飛騨の自然と巨木に親しむブログ

飛騨をうろうろぐるぐる歩き、飛騨高山の自然と巨木をご紹介します。あと、宮笠、登山、トレランのネタなども登場します。

雪の位山(くらいやま)を歩いてきました。

2012-01-29 23:55:49 | 環境教育
 今日は一日いい天気でした。山の会の先輩に頼まれて、雪の位山で10人ほどの方を案内&自然観察してきました。


 その団体は、障害者の方の野外体験のサポート等をされているNPOで、今度上高地に障害者の方を連れて行くための練習として、位山を歩こうというものでした。

 朝8時、スキー場のリフトで上まで一気に上り、そこからスノーシューをはいて新雪の中に歩き出します。古い踏み跡はあるけど、お構いなしにうろうろと歩き回りました。寒いのはちょっといやだけど、雪の季節は笹薮などを気にせずどこでも行けるのが最高ですね!





 途中、位山にある松の説明(ヒメコマツとチョウセンゴヨウなど)や、熊がクリの木に登った跡(熊だなといいます)、ヤドリギ、リスやウサギの足跡、ふつうの登山道からは見えない巨木の森などを見ながら、ゆっくり登っていきました。

 10人がスノーシューで歩くと、後ろには立派な道ができています。あとから別の登山者(カンジキなどはつけてなかった・・・)が、その道を通って追いついてきました。いやにグネグネ曲がっているなぁ・・・、などと思ったかもしれませんね。



 11時に頂上の一角である「天の岩戸」に到着。お昼ごはんを食べました。

 私はコンロでお湯を沸かしてカレーうどんともち2個。あったまりました!

 一日中晴れて風も少なかったので、山歩きにはもってこいのコンディションでしたが、気温が上がらず、昼間でも多分-5度位ってとこでしょうか。

 それでも、皆さんまあまあのペースで歩かれ、午後1時半にスキー場の上に戻ったときには下界の展望が見事でした(飛騨山脈の山並みが見えなかったのが残念でしたが・・・)



 実は来週も、職場の山仲間と雪の位山(また案内役で・・・)です。今度は、今日歩かなかったエリアを歩いて、もっと別の冬の位山の魅力を楽しんでもらおうと考えています。

 皆さんも、冬の位山、一度どうですか!


ランナーズ・ハイ?

2012-01-28 18:07:29 | 走る!
 「自分はどれくらいやれるのか」 そんな気持ちが高じて、去年の秋から走り始め、10km、ハーフマラソンと経験し、今後フルマラソン、そしてウルトラマラソン(73km)への挑戦を予定しています。

 どうして急に走り始めちゃったのか、自分でもよくわからない部分もありますが、走っている最中は当然苦しいけど、走り終えての充実感は、山登りに通ずるものがあると思います。

 昔、山登りに熱中した頃は(今もほどほどに熱中してますが・・・)、就寝しても山のことを考えて寝付けなかったり、目がさえて山道具をかまったりしたものですが、今の走りに対する気持ちは、それに近いものがあります。

 走ることを考えて、そしてゴールすることを考えると、いい年をして胸がドキドキします。


 走りはじめたときに考えていたことですが、自分としては、「どれくらい長く走れるか」を追求してウルトラマラソンに挑戦する方向と、「どんなところでも踏破できるのか」を追及してトレイルランニング(トレラン)に挑戦する方向がありました。

 山登りをしてきた中で、時間の制約などで走ることもあり、あとで筋肉痛には襲われますが、ほどほど耐えられたものです。

 その延長でのトレランに挑戦してみたい思いが高まってきていました。

 そしてついに、トレラン初挑戦!5月に道志村(山梨県)で開催されるトレランにエントリーしてしまいました。



 距離は41.3km。スタート地点(標高625m)とコース上の最高点である御正体山(1,682m)の高低差は約1,000m。アップダウンがあるので累積高度は3,000mほどになるという話もあるタフなコースです。

