飛騨の自然と巨木に親しむブログ

飛騨をうろうろぐるぐる歩き、飛騨高山の自然と巨木をご紹介します。あと、宮笠、登山、トレランのネタなども登場します。

飛騨高山の巨木 No.35 平湯大ネズコ

2007-10-21 22:34:29 | 巨木
 10月20日に、平湯巨樹巨木保全協議会の村山会長のお宅を訪問し、フォーラムに関する打ち合わせをしてきました。(ふるさと学校のHPにも書きましたが・・・)
 打ち合わせの後、平湯温泉街の近くにある森をご案内して頂きました。わずかの間に、ミズナラやモミなど5本の巨木を調査し記録させていただきました。村山さんは、鉈を腰にしてひょいひょいと斜面を登って行かれるので、ついていくのがやっとでした・・・。
 

 ということで、満を持して(?)の登場です。
 飛騨高山の巨木 No.35 平湯大ネズコ 
 幹周:760cm 
 樹高:20m 
 保護指定:森の巨人たち百選・選定樹 
 
 平湯大ネズコに至るルートは3つありますが、平湯キャンプ場からのルートが最も近いようです(その分登りがちょっときついですが・・・)。キャンプ場から10~15分で大ネズコに到着。堂々としてかっこいい!です。風格がある割には、傷みがほとんどなく、力強さも感じられます。村山さんによれば、この近くにも数本ネズコの巨木があるので、一体的に保全していきたい、と胸の内を語っておられました。
 幹周については、測り方によって10m近いのでは、という説もあり、いつか巨樹巨木林の会の方に再計測をお願いできればなぁ・・・と思っているところです。

飛騨高山の巨木 No.34 清見町の巨木を調査

2007-10-20 02:17:16 | 巨木
 ちょっと間が空いてしまいました。久しぶりの更新です。巨木フォーラムの準備や、巨木調査の中間報道依頼などでバタバタしておりました。
 中間成果では、暫定日本一のトウヒや、岐阜県で一番大きなブナ、岐阜県で3番目に大きなクリなど、目立った成果を挙げさせていただいたところ、地元新聞にも取り上げていただきました。これにより、巨木に対する関心が高まり、フォーラムが盛りあがればいいなぁ、と思っています。

先週13・14日は、清見町を中心に調査を実施しました。

 飛騨高山の巨木 No.34  キリコシのナラ 
 

 幹周:500cm 
 樹高:22m 
 保護指定:高山市指定保存樹 
 清見インターチェンジから程近い彦谷の林道沿いに生育しています。周りが若齢人工林なのでちょっと浮いた感じがしてしまう巨木でした。心なしか葉が少ないように見えました。キリコシってのはどういう意味でしょうかねぇ・・・。

  飛騨高山の巨木 No.34  与四郎のトチ 
   
 幹周:560cm 
 樹高:16m 
 保護指定:高山市指定保存樹 
 かっこいい一本でした。民家のすぐ裏にあるトチの大木で、昔はきっと実を利用していたんでしょう。(今も?) 枝振りと幹の堂々としたところが印象深い一本でした。

 明日はまた上宝方面に行く予定です。天気は・・・なんとかなるでしょ!

飛騨高山の巨木 No.32 熊野神社のスギ

2007-10-06 00:07:46 | 巨木
 最近は、朝晩冷え込んで、急に秋の気配が濃くなってきました。山を見ると、心なしか濃い緑色があせてきて、紅葉の準備を始めたようにも見えます。フォーラム開催まであと約1ヶ月となり、気ぜわしくなってきました。秋の深まりとともに、もっとバタバタするようになるのでしょうねぇ・・・。 

 さて、今回は高山の市街地の北の端っこの辺にある巨木です。ちなみに、少し前に中部縦貫自動車道路の高山インターチェンジがオープンし、高山西インターからの一区間が延伸しましたが、高山インターのすぐ近くに位置するこの巨木を調査をしているとき(9月22日)に、ちょうどオープニングイベントをやっていて、ナントカレンジャーのアトラクションショーの様子がよく聞こえていました・・。

 飛騨高山の巨木 No.32 熊野神社のスギ 
 
 山すそにある神社ですが、鳥居の近くに行くと、大杉の存在がよーくわかります。
  
 幹 周:610cm 
 樹 高:25m 
 保護指定:県指定天然記念物 
 所在地:高山市赤保木町ミヨガ平23 

 神社に登る階段の脇に立つ大杉、幹は腐朽が進み、補修したあとが何箇所かありました。大きいだけではなく、風雪を耐えてきたかなりの古木のようです。この風格、天然記念物に指定されるのもうなずけます。ちょっと保護柵の杭が根元に近すぎて、痛々しい感じがしました。石標を読むと、枝が垂れる特徴的な枝ぶりとのこと、それで横に広がり、大きな樹冠を形成しているようです。
 大杉を後にして本殿に向かうと、スギのうっそうとした森です。そこから北に行ったところにもスギの巨木がありました。
 飛騨高山の巨木 No.33 スギ 

 幹 周:448cm 
 樹 高:33m 

 高さ2mのあたりから2本立ちになって、高く伸び上がっています。その大きさゆえか、注連縄が巻いてありました。

 この日は高山市街地の西~北にかけての神社をいくつか回りましたが、どこもたいてい1本は巨木のご神木がありました。大きな木に相対したときに発生する畏敬の念は、今の人も昔の人も変わらないんでしょうね。