少し前ですが、職場の山仲間と、駒ケ根から入って木曽駒ケ岳~空木岳を縦走してきましたのでアップします。自分で行くときはテント山行が中心ですが、職場の人と行くときは小屋泊まり。お金のない学生時代は半ばやっかみをこめて『大名登山』と呼んでいましたが、荷物が少なくなることにより体力に余裕がでるので、山の自然をより楽しめる一面もあると思います。(荷物が減った分、ビールを背負っていくので結局重くなるという噂も・・・)
7月28日、飛騨高山をマイクロバスで出発し、権兵衛峠~中央道駒ケ根~菅の台バスセンターに到着。客が結構いたためか臨時便のバスが出て待ち時間がそれほどなく、ロープウェイのしらび平までたどり着きました。
ロープウェイで標高2,600mの千畳敷駅に。千畳敷カールのあちこちにはまだ雪渓が残っています。それにしても人が多いこと。結婚式をしているグループも。
ここで早めの昼食時間を兼ねた自由時間をとります。一部の方はレストランでソースカツ丼を食べたようでしたが、私は早めにコンビニおにぎりを食べ、カールの遊歩道へ。人をかわしつつ、雪解けしたばかりの斜面に咲く花などを眺めて楽しみました。
ガスが晴れると、これから登る乗越浄土や、明日登る宝剣岳などが一望できました。
11時、いよいよ登山開始です。大勢の登山者や観光客のいる遊歩道を通り抜け、乗越浄土への分岐を過ぎると、傾斜が強くなってきます。徐々に傾斜を強め、
ジグザグに登っていくと、12時ころには乗越浄土に到着。振り返ると小さくなったロープウェイ駅が眼下に見えました。
乗越浄土のすぐ先には、宝剣山荘と天狗山荘があり、右に目をやると中岳への緩やかな稜線を登山者が登っているのが見えます中岳はあまり目立つ山ではありませんが、山頂(2,925m)には巨石が積み重なり、登ると、これから目指す木曽駒ケ岳と今夜の宿である駒ケ岳頂上山荘が見えました。
中岳から緩い登山道を下り、駒ケ岳頂上山荘にザックを置くと、木曽駒ケ岳に向け登り始めます。広く緩い斜面でしたが、次第に急になって岩場も現れました。
いよいよ木曽駒ケ岳の頂上に到着(2,956m、13:19)。実は30年ほど前学生時代に木曽駒・宝剣に夏合宿で来た覚えがあるのですが、確か天候の都合で木曽駒ケ岳には登らなかったような・・・。今回登って、疑惑の(?)百名山を改めて一つクリアできました。
下山途中に雨がぽつぽつ降りだして、皆は足早に小屋に向かったのですが、道端にはけっこう高山植物があり、一人遅れて写真を撮ったりしていました。合羽を着ていなくても、宮笠があればちょっとした雨でも大丈夫なので。
↑チシマギキョウ 3つ並んで咲いていました。
↑コマクサ 妙に色の濃い個体がいくつかありました。白花は珍しいのですが、ここまで色の濃いのも珍しいですね。
↑オヤマノエンドウ なんか久しぶりに見たような気がします。
↑ヒメウスユキソウ(コマウスユキソウ) いわゆるエーデルワイスの仲間で、その名の通り日本では一番小さいウスユキソウの仲間です。花の周りに放射状に着いた葉に白い綿毛をまとっているので全部が花のように見えて可憐な印象を受けますね。ちょうど降った雨の水滴がついて、なんともいえない風情です。
ヒメウスユキソウについては、写真にあるように駒ケ岳周辺に多く群生しており、2日目の空木岳への縦走路にも、これでもか、と言わんばかりにたくさんのヒメウスユキソウが生育していて、いい意味で予想を裏切られました。昔、希少なハヤチネウスユキソウを見ようと軽自動車で高速を乗り継いで早池峰山に行ったように、ウスユキソウの仲間は少ないものと思い込んでいましたが、木曽山脈のヒメウスユキソウは(分布域は狭いかもしれませんが)個体数的にはかなり多くあるようです。
小屋に戻ると、早く帰った仲間は酒盛りを始めていました。仲間に入って飲み始め、夕飯でも飲んでしまいました。ということで小屋の写真はありません・・・
(その2・「宝剣岳から木曽殿山荘編」に続く)
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