支度を始めました。

 ストレートの参加者は7時ころにスタートし、次に我々スコアのスタートが迫ってきました。雨は・・・降ったりやんだり・・・



 スタート地点に集まった参加者に、10分前になると地図が配られます。そこには競技エリアが描かれ、15とか30とか50といったポイントが書かれています。点が低いポイントは道沿いなど分かりやすいところ。逆に高いポイントは地図の等高線を読みながら探さなければならないところになっています。どれをどう回るか、脳みそを回転させ、二人で相談です。たいていはじめは全体を回るようにプランニングするのですが、途中で時間を考えて省略していくパターンが多いようです。
 スタート待ちの時に、主催者(英国本部の役員さん?)の外国人の方が、私の宮笠を気に入って記念写真撮ってくれ、といわれ一緒に写していただきました。(こっちのカメラでもとっておけばよかった…)
 
 いよいよスタート。雨の中、たくさんの変人(?)が一斉に山に向かいます。

 たいていは道を行くのですが、最初のポイントを目指すのに途中から山に入っていき、ピークを目指しました。何人かの足跡がついていますが、大半の参加者は、遠回りの林道を黙々と歩いています。

 最初の30点のポイントには、順調にたどり着き、次のポイントにも近道を進みました。

 途中、近道をするのに斜度40度以上の山の斜面を半ばすべり半ば転びながら行ったときは、他の参加者から「動きがマタギかなんかみたい」とお褒め(?)の言葉もいただき、その後はチームマタギと自称していました。

 山の中で場所がよくわからなくなったり、足がつったりしながらも何とか回り、風力発電所のわきを通って初日ゴール。走れなかったけど、ショートカットを繰り返し、結構いい点数かも、と期待しつつ・・・





 キャンプ指定地は近くのグラウンドで、もうテントやツェルトを張っている人がたくさんいました。

 我々も今回は、軽量化のためにツェルトを選択。近くの木の枝や石をもってきてしっかり設置しました。

 食事は、災害訓練の時に食べるようなアルファ米と、マッシュポテト&コンビーフ。師匠の腕がさえました。コンロはこれも軽量なアルコールストーブ。初めて使いましたが、意外と火力もありました。ほしくなってしまいました・・・軽量化してもお酒はやっぱり、と、柿の種をつまみに200ccの焼酎をお湯・水割りでいただき、寒くなってきたこともあり早々に就寝しました。
 
 シュラフも軽量化で省略し、エマージェンシーシートのちょっといいやつとシュラフカバーだけ。中にはユニクロのダウンは着ましたが、ちょっと寒くて、何度か途切れ途切れにはなりましたが休むことができました。



 移動ルートとデータです。雨がずっと降り続いたバッドコンディションながら、まあまあ動けたほうだったと思います。





 翌朝張ってあった一日目のリザルト。なんとスコア全体で12位、男子の部では9位!この調子で行けば、表彰台も夢じゃない!(と思ったのですが、現実は甘くはありませんでした・・・)



(2日目に続く・・・)