飛騨の自然と巨木に親しむブログ

飛騨をうろうろぐるぐる歩き、飛騨高山の自然と巨木をご紹介します。あと、宮笠、登山、トレランのネタなども登場します。

西穂高・ピラミッドピークまで

2012-12-25 02:29:54 | 山岳会
 12月22日(土)、この冬初めての雪山へ、足慣らしに行ってきました。行き先は西穂高岳。
 新穂高ロープウェイを使えば一気に標高を稼げるので、冬山に慣れるのにいいコースです。ただし、天候次第ですが・・・。

 同行者は山岳会の先輩、今度の冬合宿のリーダーでもありますので、失態を見せると、合宿参加禁止!といわれるかもしれません。
 ロープウェイの始発は、冬は朝9時です。市民割引で料金が半額とのことでラッキー!待合室には日本語じゃ無いアジアのいろいろな言葉が乱れ飛んでいました。

 下界は雨でしたが、山頂駅を降りると、一応雪に。でも気温は高め。多分0度前後でしょう。防寒着を脱いだりして調整はしましたが、それでも二人とも汗をかきかき、先を急ぎます。
 新雪がかぶってはいますが、トレースはまあまあ残っているので、歩きやすかったです。
 途中、「これでもか!」といわんばかりに、蛍光カラーの目印がたくさん設置されていました。ホワイトアウトになっても大丈夫そうです。


 1時間かけて西穂山荘へ到着。小屋の前に、仮設パイプと雪で小山が作ってありました。アイスクライミング用?でしょうか。


 ここから、服装(防寒着、アウターなど)、アイゼンなどフル装備で、山頂を目指します。

 さすが高山帯の稜線は風が厳しくなります。左の飛騨側から、風雪が吹き付けます。ガスもかかって、遠くの景色はおろか、この先向かう西穂方面もまったく展望がききません。


 風雪はさらに厳しくなり、顔の露出しているところに雪粒がびしびしあたり、目を開けているのも辛くなります。かといって、サングラスをすると曇ってしまい、指で曇りを取りつつ、ゆっくり進みました。

 ふと左手を見ると、アウターに氷がバリバリとついています。吹き付ける風雪が、溶けて凍りついたようです。風のせいで体感温度は低いのですが、気温自体はそれほど低くは無いようです。


 独標の登りが見えてきました。ここで12時ころ。山頂まで行くと帰りのロープウェイの時間がちょっと心配になるので、12時半まで上を目指し、行けるところまで行くことに。


 ピラミッドピークで12時半。今日はここまでです。山頂方面は、最後まで望めませんでした。

 下山時は、右から吹き付ける風雪に耐えながら、一歩一歩慎重に下山。
 1時半に山荘、2時15分に山頂駅、下山後は中崎山荘で温泉で温まってかえりました。

 翌日からももとふくらはぎが筋肉痛に。冬用登山靴とアイゼンをつけて歩くと、けっこう足に負荷がかかります。ランニングで鍛えられる筋肉と違う筋肉を使うのでしょうか。足に重りをつけてトレーニングしなければ・・・。


平成24年度宮笠講座・第1回

2012-12-17 23:33:59 | 宮笠の製作
 今日は、平成24年度宮笠講座の第1回講習会でした。

 宮笠は、ヒノキやイチイの材をリボン上にしたものを編んだ笠で、軽く通気性がよく、雨が降ると(濡れると)編み目が詰まって雨漏りがしない優れもの。今でも飛騨では(私もそうですが)、野外作業の時に普通に使われています。伝統工芸品でもあり、生活用具でもあるところが、いいですよね。

 第一回目ということで、オリエンテーションの後、約20名の参加者は竹の加工作業を体験。笠のふちや骨になる部品です。

 高山から南に少し行った益田郡のマダケを使い、割って削って・・・昨年度参加した中級講座受講者も、忘れているようで思い出したりして、皆さん何とか作り進めておられました。








 (3枚目の写真で指導しているのが、講師の問坂さん)


 次回は翌1月7日。3月までの計7回で、2枚の笠を作っていただく予定です。

今日宿題をもって帰った方は、次回までに作り進めていただけるでしょうか。ぜひ進めていただき、次回みんな笑顔で集いたいものです。


森を知るツアー「樹から木が生まれるところ」

2012-12-17 00:47:32 | 環境教育
 12月15日は、地元の森作りに携わるネットワークが主催する森を知るツアー「樹から木がうまれるところ」のお手伝いに行ってきました。

 ここでいう「樹」は、生きている樹木のこと。そして「木」は、木材のことをいいます。山で樹を見ることも、木材を見ることもありますが、生えている樹が木材になるところを見たことがある方はほとんどいないのでは無いでしょうか。