 そのコースを制限時間10時間以内に駆け抜けるもので、完走率は6割くらいとか・・・。

 明らかに超ハード!な挑戦だと思いますが、完走できたらきっと超うれしい!と思います。


 そんなことを考えると、また今夜寝付けないかもしれません・・・


フルマラソンの次は・・・

2012-01-21 22:23:28 | 走る!
 今日は、高山市街で午後から会議があったので、思い立って走っていってみることに。距離にして約9kmくらいといったところです。

 道の雪もだいたい溶けているようだったので、10kmとしても1時間くらいあれば着くかなー、と思い出発。ところが・・・国道沿いの歩道に入ると、まだ雪が溶けておらず、ザクザクの状態。滑るわ濡れるわで、ペースも上がらず悲惨な状態に・・・。体力づくり&不整地のコースを走る練習になったと思えば、まあいいか、とも思えますが、帰りはちょっと気持ちがくじけて(知人に送っていくよ、と言っていただいた事もあり)、車での帰還となりました。
(会議というのは、またそのうち書こうと思いますが、高山でライチョウに関する行事が予定されており、その実行委員会の会合でした。)

 話は変わって、地元飛騨高山で開催される「飛騨高山ウルトラマラソン」!



 この年になって何ですが、去年から走り始めて、10kmマラソン、ハーフマラソンを走り、今度は3月にフルマラソン初挑戦予定。そしてその次に、と、ちょっと思っていたのですが、定員に達し、エントリー受付終了とのこと。迷っていたけど、早く決断していればよかったなぁ・・・と後悔しています。次回はぜひ!と思っていますが、来年までこの「走りたい!」気持ちが持続しているかどうかは、自分でもわかりません。

 フルマラソンの次の展開として、ウルトラマラソンと同じように考えていた「トレイルランニング(わかりやすく言うと、走る登山ですね)」があります。飛騨高山ウルトラマラソンに振られた(?)私としては、野辺山で開催される100kmマラソンか、山梨県道志村で開催されるトレイルレースの二つで、心が揺れ動いています。

 野辺山100kmマラソンは、アップダウンが多く厳しいことで知られるウルトラマラソンの定番。飛騨高山と同レベルの厳しさだと聞いたことがあります。
 一方の道志村トレイルレースは、距離はフルマラソンと同じくらいですが、大部分が登山道でアップダウンも厳しいコース。コースの狭さから渋滞もあり、時間制限で(天候にも寄りますが)完走率30%台の年もあったとか・・・。フルが走れれば、どっちかにぜひ挑戦したいところです。

 2つの道。ただ、フルマラソンを終えていない今、決心がつかないというのも正直なところです・・・。とはいえ、飛騨高山ウルトラマラソンの後悔を繰り返さないためにも、早く決めなきゃ!


 【追記】
 と書いたところですが、実は知人が参加申込をしてくれていて、参加できることになりましたー!!あきらめていただけに、喜びもひとしお。去年の10km初マラソンから、だんだん難しさがステップアップしていますが、飛騨高山ウルトラマラソン(72kmコースですが)はひとつのゴールになりそうです。まずは3.11能登和倉のフルを目指して、ぼちぼち体を動かそうと思います!

大学のサークル(生物科学研究会)OB会に参加してきました。

2012-01-19 00:43:48 | できごと
 14日(土)、大学時代に所属していたサークルである生物科学研究会(略称:生研)のOB会に参加してきました。名前は厳めしいですが、要は生物部ですね。

 ふつうOB会というと、お酒を飲んで懐かしい話をして終わりって感じでしょうが、生研のOB会はここ数年、夜の飲み会に先立つ午後、1時から5時位の間、何人かが発表を行うことになっています。

 その発表っていうのがなかなかのもので、学生当時の趣味である生物観察などを50代、60代になっても続けている猛者が、日ごろたまった(?)思いをこのときとばかりに放出するような、聞き応えのあるものが多くあります。



 ある方は、はるかネパールまで蝶(日本名がまだついていない種類)の生態を探りに調査旅行をし、またある方はハチクマという猛禽類の鳥の渡りの様子を撮影しに長崎県五島列島に渡って、その様子を写真を交えて発表してくださいました。また、ふつうは嫌われる「蛾」の仲間で、カトカラ類(名前の最後に~シタバとつく蛾で、ふだん上羽に隠れている下羽に、蛾らしからぬきれいな模様がついている)の蛾たちを観察対象としている方は、日本中にいる31種(だったかな)を観察(採取)した話をされ、蛾に対する印象(今度見たら下羽を観察してみよう!)が変わりました。

