飛騨の自然と巨木に親しむブログ

飛騨をうろうろぐるぐる歩き、飛騨高山の自然と巨木をご紹介します。あと、宮笠、登山、トレランのネタなども登場します。

第2回飛騨高山ウルトラマラソン、100kmへ!

2012-11-24 18:41:51 | 走る!
 今日、ランナーズウェルネスより、第2回飛騨高山ウルトラマラソンのチラシが届きました。

 

 思えば、去年の11月27日の「ほらどキウイマラソン」を皮切りに始まった、走ることへの挑戦も、今年の「第1回飛騨高山ウルトラマラソン」で、ひとつのピーク(ロードのマラソン)を迎えたと思います。

 勝手に想定していた、もうひとつのピーク(トレイルランニング)である「UTMF」は、その前哨戦である「八ヶ岳スーパートレイル100マイル」であえなく中断しましたが・・・。

 とはいえ、ロードの挑戦も、72kmコースだったので、やはり100km走っとかなきゃいかんでしょう、ということで、来年の飛騨高山ウルトラは100kmときめていました。

 届いたチラシを見ると、(事前発表の通りですが)2013年6月9日(日)に開催されます。コースは前回とおおむね一緒ですが、スタート後、このマラソンの見どころのひとつである古い街並みを走った後の部分が少し変わったようです。前回混雑した第1エイドまでを、もうちょっと交通量が少ないところに回したのかなー、という感じですね。

 また、スタート時の混雑を緩和するため、15分ずらしたウェーブスタート方式がとられるようです。これはきっと、ランナー、運営者、お世話していただくボランティアの皆様にとっていい変更になると思います。

 ということで、昨日、さっそくネットでエントリーしちゃいましたー。もちろん100km。 



去年は72kmの最後でけっこう足が残っていたので、次回はもうちょっと修行を積んで、そしてまた宮笠をかぶって、もうちょっと早く行きたいのもです。とはいえ、無理してリタイヤ、というのは避けたいところですが。


八ヶ岳スーパートレイル100マイルレース、参戦記(第1関門~第2関門・時間切れ…)

2012-11-18 23:45:33 | 走る!
 第1関門を出ると、長い下りがあり、左に曲がると清里駅です。途中、あったかい飲み物を求めて自販機を探しましたが、なぜかホット飲料が入っていません。駅を過ぎたあたりでようやく発見し、ちょっと飲んで後はテルモスにつめました。

 そこから下って登ると、農村風景の中を通り、いよいよ飯盛山への登りです。標高差400m程度ということでちょっとナメてかかったのですが、なかなか登り応えがある山です。

 M師匠はここから秘密兵器【トレランポール】を取り出し、「ポールはこうやって使うんやさー」と両足に加え両手の推進力を活用。「これじゃついていけないよー」と必死についていったところ、やがて腕の筋力が長続きせず、何とかついていけるペースに(今から思えば、これは私のペースを慮ってのことだったのですね)。

 上のほうに行くと展望が開け、八ヶ岳のシルエットがきれいに見えました。昨日のコース解説では、山頂手前でコースが曲がるため、余裕のある方はそこから飯盛山頂往復を、と言ってましたが、そんな余裕はさらさらありません。左に曲がり、夕日の撮影に訪れたカメラマン群(夕日の名所らしく、たくさんのカメラマンに遭遇)を縫いながら進みます。

 そのうち日は傾き、八ヶ岳の向こうに隠れました。すると急激に気温が下がってきました。というか、そもそも足元には今朝の霜柱がそのまま残っており、一日中0度近い気温しかなかったのでしょう。

 右に巨大なアンテナを見ながら下って、17:00に第5エイドに到着(64km)。



 ここで、これから迫り来る夜に備え、防寒(山用カッパ上下、薄手の手袋、バラクラバ)&ヘッドライト(BDのスポット)を装着。いずれも今朝つけていた装備ですが・・・。

 エイドでしばらく時を過ごす間に、あたりは真っ暗に。暗闇の長い下りから平坦な道を過ぎてちょっと登ると、JR最高地点。ここでもM師匠の下調べ通り、ホット飲料の自販機があり、コーヒーをテルモスに補充。