 参加者19名とスタッフは、高山市丹生川町にある森林作業現場に到着。森林組合のスタッフから、「伐採、枝払い、玉切り、運搬」の流れを、実際の作業を交えて説明していただきました。ハーベスタという林業機械は、伐った樹の枝払いと玉切り(市況などにあわせ2m~4mに効率よく切り落とすこと)を同時にできる高性能林業機械で、樹をつかむところだけで2,000万円もする機械とか。これを効率的に使えるようになれば、低コストで木材の生産ができるのです。





 続いて、切り出された樹が運ばれる「木材市場」。とても広くて、文字どうり樹が「売るほど」あり、並んでいます。生えている樹の種類は分かっても、切り出した原木の状態では、なんという名前の樹かわからないものもありました。

 



 その次は、切り出された樹が製材され、四角い部材になる製材工場に行きました。説明している森林組合のスタッフの後ろの青い扉は、高温乾燥機で、木材の含水率を計画的に下げていく施設。

 カベに、製材機用の帯ノコがかかっていて、参加者からは「これで木が切れるの?」などと質問が。確かに私も柔らかい帯ノコが木を切るということに対して、ちょっと不思議な感覚があります。






 そんなこんなで、雪模様の天候のなか、樹から木への流れを目にするツアーは無事終了。

 参加者の方は樹を、そして木を大切にする心を養っていただけたでしょうか。


第16回レッキーマラソンに参加。雪の中、まあまあ良く走れました。

2012-12-09 18:35:50 | 走る!
 今日は、雪の降る中、実家のほうで開催された「第16回レッキーマラソン」に参加してきました。



 レッキーというのは、岩(礫岩:れきがん)にちなんだ名前で、オムスビ形の岩をかたどったゆるキャラです。今回はそれにちなんで、各地(といっても岐阜県あたりのですが)のゆるキャラが集って、「全国ゆるキャラマラソン」なるものも開催されていました。

 今日は全国的に寒く、荒れた天気とのことで、開催地も珍しく雪に見舞われていました。朝起きると、家の周りもうっすら雪が積もっていました。



 受付を済ませ、開会式が始まると、ゆるキャラが並んでいました(一番手前がレッキー。男女います)。そしてこのあと、みんなゆるーく走っていました・・・



 レースが始まる前にはひときわ激しく雪が舞いはじめました。気温は、たぶん0度ちょっとプラスくらいでしょうか。寒いので待っているのがつらく、みんな足踏みなどして体をあっためていました。



 レースは、スタート後3kmほどゆるい登りが続き、その後ひとつ峠を越えます。むかし子供の頃、急で越えるのが大変だった印象が残っていましたが、走ってみると、それなりに厳しかったけど、登りの距離は思ったほどではなく、意外とすんなり越えることができました。

 下ってしばらく行くと、実家の家族たちが応援に来てくれており、ハイタッチで通過。一瞬でしたが元気をもらいました。

 それにしても、今回の沿道の応援の方々は、とてもシャイで、ハイタッチする人はもちろん、大声で声をかけてくれる方がいませんでした。あまり応援されるとこっちも応えるのに疲れてしまいますが、もうちょっとノリを良くして頂けると、みんながんばれて、ランナーからの印象も良くなるんじゃないかなーと思いました。

 さて、4km過ぎのあたりで給水所があり、スポーツドリンクをいただきました。でも、呼吸が乱れており、一口くらいしか飲めませんでした・・・その先に「中間点」の表示。

 農道を走った後に、集落を抜ける道を通り、いったんスタート&ゴール地点の脇を通過して南に進み、折り返してゆるい登り、そしてゴール、という感じのコースでした。全体的に、去年初めて10kmを走った「ほらどキウイマラソン」に似たコース構成かな、と思いました。

 結果は、一年前から4分ほど短縮し、44分30秒ほど。45分を切れたらいいなー、と思っていたのが達成できて、自分としては満足しています。



 去年からぼちぼち走ってきたので、ある程度は走力がついたのかな、と思いますが、これ以上ギリギリとタイムを縮めるのを目指すつもりはあまりありません。そもそも、自分の体力を知りたいと始めたランニングですので、トレーニングをまじめにするのは、ちょっと・・・

 ただ、鍛えればまだ走れることが分かったので、ほどほどにトレーニングを積んで、今の体力を維持(できれば、ちょっとアップするよう目指したいですね)し、飛騨高山ウルトラマラソン、八ヶ岳スーパートレイルあたりを目標にしていこうと思っています。それにしても、10kmはやっぱりずっとまじめに走らないといけないので、疲れました。ウルトラマラソン&トレランのゆっくりペースのほうが性に合っていますね。