 なかでも印象に残った話は、日本にもともと住んでいるニホンミツバチをつかまえて巣箱に入れ、養殖して蜂蜜を採ったり蜜蝋を採取している方のお話。けっこうふつうにニホンミツバチがすんでいて、その生態を知って捕まえれば、おいしい蜂蜜が手に入るとのお話でしたが、きっといろんな試行錯誤をしながら今の手法にたどり着いたんだろうなぁ・・・と思いました。高山市内でも何人かミツバチを趣味で飼っている人を知っていて、ちょっと興味はあったけど、手をつけずにいました。面白くなってのめりこみそうだったので・・・。これ以上趣味が増えたら、日常生活がますます困難になってしまうような気がします。

 でも、次の春、梅の花が咲いたらニホンミツバチを探しに行きそうな自分がいます。

 それにしても、いくつになっても学生時代の趣味を引きずって、いやいや継続して仕事以外にも他人に発表できる成果を残していけるっていうのは、うらやましいですね。私もそんなおじさん目指して、いろいろ面白いことを続けたいものです!


アイスクライミング、楽しんできました。

2012-01-15 21:11:01 | 山岳会
 今日は、山岳会の研修でアイスクライミングをしてきました。

 アイスクライミングとは、登山の一部(かな?)で、冬に凍った斜面、滝などを登るもので、登山靴に12本の鉄の爪(アイゼン)をつけ、両手にピッケルを持って、両手両足を駆使し、氷の壁を登るものです(ざっとした説明ですいません・・・)

 場所は御岳。今日は時折小雪が降る穏やかな天気でした。でも気温は昼でも-6℃!
 ここは、知る人ぞ知る(?)アイスクライミングの練習場で、今回は駐車スペースに姫路ナンバーの車も止まっていました。誰が名づけたか知りませんが、「はもずしゲレンデ」などと呼ばれているようです。氷の形がはもずしのようなのでしょうか・・・。


 私は昨日岐阜に出かけていたので、一人遅れて参加。大勢のメンバー(ほかのグループも)が参加して、壁に張り付いていました。
 岩壁についた氷は、一年ぶりに見ましたが、深い蒼色で、鍾乳石のようないろんな形をしたツララも不思議&きれいでした。




 アイスクライミングは、フリークライミングと共通した体の動きもありますが、アイゼンやピッケルをうまく使い氷の壁に張り付き(というか、ぶら下がり)一手一手、一足一足あがっていきます。無駄な動きが多いと、アイゼンやピッケルが氷から離れ(つまり、落下する)、腕の筋肉もパンパンになってしまいます。実際、私は3回くらい登ったら、後は腕に力が入りませんでした・・・。

 アイスクライミングは、氷の壁を登るという非日常の極地とも言うべき体験なので、とても魅力はあります。会の先輩方の中には、雪山に分け入って、高さ何十メートルもある山中の凍りついた滝を登る、なんてことをやる方も・・・。正直「やってみたい!」という気持ちもありますが、そのためにはやはり専用のアイゼン(つま先の爪が氷に刺さりやすくなっている形のもの)とピッケル(アイスアックスと呼ばれるタイプで、氷に刺さりやすく体重をかけても外れにくいもの。グリップのところも手を保護するようなガードがついている)を買い、そのほかにも関連用具(アイスハーケンとか)もそろえなければなりません。自分としては、冬山登山の一部として氷の壁を越える技術が必要だと思うので、目的ではなく手段のひとつとしてアイスクライミングの練習をしているつもりです。ですから、基本的には自分が持っているふつうの縦走用のピッケルとアイゼンで今回のアイスクライミング研修もやっていました。(確かに、アイスアックスを借りて登ると、刺さり方や効き方が違いますが・・・)

 でも、なかなかできない体験ができ、楽しかったです。またぜひ、やってみたいです(専用の道具を買う決心はまだついていませんが・・・)。