 ここからが、今から思えば最大の難所の「夜の八ヶ岳林道」が始まりました。まずはゆるい登りを早歩きで登ります。やがて明るいところがあり、たくさんの人影が見えました。

 スタッフらしき方に話を聴くと「80km地点の第6エイドは、72km地点のここに移動しました。80km地点には水だけあります。」というような説明。ここでは地元の好意で、熱い麦茶が振舞われていました。ありがたい!といただこうとしましたが、猫舌の私には熱すぎ、水をちょっと入れて冷ましていただきました・・・。

 さて、ここからは標高差500mの登りと、その後800mの下りで、18km先に第2関門があります。ここの制限時間は23時で、残り時間は4時間ほど。歩き中心でも何とかなりそうだ!と、気を引き締め、早歩きで上っていきました。

 歩いているうちは体から熱が出ているので大丈夫ですが、気温はかなり冷え込んでいることがわかりました。手袋に、冬山用のオーバー手袋を重ね、それでも寒いのでカッパの袖を伸ばし手を中に収納、指を断続的に動かして寒さをしのぎました。トレランシューズも通気性がいいタイプのため、足指が冷えてきましたが、これも歩きながら靴のなかで足指を動かしてなんとかなりました。

 もう地図を見て現在位置を確かめる気力もなくなってきたころ(周囲が真っ暗で地形が把握できないこともあり…)、暗闇に距離表示のプレートらしきものが。駆け寄ってみると「70km」(!えー!前の臨時エイドで72kmって言ってなかったっけ?) このあたりから、距離と時間に関する感覚が狂ってきて、どれくらいで関門につけるかが分からなくなり始めました。

 左足首に痛みが出始め、ゆるい登りでも走れなくなってきました。M師匠も足に疲れがきはじめたようです。

 やがて当初の第6エイドらしきところにたどり着き、水タンクがあるのを確認。でもこの寒さでは水は不要なので、さっさと通り過ぎました。

 そのあたりで、女性ランナーが寒さに耐えられずリタイヤすると、他のランナーに付き添われているのに遭遇。他にもエマージェンシーシートをかぶってうずくまっている人を見かけました。主催者に助けを呼んだとのことでしたが、この寒さでは、動けなくなったら低体温症にすぐになってしまうことでしょう。とりあえず、自分の体はまだ動けそうなので、先に進みました。

 やがて下りが現れ、足首の痛みをこらえながら走りました。そのうち自動車があがってきました。さっきの救助を要請したランナーを収容しに来たのでしょう。車を見ると、我も我も、と心が折れるランナーが現れそうな、そんな冷え込みでした。

 後は下り勾配かと思っていたら、また登りが現れました。遅くとも23時より前には第2関門にたどり着けるはず、そう思い込んでいましたが、何度も現れるアップダウンに、ペースが掴めなくなっていました。

 途中で舗装道路が現れたので、コース図の「林道終点か?」などと思いましたが、距離的に合わず、もう現在位置も分からなくなって、ただ関門を目指して早歩きと小走りを繰り返しました。

 やがて、足の調子が上がらないM師匠から「先に行け」の指令。自分も足首痛がありましたが、行けるところまでと思い「松原湖で!」と言い残し少しペースをあげました。

 そこからは、下りでは少し走ったもののまた登りでは歩き、冷静でなくなっている感じでした。昇ってくる月を眺めながら、一人ぼっちで林道を走っていて、前にも後にもヘッドライトの明かりが見えないと、さっきの赤色LEDでコースを間違えたんじゃないか、いやきっと間違えたんだ!と思えてきて、次のカーブを曲がると先行者のヘッドランプがちらちら見えたり。そんな繰り返しでした。

 午後22時過ぎた頃(だと思います)、舗装道路になって車が駐車してあるところに出ました。これがコース図の「林道終点」だ!そう気づきましたが、今から1時間も残っていないなか、23時までに残り約10kmを走って第2関門に間に合うのはかなり厳しい(ほとんど無理?)状況です。それでも、わずかな可能性に賭けて、(出せる力の)全力で下っていきました。

