飛騨の自然と巨木に親しむブログ

飛騨をうろうろぐるぐる歩き、飛騨高山の自然と巨木をご紹介します。あと、宮笠、登山、トレランのネタなども登場します。

飛騨宮笠愛好会、始動!

2014-07-23 22:30:08 | 宮笠あれこれ
 本日、飛騨宮笠愛好会の総会がありました。

 これまでは有志のグループで楽な会でしたが、メンバーがそろってきて、習いたいことやつくりたい笠がはっきり見えてきたところで、仕切り直しの意味を込めた設立総会というところでした。

 20名のメンバーで、指導役の問坂さんの技術を習い、また少しでもお手伝いできれば、という話になりました。

 来月からは、「平(ひら)」と呼ばれる平べったい笠(傾斜が緩い形)を中心に習うことになりました。

 「いつかはセミ笠を」「いつかは売り物になるような笠を」を目標に、頑張っていきたいと決意を新たにしました。



西穂高岳・西尾根、ようやく登れました。

2014-07-22 00:03:49 | 登山
 7月21日、宿題だった西穂高岳西尾根をようやく登ることができました。宿題というのは、5年前に一度チャレンジしたのですが、トラブルがあり途中敗退したコースだったのです。その時は積雪期だったので、本当は積雪期にチャレンジしたかったのですが、今日ぽっかり空いた日ができたので、急遽いって来た次第です。

 6時50分頃、新穂高に車を置いて、右俣林道に入ります。
 7時半頃、穂高牧場到着。ここから牧場の中を通らせていただき(今は牛がいませんでしたが)いよいよ西尾根へ進みます。
 

 軽トラ用のような轍をたどり、行き止まりの柵に至ると、手作りの小さな標識が立っていました。どこかの山岳会が作っていただいたもののようで、途中要所要所についており、励まされました。また、どなたかはわかりませんが草刈りも途中までしてあり、頭が下がる思いでした。


 西尾根の登りは、最初ぐいぐい高度を稼ぎますが、1940mからはだらだら尾根となり、その後また程よい登りが待っています。下のほうは草刈りがしてありましたが、上のほうは踏み跡を頼りに進みます。明瞭なところもありますが、ササの勢いがよくてわかりにくいところもところどころありました。


 いくつかの小ピークを越え、5年前雪中キャンプを張ったコルを越えると、見覚えのある岩峰に出ます。ここは素直に右側を巻きます。


 巻いたところは、高茎草原で、どこからかクマが現れそうな雰囲気。実際後ほど…。この中を進むとき、ニセの(?)踏み跡に誘われてハイマツの海に突入してしまい。抜け出すのに一苦労。ちょっと心がくじけそうになりましたが、元のコースに戻って何とか登高を続けました。


 例のケモノの例のモノがあり、ちょっとビビりました。標高2600m位でしたが、クマも頑張って登っているんですね。


 苦労してハイマツの尾根に出て、そこからは踏み跡を探しながらたどります。ほとんど人が通らないコースなので、自然のままのお花畑がところどころにありました。(と言っても尾根上なので小規模なものばかりですが) そこで久しぶりにミヤマシオガマがきれいに咲いているのを見つけました。その他、イワヒゲやイワウメ、ハクサンチドリ、ハクサンイチゲなどを見ました。あとは、高度感と時間が気になって、あまりじっくり観察する心の余裕がなく・・・


 ちょっとしたハイマツのピークを越えると、雪の残ったコルがありました。ここは確か5年前の場所。ここから先は、私にとって未知の領域です。ここまでも緊張していましたが、いっそう緊張が高まります。(後で気づいたのですが、ここがジャンクションピークと呼ばれる所だったようでした)


 午後1時、山頂到着。やっとたどり着けました。夏休みも始まったためか、結構な人でにぎわっています。標柱の前が空かなかったので記念写真はザックとヘルメットで。


 下るにつれ、ますます人が多くなってきました。西穂山荘近くになると20人以上の団体さんなどもいて、あまり休まずさっさと下を目指しました。その先もいくつもの団体を追い越したりすれ違ったりしましたが、道を譲るかどうかについて、いろんな方がいて、いろいろ考えさせられました。


 時間に余裕がありそうだったので、ボッカ道を下ろうかなとも思いましたが、そうすると下のロープウェイだけは乗らなければならなくなり、時間が読めないと思い直し、結局ロープウェイ駅に向かい、午後3時30分の便で下界に。
 充実していたけどけっこう疲れた一日でした。

 GPSウォッチを使っていたので、軌跡を表示して見ました。累積標高差は約2200mでした。疲れるわけですねー


地名はホントだった。岩崎谷で滝&沢登り。

2014-07-14 00:12:45 | 山岳会
 先週になりますが、山岳会の先輩に誘われて、下呂市小坂町の岩崎谷に、沢登りに行ってきました。
 高山市から下呂市に入って無数原の集落に至ると、右にある製材所越しに、古い「ヤナ」の看板が岩壁についているのが気になっていました。今回行った岩崎谷は、その岩壁のある山から奥に伸びる谷で、地図を見るとその奥には「滝上牧場」と表示があり、いかにも滝がありそうな地名となっています。

 車を奥の牧場(今なもうやっていないようでしたが)にデポし、谷の入り口付近の送水路から沢に下ります。すっかり緑に覆われた谷は、ひんやり薄暗い感じでした。 


 登り始めてしばらくは、大岩が重なる渓で、みな順調に歩を進めます。
 やがて、沢登りには欠かせない登場人物「ヒキガエル」が、沢の主よろしく苔むした岩に鎮座していました。「今日は変な奴らが通っていくのぅ・・・」などと思っているか、何も思っていないかわかりませんが、ヒキガエルの表情は、思慮深げに見えますね。


 やがてちょっとした落差の滝が現れました。水流の後側を通って進めそう?に見えます。そろそろ濡れることに躊躇のなくなってきたところ。メンバーの一人はチャレンジ精神を発揮し、果敢に突入!右から左への通り抜けに成功しました。



 しばらく進むと、落差のある滝が徐々に現れはじめました。以前遡行したことのあるメンバーによると、このあたりからが核心部=楽しいところ、とのこと。ワクワクします!




 いよいよ、岩崎谷メインイベントの滝が現れました。手前に青く静かな淵があり、その奥にかっこいい滝が雄姿をのぞかせています。


 手前の小滝を苦労して越えると、もう一段先に滝壺があり、激しい水流が弧を描いて駆け下っています。滝壺の左岸をへつりながら、滝の直下に進み、左の苔むした岩場を登ります。急傾斜でしたが、つかまるところはしっかりしていたので、何とか登れました。激しい水流を間近に見ながらのクライミングは、迫力があり、とても楽しかったです。




 そこを登り切った先にもいくつか楽しい滝があり、シャワークライミングを楽しむことができました。


 やがて谷の傾斜もゆるくなり、空が明るく開けてくると、滝上牧場の車デポ地点も間近です。
 入渓から約3時間、楽しい非日常のひと時を無事、楽しく終えることができました。

 ちょっと沢登りに、なんていう贅沢な時間の使い方ができるのは、飛騨ならではだと思います。
 楽しいひと時を提供していただいた同行者の皆様、沢の主(?)様、ありがとうございました。