 急な下りを降り切ると、ひさびさに見たコーススタッフが右に行くように指示を出していました。その近くには数名が座り込んでいます。「まだ関門に間に合いますか!」と聞くと、はっきりしない回答。今から思えば、もう無理だと宣告するのが辛かったのかも。その先「もしかしたら」の思いで下りをけっこうな速さで走りました。

 そのあたりで何人も歩いているランナーがいて、もう間に合わずあきらめたのかな、と思いながら抜いていきました。

 次に会ったコーススタッフに、あと何キロですか?と尋ねたところ「あと4km」(!)との答え。その時点で22時55分。力が抜けていきました・・・。

 その後は無理をしてひどくなった足首の痛みをこらえながら、走ったり早歩きで関門を目指しました。間に合わないにしても、次回チャレンジのためにどれくらいオーバーするか確かめたかったからです。

 結局23:30に到着。時間切れによる途中リタイアという結果で、初の100マイルトレランは幕を下ろしました。



八ヶ岳スーパートレイル100マイルレース参戦記(第3エイド~第1関門)

2012-11-15 00:56:34 | 走る!
 第3エイドを出ると、そこから観音平までは、けっこうな登りです。はじめは直線ののぼりで、やがてヘアピンカーブの連続に。



 ヤマ屋の習性として、林道のヘアピンカーブは山を突っ切って最短距離で行く、というものがあります(ヤマ屋の皆さん、そうですよね)が、コースを忠実にたどらないといけないと思い、何度もヘアピンカーブを曲がります。

 そのうち観光客の姿が多くなり、富士山が良く見える展望スポットに出ました。(写真を撮りましたが、明るすぎて富士山がうまく写っていませんでした・・)その先ちょっとで観音平に到着。そこでジェルや濡れせんべいを食べ、次のエイドまで続くトレイルに備えました。

 八ヶ岳横断歩道と呼ばれるトレイルは、権現岳の南斜面を横切るように伸びる登山道で、コース図を一見するとアップダウンの少ないいいトレイルっぽく見えます。私と師匠も、はじめのうち下りでは調子よく快走していました。

 ところが!細かいアップダウンが延々と続く難コースで、私も師匠もこの区間でかなり元気を奪われてしまいました。特に、意味も無く(と思えてしょうがなかったのですが)ジグザグに何度も折り返す道があり、ふつうに斜めに道をつければいいのに!と歩道の設計者を恨んだり・・・。





 まあ、何とか第4エイド(45km)に、バテバテで13:09到着。エイドでは水しかなかったので、持参の食料をちょっと食べ、いよいよ第1関門に向かいます。



 師匠の目論見では、2時に第1関門に到着予定だったのですが、あと10kmを一時間で行くのはちょっと難しくなっていました。

 コースは牧場の中や周りをたどるコースで、まだ登りもけっこう出てきました。体はかなりばてていましたが、富士山や八ヶ岳が良く見えるのでココロはちょっと癒されていたかも。





 やがて、美し森を通って、むかし環境教育の研修できたキープ清里サンクチュアリを通ると、観光客や車でにぎわう第1関門の八ヶ岳自然ふれあいセンター(54km)に到着。予定より35分遅れの14:35でした。

 このエイドにはバナナがあり、何個かいただきました。それとアミノ酸を摂取。

 案内文書に、関門には「地元のおもてなし」とあったので、きっとあったかいうどんかほうとう、じゃ無くてもあったかい味噌汁、百歩譲って白湯あたりを期待していましたが、あっさり裏切られてしまいました・・・しょうがなく、ザックからテルモスを出し、猫舌にちょうど良い熱さのコーヒーをすすりました。


八ヶ岳スーパートレイル100マイルレース、参戦記(スタート~第3エイド)

2012-11-13 01:39:14 | 走る!
 レースを終えて一週間がたち、腫れていた左足首も回復しました。レース(第2関門で時間切れDNF)直後の高揚感も薄れ、ある程度冷静に振り返ることができるようになったので、来年に備えるための記録として、あったこと、考えたことをここに記します。

 11月3日は2時起床。茅野駅前のビジネスホテルで身支度を整え、M師匠とともにスタート地点の蓼科湖へ向かいます。途中、コンビニで行動食(主に松原湖へのデポ用)を仕入れ、すき家でカレーの朝食(というか夜中なので夜食ですが)をとる。

 スタート地点に近づくと、暗闇の中にテントや誘導スタッフ、ヘッドランプをつけたランナーらしき人が見えてきました。駐車場に車を止め、程よく冷え込んだ車外に。いよいよです。





 開会式の後、星空のもと5:00スタート。はじめのうちは下りが続きます。みんなけっこう飛ばしていきますが、M師匠と「ゆっくりゆっくり」を掛け声に進みます。なんといっても、今日(~明日)は長丁場。後半足をいかに残すかがで完走できるかどうかが決まるだろうとの予想からです。

 第一エイドは8km地点の岳麓公園。5:55到着。ここまでは寒さ対策で登山でも使っているレインウェア(ミズノ)を着ていましたが、体もあったまって多少汗ばんできたので脱ぐことに。脱いだ下は、冬期登山用のアンダーウェア(ロングTシャツ)と、ランニング用の短パン。ニットの帽子(冬用のバラクラバ)も脱ぎましたが、薄い手袋はつけたままで。ここでは水とエナジードリンクを少々いただきました。



 その先は、農村地帯のアップダウンのあるコース。空はだいぶ明るくなってきましたが、太陽が顔を出すまでは冷え込みは強く、道端には霜がびっしり降りていました。



 やがて八ヶ岳から太陽が顔をのぞかせ、少しずつ気温が上がってくるのを体感しました。そして19km地点の第2エイドの八ヶ岳自然文化園に7:20到着。ここでは地元の好意でプチトマトが配られており、小袋に入ったのを受け取り、走りながらいただきました。確かトマトのリコピンは疲労回復に効くとか。



 その後コースは別荘やペンションの並ぶエリアを通り、信玄棒道と呼ばれるトレイルに。ゆるいアップダウンは気持ちよく走れましたが、ちょっと急な登りは歩きに。なんせ先は長いのです。やがて車道の下をくぐって橋を渡ると、第3エイドへの登りが現れました。ここは迷わず歩きに。でも気がはやって早歩きになってしまいました。

 約37km地点の第3エイドには9:13到着。スタッフの方がパワーバーをはさみで細かく切りながら配っておられました。きっともう残りが少なくなっていたのでしょう・・・椅子に腰掛け、持ってきたジェルなどでちょっと腹ごしらえをしました。M師匠とは「これで大体4分の1済んだ!」と喜び合いました。



八ヶ岳スーパートレイル100マイルレース、第2関門が遠かった・・・

2012-11-05 02:05:34 | 走る!
 11月3・4日に開催された、八ヶ岳スーパートレイルレース。初めての長距離オーバーナイトトレランの挑戦でしたが、第2関門で時間切れにより終了となりました・・・。

 3日の朝5時、蓼科湖をスタート。97kmの第2関門の松原湖は、23時が制限時間(18時間)でしたが、30分間に合いませんでした。

 敗因としては、零下になる寒さ、疲労などありますが、一番は走れる足がなかったということ。舗装路は基本的に走りますが、林道や登山道でもフラットなとこや下りは基本的に走れるようにならないと、どうも完走はできないようですね。幸い、山をやっているものとして、必要最小限の装備・服装で零下でも動き続けれることはクリアできていたので、そこは良かった点として。夜の林道では、低体温症などで救急車が出動した例もかなりあったようですが・・・。

 今回完走できれば、UTMFにも、なんて考えていましたが、またイチから出直しです。

 それにしても、八ヶ岳や富士山、紅葉など、すばらしい景観の中、けっこう楽しんで走れ&歩けました。来年もあれば、ぜひ完走を目指したいです!今日は疲れたので、写真は次回にでも・・・